健全な花き生産のお手伝い

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健全な花き生産のお手伝い
フラワーコントロールチームは花きの病害虫防除と農薬に関する専門組織です。花き生産者、消費者、植栽管理者など、
花の栽培管理に関わる方々に情報提供やアドバイスを行っています。フラワープロテクター「花華やか顆粒水溶剤」は、
花と病害虫と農薬のプロたちが開発した、花きの生産に最適な農薬です。優れた効果による安心感と使い勝手の良さか
ら、花の生産場面のみならず、最近ではフラワーパークでの活用例も増えています。
昨年問題となった病害虫をふりかえり、今後の参考にしていただきたいと思います。2014年は大雪、大雨、台風と気象災
害の連続した年でした。そのため、雨による病害が多かった年となりました。
ピシウム菌による根腐れ症状
ピシウム菌による茎腐れ症状
春から梅雨時期にかけて、ゼラニウム等で
ピシウム菌による根腐れ・茎腐れの発生が
増えました。栽 培中のゼラニウムにはほぼ
100%ピシウム菌が潜在感染しているとの報
告もあります。培地が過湿になると病原菌は
活発化し発病に至ります。蒸散の少ない早
春期の水やりは慎重に行ってください。はじ
めの症状は肥料不足や水不足に似ています
ので、必ず根の状態の確認が必要です。ユニ
フォーム粒剤を株元に処理して立枯れの予
防を行いましょう。
一昨年秋に発生が多かったオオタバコガは東海地域を中心に春も多発傾向でした
が、梅雨時期から夏の雨の影響によるものか、その後は通常レベルの発生でした。
一方、東日本を中心にアブラムシの発生がだらだらと続き、対策が不十分な場面で
は被害が発生しました。さまざまな害虫をまとめて防除する花華やか顆粒水溶剤
のように、もれのない防除体系を組むことが大切です。
アブラムシ
春~夏にかけては灰色かび病やべと病の発生
が非常に多くなりました。ひとまず国内での
発生拡大は落ち着いたと思われていたインパ
チェンスべと病が新たな地域で確認され、生
産現場における発病リスクは高まっているも
のと考えます。秋には台風や気温の低下によ
り、うどんこ病が多発傾向となりました。病気
の発生はその年の天候に大きく左右されるも
のです、ひとたび発病すれば壊滅的な被害と
灰色かび病による株元の枯れこみ
ビオラうどんこ病
なる場合があります。必ず予防的に殺菌剤を
散布しましょう。灰色かび病が問題になる作物ではセイビアーフロアブル、べと病に対してはダイセン系などの保護殺菌
剤、うどんこ病に対しては花華やか顆粒水溶剤など、有効な殺菌剤の種類にも注意してください。
フラワーコントロールチームはこれからも、皆さまの健全な花き生産のお手伝いをさせていただきます。