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15/06/26
ヒトスジシマカの分布域拡⼤大の予測
MIROC(k-1)モデルによる年年平均気温の分布図
■ 12 ºC <
■ 11〜~12 ºC
■ 10〜~11 ºC
■ <10 ºC
新宿区定点におけるヒトスジシマカの季節消⻑⾧長 5〜~7⽉月
蚊の密度度は増加
成⾍虫対策を
優先し,成⾍虫
の数を減らす
幼⾍虫対策・成⾍虫対策
の両⽅方を⾏行行い
成⾍虫の発⽣生を抑える
将来の温暖化傾向はヒトスジシマカの分布域を
2000年年
14 明らかに拡⼤大する可能性がある
昆⾍虫網ハエ⽬目(双翅⽬目)カ科
(約2,500種類, ⽇日本には18属112種類が記載)
科 Family 亜科 Subfamily 属 Genus
亜属 Subgenus
Anophelinae Anopheles
ハマダラカ亜科
Culicidae Culicinae
蚊科
終息は年年によって 1ヶ⽉月程の違いがある 2100年年
2035年年
Aedes
ナミカ亜科
種 Species
sinensis
lesteri
minimus
gambiae*
シマカ亜属 aegypti
Ochulerotatus
Culex
albopictus
dorsalis
japonicus
togoi
オオカ亜科
⽇日本に⽣生息するシマカ亜属の蚊
ヤマダシマカ
和 名
シナハマダラカ
オオツルハマダラカ
コガタハマダラカ
ミスジシマカ
ガンビエハマダラカ*
北北海道
本州・九州(稀)
ネッタイシマカ*
ヒトスジシマカ
ヒトスジシマカ
セスジヤブカ
ヤマトヤブカ
リバースシマカ
タカハシシマカ
⼩小笠笠原諸島
トワダオオカ
ネッタイシマカの国内侵⼊入事例例 Satellite
2013年年8⽉月9⽇日
幼⾍虫・蛹
2,500 m
Terminal No.2
Cargo terminal
Terminal No.1
2013年年9⽉月11⽇日
幼⾍虫・蛹
4,000 m
成⽥田国際空港
400 m buffer zone
国際線発着は年年間約20万回
(550回/⽇日)
客室
⾞車車輪輪格納
スペース
(8℃以上を保つ)
2012年年8⽉月8⽇日
成⽥田空港旅客ターミナル2第88ゲートに
設置された幼⾍虫トラップよりシマカ幼⾍虫
と蛹が採集された.実験室で⽻羽化させた
ところ,27頭がネッタイシマカと同定さ
れた.
2012年年8⽉月
成⽥田空港第87ゲートに到着ダーウィン発
マニラ経由貨物機内でネッタイシマカの
♂1頭が発⾒見見された.
2013年年8⽉月9⽇日
定期調査で採集された幼⾍虫がネッタイ
シマカと同定され,♂10・♀6頭が⽻羽化.
2013年年9⽉月11⽇日
ネッタイシマカの幼⾍虫と蛹が発⾒見見.
2013年年9⽉月
⽻羽⽥田空港貨物便便駐機場に設置したトラッ
プでネッタイシマカ♀1頭が⾒見見つかった.
(座席下・荷
物収納棚など)
荷物室
(客室と同じ温度度)
ネッタイシマカ
の侵⼊入
トウゴウヤブカ
2014年年10⽉月
成⽥田空港の定期調査でネッタイシマカの
幼⾍虫と蛹が発⾒見見.
16 ダイトウシマカ
南⼤大東島
*国内には分布しない種類
2012年年8⽉月8⽇日
幼⾍虫・蛹
ヒトスジシマカの季節消⻑⾧長 国⽴立立感染症研究所の構内の2003年年〜~2013年年 の調査結果(Tsuda and Hayashi, 2014) 週
pipiens pipiens* トビイロイエカ*
p. pallens
アカイエカ
p. form morestusチカイエカ
tritaeniorhynchusコガタアカイエカ
ToxorhynchitinaeToxorhynchitestowadensis
デング熱患者の発⽣生 時期が、蚊成⾍虫の
密度度が増加期か減少
期 かによって媒介蚊対 策は異異なる。 毎年年サーベイランス を⾏行行い、平時の発⽣生 状況を正しく把握し ておくことが重要!
8〜~10⽉月 蚊の密度度は減少
2100年年ネッタイシマカの分布可能地域の予測
MIROC(k-1)モデルによる1⽉月の平均気温の分布図
■-14〜~0 ºC
■ 0〜~5 ºC
■ 5〜~9 ºC
■ 9〜~10 ºC
■ 10〜~15 ºC
■ 15〜~18.5 ºC
福岡空港
中部国際空港
関⻄西国際空港
那覇空港
⿊黒⾊色の地域の平均気温は現在の台湾と同等
成⽥田空港
気温の上昇に伴い,沖縄・奄
美地⽅方に加えて九州から関東
地⽅方の太平洋沿岸でも分布が
可能に
なると予想される
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