2月28日号

学校だより
201 5. 2 . 2 8
山形市立山寺小中学校
中学2年生は今~《立志の儀》より~
2月6日(金)に、8名の2年生の皆さんが、「立志式」を行いました。各自が「立志の決意」として四字
熟語に込めた思いを語り、同席されたお父さん、お母さんへ「感謝の気持ち」を伝える手紙をわたし、
お父さん、お母さんからは「励ましの手紙」をいただき、そして自分たちで作詞・作曲した「学級歌」を披
露しました。
学級歌
「 Together 」
作詞・作曲
第2学年
1
2
3
と きにつ ま ず き
と きに悩 ん だ
だ け ど くじ けず
乗 り 越 えた ん だ
た と え困 難
待ってい よ うと
明 日に向かって
今 歩み 出 す
泣 き 笑い あい
助 けあったね
一 人 じゃない よ
仲 間 がいるさ
ど ん な と きで も
と もに走ろう
さあ 進 む んだ
仲 間 と 未 来へ
や さしい 声 と
あ たたかい 手 と
それ が ぼ く ら を
包 んで くれた
み ん な に届 け
感 謝の気 持 ち
心の底から
ありがと う
今 歩み 出 す
仲 間 と 明 日へ
心の底から
ありがと う
go forward together
一人一人の決意
小笠原
涼さん
増子
大稀さん
一 言 芳 恩
獅 子 奮 迅
小さなことにも感謝できる
大人になりたい
自分自身も人の役にたつ
ことをやりたい
奮い立つ獅子のように
苦しさに負けそうになっても
立ち向かっていきたい
伊澤
彩香さん
後藤
唯花さん
相田
真実さん
勇 往 邁 進
困難をものともせず
一途に目標に向かって
進んでいきたい
毎日を充実させていく
笹原
明楽さん
進 取 果 敢
勇 気 凛 々
心 堅 石 穿
自ら進んで物事に取り組み
しっかり決断していきたい
一日一日を大切に過ごして
いく
壁を乗り越えなければ
ならない時
何事もおそれず どんどん
進んでいきたい
何度失敗しても 粘り強く
何度も何度も行い
成功するまでやり続けて
いきたい
武田
玲奈さん
山田
温 柔 敦 厚
美結さん
雲 外 蒼 天
たくさんの人に親切にし
何事にも真心をもっていきたい
みんなの手本になれるように
大きな壁にぶつかっても
前を見続け 努力して
どんどん進んでいきたい
-1-
山形市中学校読書感想文コンクール・優良賞・相田真実(中2)
『生きていることに感謝して』
私は、今年の夏『面倒だから、しよう』を読みました。テレビでも話題になっていて、姉が読んで
いたので、私も読んでみることにしました。この本の題名を見たとき、私は、あっと思いました。
というのは、長期の休みを迎えるたびに私は、しっかり計画通りに課題を進めようと意気込んで
いました。しかし、面倒くさいな、まだ日にちは十分にあるしまだいいや、という面倒な気持ちが
モヤモヤと出てきて、結局課題は計画通りに進まず休みの最後の週が地獄となる、そんな休みが
続いていました。今年もそんな予感がしそうになった時、この『面倒だから、しよう』に出会ったの
です。この題名は、ちょっとやるだけなのに、すぐ面倒だからと、課題を後まわしにしてしまう私の
心に喝を入れてくれた言葉でした。そして、この言葉をいつも自分に言い聞かせ、生活していこう
と思い読み始めました。
読み進めていくと、著者の生き方や思いがだんだんとわかってきました。著者の渡辺和子さん
には、幼いときから「生まれてきてすみません。」という罪悪感のようなものがありました。筆者の
母親は四十四歳ですでに、三人の娘・息子を育てていて、筆者は母にとって『欲しい』子ではなか
ったようです。こういう思いが、筆者を「他人より優れていなくては、生きていて申し訳ない。」と
思う人間にしてしまいました。そして、いつしか競争心の強い、負けず嫌いの人間になっていきま
した。
そんな筆者が戦争中母校のシスターを訪ね、悩みを打ち明けます。シスターの「新しい自分に
なりたいなら、洗礼を受けたらいい。」という言葉を素直に受け止め、筆者は洗礼を受けるので
す。
現在は、大学の理事長を務め、シスターとして、教育者として活躍され、多くの支持を受けてい
るのは、幼いころからいくつもの試練を乗り越えてきたからだと思います。私はそんな筆者を尊
敬し、試練を乗り越えるぐらいの強い心をつくりたいと思いました。
この本にある筆者の言葉に私はたくさん励まされ、勇気づけられ、はっと気づかされました。
特に心に残ったのが、「あたりまえのことがありがたいことだと気付けば、幸せの度合いは高ま
る。」という言葉です。ある卒業生が三年ほど入院し、ようやく外出許可がでたとき、筆者に、「今
の私には、あたりまえのことがすべて輝いてみえます。」という手紙を書きました。その卒業生の、
苦しみを通して、あたりまえはあたりまえでなく、ありがたいことなのだと気付き始めたというエ
ピソードが紹介されていました。小さなことですが、私は最近歯が欠けてしまいました。欠けてい
る間は、食事をするのが大変でした。食べても、おいしいとは感じられません。ですから、治療が終
わり、元どおりになった時は、本当にうれしく思いました。今までは、歯があるのはあたりまえで、
何も感じずに過ごしてきました、しかし、今回のことで、歯がそろっていること、健康体であること
のありがたさがわかりました。
あたりまえのこと、それはとても幸せなことです。私はこの言葉を読んで、今あたりまえにある
身の回りのものすべてが、私達にとってありがたいことなんだと実感することができました。こ
れから、感謝の気持ちを忘れず、生活していきたいと思います。
もう一つ心に残った言葉があります。それは、「つまずくのはあたりまえ。つまずいたおかげで
気付くものがある。」という言葉です。つまずかないことが人間にとって大切なのではなく、つま
ずいてくじけてしまわないことが大切だと筆者は言っています。私はつまずいてしまうと、ずっ
とそのことを気にして前に進めないという性格です。すぐ、くよくよしてしまいます。つまずき、失
敗をあたりまえだととらえ、前向きにここがダメだったのだから、次はこうしてみようと進んでい
きたいと思いました。
私は、この本を読んで、たくさんのことを得ることができました。
筆者は、自分の存在価値について、幼いころからたくさん悩みました。しかし、シスターからの言
葉を受け、洗礼を受けた筆者が気づいたことは、人は誰でも、生まれたことに価値があり、生きて
いることに価値があることなのだと思います。自分は、生まれないほうが良かったという人は、
誰もいないということです。だから、私達が今生きていることは、とてもありがたいことなのだと
思うことが大切なのではないでしょうか。
今、こうして生きていること、両親に愛され、守られていること、友達と協力し、活動すること、
相談にのってもらうこと、学校生活を楽しく送っていること、読書をして感動すること、全てのあ
たりまえに感謝して、私は精一杯生きていこうと思います。
【学校からのおねがいです】
50年間も続いている、小学校児童たちの劇、『山寺物語』について様々なことを調べています。
昭和61年に、旧小学校グラウンドにて「最後の運動会」が行われた時の、山寺物語・野外劇を
《VTR》におさめてお持ちの方は、記録保存用ダビングのためにお貸しいただけないでしょうか。
また、平成10年~15年頃、現在の体育館で演じた、《VTR》がありましたらお貸し下さい。
~もう一つ、さがしています~
小学校文集『やまでら』の第2号・昭36年度(昭37年3月に発行) また、第50号・平21年度
(平22年3月発行)の2つが、学校保存用には欠けています。お持ちの方は、お知らせ下さい。
以上、お持ちの方は学校へご連絡ください。
-2-
-3-