1月号 [PDF 1178KB

環境活動/生物多様性への取り組み
毎月第一金曜日更新 !!
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冬の生き物たち
2009 年 3 月、従業員への生物多様性に対する意識向上を目的にビオトープをつくりました。
すでに完成から 6 年目になり、たくさんの生き物が棲みついています。
これまでの取組みを含め、私たちのビオトープの生き物を毎月ご紹介していきます。
また、私たちの生物多様性の考え方をこちらに載せていますので、是非ご覧になってください。
ープの
私たちのビオト
紹介!!
ご
月
生き物を毎
12 月のビオトープ
新年あけましておめでとうございます!はんえいの広場 ビオトープボランティア事務局です。
2015 年もよろしくお願いいたします。
12 月下旬、1本のハンノキ(榛の木:落葉高木)の葉に違和感を感じたのでよく見ると、葉ではなくチョウのさなぎ
でした。( 写真 1) いつからそこにいたかは不明ですが、暖かくなったらどんなチョウが出てくるか楽しみです。
別の木の上部には枯れ葉の塊りが何個もついているのを見つけました。( 写真 2)
その一つを取り出して内部を観察すると、それはクモが枯れ葉を塊にした巣でした。
( 写真 1) 左:チョウのさなぎ
クモの巣というと糸の上にクモが張付いている巣をイメージ
しがちですが、枯れ葉を集めて巣をつくるクモもいて、
様々な生活の仕方があって面白いですね。
( 写真 3) 左:アオサギの足跡、右:飛び立ったアオサギ
枯葉の塊り
( 写真 2) 一つの木にたくさんできていたクモの巣
1 月中旬、ビオトープ池の底質改善のために、池底の泥出しと日干し ( 浚渫 ) を行います。
それに先立って、12月下旬から魚が生存できる最低限の水は残し、池の水を排水しています。
浚渫が終わる 3 月中旬まで、念のために魚は別の場所でも保護をしています。
排水を終えると、どこからかアオサギが訪れるようになりました。( 写真 3)
このように人も鳥も虫も周りの自然との関わりの中で暮らしていることが垣間見れます。
最後にご紹介です。第 8 回生物多様性協働フォーラム (12/23、グランフロント大阪 ) にて、
当ビオトープで保護している絶滅危惧種の魚 ( カワバタモロコとミナミメダカ ) を
大阪府立環境農林水産総合研究所 ※ さんに展示していただきました。(写真4)
※おおさか生物多様性パートナー協定の共同締結者(「今月のビオトープ」2013 年 12 月号参照 )
( 写真 4) フォーラムで展示されたカワバタモロコとミナミメダカ
今後も自然のつながりを感じられるような記事をお届けしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
毎月、水生生物調査を行っている
『大阪府立大学 生命環境科学研究科 鈴木真裕さんからのコメント』
ハリガネムシの仲間
(鈴木さん撮影)
12 月 19 日の調査では、このビオトープ池に初のハリガネムシの仲間が見つかりました。
ハリガネムシはカマキリやバッタの仲間のお腹から出てくることで有名ですが、実は水辺で
卵を産むために、その宿主を操って水に飛びこませるという不思議な能力をもっています。
さらに最近の研究では、その飛び込んだ虫が魚の貴重な餌になっていることも分かってきま
した。このビオトープ池に飛び込んだカマキリやバッタも、池の生き物たちの餌になってい
るかもしれません。
*次回の更新予定は 2/6( 金 ) です。
エコソリューションズ社