平成 26 年度国際審判員研修会・国際審判早期育成プロジェクト 聴講参加報告書 参加者名 (所属連盟) <参加日> 久保 あしみ(クラブ連)<11.12 日> 櫻田 理恵 (高 体 連)<10 日> 篠嵜 麻衣子(クラブ連)<11.12 日> 林原 潤 (中 体 連)<11 日> 森山 龍二 (クラブ連)<11.12 日> 高橋 克典 (クラブ連)<11 日> 横山 崇斗 (中 体 連)<10.11 日> 山﨑 敬次郎(クラブ連)<12 日> 中山 拓哉 (高 体 連)<10.12 日> 中島 弘幸 (高 体 連)<12 日> 折目 大河 (高 体 連)<12 日> 大会名 東日本大震災復興支援 第 90 回天皇杯・第 80 回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会 期 間 平成 27 年 1 月 10 日(土)~1 月 12 日(月) 会 場 国立代々木競技場第一体育館・競技場会議室 1 月 10 日(土) 9:45~ 開 講 式 10:00~12:00 早期研修① 13:00~15:20 観戦研修 15:30~16:50 17:00~19:30 JBA 審判委員長 吉田利治 氏/指導グループ長 早期育成プロジェクトについて 湯浅暢宏 氏 平 育雄 氏 ルール・テスト・語学研修 高城邦弘 氏 服部智博 氏 女子準決勝(観戦後ディスカッション) 早期研修② 国際審判活動について 須黒 祥子 氏 早期研修③ ナショナルチーム遠征帯同の経験から 中嶽希美子 氏 観戦研修 男子準決勝(観戦後ディスカッション) 1 月 11 日(日) 9:45~ 10:00~12:00 13:00~13:50 総合開講式 JBA 審判委員長 国際研修① 東アジア大会報告 国際研修② NBL のレビュー 早期研修④ 3×3 活動について 早期研修⑤ 3×3 活動報告 吉田 利治 氏/指導グループ長 湯浅 暢宏 氏 東 祐二 氏 阿部 哲也 氏 岩田千奈美 氏 緒方 崇 氏 14:00~16:20 観戦研修 女子決勝(観戦後ディスカッション) 16:30~17:30 早期研修⑥ グループ・ディスカッション他 国際研修③ 世界選手権報告 平原 勇次 氏 国際研修④ 国際審判(トップレフェリー)に望むこと 宮武 庸介 氏 13:00~13:50 早期研修⑦ AA 資格取得までの国内での活動について 小澤 14:00~16:20 観戦研修 16:30 閉 講 式 1 月 12 日(月) 10:00~12:00 勤 氏 男子決勝(観戦後ディスカッション) JBA 審判委員長 吉田 利治 氏 研修内容 1 月 10 日(土) 【早期研修①】「ルール・テスト及び語学研修」 ・語学研修及びルール・テストは受講生のみの参加であった。 【観戦研修】女子準決勝 観戦研修 観戦後(ディスカッション) ・試合の感想や疑問点について話し合う。 【早期研修②】「国際審判活動について」 1.35 歳以下の AA 級レフェリー →英会話,英語力,英語のルール・テスト,フィジカルフィットネステスト,実際にゲームを吹く。 2.ルールを熟知することが大切 →ルール・ブックの言葉通り説明できるか。ルールの原則をきちんと説明できるかが必要。 3.語学力,コミュニケーション能力,パーソナリティ,危機管理能力が必要 4.国の文化,歴史的背景を知る事も大切→新聞等で常に情報を得る。 5.体力的な側面,心理的な側面,技術的な側面のバランスと環境。周囲の支えが大切である 【早期研修③】中嶽 希美子 氏 「ナショナルチーム遠征帯同の経験から」 1.事前の準備大切である ・海外では日本と環境が違う。到着数時間後でも、審判をすることがあったが、体調管理を意識していた。 ・大会と異なり、自己紹介後すぐにクルーになり審判をすることがほとんどであった。コミュニケーションをとる ことが大切。 2.遠征に帯同審判員として参加する時に心がけていたこと A.審判員としての役割(日本人審判員として,国際審判員として,WJBL 重点強化審判員として) B.日本代表団の一員として(監督,選手,スタッフとの接し方。一員として少しでもチームに貢献できるか) 3.外交の役割(情報収集,他国との交流) ・ただ遠征に帯同して審判をすればいいというわけではない。他にもやれることはたくさんあるとおっしゃっていた。 【観戦研修】男子準決勝 観戦研修 観戦研修終了後(ディスカッション) ・試合の感想や疑問点について話し合う。 1 月 11 日(日) 【国際審判研修会①】東 祐二 氏 「東アジア大会報告」 1.仁川で感じたこと ・規模が大きい(アジア最大のスポーツ大会) ・国の代表で出場しているという意識が高い。 ・ワールド・カップと重なっていたので,そちらに出場後に参加した選手のモチベーションの維持が不安定であった。 ・ワールド・カップのアジア勢の結果を見ても、現時点ではアジアと世界のレヴェルには差がある。 2.東氏が担当した大会の映像を見ての研修 [フィリピン VS カザフスタン] 非常に緊迫したゲームで、難しい対応を求められることがあった。チームは、こちらが想像しないようなことも 考えているということを実感した試合であった。 【国際審判研修会②】「NBL レビュー」 ・NBL を設立した時より,リーグを盛り上げるためにも審判の強化に力を注いでいる。 ・NBL を高めるために,試合の映像やレポートを審判や,チームにも配信している。 ・阿部哲也氏による DVD 研修。DVD を観て共通理解をはかる。 【早期研修④】「3×3 活動について」及び「3×3 活動報告」 ・国内で行われている 3×3 の活動,審判員の活動の様子,試合の状況について。 ・国際大会に参加された緒方氏が,大会で感じたこと,どんな思いでコートに立っているかなどの講話がされた。 【早期研修⑤】女子決勝 観戦研修 観戦研修終了後(ディスカッション) 【早期研修⑥】グループ・ディスカッション テーマ:目標→目標に対する課題→課題の解決策 各グループ,3 グループに分けられテーマに関しての意見を交換し,出た意見をまとめて発表するという形であった。 話し合う時間,発表の時間など,コート外でも時間の管理を意識してできるとよいとの話があった。 1 月 12 日(月) 【国際審判研修会③】平原 勇次 氏 「FIBA ワールド・カップ 2014 in スペイン」 今回のワールド・カップに参加した平原氏からは「どんな準備をしているか」や「世界ではどんなことをしているか」 という観点から,ワールド・カップを通じて経験したことについてお話があった。 ○ワールド・カップで行われた取り組み 1. FIBA からの割り当ては全て英文のメールで送信されてくる。また,そのときに○○の○○試合目というだけでなく, 起床や朝食の時間の詳細についてもすべてメールで行われるようになっている。 2.朝 7 時 45 分~8 時 15 分くらいまで全員で気持ちと身体を起こすことを目的としたジョギングなどが行われた。 3.大会前に日本にいる時でも事前に FIBA からコンディショニング管理のためにトレーニングなどのメールも届くよう になった。試合中も心拍数を計る機材をつけてレフェリングをし,試合を通しての心拍数の上がり下がりの結果も, メールで確認できるようになった。 ○ワールド・カップでの判定に関して ミーティングでは難しいケースについての動画を見てのディスカッションを行った。とても難しい内容だったので意 見が割れることが多々あった。しかし,大事なことは少数意見でも「自分の意見を明確な見解を持ってもつこと」が大 事だと感じた。ディスカッションやメールなどすべて英語で行われる。そのために平原氏は,日頃より英語力の更なる 強化について努力している。 最後に,平原氏が審判したスペイン戦の試合の動画を流した。世界の試合を審判するために必要なこととしては規則 やメカニックの理解だけでなく,対戦する国同士の歴史的背景や宗教的な事柄,バスケットボール以外の様々なことに 関して配慮する必要があると感じた。 【国際審判研修会④】宮武 庸介 氏 「国際審判(トップレフェリー)に望むこと」 過去の世界選手権の決勝、最後の判定で難しいケースの映像を全員で見た。国際審判員として必要なことは「強さ」 である。この試合を担当したレフェリーはとても強いレフェリーだった。しかし,とても強いレフェリーだとしても最 後のひとつのケースで大きく揺らぐこともある。世界大会の決勝という舞台はそういう場所なのである。だから私は「強 さ」というものが何より必要だと感じる。また、実際に宮武氏が世界選手権で試合を担当した時も、正しいジャッジを するだけではなく、両国の関係や国民性、歴史の背景などを頭に入れておかないと良いゲームコントロールにはつなが らないと感じた。それも含めて「強さ」が必要とのお話だった。 【早期研修⑦】小澤 勤 氏 「AA 級取得までの国内での活動について」 AA 級になるためには ① 第 1 次ステージ→セレクション ② 第 2 次ステージ→合宿 ③ 第 3 次ステージ→公式戦を使ったセレクション この 3 つのステージをクリアすることが最低条件である。このステージをクリアするために,沢山のゲームで失敗を経 験する。1 つ 1 つのゲームを大切にすること。また,A 級 AA 級にカテゴリーはない,どんな試合でも担当できる力をつ ける。そのためにもブロックを飛び出して経験ことが必要である。 そして,信頼されゲームを任されること,ゲーム中の判定も大事だが,大会役員としても信頼されることである。 ~最後に平育雄氏から~ AA 級になるということは,オールジャパン準決勝,決勝レヴェルのゲームを常に吹く「覚悟」があるかどうかである。 AA 級をずっと背負い続けるのはとても大変だが,それでも背負う覚悟が必要である。 全体感想 【中山 拓哉/中体盟】 私は,初日と 3 日目を聴講させていただきました。初日はルール・テストと語学研修がありました。もっと英語を理 解できるように日々努力していかなければいけないと感じました。講義では日本と海外の環境の違い,その環境にどう 対応すればよいのか,コミュニケーション能力や危機管理能力などの必要性,たくさん学ぶことができました。3 日目の 講義では FIBA ワールド・カップでのお話があり,印象的だったのが,宮武氏の国際審判に一番必要なもの…『自分をも っと高めようという強い気持ち』でした。今回聴講に参加させていただき本当に勉強になりました。 【横山 崇斗/中体盟】 国際審判員研修会・早期育成プロジェクトは昨年に引き続き 2 回目の聴講でした。昨年はただ漠然と参加し,講師の 方々の話についていくだけで精一杯だったので,今年は聴くだけではなく,自分自身の意見や考えも同時に持つことを 心がけて臨みました。私は初日と 2 日目の参加でしたが,全国からトップ・レフェリーが集まる緊張感の中で,様々な 講義を聴講することができました。観戦研修も含め,国際審判を目指すのに欠かすことのできない研修ばかりでしたが, その中で今の自分にできることから整理して,すぐに取り組もうという意識が高まりました。具体的には時間の管理, 英会話などコミュニケーション能力です。これらは普段の生活から意識して実践することにより,習慣に繋がり,それ がコート上に繋がってくるものだと改めて実感いたしました。このような研修を見学させていただく機会を与えていた だきました千葉県の皆様に感謝するとともに,今後もよりいっそう精進して参りたいと思います。 【櫻田 理恵/高体盟】 今回,研修会の初日を始めて見学させていただき,緊張感のある中で様々なお話を聞くことができ,大変貴重な時間 を過ごすことができました。研修会の初日では 1 対 1 での英会話が盛り込まれており,研修生の方々が講師の方と対話 をしているのを拝見させていただき,語学力やコミュニケーション能力がいかに重要かを認識することができました。 また,ゲーム後はレフェリーと研修生を交えたミーティングを行いました。その中で,プレイヤーが何をやっているの か『把握』をしておくこと,効果があるものを取り上げるというお話があり,危機管理能力や取り上げることでどうな るのかという先読みすることの必要性も認識することができました。お話を伺っている中で,レフェリーの方々は,あ らゆることに目を配り,気を配っていることを強く感じました。今回,この研修会を見学させていただき,この経験を 今後の審判活動に大いに活かしていきたいと思います。 【林原 潤/中体盟】 今回,国際審判員及び早期育成プロジェクトの日本のトップ・レヴェルの審判員研修会の聴講をしました。話の内容 は大変興味深いものでした。バスケットボールは楽しいもの,良いゲームにするにはどのように運営したらいいのか。 もう一度見たいと思われるようなゲーム運営・マネジメント。価値があるゲームを求められている。 また,ファンに素晴らしいプレイを見せるためには審判のレヴェルアップが欠かせない。どれもバスケットボールに関 する基本精神があると感じました。これらの内容を私自身にしっかり取り入れ,今後に活かしていきたいと思いました。 【高橋 克典/クラブ盟】 国際審判員研修会兼早期育成プロジェクトを見学させていただきました。東アジア大会報告の中で東祐二氏が仰って いた体験談では,国の名誉をかけたチーム同士の試合を吹く国際審判員の責任の重大さを痛感いたしました。また、NBL レビューでは,実際に体育館で見た試合の映像が多数あり,その時の会場の様子などを思いだしながら聴講しておりま した。今回は1日だけの参加でしたが,改めて英語力の重要さと人間力の大切さを感じました。最後になりますが,こ のような素晴らしい機会を与えて下さった日本協会の皆様,千葉県協会の皆様に御礼申し上げます。 【森山 龍司/クラブ盟】 私は 11 日と 12 日の 2 日間聴講させていただきました。トップカテゴリーで活躍される上級審判員,早期育成プロジ ェクトの受講生の姿を見て勉強させられることばかりでした。宮武さんの「審判員としての大切なことは強さである」 という言葉が印象的でした。自分自身振り返ると,まだまだ人間として審判員としても至らぬところばかりで,自分に 弱いと痛感します。今よりもレヴェルの高いコートに立って審判をする目標よりも,先ず信頼される審判員になること が優先です。そのためにしっかり考え行動し,昨年までの取組みが改善できるよう,強くなりたいと思います。今回も 聴講させていただいた日本協会の皆様,千葉県協会の皆様に感謝を申し上げます。 【篠嵜 麻衣子/クラブ盟】 今回,このような研修会に参加させていただき,大変勉強になりました。国内のトップ・レフェリーの方々や同世代 の研修生がこのような講習会を受講されているという姿を見て,私にとっても刺激的な 2 日間になりました。2 日間参 加させていただいた中で強く感じたことは,自分自身の意見に根拠をもって相手に伝えることの必要性です。自分の考 えをしっかりと持ち,いろいろな考えを相手と分かち合うことで,審判員として,人として,これからも成長していき たいと強く思いました。最後になりましたが,今回,このような研修会を聴講する機会を与えてくださった,佐藤審判 委員長はじめ皆様に感謝申し上げます。 【中島 弘幸/高体盟】 今年度は,最終日となる 1 月 12 日(月)に聴講をさせていただきました。講義におきましては,国際審判としてご 活躍されている方々が,日頃のご努力として,プレイやルールの理解はもちろん,体力維持や英語力を高めるための取 り組みをされていることに,あらためまして刺激を受けました。その中で,外国のチームの試合を担当する際に,国の 歴史や政治のことも情報として持っておかなければならないといったお話がありました。チームや選手の特徴や状況な ど,事前の情報収集を日常的に行っておくことは重要であると思いました。また,AA 級になるためのお話の中にも, 「信 頼されること」「任されているということ」「社会人としてしっかりとした行動や言動を」というものがありました。 今後も自分の審判技術向上をより向上させるために努力して参りたいと思います。この度は,大変貴重な機会をありが とうございました。 【久保あしみ/クラブ連盟】 今回このような講習会に参加させて頂き,私にとって大変勉強になりました。トップ・レフェリーの方々のお話を聞 かせて頂き普段得ることの難しい様々な事柄について学ぶことができました。宮武氏のお話の中で審判員には強さが必 要というお話があり,さらに強さをもっていくことの大切さを感じました。また,トップ・レフェリーの方々や受講生 として参加されている同世代の審判員の方々の姿をみて自分自身にとってとても刺激になりました。更に上を目指して いきたいと改めて感じました。最後になりましたが,国際審判員研修早期育成プロジェクト聴講に参加させて頂き,佐 藤審判長はじめ千葉県上級審判員の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。
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