経史證類大全本草巻十四 一冊 六、五〇〇、〇〇〇円 元版 全三十八丁 宝冷文庫、残花書屋他旧蔵印五顆 明目良法 二冊 四一〇、〇〇〇円 萬暦廿八年饒鐸序 喬山堂刊行 207 図入 二巻 少虫 七十二症眼科 二冊 二五〇、〇〇〇円 眼 科 全 書 哀 学 淵 編 集 楊 春 栄 繍 208 梓 甲 辰( 一 六 六 四 ) 書 林 楊 泰 斎 繍梓 - - 262 206 欠五冊 二、六〇〇、〇〇〇円 明萬暦乙巳三十三年閩建書林鄭少垣梓 全二十巻の内、 七、 八、 十 一、 十 二、 十 五、 十 六、 十 七、 十 八、 十 九、 二 十 虫 損、破れ等あり 古渡り本 一冊 一、〇〇〇、〇〇〇円 新鐫校正京本大字音釈點三国志演義巻之二 明翰林院焦竑校註 閩建書林鄭世魁繍梓 有界 十四行 絵七図 全七十丁 初印清刻本 二五・二×一四・四 - - 263 新鐫京本校正通俗演義按鑑三國志傳 209 210 方氏墨譜 墨譜六巻 八冊 二〇、〇〇〇、〇〇〇円 最初の墨譜引に万暦癸未十一年馬汪道記 序文は万暦己丑十七年王太原 続いて墨譜伝・墨書・墨賦等 大々本二九・〇×一七・九 元装帙・箱入 中国明時代の萬暦年間は多くの墨の名公が出て世の 文人に供したのであるが、中でも程君房と方宇魯の二 人は特に名高い。程君房は方宇魯の面倒をよくみて制 墨の修行をさせ独立を許したものの、公私に方宇魯が 問題を起した為に仲違いしたと言われる。中でも方宇 魯が出した墨の販売カタログとでも言うべき本書『方 氏墨譜』の中に、程君房が自ら考案した図が入ってい ることに大いに憤慨し、その対抗報復処置として彼は 『程氏墨苑』を出したとされる。二人の才能が半端な ものではなかった為に引き起こされた行き違いであっ たと思われるが、名人が二人並び立つのは何時の時代 も難しいことのようである。 ともあれ本書は墨の本格的な最初の図録として、或 いはその歴史や詩人の詩歌等を加えて文人墨客の為の 書物としても貴重な書物とするに足りる。 - - 264 211 - - 265 程氏墨苑 二十二冊 六五、〇〇〇、〇〇〇円 墨譜十三巻、墨苑跋一巻(第十四巻)、 あと墨苑文爵里他序文・墨苑詩・墨苑歌・ 墨賛・墨経・墨賦・墨苑宝墨斎記・ 墨苑名公書啓等十巻付 墨図五百九図(頁) 全墨摺 中国製改装表紙 諸本入交本 中国製帙入 大々本三一・三×一九・八 『方氏墨譜』に続いて刊行された『程氏墨苑』の出版事情は大体先に書 いた通りであるが、元々程君房が主家だったから墨の種類が多いのは当 然で、本書には五百九図(頁)くらいが入っている。中でも一番注目さ れ る「 マ リ ア 像 」 の 図 が 本 書 に は そ の ま ま 入 っ て い て 大 変 貴 重 で あ る。 こんな図の墨が現在一片のかけらでも残っていたら…、と想像するだけ でも楽しくなるが、江戸時代の日本ではこの図が大の御法度で、こんな 図が入って本を持っているだけでも磔獄門である。ために江戸時代には キ リ ス ト 教 関 係 の 図 を 全 て 切 り 取 り 長 崎 奉 行 所 の 許 し を 得 た う え で、 やっと日本国内に入ることになる。本書は全体を見渡すと版の良い箇所、 余りよくない箇所、少し焼けている箇所や傷んでいる部分を裏打ちして いる箇所等々があり、保存状態が一定しないことより判断すると、いく つかの本を寄せ合わせて揃えられた本のようである。 程君房と方宇魯の二人の関係は同じ道を志す者として中々微妙なもの があったかもしれないが、しかし何と言ってもこれ等二つの墨譜が万暦 の世に刊行されたことは以後の中国書道史に於いても特筆される出来事 である。 - - 266 212 - - 267 六、〇〇〇、〇〇〇円 三冊 隠元 全八巻 崇禎十一年序刊 白紙摺 富岡鐵斎旧蔵 自筆題箋 毛筆書入 大本 帙入 鴻雪因縁図記 六冊 四、五〇〇、〇〇〇円 道光二十九年呉世恩序 各冊折込四十図(少痛み、しみ有) 大々本二九・五×一七・四 帙入 - - 268 黄檗寺志 213 214 呉昌碩印譜 原鈴 第一~四集揃 保存良 元帙入 十六冊 三、〇〇〇、〇〇〇円 八冊 九八〇、〇〇〇円 印典・多野斎印説・治印雑説 216 西冷印社木活字本 挟板 印 典 象賢編 八巻 多野斎印説 洵小池 治印雑説 王世纂 図入 十二章 - - 269 缶盧印存 215 一二帖 一、二〇〇、〇〇〇円 降 帖 古拓 大型 帙入 木箱入 小虫穴有 一帖 三五〇、〇〇〇円 真草千文 218 勒本 至正八年元明善題 古呉章鏞 一帖 二、五〇〇、〇〇〇円 佳世十八尊羅漢像 219 清時代清拓本 十八羅漢図 各二七・三×一五・五 二帖 五五〇、〇〇〇円 御題綿花図 220 藍摺 乾隆三十年制 全二十六図 二五・〇×二五・五 - - 270 217 七冊 六、五〇〇、〇〇〇円 全七巻揃 山中商会 昭和八年刊 大型 帙入 - - 271 欧米蒐儲 支那古銅精華 221 一紙 三、五〇〇、〇〇〇円 文文水(文嘉)は文徴明の次男で中国明代の書画家 書画収蔵家で名高い項墨林(項元汴)に宛てた手簡 同治四年沈梧珍蔵識語 - - 272 文文水 與 項墨林 手簡 222 一幅 三五、〇〇〇、〇〇〇円 中国周朝の始祖文王の弟に虢仲と虢叔があり、「虢弟」は虢叔を指す。また「虢」は河南省三門峡市上村嶺にある西周時代後期から春秋時代前期 の虢国貴族の墓群を指し、本拓は虢叔が封ぜられた東虢から出土した大林鐘からとったものであろう。それに呉昌碩が自ら解説を書いて幅とした。 篆刻家呉昌碩の本来の仕事として極めて貴重な遺品といえよう。 一四一×六七・五 - - 273 虢弟大林鍾拓本 呉昌碩筆解題文 223
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