今年のさくらまつり期間中には、こんなサクラが見ごろを迎えています。牧野富太郎が愛した土佐の桜センダイヤ（仙台屋）ヤマザクラの血を強く引く高知県の栽培品種で、日本の植物学の父・牧野富太郎が愛したことで有名です。修道院生まれの愛らしい桜シベリア鉄道でイギリスから里帰りオモイガワ（思川）タイハク（太白）沢スギ林内で発見された菊咲き品ニュウゼンオトメキクザクラ（入善乙女菊桜）入善町の｢杉沢の沢スギ｣林内で近年発見された菊咲き性品種で、細い花弁が 100 枚近くある華麗な桜です。八重咲きのソメイヨシノサクヤヒメ（咲耶姫）栃木県の修道院で、ジュウガツザクラの実生から誕生した品種。ハート形の花弁がキュートです。日本では絶えたもののイギリスで再発見され、ジャガイモに挿した穂木がシベリア鉄道に乗って里帰りした桜です。ソメイヨシノの起源を研究した竹中要博士が、伊豆大島のソメイヨシノの実生から作出。品種名は此花咲耶姫命に由来します。白い滝のような枝垂れ桜おしどり夫婦になぞらえた谷崎潤一郎が愛した｢紅の雲｣センダイシダレ（仙台枝垂）ヤマザクラやオオシマザクラの血を引く枝垂れ品種で、白い花が枝いっぱいに咲き、白い滝のような見事な姿になります。オシドリザクラ（鴛鴦桜）マメザクラの血を強く引く栽培品種で、めしべが２本ある花をおしどり夫婦に見立てて品種名がつけられました。ヤエベニシダレ（八重紅枝垂）文豪・谷崎潤一郎が愛した桜です。代表作｢細雪｣の中でも、その花の様子を｢紅の雲｣とたとえて美しく描写されています。