ユニークな技術を追求 鋼材曲げ加工のナンバーワン企業

公益財団法人東北活性化研究センター2015年1月作成
ユニークな技術を追求
鋼材曲げ加工のナンバーワン企業
企業の将来像
■特許で確立された自社独自の技術に特化した製品づくりを目指し、コスト競争に巻き込まれ
ず優位性をキープできる事業展開を押し進める。
■具体的には、TOKOドームの基本構造を冷蔵庫、冷凍庫、他のさまざまな大型製品に適
用していくとともに、新たな分野として、医療用ゴムや、冷間成形型技術を応用したポリマ
ー電池ハウジングなど精密金型の開発を進める。
■また、航空機分野への進出を目指し、2010 年 5 月に航空宇宙品質マネジメントシステム
(JIS Q9100)を取得し、現在、航空機の部品を供給している。今後は、部品製造の特殊工
程に必要な国際認証の取得も目指していく。
東光鉄工株式会社(秋田県大館市)
会社概要
本社:秋田県大館市釈迦内字稲荷山下19-1
設立:昭和48年7月
資本金:8,500万円 新事業・新商品開発可能性
代表者:虻川 東雄(会長兼社長)
いま見えている姿
従業員:260名
さらなる広がり
電話番号:0186-48-3234
URL:http://www.toko-akita.co.jp/
会社外観
企業紹介
■H型鋼を冷間で歪みなしに曲げる技術や、大型デッキプレート(波状
鋼板)の曲げ加工を世界で初めて実現するなどの技術を有する。
■東北地域における同社のトンネル資材のシェアは約40%を占め、スノ
ーシェルターは全国の40%を占める。
■精密加工も得意としており、さまざまな精密プレス金型も製造。
金属加工機、
治具製造業
金属部品、製品、
工具製造業
・鉄骨の曲げ加工
冷間で歪みなしに加工、
大型建造物に利用
舗装工事業
【鉄骨の曲げ加工】
危機管理(防災)
セキュリティ業
鉄骨、鉄筋工事業
・ 津波シェルター
普段は通常の建物として住宅やオフィスとして使い、津波
が来るとドアや窓を気密にして浮遊する津波シェルター、
一度に 2 0 人くらいは避難出来る大きさで設計する
・ 土石流シェルター
土石流に対応して浮遊するシェルター
土石流に押し流されてもつぶれない構造のシェルター内部
を弾性体で構成して、衝撃を和らげる構造にする
・精密金型製造
冷間成形だけでなく、軟質
材の打抜用金型も製造
事業・商品の概要
・曲げ加工を要する建築鉄骨、デザイン鉄骨等の3D 鋼構造物、耐震
補強鉄骨などを得意とする。世界最大級の木造ドーム「大館樹海
ドーム」の木材の連結部分にも使われている。
建築工事業
・敷設式融雪装置
従来のように道路や地面を掘り起こして埋設
するのではなく、路面や地面に敷設(敷く
だけ)するタイプの融雪装置
雪が降らない時期は撤去することも可能
鉄骨の曲げ加工
【TOKOドーム】
・スノーシェルターとしての利用のほかに、仮設工場、倉庫、スポ
ーツ施設等の幅広い用途で使われている。特許を取得したデッキ
プレートを曲げ加工したアーチ状建築は、柱・梁のないデッキプレ
ートを繋ぐだけの簡易な構造で内部も広い。一方で 3mの積雪、
風速 50mの風にも耐えられる。南極昭和基地にも 5 棟導入された
実績がある。
知的財産(主な特許・ノウハウ・ライセンスなど)
TOKOドーム
【精密金型】
・I T 機器、電子部品に多用されるフィルム材・粘着シート材の打抜
き金型技術をはじめ、医療用ゴム製品のプレス金型、冷間成形用
など特殊精密金型の製作を手がけている。
■特許
・陰極板自動搬送入替装置(特許第3784614 号)/日鉱金属株式会社
との共有
・ハーフカット金型(特許第4009614 号)
・水門の開閉制御方法および開閉制御システム(特許第4242534 号)
・間口寸法拡張可能なアーチ状建築構造体(特許第4494307 号)
・木質材の破砕装置(特許第5276197 号)
・被破砕物の粉砕装置(特許第5335967 号)
精密金型
※「新事業・新商品開発可能性」はシステム・インテグレーション株式会社の監修による。