FPU NEWS 第89号

http://www.fpu.ac.jp/
■発行/公立大学法人 福井県立大学
2015年6月30日発行
福井県吉田郡永平寺町松岡兼定島4-1-1
TEL.0776-61-6000 FAX.0776-61-6011
89
No.
2015
福井県立大学広報
平成27 年度
入学式
4学部3研究科に462名 入学
∼自ら掲げた課題への積極的な挑戦を∼
平成27年度 入学式 4学部3研究科に462名 入学 ………………………………………………………… 1・2
県大ニュース
速醸魚醤を活用した魚飼料「フィッシュバイタル」
を開発・商品化 ……………………………………………… 2
小浜ニュース
Ocean’s X ウェルカムパーティ/海友会 新体制で本格始動
小浜キャンパス 和太鼓部 ………………………………………………………………………………………… 3
新任教員の紹介/新客員教授の紹介 ………………………………………………………………………… 4・5
県大ニュース 「国際交流室」がオープン!!/太田木材アセアン留学生修学奨励金 …………………………………………… 5
研究紹介 生物資源学部 伊藤貴文准教授 農芸化学奨励賞受賞
難病「ALS」の原因の酸化ストレス 生体内で可視化「ニューロロジー」電子版に掲載
進士五十八客員教授「福井を学ぶ」講義を開催/国内初 恐竜の脳を3D復元 …………………………… 6・7
県大トピックス
キャリアセンターからのお知らせ/福井キャンパスの学食がリニューアルしました ………………………… 8
Fukui Prefectural University News 2015 No.89
1
県 大 N E W S
平成27年度 入学式
4月7日(火)福井キャンパス交流センター講
堂にて、平成27年度入学式を開催し、
4学部3研
究科に462名の新入生を迎えました。
下谷政弘学長は式辞で「新しいことにチャレ
ンジするのが若者の特権。読むべき本を沢山読
み、
クラブ活動やサークル活動への参加、漢字
検定やTOEICなどの資格取得、短期・長期の海
外留学への挑戦など、一緒に新しい課題にチャ
レンジしていきましょう。」
と新入生に激励の言
葉を贈りました。
新入生を代表し海洋生物資源学部の中野光
さんが、
「 地域、日本、国際社会に貢献できる人
材となれるよう、仲間たちと共に協力し、学び合
い、切磋琢磨します。」、大学院生を代表し看護
福祉学研究科の村上はるみさんが、
「 社会の
ニーズ、期待に応えられるよう、専門性を高める
ため、勉学、研究に励みます。」
とそれぞれ誓い
ました。
飼料に混ぜて魚の食欲増進
速醸魚醤を活用した魚飼料
「フィッシュバイタル」を
開発・商品化
本学では産学官連携による研究成果の商品化を進めており、
宇多川隆副学長が、
( 株)室次およびサカイオーベックス(株)
と
連携して、魚の飼料に混ぜる天然の速醸魚醤である食欲増進剤
「フィッシュバイタル」を開発し、
4月28日(火)から商品化されま
した。
宇多川副学長が飼料用魚醤「フィッシュバイタル」
を産学連携で開発
近年、
マダイなどの飼料となる魚粉が高騰のため、大豆などの
植物性タンパク質に切り替えるニーズがありましたが、食いつき
がよくないことが課題となっていました。植物性の飼料にサバの
内臓を活用した魚醤を混ぜることにより、ブリやマダイの食いつ
きを高めることができ、成長促進に寄与することが判明しました。
通常、魚醤は生産に1か月かかりますが、サバの内臓を55度の
高温に保って発酵時間を15時間ほどに短縮する
「速醸魚醤」の技
術で、短期間に安定した供給を実現しました。
飼料用魚醤「フィッシュバイタル」 2
Fukui Prefectural University News 2015 No.89
小 浜 N E W S
Ocean’s X
海友会
ウェルカムパーティ
新体制で本格始動
5月7日(木)小浜キャンパスつながりサンセットで、
こんにちは、海友会会長の安井清吾です。現在11名で、み
Ocean’s X主催の新2年生を対象にしたウエルカム
んな仲良く、いつも楽しく活動しています。今は10月3日
パーティを行いました。ゲームでは英語で自己紹介を
(土)
・4日
(日)
に開催される白樫祭に向けて準備をしていま
したり、2年生とスタッフの学生、インストラクターの
す。白樫祭では、地域の人にもっと海洋生物資源学部のこと
メリンダさんや福井キャンパス World Caféの
や学んでいることを知っていただけるような、自分たちにし
ディーさん、細井先生などと小浜での生活や実験、海外
かできない企画を考えています。また、新歓や卒業パー
への興味など、英語を交えながら楽しく語り合いまし
ティーに加え、今年から海浜清掃やクリスマス・ハローウィン
た。参加者からは、
「楽しかったので、機会があればまた
パーティー等面白い企画も考えています。
みんなで小浜キャ
参加したい。」との声が上がりました。
ンパスを盛り上げていきます。
応援よろしくお願いします。
小浜キャンパス和太鼓部
こんにちは、小浜キャンパス和太鼓部です。私たちは“名田庄太鼓
保存会 勇粋連”
に所属しており、共に福井県内外で数々の公演を行っ
ています。今年から新入部員が7名加入し、太鼓を一から丁寧に教わり
ながら出演に向けて懸命に練習しています。
これから夏祭りをはじめとする地域行事が盛んになるため、
私たちが
出演する機会も増えていきます。
どこかの行事で勇粋連の公演を見た
ら、
是非声をかけてください。
みなさんに会える日を部員一同楽しみにし
ています。
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金粕 仁美 (かねかす ひとみ)
新任教員の 紹介
助 手 小児看護学
専門分野
小児看護学、小児看護学実習
担当科目
学生の子どもや家族との関わりを大切にしながら、
学生
が自分の力で、
子どもや家族にとって最良なケアは何か
考えられるよう、
関わっていけたらと考えております。
経 済 学部 経 営 学 科
村上 はるみ (むらかみ はるみ)
藤 野 秀 則 (ふじの ひでのり)
助 手 講 師 これまでの臨床経験を活かせるよう、
向上心を持ち自己
を成長させていきたいと思います。
『置かれた場所で咲
きなさい』常に心にある言葉です。様々な刺激を受け、
それを吸収できるよう積極的に行動していきたいです。
鉄道や医療などの安全を組織として保っていくために
は、
「人」
に対する幅広く深い理解と、その理解に基づ
いた管理が不可欠です。講義やゼミを通して
「人」への
理解を深めてもらう手助けができればと思います。
山 下 知 晃 (やました ともあき)
助 教 会計学(財務会計論)
専門分野
地域経済研究所
佐々井 司 (ささい つかさ)
簿記原理、簿記論I, II、演習I
担当科目
教 授 学生の皆さんが複式簿記の基本的な構造について理解
を深め、
さらに進んだ内容の学習ができるように講義を
行いたいと思います。
演習では会計制度が抱える問題
点について皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
専門分野
大 久 保 清 子 (おおくぼ きよこ)
特命講師 教 授 看護マネジメント、基礎管理学、看護管理学、
病院経営、人材育成
担当科目
<学 部> 看護学原論Ⅱ、看護管理学、看護
マネジメント実習、基礎看護実習Ⅱ、卒業研究
<研究科> 看護政策論、看護管理論、基礎看護学
特論、基礎管理学演習、基礎看護学特別研究
大きく医療・介護の枠組みが変わる中で、看護職は、
病気と生活を支える専門職として更なる活躍が求め
られます。専門的知識と技術、倫理観に裏付けられた
実践力と豊かな感性をもって、地域に羽ばたいていけ
るよう尽力できればと考えています。
専門分野
准教授 専門分野
岡 田 恭 子 (おかだ きょうこ)
担当科目
成人慢性看護学
成人慢性看護学実習
実際の患者との関わりの中でしか学べないことを大
切にし、学生と共に学び成長していきたいと思います。
また、具体的な看護の展開・実践に繋げられるよう少
人数教育を活かし、
これまでの臨床経験も伝えていけ
たらと考えています。
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Fukui Prefectural University News 2015 No.89
宮田 和周 (みやた かず のり)
古脊椎動物学、地質学、層序学
地学概論、生物科学
恐竜時代とその後にわたる国内の古脊椎動物資料
(特
に哺乳類)
を基に、
関連する大陸の資料を交えて、
系統
進化や生層序の研究を行っています。
学生の皆さんに授
業を通じて自然史研究の魅力を伝えたいと思います。
精神看護学実習、卒業研究
助 手 専門分野
担当科目
精神看護
担当科目
地域人口学、人口移動研究
恐竜学研究所
陶 山 克 洋 (すやま かつひろ)
熊本県から来て、福井の生活もやっと慣れてきたとこ
ろで、大学教員の日々の仕事を手探りながらやってお
ります。
これまで10年間の精神科急性期病棟看護師
の経験を生かし、教育・研究に精一杯取り組んでいき
たいと思います。
丸山 洋平 (まるやま ようへ い)
人口は社会経済事象に影響する重要な要素であり、
人口減少、少子高齢化、地方創生などのテーマへの関
心が高まっています。人口を通じて地域特性を把握す
るという視点から、福井県、北陸地方の持続的発展に
貢献したいと思います。
助 教 専門分野
人口学、都市計画
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所から来
ました。福井県における人口に係る社会経済的な課題
について皆さんと一緒に考え、真に
“幸福度ナンバー
ワン”の地域になるために何が必要なのかを見つけた
いと思います。
看 護 福祉 学 部 看 護学科
専門分野
成人急性看護学、成人急性看護学実習
担当科目
経営情報論、情報管理論
担当科目
成人急性看護学
専門分野
安全管理論、情報管理論
専門分野
国際交流
Didier GUILLOT (ディディエ・ギイヨ)
特命准教授 専門分野
担当科目
経営学、組織論、企業間関係
外書講読II(フランス語)、外書講読III(英語)、
経営学特講B/C、
ビジネス英語
私は日本組織論における企業関係と国際戦略的経営学
についての授業と研究を行いたいと思っています。
さら
に私の海外生活経験
(欧州、
米国、
シンガポール、
香港)
を活かして、国際交流や留学に興味がある学生のお手
伝いができれば幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
新客員教授の 紹介
川 邉 信 雄 (かわべ のぶお)
専門分野
現 職
橘川 武郎 (きっかわたけお)
経営史、
グローバル経営、
アジアの経営システム
専門分野
早稲田大学名誉教授、文京学院大学名誉教授
現在取り組んでいる研究
現 職
日本経営史、
エネルギー産業論
東京理科大学大学院イノベーション研究科教授
日本のエネルギー政策、原発問題、
地域経済と産業再編、希望学
現在取り組んでいる研究
日系企業のグローバル化、即席麺の国際経営史
コンビニエンス・ストアの成立と発展
その他
経営史学会会長
総合資源エネルギー調査会委員
● 福井県LNGインフラ整備研究会委員
その他
●
文京学院大学長(2011年∼2015年)
● 日本精工株式会社経営諮問委員会委員(2011年11月∼)
●
●
海外留学などのワンストップ窓口
「国際交流室」がオープン!!
5月19日
(火)、本学の国際交流活動を一層活発化させるため、福井キャ
ンパスWorld Caféの隣に国際交流室を新たに設置しました。
これまで各
部署に分かれていた国際交流業務を一元化し、海外留学を志す学生や本
学で学ぶ留学生に対するサポートをワンストップで行います。
国際交流室では本学独自の留学制度はもちろん、広く海外留学につい
ての情報や奨学金などの支援制度に関する情報を提供しています。
また、
国際交流室には国際交流担当の特命教員を1名配置しました。学生からの
県 大 N E W S
?
てどんなところ
国際交流室っ
場 所 福井キャンパス
共通講義棟2F
(World Café横)
■ 開室時間 8:30∼17:15
■ ス タッフ 国際交流特命教員1名
(木・金)
事務職員5名
■ カウンター業務 海外研修の申請受付・相談/奨学金の
案内/TOEIC IPテストの申請受付/そ
の他各種海外留学相談、留学生の生活
相談、
アジア人材基金事業申請受付 など
■
様々な相談に対応するとともに、
海外留学セミナーの開催や新たな学術交
流協定校の開拓など、
本学の学生が留学しやすい環境づくりや本学の国際
化をより一層進めていきます。
(公財)福井県アジア人材基金
アジア人材基金の
奨学金を利用して、
海外へ飛び出そう!
(公財)福井県アジア人材基金では、県内大学生等を応援し、
グローバル社会で活躍できる人材の育成を目指しています。
このたびアジア人材基金
の受付窓口が国際交流室に変わりました。基金では海外留学・研修への奨学金貸与の
ほか、
ビジネス外国語講座の受講料やアジア経済セミナーに関する受講料への助成等
を行っていますので、ぜひご利用ください。
問合先 福井県立大学 国際交流室 TEL 0776-61-6000 http://fukui-asianfund.jp/
ディディエ・ギイヨ先生からのメッセージ
皆さん、海外留学に興味
はありますか?国際交流室
は皆さんの熱い気持ちを
応援します。私も欧州、米
国、シンガポールや香港で
の海外生活経験を活かし
て、国際交流や留学に関心
のある皆さんのお手伝い
をします。国際交流室でお
会いしましょう!
太田木材アセアン留学生修学奨励金
アセアン地域からの留学生の奨励金として、修
学のために役立てて欲しいとの思いを持たれる
太田木材㈱相談役の太田博氏から、
100万円の
心温まる寄付金をいただきました。この寄付金
は、対象となる留学生16名の修学支援金として
活用され、
5月29日(金)
には、留学生を交え下谷
太田木材㈱相談役
太田 博氏
学長から太田氏に感謝状が贈呈されました。
アセアン地域からの留学生
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研 究 紹 介
生物資源学部 伊藤貴文 准教授
農芸化学奨励賞受賞
生物資源学部 伊藤貴文准教授が、今年3月26日(木)
に
(公社)日本農
芸化学会より、
「立体構造に基づく糖質関連酵素の反応機構の解明とポ
ストゲノムミクスへの新展開」
という研究テーマで、
「農芸化学奨励賞」
を
受賞しました。伊藤准教授は、動物や植物など生物普遍的に存在する多糖
の分解に関わる酵素、
および有用糖質の製造に関わる酵素に関して、構造
生物学的手法を用いて解析し、それらの立体構造や生理機能を明らかに
してきました。そして、酵素の分子設計の可能性を拡げた研究が評価さ
れ、受賞となりました。
今後、阻害剤の設計による農薬や医薬の開発、新規バイオプロセスに
奨励賞の受賞式と奨励賞受賞の賞碑
よる機能性オリゴ糖生産への展開が期待されます。
伊藤先生のコメント
学生時代に研究を始めて、これまで、タンパク質や酵素の機
能に関する研究を行ってきました。最近では、カニ殻などの生
物資源を農業資材に変換する研究も行っています。今回、地道
に積み上げてきた研究成果が評価され、素晴らしい賞を頂くこ
とができました。大変うれしく思っています。本研究は、たくさ
んの先生方や、研究室に在籍された多くの方々のご指導ご鞭撻
の賜物です。深く感謝申し上げます。今後もこの賞を励みとし、
研究を発展させ、社会に貢献できるよう努めたいと思います。
日本農芸化学会 農芸化学奨励賞
日本農芸化学奨励賞は、農芸化学の進歩に寄与
する優れた研究をし、将来の発展を期待できる満
40歳以下の研究者に授与されるもので、昭和43
年度に創設されました。日本農芸化学会は、1924
年に設立された学術団体で、会員数は平成26年2
月末現在、10,867人です。
難病「ALS」の原因の酸化ストレス 生体内で可視化
米国の神経内科学会誌
「ニューロロジー」電子版に掲載
看護福祉学部米田誠教授と福井大学の岡沢秀彦教授の共同研究チーム
は、神経の変性により全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病「筋萎縮性側索
硬化症(ALS)」の発症原因の一つとみられる、脳の神経細胞を傷つける
「酸
化ストレス
(活性酸素が蓄積した状態)」
を、陽電子放射断層撮影装置(PET)
を用いて、世界で初めて生体内で可視化することに成功し、研究成果を4月
15日
(水)
に公表しました。
従来からALSと活性酸素の関連性は専門家の間で指摘されていましたが、
死亡後の検査でしか確認されていませんでした。活性酸素は通常、体内のミ
トコンドリアにより水に変換されますが、中には毒性を持つものもあり、
ミト
コンドリアの異常により蓄積すると、老化など体に悪影響を及ぼします。研究
では、酸化ストレスが強い部位に集まる診断薬「銅ATSM」
を、
ALS患者の体
内に投与しPET検査をしました。
この結果、重症度が高い患者ほど酸化ストレ
スが強く、特に身体の動きに関連する脳の部位に活性酸素が集まっていたた
め、活性酸素がALSの発症に関わっている可能性が高いことを判明しました。
研究論文は、
4月22日
(水)
付けの米国の神経内科学会誌
「ニューロロジー」
電子版に掲載され、今後、
ALSの病態解明や治療法の開発などにつながる可
能性に期待が寄せられます。
6
Fukui Prefectural University News 2015 No.89
酸化ストレス、生体内で可視化を発表する米田教授
の共同研究チーム
進士五十八客員教授
「福井を学ぶ」講義を開催
テーマ「多様性からのランドスケープ論;
日本庭園から地域社会の環境ビジョンまで」
本学では地域の課題について学び、地域をフィールドに活
進士客員教授
躍できる人材の育成を目指し、地域志向教育を進める中、今
年度から、一般教育カリキュラムに、新たな科目群として14
科目からなる
「福井と地域社会」
を創設し、その中の1科目と
して
「福井を学ぶ」
を4月9日から開講。その第2回目として、
4
月16日
(木)
に本学の進士五十八客員教授(東京農業大学名
誉教授、福井県里山里海湖研究所長)が、本県の里山里海湖
や生物多様性などをテーマとする講義をし、約140名が受講
しました。
進士客員教授は「地球環境維持を含めた持続可能な社会
につなげるためには、価値観を変え、生物や生活、景観など
の多様性を取り戻すことが必要。里山文化は自然との良い関
係を表しており、福井県に残る伝統的な農家の景観は素晴ら
しく、
もっとプライドを持つべき。」
と強調しました。
進士客員教授による
「福井を学ぶ」講義
国内初 恐竜の脳を3D復元
恐竜の運動能力解明へ
恐竜学研究所の東洋一特任教授の研究チームは、
5月27日
(水)
、
勝山市にある
約1億2千万前の白亜紀前期の手取層群から発掘された小型肉食恐竜の脳の機
能を確認し、
国内で初めて3D
(3次元)
プリンターで立体復元したと発表しました。
研究チームは、脳函(脳を包む骨)化石の内側は堆積物が付着していて本来
の骨の形を把握するのは困難だが、
コンピューター断層撮影(CT)で画像化す
ることで、神経の痕跡や脳の形を正確に把握できることに着目しました。そこで、
2007年にほぼ完全な状態で発掘された肉食恐竜(全長約2.
4メートル)の脳函
脳形態の3D復元を解説する東恐竜学研究所特任教授
化石を、
CTで画像化した上で、解析ソフトを使って処
理し、
3Dプリンターで実物大の復元モデル(長さ3.
5
センチ、
厚さ2.
2センチ)
を作りました。
昨年9月からの調査で、表情筋の運動や知覚、味
覚、嗅覚などをつかさどる7種類の神経の痕跡を確認
し、脳の形や延髄など脳機能の位置も判明しました。
今後、恐竜の脳の大きさや太さなどが明らかにな
ることにより、運動能力を解明する一つの手掛かりに
なることが期待されます。
恐竜の脳の3Dモデル
勝山産の肉食恐竜の脳の3D復元画像
Fukui Prefectural University News 2015 No.89
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県 大 ト ピ ッ ク ス
キャリアセンターからのお知らせ
吉村 武史就職情報アドバイザーが、
この春着任しました。
1960年生まれの55歳です。皆さんのお父さんよりちょっと年上かもし
れませんね。昨年まで、県内の企業で15年間に渡り人事採用の仕事をして
いました。就職活動に関しては、企業目線でのアドバイスができると思い
ますので、皆さん気軽にキャリアセンターに顔を出してください。
縦の糸が学生の皆さん、横の糸が就職先ならば、それらの糸を織りなす
役割を今後担っていきたいと思いますので、
よろしくお願いします。
福井キャンパスの学食がリニューアルしました
この春より、学食の混雑緩和のため、券売機での購入方式に加え、新たに商品を選択し受け取って
から、
レジで精算する方式を開始しました。
また、
ごはん、味噌汁の付いたセットメニューを止め、
メイ
ン・副食・ごはん・味噌汁は、
お好みに応じて自由に選択できるようにしました。
さらに、今年度から、後
援会では、福井キャンパス・小浜キャンパスで利用できる食堂利用補助券を配布しており、
「みんなに
喜ばれる学食を」
と毎日工夫を凝らしている学食に、ぜひ一度足を運んでみてください。
後援会の
食堂利用補助券
新設された精算レジ
営業時間/10:00∼14:00
自由に選択できるメニュー
※一般の方もどうぞお越し下さい。
『ようこそ 県大研究室』放送中
FBCラジオ
キャンパス
福井県立大学では「FBCラジオキャンパス ふくいいいもの探検隊」の後半第2部に
「ようこそ県大研究室」を放送しています。本学の教員が毎回登場し、研究や教育に
ついて語ります。
また、県大HPでもバックナンバーを聴くことができます。
「ようこそ
県大研究室」のバナーからお入りください。
<放送時間>
● 毎週土曜日/午後5時34分∼5時44分
● 毎週日曜日/午前8時19分∼8時29分
(再放送)
FPU NEWSに対するご意見・ご要望がありましたら、
下記アドレスまで
[email protected]
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Fukui Prefectural University News 2015 No.89
県立大学では、経営企画部経営戦略課内に
「地域連携相談窓口」
を設置しています。
大学との連携に関する相談などを下記の
直通番号で承ります。
0776-50-6300
県立大学ホームページは
こちらから