FPU NEWS 第88号

http://www.fpu.ac.jp/index.html
■発行/公立大学法人 福井県立大学
2015年3月30日発行
福井県吉田郡永平寺町松岡兼定島4-1-1
TEL.0776-61-6000 FAX.0776-61-6012
88
No.
2015
福井県立大学広報
濱野吉十 准教授
日本学術振興会賞・日本学士院学術奨励賞
ダブル受賞!!
秋篠宮同妃両殿下のご臨席の下、
2月24日
(火)、
日本学術振興会賞および日本学士院学術奨励賞の授賞式が、
日本学士院(東
京都台東区上野)
にて行われました。
生物資源学部 濱野准教授 日本学術振興会賞・日本学士院学術奨励賞をダブル受賞
賞をダブル受賞
ダ
1・2
県大ニュース ハーバード大学 アンドリュー・ゴードン教授による特別講義を開講
を開講
3
小浜ニュース 客員教授の塚本勝巳氏による特別講義を開講
3
」特別講義を開講/
別講 を開講
タイのウィライラック・ナクスリ博士による「地球生命史学」
就職内定者の声
4
開催
第10回 経済学部 SMAPインターゼミナールコンテストを開催
5
究成果報告会でポスター発表/
報告
「STAND UP TAKE ACTION」
フォトコンテスト受賞/研究成果報告会でポスター発表/
∼/
株式会社ドラフト 企業見学会 ∼木野准教授・生産管理論演習∼/
本学学生がタイへ進出している県内企業の現地工場などを視察
県大トピックス/本学関係者の出版の紹介
6・7
8
Fukui Prefectural University News 2015 No.88
1
県 大 N
E
W
S
生物資源学部 濱野吉十 准教授が日本学術振興会賞(第11回)・
日本学士院学術奨励賞(第11回)を受賞しました
今回、濱野准教授は、学術機関などから推薦された339名の研究者の中から、
日本学術振興会賞の25名に選ばれ、
さらに同賞の中から6
名以内に贈られる日本学士院学術奨励賞も受賞しました。
県内の大学や研究機関からの両賞の受賞は、
本学教員が初めてとなります。
今回の受賞では、
ペプチド系抗生物質の生産を担う新奇微生物酵素に関するこれまでの研究業績が評価されました。微生物が創り出すペプチ
ド化合物は、抗生物質、免疫抑制剤、抗がん剤などとして広く用いられています。数百種類ものアミノ酸の組合せで合成されるその化学構造は複
雑多様であり、微生物はそれらを合成するための巧妙な仕組みをもっています。
その一方で微生物は、
たった一種類のアミノ酸がつながっただけ
の単純な化合物も合成することが知られていました。
その仕組みは長らく不明のままでしたが、濱野准教授は、放線菌が創り出すポリリジンとスト
レプトスリシンのβ-リジンオリゴマー構造を例に、
これらが従来の常識を覆す極めて珍しい酵素によって合成されることを明らかにしました。各賞
の選考委員からは、
「独創性に富むこれらの研究成果は、
ペプチド合成の新しい分子機構を提示するものであり、基礎生化学的に重要であると同
時に、新規抗菌薬の開発に繋がる可能性を有するもの」
と高く評価されました。今後、
これらの合成酵素を利用した新薬の開発が期待されます。
コメント
濱野准教授の
受賞対象の研究テーマは、
2003年に福井県
立大学に着任してから立ち上げた独自の研究
テーマであり、研究を開始した当初は、つねに不
安との戦いでした。そして、
このたび、
11年間一
貫して進めてきました私たちの研究を、
この上な
く名誉ある賞という形で評価いただけたことは、
非常に光栄なことであり、嬉しく存じます。
これま
で、数多くの先生方のご助言、共同研究者のご助
力を受けて参りました。
これらご支援に深く感謝
の意を表します。今後も、魅力ある微生物の潜在
生物資源学部 准教授
濱野 吉十
能力を解き明かしながら、広く深く研究を展開し
ていきたいと思っています。
■日本学術振興会賞
日本学術振興会賞は、優れた研究を進めている若手
研究者を見いだし、早い段階から顕彰してその研究
意欲を高め、独創的、先駆的な研究を支援すること
により、我が国の学術研究の水準を世界のトップレ
ベルにおいて発展させることを目的として、平成16
年度に創設されました。
■日本学士院学術奨励賞
日本学士院による賞は、
日本の学術賞としては最も
権威ある賞であり、
日本学士院学術奨励賞は若手
研究者を顕彰して今後の研究を奨励することを目的
として平成16年度に創設されました。受賞者は、
日
本学術振興会賞受賞者の中から選ばれます。
受賞が決まったときに、研究室メンバーが
お祝いパーティーを開いてくれました。
実験風景
日本学士院学術奨励賞の賞状と賞碑
研究室恒例のバーベキュー。研究室の団結力を高める。
合言葉は、
“地方にいてもキラリと光る研究を”
課題に取り組む研究室の学生達
日本学術振興会賞の賞状と賞碑
2
Fukui Prefectural University News 2015 No.88
ハーバード大学 アンドリュー・ゴードン教授による
特別講義を開講
本学では、
グローバル社会で活躍できる人材の育成を目指した教育に力を入れています。
こ
の一環として、外国語に親しむ環境づくりを進めようと、毎年、著名な外国人研究者による英語
での特別講義を開催。今年度は12月4日(木)に、米国・ハーバード大学歴史学部のアンド
リュー・ゴードン教授が、Boys and Girls, Be Ambitious ∼ The Value of Study
Abroad ∼(若者よ、大志を抱け ∼ 海外で学ぶことの価値 ∼)をテーマに講義を行いました。
この講義は、経済学部
ゆんすっきょん
尹淑鉉教授の講義「比較労使関係論」
の一環として行ったもので、本
学の学生、教職員のほか、高校生や教育関係者も受講し、会場は、
ほぼ満席となりました。
ゴードン教授は、
2004年をピークに日本人の海外留学者数が減少傾向にあると指摘。
その
背景として、若者の意識の変質や、就職活動の早期化、留学経験を評価する企業側の意欲の減
衰などが考えられるとの見方を示しました。
また、自身の日本留学時のエピソード
を交えながら、留学を通じて、多様な経験
や人脈、
アイデアなど、数々の成果が得ら
れると紹介。随時日本語での要約説明も
あり、聴講者は、日本語、英語の両方で、
海外留学の意義や、国際感覚を習得する
ことの大切さなどを、強く実感した様子で
した。
特別講義後にはWorld Caféで学生とランチや会話を
楽しんだゴードン教授
小 浜 N
E
W
S
ウナギ博士 塚本勝巳教授が天然ウナギの卵について語る
12月12日
(金)
に、本学客員教授で、
ニホンウナギの産卵場を世界で初めて発見し、世界的に著名
なウナギ博士 塚本勝巳氏の特別講義
「科学における運−偶然か、
必然か?」
が開講されました。
教授について
塚本勝巳客員
大学院生のころ参加したウナギ産卵場調査がきっかけで、
ウナギの回遊と産卵生態を40年にわ
たって研究。
塚本客員教授は、
世界で初めて天然ウナギの卵を北太平洋・西マリアナ海嶺南端部の海
山域で採集することに成功しました。
講義では、
成功するまでの調査研究過程を紹介され、
多くの仮説を提唱し証明していくことで、
ウナ
ギ産卵場の発見が偶然でなく、長年の調査研究によって必然となったことを分かりやすく語られまし
た。科学における大きな発見は、
しばしば幸運の結果であるといわれていますが、広い太平洋で直径
1.6ミリのウナギ卵が見つかったのは、
奇跡にも近い単なる偶然だけではなく、
用意周到に準備された
科学的調査の必然だったという科学の運をウナギ研究の例で検証されました。
とても興味深い話に聴講した学生や大学院生から多くの質問が出て、
学生たちにとっても大きな刺
激になりました。
日本大学教授・東京大学名誉教授
専門は海洋生物学・魚類生態学。
「 海山
仮説」
「新月仮説」
「塩分フロント仮説」
を提
唱し、世界で初めて天然ウナギの卵を北太
平洋・西マリアナ海嶺南端部の海山域で採
Pre-leptocephalus
(ウナギの幼生)
集することに成功。
ウナギの産卵地点をピ
ンポイントで特定し、謎の産卵生態解明へ
の手がかりを得ました。
Fukui Prefectural University News 2015 No.88
3
「地球生命史学」特別講義を開講
∼恐竜学研究所がタイから研究者を招聘∼ 1月7日
(水)
と14日
(水)
の2週に渡り、一般教育科目
「地球生命史
学」
の講義において、
タイ国立ナコーン・ラチャシーマ・ラジャバット大学
附属珪化木鉱物資源東北調査研究所のウィライラック・ナクスリ博士が
特別講義を行いました。
同研究所と本学恐竜学研究所は平成25年12
月に学術交流協定を締結しており、今回の招聘はその一環でした。
タイ
国内で発見される恐竜その他の化石をテーマに行われ、受講した学生た
ちはタイで活躍する研究者の講義を熱心に聞き入りました。
14日の講
義後にWorld Caféでナクスリ博士はタイの国の生活や文化などを紹
ウィライラック・
ついて
ナクスリ博士に
介。学生たちは研究者とはまた異なった一面を見せたナクスリ博士との
専門はカメ類。
特にタイで発見されるカメ化石を中心に、
特にタイで発見されるカ
カメ類の進
交流を楽しみました。
化を研究。
福井県立恐竜博物館と共同で行っているタイでの発掘調査
福井県立恐竜博物館と共同で行
では、
発掘調査で発見されたカメ化石を
では タイ側の中心的役割を果たし、
恐竜博物館の研究員と共同で研究中。本県での共同調査・研究のため、
恐竜学研究所が招聘・来日。
タイ国立ナコーン・ラチャシーマ・ラジャバット大学附属
珪化木鉱物資源東北調査研究所について
通称コラート化石博物館。
平成19年より福井県立恐竜博物館は同博物館と恐竜化石共同発掘調
査を行っており、
平成25年12月には本学恐竜学研究所が同博物館と学術交流協定を締結。
学術交流
協定に基づき、
共同研究の推進や相互交流などを進めています。
の 声
者
定
内
職
就
銀行員への夢
人々の健康と幸せに貢献していきたい
ソーシャルワーカーとして地域福祉の
向上を目指します
【内定先】
【内定先】
株式会社福井銀行
生晃栄養薬品
株式会社
経済学科 4年
海洋生物資源学科 4年
山本 耀介
私は地元福井の産業・経済の発展に携わりたい
と考えて就職活動を始めました。
社会福祉法人
安城市社会福祉
協議会
【内定先】
社会福祉学科 4年
坂井 汐里
早川 尚志
インターンシップや実習などを通じて製造業に
大変興味を持ちました。
また、子供の頃、
ある病気
3年次生のとき、先輩の就職活動の体験を聞く
機会がありました。
そのとき、一人の先輩の影響も
会社というものを何も知らない私にとっては1
に長くかかったときに薬で完治することができ、将
ことは自分をどうアピールしていくべきか考え直す
ずっと思っていました。
最終面接で自分らしく話すことができたのも、
そ
にあり、薬の製造に携わりたいという自分とマッチ
ていただきました。
このときお世話になった方々に
ちと話す習慣が役に立ち、
自分の意思をうまく表現
の魅力を実感し、高く志をいだくことで、
自分の道
つ1つの説明会がいい学びの場で、選考を重ねる
機会になりました。
来、薬に携わっていけるような仕事に就きたいと
生晃栄養薬品株式会社は、
地元である若狭地方
あって、社会福祉協議会への就職に関心を持ちま
した。
県内外の社会福祉協議会に個人的に視察のお
願いをして足を運び、各地の取り組みを勉強させ
れまでの会社の選考で様々な経験をさせていただ
ングしていて、志望しました。面接では幅広い人た
福井銀行の会社説明会に参加し、福井銀行の
することができ、
内定をいただきました。
を開くことができました。
定をいただいたときは、
ぜひここで福井の産業・経
る薬を開発し、
人々の健康と幸せに貢献していきた
て、住民主体の地域福祉の向上に取り組むソー
これから始まる研修や資格取得に精一杯取り
プを欠かさず、
それを生かして人々を健康という観
くことができたからです。
地元企業への貢献度の高さを深く感じました。内
済の発展に貢献したいと思いました。
組み、お客様に信頼していただける銀行員になっ
ていけるよう成長していきたいと思います。
4
就職したら、人々の健康を害する病気を治療す
いです。
また自分自身も勉強や研修などスキルアッ
点から幸せにし、
地域に貢献していきたいです。
Fukui Prefectural University News 2015 No.88
は心より感謝しています。社会福祉協議会のしごと
今後は、住民一人ひとりの暮らしに責任を持っ
シャルワーカーとして、
日々努力したいと思います。
教育紹介 [経済学部]
第10回
SMAPインターゼミナール・コンテスト開催
12月23日
(祝)、経済学部の3年次生有志による恒例の
「SMAPインターゼミナール・コンテスト」
が開催されました。10回目の記
念すべき開催となった今回、13チーム77名が2セッションに分かれて研究発表を競い合いました。
ゼミ横断型チームや有志集結型
チームなど、
これまでにない参加形態のチームもありました。
毎年、参加する多くの学生が「初めて大学生らしいことをしたと実感できた」
「表現することの面白さを知った」
「就職活動で自信を
もって語ることができる」
と評するこのコンテストは、
テーマの決定・資料調査・フィールドワーク・インタビュー・分析などすべてをチー
ムメンバーで行います。教員はサポーターあるいはアドバイザーとして関わります。研究・検討の過程では、
メンバー間の意見の相違や
スケジュール調整など、一人では起こらない問題を解決しながら、
チームとして結論を導き出さなければなりません。
同時に問題設定・
調査・理解・表現といった研究のプロセスについて各個人それぞれが役割を果たしながらチームとしてまとまる、
そこにこのインターゼ
ミナール・コンテストの意義があります。
祝日にもかかわらず聴衆者も多く、
今年は特に現役高校生が数多く観覧しました。
評価はチーム間の相互投票によるものを基本とします。
また外部の方に審査をお願いし、審査員特別賞と各種個人賞を決定してい
ただきました。外部審査員からの辛口批評は、
参加学生にとってよい勉強になりました。
「自分たちの研究発表への思い入れと実際の評価のギャップに悔しい思いをしたチームも多々ありましたが、
そこから学ぶことも多
いはず。一過性のイベントに終わらせないためにも、
次の学びにつなげてほしい。」
との教員からのコメントもありました。
Aセッション
最 優 秀 賞:北島ゼミ杉山チーム
『諦めるな日本!さあ、
プレミアムブランドをつくれ!』
優 秀 賞:清水・服部合同ゼミ北之チーム
『サーバーは知っている』
審査員特別賞:新宮ゼミ福嶋チーム
『未来からのSOS∼人口構成と出生率』
Bセッション
最 優 秀 賞:北島ゼミ郡チーム
『陰で操る消費者心理∼希少性のせいなのね』
優 秀 賞:清水・服部合同ゼミ長田チーム
『崩壊列島∼服部茂幸を論破せよ』
審査員特別賞:清水・服部合同ゼミ長田チーム
『崩壊列島∼服部茂幸を論破せよ』
Fukui Prefectural University News 2015 No.88
5
大学院生物資源学研究科 生物資源学専攻
研究成果報告会でポスター発表
2月18日
(水)
から2月20日
(金)
にかけて、大学院生物資源学研究科生物資源学専攻では、博士前期課程1年次生による研究成果報告
会を開催しました。博士前期課程1年次生7名が、各領域の研究室でこれまでに取り組んできた研究の成果をポスターにまとめ発表しました。
教員や大学院の先輩からの質問やアドバイスを受け、
7名にとって今後の研究の方針や取り組み方についてじっくりと考察することができる
機会となりました。
最後に、教員と大学院生による投票で、最も優れた研究成果として
「青色ポリ酸生成に基づく単糖比色分析法の応答性と酵素アッセイへの
応用」
が選ばれ、研究成果として発表した高桑正寛さんには、優秀ポスター賞が送られました。簡便な新規比色定量法の開発とその応用への
真摯な取り組みに加え、簡潔にまとめられたその発表内容が高く評価されたものでした。
STAND UP TAKE ACTION
「2014フォトコンテスト」
ユニーク賞に入賞
毎年、看護福祉学部社会福祉学科1年次生は、
「ソーシャル
ワーク論Ⅰ」の授業の一環として、貧困の解決を目指す世界的
キャンペーン
「STAND UP TAKE ACTION」
の全国ユニーク
フォトコンテストに参加しています。
「STAND UP TAKE ACTION」
は、貧困解決のための世界
的キャンペーンで、2000年に189か国のリーダー達が2015
年の期限までに
「世界の貧困人口を半減する」
など、具体的な
8つの目標を達成するために、立ち上がった世界的同時イベン
トです。
1442作品の応募の中から、看護福祉学部社会福祉学科1
年次生35名の作品が、入賞作品7点の1つに選ばれました。
STAND UP TAKE ACTION について
詳しく知りたい方はこちらから
受賞者の喜び
▶▶▶ http://www.standup2015.jp/
「人権と社会正義の達成」
「世界の貧
世界の貧困解決」
。
ソーシャルワーク
(社会福祉実践)
を学び始めたばかりの社会福祉学科1年次生の私たちにとっては、と
一人ずつでは立ち向かえない大きな目標だからこそ、
私たちの一人一人の個性という色を大切にして、
「希望の虹」
のスタンドア
ても大きな目標です。
一人ずつでは立
ップテイクアクションを表現しました。
ゴールへの道のりは遠くても、
ゆっくりと着実にみんなで立ち上がり、
それぞれの目標を達成していきたいと
プ
思います。
そして、
仲間と創った虹と平和への想いが写真を通じて、
世界の人々の一人ひとりに届きますように。
6
Fukui Prefectural University News 2015 No.88
株式会社ドラフト 企業見学会
∼木野准教授・生産管理論演習∼
県内の特長あるモノづくり企業を見学し、第一線で働く方から話を伺うことで、学生が県
内企業に関心を持ち、
今後の研究や進路選択に活かすことを目的としている
「企業見学会」。
今回は、
あわら市にある株式会社ドラフトを訪問しました。
見学会では、本学OBであり、生産管理論演習の先輩でもある伊藤佑樹社長が、同社が
採る
「ランチェスター戦略」
や経営指標、人材育成について説明し、将来への熱い想いにつ
いて語りました。
また、社内の現場を回り、商品企画や物流管理の様子を見ることができま
した。
若手社員との懇談会では、実際の業務内容や失敗談、仕事のやりがい、
そして社会に出
ても勉強を続けることの大切さなど、学生は有意義な話を聞くことができました。学生には
厳しい内容の話もありましたが、後輩達が充実した学生生活を送り、卒業後は社会で活躍
して欲しいという、
伊藤社長の思いやりと温かいまなざしがとても印象的で、
アットホームな
いという、伊藤社長の思い
訪問となりました。
社 名:株式会社ドラフト
代 表:伊藤 佑樹(経済学部経営学科OB)
所在地:あわら市清王18-10
学生の感想
ゼミのOBである伊藤社長の話を聞かせていただき、
ゼミのOBである伊藤社長の話を
実体験も含めてのお話だったので、
起業
の大変さや楽しさについて様々な発見をすることができました。
考えてみれば当たり前のこと
の大変さや楽しさについて様々な発
だけど、
い
だけど 武器を持たない自分が武器を持つ相手に真っ向勝負を挑んでも勝てるはずがなく、
武
かに自分の欲望を抑えて市場・商品・顧客を絞り、その分野で圧倒的な№1になれるかという同
社の戦略は、
とても重要な要素であると思いました。
そして、
伊藤社長の勉強し続ける姿勢を尊
敬します。
自分のベストを尽くし、
会社に、
そして社会に貢献したいと思います。
(経営学科3年)
2006年に創業(2009年株式会社化)し、
ファッションアパレルのインターネット通販
とソーシャルコマースサービスの運営を行う
企業です。
5年連続で200%成長を遂げていま
す。
「世界中の人のオシャレを身近にする」
と
いう理念のもと、アパレル製品を自社工場で
生産も行い、高品質、短納期、そしてリーズナ
ブルな価格と安心を実現しています。
本学学生がタイへ進出している
県内企業の現地工場などを視察
2月11日
(水)
から15日
(日)
まで、本学の学生4名を含む県内の大学生7
名が、福井県経営者協会主催のタイ海外視察研修に参加しました。
これは昨年度に引き続き開催されたもので、今年度は、本学のキャリアセン
ター中里弘穂教授をはじめ県内企業等の社会人約20名と一緒に、タイの
セーレン(株)や福井鋲螺(株)、(株)日本エー・エム・シー、(株)福井銀行の現地
工場・事務所などを見学。学生らは、
「なぜタイへの進出を考えたのですか」、
「タイ人を雇用する上での課題は何ですか」
などと積極的に質問し、国際ビジ
ネスに従事する上で必要な知識や関心を高めました。
また、進出企業の現地駐在員との夕食懇談会では、海外で仕事をすることの
楽しさや魅力について興味深い話を聞くことができ、参加した学生にとって、将
来のキャリア形成を考える上で、
とても有意義な研修となりました。
なお、視察研修は、福井県中小企業診断士協会と共催で、
(公財)福井県ア
ジア人材基金の助成を受けて実施されました。
感 想
日本人とタイ人の考え方や習
日本人とタイ人の考え方や習慣の違い
が大きく、
勤務体制や人材確保の難しさ
勤務体制や人材確保
など、
海外進出は簡単なものではないこ
とを肌で感じることができました。
少し
でもグローバル社会にじかに触れるこ
とができて、
とても勉強になりました。
学生の海外留学・海外研修を支援
(公財)福井県アジア人材基金
(公財)福井県アジア人材基金は、県内大学生等の海外留学等を応援し、
グローバル社会で活躍でき
る人材の育成を目指しています。海外留学・研修への奨学金貸与のほか、
ビジネス外国語講座の受講料
やアジア経済セミナーに関する受講料への助成を行っていますので、
ぜひご利用ください。
問合せ先
福井県立大学・大学戦略室 TEL 0776-61−6000
ホームページ http://fukui-asianfund.jp
Fukui Prefectural University News 2015 No.88
7
県
大
ト
ピ
ッ
ク
ス
小浜キャンパスに茶道サークルが復活
小浜キャンパスで、男子学生たちが中心となって茶道サークルを作
り、話題になっています。小浜キャンパスにはもともと茶道部がありまし
たが、部員の減少で5年ほど前より休部になっていました。それを、一
昨年春、福井キャンパスで茶道部に所属していた小林史弥さんが、2年
次生になって小浜キャンパスに移り、友人らを誘って、
サークルとして
復活 させました。
お茶をたてながら、
お互いに作法について教え合うなど、和気あいあ
いとした雰囲気の中で、
お点前を楽しんでいます。小林さんが毎回の稽
古で用意する手作りの和菓子も楽しみのひとつです。
茶道
責任者 小林 史弥さんより
「今、小浜キャンパスに茶道ができる部活はない、
なら立ち上げよ
う」
そう思ったことが、
小浜キャンパスの裏千家茶道サークルを復活さ
せるきっかけでした。
個人として小学生の高学年から大学1年次まで
茶道を続けその楽しさ・奥深さを知り、
もっと茶道を続けたいという思
いもありました。
2年次の時に友人と先輩を誘って茶道サークルを復
活することができました。
現在は毎週水曜日に活動し、
5名の部員と、
当時外部から茶道サー
クルを指導されていた先生を招き茶道を習っています。
茶道の面白み
とは何か、
茶道を習うことで自分自身にためになることは何があるか、
など茶道から学ぶべきことは沢山あると思っています。
そして抹茶と和菓子を頂いて穏やかな時間を過ごす。
この時間を楽
しみに茶道サークルは活動をしています。
本学関係者の出版の紹介
原子力発電と地方財政
太宰治の虚構
東北タイにおける精霊と
呪術師の人類学
津村文彦 著
めこん 定価4,000円
(税別)
東北タイ・ラオ族の村落ではピーと呼
ばれる精霊が跳梁跋扈する。人に取り憑
いて災厄を引き起こすピーを払うのが呪
術師モータムである。呪術師に弟子入り
をした著者が見聞きした多くの奇妙なエ
ピソードから東北タイの日常世界の論理
を読み解く。
キャリア形成と
コミュニケーションスキル
木村小夜 著
和泉書院 定価4,800円
(税別)
告白的回想、行き交う手紙、伝奇性濃
い素材の受容と翻案、過剰な語りと読者
に対する逆説性に充ちた挑発―― 太
宰治作品が駆使した特徴的な方法と表
現の必然性を、
〈 虚構〉
と
〈現実〉の越境・
反転を鍵として解明する。
東アジア新興市場と地場産業
中里弘穂 著
三恵社 定価1,460円
(税別)
企業が採用時に求めるものはコミュニケー
ション能力であるという。
本書はエントリー
シートや面接でどのようにコミュニケーショ
ン能力の有無が判断されるのか、
職場で必
要なコミュニケーション能力とは何かをわ
かりやすく説いている。就職準備や若手社
員のキャリア形成に役立つ1冊である。
共著 唱 新 他13名
晃洋書房 定価3,800円
(税別)
本書は第1部東アジア地域経済統合と
新興市場、第2部越境経済交流と生産立
地の再編、第3部地場産業の取組など、3
部15章の構成で、東アジア新興市場の
実態、
貿易・直接投資の動向、
「華越経済
圏」、
「メコン経済圏」の開発と生産立地
の再編、
中国とASEANとの経済交流、北
陸三県企業の取組などを明らかにした。
『ようこそ 県大研究室』放送中
FBCラジオ
キャンパス
福井県立大学では
「FBCラジオキャンパス ふくいいいもの探検隊」
の後半第2部に
「ようこそ県大
研究室」
を放送しています。本学の教員が毎回登場し、研究や教育について語ります。
また、
県大H
Pでもバックナンバーを聴くことができます。
「ようこそ県大研究室」
のバナーからお入りください。
<放送時間> ● 毎週土曜日/午後5時34分∼5時44分
● 毎週日曜日/午前8時19分∼8時29分
(再放送)
FPU NEWSに対するご意見・ご要望がありましたら、下記アドレスまで
[email protected]
8
Fukui Prefectural University News 2015 No.88
井上武史 著
晃洋書房 定価3,500円
(税別)
原子力発電所の立地によって地方財
政が財政規律と制度改革の両面から持
続性を備え自立した財政構造の確立を
進めていったことを明らかにするととも
に、東日本大震災後の新たなエネルギー
政策に活かす方策を述べる。
県民双書15号
子育てにおける子どもとの
上手なかかわり方』
吉弘淳一 著
晃洋書房 定価1,400円
(税別)
自分の子育てについて振り返った時、
「だ
めだった」
「良かった」
「まちがいだった」…
といった単純な線で足跡をつけていくので
はなく、
その時は、
自分が一生懸命、
子育て
に向き合っていたという視点で、子育ての
ヒントが満載の本。子育てに答えは無く、
今、
目の前にいる子どもと楽しく関われるよ
う一緒に考え、
今の自分の環境での答えを
探しながら、
子育てにちょっとした工夫と自
信をつけられる内容になっている。
県立大学では、経営企画部研究・交流推進課内に
「地域連携相談窓口」
を設置しています。大学との連
携に関する相談などを下記の直通番号で承ります。
0776-50-6300
県立大学ホームページは
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