「内なる国際化」を考える

教養教育センター・社会学部共同プロジェクト
「内なる国際化」に対応した人材の育成
2015年10月17日
明治学院大学白金校舎
3202教室 ←1201教室に変更となりました
午後1時から5時まで
鈴木江理子
国士舘大学文学部教授
専門分野:移民政策,労
働政策,人口社会学
長谷部美佳
東京外国語大学特任講師
専門分野:社会学(移民
とジェンダー、移民コミュ
ニティ、多文化共生論)
松野勝民
MICかながわ理事長・済生
会神奈川県病院SW
専門分野:医療ソーシャ
ルワーク
シンポジウム
「内なる国際化」を考える
主催:明治学院大学教養教育センター,明治学院大学社会学部
シンポジウム
「内なる国際化」を考える
日本国内における外国につながる人たちの数は、年々増加傾向にあります。法務省によれば、
2014年末の在留外国人数は,212万1,831人。前年末に比べ5万5,386人(7%)増加しています。
これらの人たちの国籍だけをみても、中国、韓国・朝鮮、フィリピン、ブラジル、ベトナム、米国、
ペルー、タイ、ネパール、台湾と実に多様です。また、在留資格別では,「永住者」、「特別永住
者」、「留学」、「定住者」、「日本人の配偶者等」と、様々な背景を有しながら生活している
ことが分かります。
文化や宗教、民族の違いから生じる多様な価値観を理解し、相互に尊重しながら共に暮らして
いける共生社会のために、私たちが今、知るべきこと、考えるべきこととは何か。
今回のシンポジウムでは、労働政策研究、多言語多文化のネットワーク論、更に外国につなが
る人たちの日本における生活課題について、各分野で研究、実践を重ねている方々から、問題提起
をしていただきます。
これらの議論を踏まえて、「内なる国際化」の現在を知り、今、私たちが何をするべきかを考え
ていきましょう。
日時 10月17日(土)午後1時∼5時
← 1201教室に変更
場所 明治学院大学白金校舎 3202教室
となりました。
【プログラム】
開会の挨拶:永野茂洋(明治学院大学教養教育センター長)
趣旨説明:高桑光徳(明治学院大学教養教育センター教授)
第1報告:鈴木江理子「多文化化する日本を考える−共に生きる社会を目指して」
(国士舘大学文学部教授)
現在の日本には、日本国籍を持たない者(外国人)や外国ルーツの日本人が生活し、働いています。このように多文化化
する日本の現状を理解するために、外国人受入れ政策の戦後史を概観するとともに、彼/彼女らが置かれている状況を、
「不平等」――「日本人」と同じではない――という視点から、主に労働と教育を中心に考えます。
第2報告:長谷部美佳「人とのつながりと多文化共生」(東京外国語大学特任講師)
日本に定住、あるいは永住する外国人は、増加傾向にあります。すでに長い人は30年以上日本で暮らす人もたくさん
います。問題を抱える人もたくさんいる一方で、エスニック・コミュニティや日本人とのつながりを上手に活用しながら、地
域社会で積極的に活躍する人もいます。人と人とのつながりという視点から、「多文化共生」のあり方について考えます。
第3報告:松野勝民「外国人医療から見える生活課題」(MICかながわ理事長)
外国につながる人たちが日本で生活するうえで、最も危機的な事態の一つは、家族が病気になった時でしょう。疾患や治療
に関することだけではなく、病院システム、医療保障制度についてなど、「言語や文化の壁」を身をもって体験する場面でも
あります。医療通訳派遣のNPO運営から見えてきた生活上の課題について語っていただきます。
<休憩:10分>
討論者1:大瀧敦子(明治学院大学社会学部社会福祉学科主任)
討論者2:浅川達人( 明治学院大学社会学部社会学科主任)
報告者リプライ 全体討論(司会:高桑光徳)
閉会の挨拶:野沢慎司( 明治学院大学社会学部長)
主催:明治学院大学教養教育センター
明治学院大学社会学部
【 お問い合わせ先】
明治学院大学教養教育センター
電話:045-863-2067 FAX:045-863-2068
*このシンポジウムは、明治学院大学「教学改革支援制度(2015年度・タイプC)」の下で教養教育センターと社会学部が共同で展開する「『内なる国際化』
に対応した人材の育成」プロジェクトの一環として開催するものです。