平成26年度 3学期始業式 校長あいさつ

3学期
始業式
挨拶
H27,1月8日(木)
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明けましておめでとうございます。
新たな年を迎え、もう一週間が過ぎました。2学期の終業式の挨拶で、「新たな年を迎えるに
当たり、今一度、一人ひとり行くべき大学に向けて『志と目標』を再確認して欲しい」とお願
いしましたが、皆さん、それぞれの立場で、新たな目標や誓いをたてた事と思います。
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わが郷土の偉人、清武町生まれ、江戸時代後期の儒学者「安井息軒」は、40 歳の時、江戸で
「3計塾」という私塾を開きました。「3計」とは、「一日の計は朝(あした)にあり。一年の
計は春にあり。一生の計は少壮(若い頃)にあり。」
「今日一日は、再び戻ってこない。だから、
一刻一刻、一日一日大事に過ごし、しっかり勉強して、両親の恩に報いなければならない。」
という学問の道を示して
います。
皆さんも、自分の能力はここまでと線を引いて諦めることなく「高き志」のもと、それを達
成する為の「目標をしっかり立て」
、果敢に挑戦して行って欲しいと思います。
「Knock,and
it
shall
be
opend
to you.」(叩けよ、さらば開かれん)です。
「志を持つこと」と「目標を持つこと」は違います。志を得るために自らが課すハ-ドルが目
標です。 その一つひとつをクリアーしながら除々に「志」に近づいていきます。大学入試や
就職試験等は、全て「志」を得るための「目標というハ-ドル」です。ハ-ドルの高さは、志
の高さに比例するものだと思います。それに取り組む姿勢は、これからの皆さんの生き方にも
影響してくると思います。
今から20年近く前の話になりますが、将棋の世界で女流四冠王を27歳で達成した清水市
代さんは、当時、「その時だけ将棋を指そうとしてもだめ、やはり日頃の努力です。これだけ
頑張ってきたんだから必ずやれる。その自信が勝利の原動力でした」語っていました。皆さん
も、「能力の差は小さいが、努力の差は大きい」という事を、常に念頭において、高校生活を
送って欲しいと思います。
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最後に、宮崎県にゆかりのある白樺派の文学者の「詩」を紹介して終わりたいと思います。
もう一息
もう一息という処で
くたばっては何事もものにならない。
もう一息
それにうち克って
それにうち克って
もう一息
もう一息
もうだめだ
もう一息
それをもう一息
勝利は大変だ
だがもう一息
(武者小路実篤
詩)
3年生は、センター試験まで、まだ10日近くあります。
「焦らず、慌てず、自分を信じて、
最終調整に励んでください。これからの10日間、特に、健康管理が大切です。
一人ひとり、健康・交通安全等に気をつけて、充実した3学期にしてください。
以上で、3学期始業式の挨拶を終わります。
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