小平市立小平第三中学校小平三中だより平成２７年度第８号発行日平成２７年1２月９日 ◎１２月「師走」によせて副校長伊藤克行２０１５年もいよいよ最後の月を迎えました。今年は皆さんにとってどんな１年だったでしょうか。１２月は「師走」 (しわす )といい「教師が走るほど忙しい月」（諸説あります）といわれています。部活や、行事の盛んな三中生も試験勉強や部活の放課後練習、週末の大会・試合参加、さらには塾や習い事などなど、忙しい１年間だったのではないでしょうか。今回は「忙しさ」について私が思うことを書きたいと思います。大人になって仕事を始めると「時間の管理」は無くてはならない能力の一つになります。たとえば教師（３年生の担任）であれば、この時期は授業を行いながらテストを作り、評価評定を出し、通知表の所見を書くという通常の学期末の業務に加え、三者面談、入試相談用の書類作成、そして調査書作成があります。そしてもちろんですが (皆さんの将来がかかっていますので )ミスの無いように正確な仕事が求められます。さて、この「時間管理能力」はいつ身につくものでしょうか？当たり前ですが、他のスポーツや勉強と同じで、練習もなく突然身につく力ではありません。ましてや教科書や参考書もありません。何度も失敗して、苦しい練習を乗り越えた人ほど高い能力を身につけることができるものです。私はこの年齢になって思い返してみると、小学校時代ののんびりとした時の流れから、急に忙しくなり始めた中学校時代を思い出すのです。つまり中学校から「忙しさ」の練習が始まっていると私は思うのです。よく「部活を３年間頑張れた子は勉強も頑張れる」などといいますがこれも同じ事だと思います。１年生よりは２年生、そして受験を迎える３年生はまさに練習を重ね、より大きな「忙しさ」と戦っているのではないでしょうか。そしてこの一つ一つを乗り越えていくことが世の中で生きていくための大切な力を身につけていくことになるのです。もう一つ伝えたいことがあります。大きな「忙しさ」の後には大きな「ご褒美」が待っているものです。最初に３年担任の膨大な仕事量の話をしましたが、教師にとっては「３年の担任があるからどんなことがあっても教師を続けられる」というほどやりがいのある仕事です。生徒が今まで向かったことのない大きな壁に向かい、挑戦し、乗り越える瞬間に立ち会うことができるのは３年の担任だけなのです。これは我々教師にとって言葉では言い表せないほどの喜びです。そして、教師も自分では気づかぬうちにその膨大な量の仕事をこなすことで「時間管理能力」を高めていくことができます。「部活があるから」、「受験生だから」、「勉強があるから」これはできない、あれもできないではなく、年末には普段お世話になっている家族のために家の手伝いをして、生きるための実力をさらにつけていって欲しいと思っています。 ◎１１月・１２月の主な学校行事の様子１「さわやかコミュニティプロジェクト」の取組本校では、地域の一員として地域社会のために貢献し、よりよく生きる実践的な態度を養うため、毎年１１月上旬に「さわやかコミュニティプロジェクト」という企画を各学年毎の様々な行事として取り組んでいます。先月号で紹介した３年生の「高齢者福祉施設訪問」もこの取組の一つでした。今月は１・２年生及び８組の取組を紹介します。 ◇２年生赤い羽根共同募金（２年生募金担当：小田つづみ）１１月７日（土）、花小金井駅・田無駅・小平駅・久米川駅・東村山駅の５カ所で、赤い羽根共同募金を行いました。最初は簡単に、協力してもらえないだろうと不安に思っていた生徒もいました。しかし、実際に募金活動を始め、募金してくださる方が増えるとともに呼びかけの声も大きくなり、約２時間の募金活動の金額は１９万８９４６円になりました。募金は全額赤い羽根共同募金協会に寄付いたしました。当日募金活動に付き添っていただいた保護者の皆さん、大変お世話になりました。 ◇１年生地域清掃活動（１年生地域清掃担当：吉田功）１１月７日（土）の午後、１年と８組生徒で、地域清掃を行いました。１年生は、三中学区内を中心に各クラスで分担し、班毎に清掃活動を行いました。最初は、あまり乗り気でなかった生徒たちも次第に夢中になり、終了間際には、たくさんのゴミを拾っていました。清掃活動が終わり、生徒たちは、「実際に清掃をして、タバコのゴミがあまりにも多くて驚いた。その他にもビンや缶、ペットボトルが多くて、簡単にみんなが捨てていることが分かった。針金や車の部品のようなものもあった。普段、ゴミに気付いても拾うことがないので、改めて地域を知るよい経験になった。」とか、「ゴミ拾いをして、最初は全然ないだろうなと思っていたけど、やってみたら意外とたくさんのゴミがあり驚いた。タバコのゴミが一番多かった。自分は『ポイ捨て』したことはないけど、しないように気を付けたい。」という感想を書いていました。この経験が今後の生活に活かされることを期待しています。なお、今回の地域清掃には、各クラスとも６名前後の保護者の方に、活動場所までの往復の交通安全、生徒たちの活動の見守りや清掃活動を一緒に行っていただきました。ご協力ありがとうございました。１年２組鈴木街道 ◇８組地域清掃活動（８組地域清掃担当：金田達也）１１月７日（土）さわやかコミュニティ活動として地域清掃を行いました。８組が担当したグリーンロード花小金井～小平間の遊歩道では、休日とあって散歩やジョギングをする人の数も多く、行き交う方々から「ご苦労さま」「ありがとう」など声を掛けられ照れながらも懸命に活動する様子は微笑ましい場面でもありました。目を皿のようにして小さなゴミも見落とさないで拾う様子は見ていて嬉しくもある様子でした。ここ数年で落ちているゴミは大変少なくなったように感じ、生徒たちのこういった活動が少なからず良い環境作りに役立っていれば嬉しい限りです。２ 1年生・８組いじめ予防授業（学年主任：吉田功）１学年と８組では、１１月の「ふれあい月間」に合わせ、第二東京弁護士会に所属する３名の弁護士を講師に迎え、いじめ予防授業を行いました。授業では、始めに弁護士から、アニメ「ドラえもん」に出てくる登場人物を引き合いに、いじめについて、どのような行為がいじめになるのか、について考えました。その後、弁護士の体験談を聞いたり、自分たちにできることにはどのようなことがあるのか考えたりしました。いじめは、学校だけでなく、社会に出た後もある、という話に生徒たちは聞き入っていました。授業を終え、生徒たちは、「自分が今まで思ってきたよりも、いじめている人たちへの罪が重たかったのが印象的だった。その罪で、家族まで巻き込むこともあるということが、怖いなと思った。」とか、「自分では、あまりいじめをしているという実感はないけど、今回の話を聞いて、自分もやってしまうかもしれないぐらい身近なことだと思った。これからいろいろな場所で生活していく上で、『これはいじめになるのか』ということを常に考えていきたいと思います。」という感想を書いていました。今回の話が、いじめを防いでいく上で役に立つことを願っています。３８組（小中交流会）（８組主任：金田達也）先日１２月４日（木）、五小さくら学級、九小ポプラ学級、三中８組、花小金井南中７組の４校が花小金井南中体育館に集まり小中交流会を行いました。学校紹介では各校の雰囲気や様子が感じられ、生徒たちは懐かしいまなざしで小学校の紹介に耳を傾け、花小金井南中の紹介には興味深げに見入っていました。各校主催のゲームや体操で大いに盛り上がり、かわいい小学生と一緒に様々なゲームを楽しみ交流を深めました。お兄さん・お姉さんらしく小学生をリードする場面もあり、うれしい成長を感じることができました。学級紹介トーンチャイム演奏４小・中連携あいさつ運動（生徒会担当：宮森大泰）小平三中校区の小・中連携の取り組みの一環として昨年度に引き続き「あいさつ運動」を実施しました。１１月２４日（火）には小平二小、１１月２５日（水）には小平九小、１１月２６日（木）には鈴木小の各小学校の登校時に本校の生徒会役員がおじゃまし、あいさつ運動を行いました。三中生が率先して挨拶をすると、小学生の後輩たちも元気に挨拶を返してくれる姿が印象的でした。各小学校と連携し、三中学校区であいさつ運動を展開することで、小学生が中学生に親しみをもち、中学入学時の不安を軽減できると良いと思います。生徒の活躍 ○ 卓球部：第５３回小平市民体育祭中学男子団体戦準優勝中学男子シングルス中学女子団体戦準優勝・第３位・５位入賞優勝中学女子シングルス ○空小平第三中学校Ａ第３・第５位入賞手：第５３回小平市民体育祭中学生女子組手の部優勝・準優勝 1 年女子 ○ 新体操：第３５回東京都中学校新体操学年別新人大会クラブ 1 年生の部第２位 ○ 小平市：平成２７年度歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール第１・２位入賞 ○ 小平市：中学生の「税についての作文・標語」小平市長賞多摩武蔵納税貯蓄組合連合会優秀賞 ※先月号でバドミントン部：E ブロック男子団体入賞「優勝」とお知らせしましたが、正しくは「準優勝」のミスでした。お詫びして訂正いたします。１2月・１月の主な予定 ■１２月 10 木８組・３年生三者面談終安全指導 15 火中央委員会 17 木保護者会（１年生） 18 金保護者会（２年生・８組） 21 月生徒会朝礼 24 木給食終・大掃除、校内研修⑧ 25 金終業式 ■１月 12 火給食始、専門委員会 15 金私立高等学校推薦出願避難訓練校内研修（２年生授業） 21 木都立高等学校推薦出願