地域の声を県政に【 宮下まさし取組みの一部をご紹介 】 ● 会津医療センターの誘致に際し、地元医師会や病院から聞き取りし、県と 医大、地元医療関係者が話し合う場を設置。 ● 県道の交通量の増加に伴い、集落内を通る箇所の危険が増したために バイパスを通した。 ● 融雪設備の老朽化により通学路の路面凍結による事故等の恐れが生じたため に、融雪設備の更新を行った。 ● 地域住民がイベント等に利用する県道の一部を、利用しやすい形にするため、 管理を市に移管した。 ● 県道と市道が接続する道路の舗装が進まなかった部分の舗装工事を実施。 ● 冬期、凍結による死亡事故が発生した、事故多発地域に新しいタイプの凍結 防止舗装を行った。 ● 県道沿い商店街の、歩道の敷石の不具合により大量の砂が店内に入り込むこ とから歩道の改修工事を行った。 ● 河川内に柳の木が繁茂し、地元住民が行う河川管理に支障が生じたため河川 内の柳の木を撤去した。 「 追加代表質問 」 平成27年度当初予算は、県政史上最大の当初予算となり、内堀知事の福島県の復興・再生に かける強い思いが示されました。 私は、この当初予算の審議の中で、会派を代表して「追加代表質問」をいたしました。 予算の規模が膨大であるということは、それに伴う仕事量も膨大であるということで、その ような中で結果を出していくためには、執行体制の強化を図ることはもとより、課題に果敢に 挑戦するという意識を持つことと、その意識を持ち続けられるような取組みが重要となります。 又、復興の新たなステージを迎え、優先的に取組むべき課題も変化していることから、本県の 将来をしっかり見据えて、向かうべき道をしっかりと示していかなければなりません。 以上の視点に立って、本会議の質問の中で様々な提言を行いました。 以下に主な質問と答弁の概要をお示しいたします。 執行体制の充実について ① 次年度当初予算は発災前の2倍になり、事務量も膨大になっている。職員の負担が増 大し厳しい状況にあり、早急な対策が必要。 Q. A. 増大する復興・再生業務に対応するため、どう執行体制を強化するのか? これまでも事務の効率化、職員の再配置、職員の増員などによる人員の確保に努め てきた。今後も業務執行体制の効率化、適正な人員配置に努める。 ② 市町村の執行体制の充実は不可欠だが、沿岸部を中心に、市町村職員の精神的不健 康の度合いが高いことから、精神的負担の軽減を図るべき。 Q. 市町村職員のメンタルヘルス対策の取組みは? A. 自治研修センターでの研修、関係団体が実施する事業の利用促進、県主催の市町村 職員向けの研修(今年初めて開催)等を実施。新年度は、県主催研修会の内容を充実 しメンタルヘルス対策にきめ細かく取り組む。 避難地域の復興に向けた取組みについて ① 県や立地町の権限を強化した「原発の新たな安全確保協定」が締結されたが、汚染水 問題は収まらない。新協定に基づいた更に厳しい監視が必要。 Q. 新しい廃炉等の実施に関する安全確保協定に基づきどう監視していくのか? A. 新たに県の立入り調査権限付与、事前了解に関する権限の強化等で廃炉の監視強 化を図る。引き続き東電に対して、必要な措置、迅速な情報公開、廃炉の安全着実な実 施、住民の安全確保等が図られるよう厳しく監視する。 有害鳥獣対策について ① 有害鳥獣被害は拡大しており、新たに特定外来生物の被害も増加している。中でも、ア ライグマは農業・生活環境・文化財・在来生物等への影響が大きい。 Q. アライグマの駆除にどう取り組むのか? A. 生息状況を調査し実態把握に努めている。新年度は「アライグマ防除実施計画」を 策定し、これに基づく駆除を行う市町村へ一頭三千円を補助する制度を作り、駆除の 推進と被害防止に努める。 ② 狩猟者の高齢化や捕獲しても食べられない等で、狩猟離れが起きており、早急な狩猟 者確保対策が必要。 Q. 狩猟者の確保にどう取り組むのか。 A. これまで、わな猟免許の試験回数を3回から5回に拡大し、新規免許取得者の初心者 講習の費用の一部を負担。新年度は30歳未満の狩猟免許新規取得者に資材購入経 費の一部(上限4万円)を助成すとともに、狩猟免許新規取得者には教習射撃の経費 の助成を3万円に増額する。 医療・福祉施策について ① 国の介護報酬の引き下げで介護人材の確保が更に難しくなることが懸念される中、 若者への働きかけによる介護人材予備軍を育てることが重要。 Q. 福祉介護人材の確保対策をどう進めるのか? A. これまで、就労希望者への初任者研修費用の負担軽減や、新規就労者への就労支 援金等の支給など実施。新年度は中高生の介護施設などの現場体験による人材の裾 野の拡大や、介護支援ロボットの展示会の開催等による県民の理解促進に努める。 ② 介護の現場では仕事のきつさから辞めていく人が多い現状がある。現場で働く職員 の定着に向け、仕事の負担軽減が必要。 Q. 介護人材の定着に向けた労働負担の軽減にどのように取り組むのか? A. 新年度モデル事業として、特別養護老人ホーム等を対象に、介護職員が装着して使 用する介護支援ロボットを試験的に導入し、労働負担の軽減効果を検証する。併せて 見学会やニーズ調査を行う。 文化と経済について ① 本県の代表的な文化資源である伝統的工芸品の多くが、販売不振などで厳しい状況 にあり、貴重な文化資源が消え去ることも懸念されるため、販路拡大は喫緊の課題。 Q. A. 伝統的工芸品の販路拡大にどう取り組むのか? 全国の物産展や日本橋ふくしま館での展示・販売。内外の展示商談会への出展やア ドバイザーを活用した商品開発支援等を行ってきた。今後は更に、食と併せたプロモ ーションや新たな技術との連携の視点を取り入れて販路拡大に努める。 ② 地域の文化資源というべき県の「名工」の中で、会津漆器の板物木地師の「惣輪師」の ように、その卓越した技能が途絶えてしまうことが懸念されているものがある。本県の 文化資源として次世代に継承していくために、県が主体的に取組むべき。 Q. 名工による技能の継承にどう取り組んでいくのか? A. 名工の持つ匠の技を次世代に伝えるため、認定職業訓練校での指導を通じた後継 者の育成を進める。又ものづくりマイスターとして学校や企業への訪問指導、ものづ くりフェアでの実演や技術指導等を実施している。今後も優れた技能の継承に積極的 に取り組む。 ③ 優れた景観や感動を与える祭り、卓越した技能による伝統的工芸品などは、地域の文 化の力が目に見える形で現れたもの。それは地域の人々が、誇るべき文化的価値を、守 り伝えるという責務を全うした結果作り上げられたものであり、その空気に触れるため に人々(観光客)が集まる。これが本来目指すべき観光の姿である。 Q. 地域の文化を活用した観光の振興にどう取り組むのか? A. デスティネーションキャンペーンで全市町村から集めた約三千の観光素材の磨き上 げを行う。今後も、自然や歴史、伝統芸能や祭事などの地域の文化、日本酒や郷土料 理、B 級グルメを含む食文化等を観光素材として掘り起し、磨き上げて観光振興に活用 する。
© Copyright 2024 ExpyDoc