6.Pathway Analysis

生体情報学I
代謝反応調節と有用物質産生への応用
関西学院大学理工学部生命医化学科
藤 博幸
本日の進行
•  はじめに
pathway 解析について
•  Pathwayデータベース 実習
BioCyc
UM-BBD
KEGG
•  解析例
発現データと pathway 実習
ゲノム構造と pathway
代謝産物からの pathway 予測 実習
はじめに
•  Pathway 解析について
生体内ネットワークを解析する
•  個別の遺伝子解析からネットワーク解析へ
•  ゲノムデータの利用
生物が有する全遺伝子を網羅的に考える
ゲノムデータからのデータマイニング
•  トランスクリプトーム
遺伝子発現の時間、空間(組織)
に関する網羅的解析
•  プロテオーム
–  発現プロテオーム
–  相互作用プロテオーム
(インタラクトーム)
•  メタボローム
•  フェノーム
タンパク質レベルの時間、空間
(組織)に関する網羅的解析
代謝産物の時間、空間(組織)
に関する網羅的解析
表現型
疾患と遺伝子ネットワーク
•  単因子疾患
��
疾患α
遺伝子A�
•  多因子疾患
��
疾患β
遺伝子A�
遺伝子 B�
遺伝子A’�
遺伝子A”�
遺伝子の働きについて
網羅的な解析が必要
遺伝子 C�
Pathway の分類
代謝系
制御系
酵素反応
pathway 解析
(シグナル伝達)
apoptosis
cell cycle
development
gene expression
signaling
〜 点から線へ 〜
…etc
代謝系
化合物 a�
制御系
遺伝子 E�
遺伝子 C�
化合物 d�
遺伝子A�
遺伝子 F�
化合物 b�
遺伝子B�
化合物 c�
遺伝子 X�
遺伝子 D�
遺伝子 G�
遺伝子 Y�
Pathway 解析
•  発現データと pathwayの関係
–  病変組織と正常組織の比較
疾患関連遺伝子や経路の探索
–  薬剤への応答
作用機作の予測、創薬
•  異種生物間のpathway 比較
抗菌などのターゲット
–  種特異的 pathway を同定
•  代謝産物と pathway, 酵素の関係
–  未知のpathway, 酵素を探す。
ネットワークの予測
内分泌攪乱物質の生物分解
Pathway データベース
実習
BioCyc と EAWAG-BBD
を操作してみる
Pathway データベースの紹介
•  BioCyc
SRI International
http://Biocyc.org/
–  代謝、制御系
•  EAWAG-BBD
EAWAG
http://eawag-bbd.ethz.ch/
環境汚染化合物の微生物による分解経路
–  化合物側からの探索
•  GenomeNet KEGG PATHWAY
京大化研バイオインフォマティクスセンター
http://www.genome.jp/kegg/pathway.html
–  代謝、制御系
•  STKE
アメリカ科学振興協会
http://stke.sciencemag.org/cm
–  シグナル伝達
Pathway データベースの標準化
BioPAX
Biological Pathways Exchange
http://www.biopax.org/
2002~
パスウェイデータフォーマットの標準化を目指すオープンコミュニティ
(パスウェイ・インフォマティクスに携わる研究者で構成されている。)
代謝パスウェイ、タンパク質間相互作用のフォーマットが
それぞれ BioPAX Level1、Level2 として公開されている。
Level 3では、上記に加えシグナル伝達もカバーされている。
BioCyc
http://Biocyc.org/
protein and complexes
genes
pathway
reaction
compounds
BioCyc
http://Biocyc.org/
ここをクリック
BioCyc
http://Biocyc.org/
MetaCycをクリック
MetaCyc
glycolysis を入力し、”Quick Search”をクリック
glycolysis
glycolysis I をクリック
各ステップの
代謝産物が
表示
カーソルを物質名に重ねると
説明が表示される
詳細な記述へ
各段階の酵素が
表示される
クリック
それぞれの酵素や代謝産物の名前に
カーソルをおくと説明が表示される。
また、名前は個々の詳細情報へ
リンクされており、クリックすると
情報をえることができる。
各段階の酵素が
表示される
それぞれの酵素や代謝産物の名前に
カーソルをおくと説明が表示される。
また、名前は個々の詳細情報へ
リンクされており、クリックすると
情報をえることができる。
クリック
More detailsをクリック
代謝産物の構造
が表示される
① E. coli K12 substr. DH108を選択
② OKをクリック
① Bacillus subtilis natto BEST195
E. coli K-12 substr DH1108
を選択
(左のメニューで種名をクリックすると
右のボックスに自動的に入る)
② OKをクリック
オペロン構造
パスウェイ中の酵素
パスウェイの模式図
緑色の線にマウスオーバーすると反応の説明が出る
EAWAG-BBD
�
http://eawag-bbd.ethz.ch/
生分解に特化したデータベース
EAWAG-BBD�
dioxin
dioxin入力後にクリック
クリック
クリック
クリック