14.承継開業とは?

14.承継開業とは?
„
承継開業のメリット
①低資金で開業可能。
②その地で開業していた実績があることから、金融機関の査定も
有利になる場合あり。
③短期間で開業可能。経営を安定起動に乗せるまでにあまり時
間を要しない。
【留意点】
・契約書の特約事項は要確認。
・取引金額、簿外資産・債務の有無のチェックは専門家に依頼。
14.承継開業とは?
„
想定される主なケース
①親子間の事業承継(個人事業)
②親子間の事業承継(医療法人)
③第三者との事業承継(医療法人のM&A) など
14.承継開業とは?
①親子間の事業承継(個人事業)
・実態は承継でも、親が「廃業」で子が「開業」の手続きを取る
ことに。(医療法人と比較すると手続きが煩雑。)
・生前の引継ぎ:(譲渡)所得税、贈与税
・相続による承継:相続税
・生前の承継であれば、所得税、贈与税、将来の相続税を見据
えた上で、承継資産の譲渡・賃貸を考慮する必要あり。
14.承継開業とは?
②親子間の事業承継(医療法人)
・「経営件の移行」:理事長の交替(理事会)
・「所有権の移行」:出資持分の移動(個人間売買)
内部留保が大きい医療法人の場合、出資持分の評価
と贈与ないし譲渡時の税負担が問題になる。
・出資持分の評価(減)対策
・暦年贈与と相続時精算課税制度との比較検討
14.承継開業とは?
③第三者との事業承継(医療法人のM&A)
・第三者たる開業医が、他の医療法人の出資持分を買い取る
ことによって、実質、開業と同時に医療法人を運営することに
なる。
・後継者がいない一人医師医療法人の理事長と、第五次医療
法改正施行後も財産権が保護されている医療法人を取得し
たいと思う開業医とに、需要と供給の一致が生まれる。
・出資持分取得後、従前の場所で引き続き診療を続けるのも、
法人格のみを取得して別な場所で医院を開業するのも自由。