2015.7.22 泉松陵高校保健室 もうすぐ夏休みです。梅雨が明ければ夏本番です。熱中症に負けないように夏を過ごしてください。 私達の体は、汗が肌から流れ落ち蒸発する時に皮膚の表面から熱を奪う(気化熱)ことで、体温調 節をしています。気温が高い時や運動した後は、皮膚の表面の汗腺からたくさんの汗が出ますが、じ っとしているだけでも大量の汗が出るしくみは人の体のすばらしい体温調節法です。ところが、一日 中冷房のきいた部屋で過ごしたり、汗をかかない生活をしているとせっかくの発汗機能が弱ってしま います。暑いからといって室内に閉じこもるのではなく、できるだけ体を動かして汗をかきましょう。 発汗機能が鍛えられ上手に体温調節ができるようになります。 熱中症は気温や湿度が高いところで 運動をしたときなどにおきます。特に激 しい運動をする場合は、体内から大量の 熱を発生するのでそれほど気温が高く なくてもおこることがあります。 こんなときに、 起こりやすい こんな 症 状 で す Ⅰ度 めまい・立ちくらみ・筋肉痛 手足のしびれ・気分不快 Ⅱ度 頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感 重 症 度 ●急に気温が上がったとき ●炎天下 ●じめじめしている(湿度が高いとき) 虚脱感・軽い意識障害 Ⅲ度 Ⅱ度の症状に加え、 意識障害 けいれん 高体温 手足の運動障害 日頃の健康管理をしっかり行いましょう。 また一度熱中症になったことのある人は,再度なりやすい といわれているので注意しましょう。 暑いときは無理な運動はしない 急な暑さには十分注意する 汗をかいたら水分・塩分補給を忘れずに 体調が悪いときは無理しない 吸湿性・通気性のよい服装で運動する。 運動時に注意すること ①状況に応じた水分補給 暑い時には水分をこまめに補給します。 休憩は30 分に1 回程度とるようにしましょう。 また、のどが渇く前や運動の前に必ず水分補給を しておくことが大切です。 1リットルの水に 1~2グラムの塩 スポーツドリンク ②体調に気を付けよう 熱中症の発生には、その日の体調が影響します。 下痢、発熱、疲労など体調の悪いときは熱中症を 起こしやすいので、 無理をしないように しましょう。脱水状 態や食事抜きといっ た状態のまま暑い環 境に行くことは、絶 対に避けなければなりません。 ③服装に気を付けよう 服装は軽装とし、 吸湿性や通気性の よい素材にします。 また、直射日光は 帽子で防ぐように しましょう。防具 をつけるスポーツ では、休憩中に衣服をゆるめ、できるだけ 熱を逃しましょう。 紫外線の中の U UV VA A と U UV VB B UVA―ガラスでの遮断不可、皮膚の奥まで届き肌の老化を招く。 UVB―長時間の日焼けで真っ赤になったり、水ぶくれができたりする。エネルギーが強いので皮ふ がんを招く。屋外での日焼けの原因。 日焼け止めを上手に使うコツ PA… UVAを防ぐ SPF…UVBを防ぐ ○日焼け止め効果が高いと肌への負担も大きい。 用途に応じて使い分ける。 ○日常ではSPFは低くても大丈夫 ○炎天下ではPA・SPF共に高い 物を使う。 ○こまめに塗り直す。 ○意外に忘れるのが耳 ○塗る順番―他にも塗るものがある時 塗り薬→日焼け止め→虫よけスプレー等 保健室からお知らせ 健康診断で病院受診が必要な 人には、受診勧告書を渡しまし た。夏休み中に治療しましょう。 夏休み明けに受診報告書を保健 室まで提出してください。
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