三田国際学園高等学校 21ST CENTURY EDUCATION GUIDE BOOK 2016 GUIDE BOOK 2016 Welcome to MITA International School 今でも覚えている。 ドアノブをぎゅっと握り、目の前の扉を押し開けた、 あの一瞬の勇気を。 鮮明によみがえらせることができる。 冷たいノブ、少しだけ重い扉、 ほこりっぽいようなにおい、 向けられた笑顔に戸惑ってしまった鼓動、 それらすべての感触を。 新たな一歩を踏み出すとき、いつだって思い出す。 ようこそ! あたたかな歓迎を受けたあの日のことを。 IDEA & CREATION この場所で覚えておいてほしいことはひとつだけ 「君はどう思う?」問いから始まる知的探求 それは“貢献すること” 自由な発想が教室に化学変化を起こす Contribution〈貢献〉とは、三田国際学園の学びの姿勢です。授業を聞き、ノートに書き写して覚え、先生が求めて 本校の「相互通行型授業」は、教員の投げかける「トリガークエスチョン」から始まります。単元の重要なテーマに対して、 いるであろう予定調和的な答えにたどり着くことだけでは〈貢献〉ではありません。自分自身で考え、自分の意見を 興味・関心を引き出すきっかけとなるこの問いかけによって、生徒は知的好奇心を刺激され、新たな学びに目を輝か 表明することこそ、クラス全体の学びに貢献できるという考え方です。 せます。 誰かの頭の中にアイデアがひらめくと、誰かが声を発すると、その場所が鮮やかに色づき、息吹が生まれます。自分 授業での教員の役割は、ただ正解を教え、知識を覚えさせることではありません。論点を整理し、議論を導きながら、 をとりまく世界がきらきらと輝きを増していくようなこの体験によって、生徒は、与えられるばかりではなく、誰か 生徒自身で考えることをサポートするファシリテーターです。 を喜ばせることができる、誰かの思いを受け取ることができる、これまで知らなかった自分自身と出会うのです。 そう、主役は生徒一人ひとりです。授業ではタブレット端末を用いて情報を精査し、自らの考えを組み立て、そして 〈貢献〉によって醸成される学園の文化は、豊かな水をたたえる大地のように、生徒のあふれるエネルギーを受け止め、 世界へと羽ばたいていくための力をぐんぐん伸ばしていきます。 3 グループで話し合い、納得できる意見を再構築します。〈貢献〉という学びの姿勢によって生み出される空間は、発想 の自由をさまたげることのない、ワクワク感でいっぱいの、無限に広がるフィールドです。 4 これからの時代を生きる 生徒たちのためにできること 考える力 ICT リテラシー 英語 本校が考える 「世界標準」の教育 コミュニケーション サイエンスリテラシー 本科コース 私たちの生きる社会では今、かつてない変化が起こっています。ただひとつの正解などない、めま ぐるしく変わる時代の中で、どう自分自身の考えを打ち出し、道を切り拓くのか。そのための力を 育てる教育が、本校が考える「世界標準」の教育です。 REGULAR COURSE 自分の可能性を見つめる3 年間 学びのフィールドをかけめぐる 国際共通語である「英語」、思いを伝え合う「コミュニケーション能力」、科学を理解する「サイエ ンスリテラシー」、情報を使いこなす「ICT リテラシー」 、そして、それらの確かな知識とスキルに 三田国際学園の教育の特色を余すところなく取り入れ、学ぶことの面白さを幅広く実感できるのが本科コースで 裏付けられた「考える力」。私たちはこの 5 つをたくましくする教育を実践します。 す。教員のトリガークエスチョンから始まる日々の相互通行型授業の中で培われる貢献の姿勢によって、 「教わっ たことをただ覚える」のではなく、自ら思考し、探求する意欲を高く持ち続けることができます。すべての学び の原点となる「知的好奇心」を刺激する魅力的な授業を通して、未知の問題に立ち向かうための思考力、創造性 を育みます。 選べる3つのコース 夢へのまっすぐな道も 可能性の模索も 自分次第 本科 コース 目指す進路 国公立大学 難関私立大学 (文系・理系) スーパーイングリッシュ コース 目指す進路 国際教養系の大学 海外の大学 スーパーサイエンス コース 目指す進路 先端理系 医歯薬獣医系の大学 キャリア・学習の両面からサポート PICK UP! Global Education 日々の授業での学びに加え、キャリアに関わる講演会やワーク 週 1 回実施の特別設置科目です。Local という視点で自己や自 ショップを通して、さまざまな人・もの・文化と出会う機会を用 国への理解を深めることから、その延長線上にある Global につ 意しています。多様な価値観に触れる中で、大学進学やその先の いて考えます。多文化が共存し、人々が相互に依存し合うこの 将来について、自分の可能性をじっくりと見つめることができま 世界で、責任ある市民として生活するために必要な知識・態度・ す。進学に向けては、繰り返し型学習「r-Test」によって基礎学 技能を、グループワークなどを通して身につけます。 力をしっかりと固め、2 年次には文系・理系のカリキュラム選択 も行い、効率的な学習を始めます。さらに、大学入試問題を取り 扱うなど発展的授業を行うフォローアップ週間や、テーマ別に集 目指す進路のために 中講義を行う夏期・冬期講習も実施。受験合理性を追求したハイ 1年次は主要5教科をバランスよく学び、2年次から希望の進 レベルな授業や演習によって、実践力を身につけます。 路に合わせた選択・自由科目を取り入れ、国公立大、私大とも に文系・理系の入試に対応しています。 5 6 スーパーイングリッシュコース スーパーサイエンスコース SUPER ENGLISH COURSE SUPER SCIENCE COURSE 世界とつながるための3年間 「使える」英語を身につける 白衣で過ごす3年間 サイエンスラボが発想の源となる スーパーイングリッシュコースは週 10 時間の英語授業を軸に、ネイティブスピーカーの教員との対話を中心に 理系に特化したスーパーサイエンスコースでは、サイエンスラボでの実験を重視した授業を展開します。1 年次 した英語教育を展開します。4 技能(読む・書く・聞く・話す)をバランスよく習得するだけでなく、英語で考 では生物・化学・物理の基礎知識と実験技術を身につけ、2 年次からは専門分野を追究し、科学的思考力を高め え、英語で伝えるトレーニングを繰り返すことで、ディスカッションやプレゼンテーションができる英語力を養 ることで、目の前で起こっている現象に興味を持つこと、現象から原理・原則を考えることを促します。教科書 い、英検準 1 級、TOEFL ibt80 点以上取得を目標としています。 に線を引いて頭に詰め込むだけの授業から解放し、習い、学ぶだけではない「探究する」サイエンスを実現します。 国際的視野を広げる海外留学 PICK UP! エンパワーメントプログラム 「基礎研究」で最先端の科学にアクセス 産学連携プログラム 国際的視野を広げる長期・短期選択制の留学制度を設けており、 1 年次の夏休みに実施するプログラムで、アメリカの大学生を 「基礎研究」では、少人数グループで研究テーマを選択して、自 さまざまな科学分野に携わる方々を招いて行う講演会やワーク コース必修のプログラムです。長期留学では、1 年次の冬から約 本校に招き、学習コーチングを受けます。さまざまなアクティ 分たち自身で研究を行い、まだ見ぬ問題に挑戦する探究心を引き ショップ、大学の研究室や企業への訪問などを通して、研究テー 1年間、ニュージーランドのウェリントンに滞在し、ホームステイ ビティーやディスカッションを通して、英語力や、コミュニケー 出し、研究者としての素養を培います。1 年次の 1 学期中にテー マ設定のヒントを得たり、研究に向かう姿勢や熱意などを直接 先から通学します。高水準の教育環境の中、英語力を磨くだけでな ション、プレゼンテーションのスキルを伸ばします。 マを決め、秋の学園祭でその研究成果をプレゼンテーションしま 感じられる機会を用意しています。 く、社会科や Drama(演劇)などのクラスへの参加で自己啓発も す。研究の拠点であるサイエンスラボには、大学レベルの設備を 図れます。短期留学は 2 年次の夏休みに実施する 3 週間のプログ 7 PICK UP! 整えており、いろいろな DNA の抽出や、細菌類の培養ができる ラムで、2015 年度はアメリカ・カリフォルニア大学デービス校で 目指す進路のために 実施予定です。世界各国から集まる学生とキャリアについてディ 高い英語力を活かせる国際教養系の大学を中心に、文系の国公 スカッションしたり、現地で働く日本人のもとを訪問したりして、 立・私立大の受験に対応した選択・自由科目を取り入れています。 最後には自分自身の夢についてプレゼンテーションを行います。 また、海外大学進学も視野に入れ、SAT や TOEFL ※留学先やプログラム内容は予定であり、変更の可能性があります。 策のほかボランティア活動も含めた進路指導を行います。 ほか、タブレット端末と連動してデータ分析ができる ICT 機器も のテスト対 導入しています。また研究の過程では、同テーマの既存の論文に あたることも必要となり、研究論文を読み解くスキルも学びます。 思い思いの実験に没頭し、世界の最先端の研究に触れるなかで、 自ら解決の糸口を見つけたときの達成感も味わえます。 目指す進路のために 国公立・私立大理系学部の受験に対応した選択・自由科目を取 り入れています。また、研究者としての将来を見据え、論文作 成に必要となる文章の論理的構成力、語学力も強化するため、 国語・英語の時間も 3 年間十分に設けています。 8 ICT 教育 学習サポート ICT in EDUCATION LEARNING SUPPORT 「正解」を見つけるツールではなく ともに「考える」パートナーとして 苦手をつくらない 弱点を残さない 基礎学力の定着を全面的にサポート 本校の ICT 教育のスローガンは「BUILD =築き上げる、形成する、将来を描く」 。ICT を活用した情報収集・選 広く深く思索をめぐらせ、活発なコミュニケーションを行うためには、基礎学力の定着は不可欠な要素です。 択のスキルやリスク管理を学び、ICT リテラシーを身につけます。タブレット端末は、ただ正解を検索し答え合 教員は生徒の学習状況をモニタリングし、必要に応じたフォローアップ授業や、特別講習を行います。積み残し わせをするツールではなく、好奇心を体験し感動できるパートナーとなって、人と人とを結びつけます。 を防いで、発展的な学習へと導き、生徒の自ら学ぶ意欲をバックアップします。 STEP 01 ONESELF 校舎内には Wi-Fi が完備されており、いつでも世界中の情報にアク 「r-Test」とは セス可能です。生徒は 1 人1台のタブレット端末を持ち、授業や予 r e t u r n = さかのぼる r e p e a t = 繰り返す r o o t = 根付く、定着させる 習復習の調べ学習では、学年別に作成したホームページから関連資 料をダウンロードしたり、インターネットから必要な情報を探した り積極的に活用します。こうして集めた情報を精査し、自分の考え を構築していきます。 オンラインの繰り返し型学習システム です。生徒自身で授業の理解度を確か STEP ONE to ONE 02 め、弱点を克服していきます。 自分の考えをまとめた資料をネットワーク上で共有し、生徒同士が 意見を交わし合います。また、オンラインのアンケートフォームを 利用すれば、クラス全員の意見が教員のもとに集まり、一瞬にして r-Test は、自主学習のほか 0 時間目の朝学習の時間を活用して r-Test には、国語、英語、数学、理科、社会の3カ年分の問題 教室全体でシェアすることができます。生徒から生徒へ、生徒から 実施します。積み上げが必要な英語(語彙・文法)や数学(演 や英検対策問題のデータが入っており、学年の垣根を越えて先 教員へ。授業中のコミュニケーションがより活発になり、多様な考 習問題)、漢字のテストなどを行います。 取り学習をすることも可能です。 えに触れる機会を得られます。 STEP 03 ALL to ALL 多様な意見が飛び交うディスカッションを通して自分の考えを再構 築し、最後にはグループ全体の結論を導き出し、プレゼンテーショ ンを行います。資料の作成にあたっては、アプリケーションの使い 方を基礎から学びます。自分の考えを明確に相手に伝えるために、 構成や資料の見せ方など、どのような工夫が必要かを考え、魅力的 なプレゼンテーションを組み立てていきます。 9 フォローアップ週間 各学期末には「フォローアップ週間」を設けています。定期試験で分からなかっ た箇所の積み残しを防ぐために、丁寧な解説授業を行い、知識の定着を目指し ます。さらに、関連する応用問題や、同じ単元の大学入試問題などに挑戦もし ます。日ごろ学んでいることが、どのようなかたちで大学入試、さらには大学 での学問研究につながっているのかを知ることで、今取り組んでいる学習が自 分の未来へとつながっているということを感じられる機会を創出します。 BUILD BOOK 夏期・冬期講習 生徒には ICT 活用のガイドブックである「BUILD BOOK」を配布します。タブレット端末の使用方法やアクセス制限など学校独自のルー 夏、冬の長期休暇中、全学年を対象に講習を実施します。1年次は学期中のつまずき解消や学習内容の発展問題への挑戦を、2・3年次 ルのほか、オンライン上でのマナーについても記載。トラブルを防いで、快適な学習パートナーとなることを目指します。 には受験合理性の追求を目的としたそれぞれ異なる授業内容となっており、個々の能力向上を図ります。 10 キャリア教育 CAREER EDUCATION 進路指導 本校では、偏差値偏重の進路指導ではなく、キャリア教育を通じて出会った夢を叶えるための大学選びを応援 多様な価値観に触れ なりたい自分 学びたい学問に出会う します。3年間で培った自学自習の姿勢を力に、明確な目標を持って難関大学に挑みます。 本校のキャリア教育・進路指導は、 「自己理解」 「職業研究」 「学問研究」と3つのステップを通じて、生徒自身で「自 ら進む道を選択する」ようにデザインされています。自分で選んだ道だからこそ、日々の学習や大学受験への準 備がしっかりと動機づけられ、目標に向かう大きな推進力となります。ただ偏差値の高い大学を目指すのではな 個人カルテ フォローアッププログラム 受験指導 く、「なりたい自分・学びたい学問」があるから頑張れる。本校は生徒の可能性を信じ、きめ細やかな指導で生 高校3年間を通じて成績、学力テスト、 入学後、早い段階で進路指導部による個人 2 年次の秋から進路目標の達成に向けて 徒の夢を叶えるキャリア教育を展開します。 検定、日常の生活、将来の希望を記録し 面談を実施して、教員との対話の中で将来 取り組み始めます。授業では、大学一般 面談を実施した個人カルテを作成しま のビジョンを明確にしていきます。1 年次 入試、AO・推薦入試、海外大学進学等 す。積み上げたデータは適正の発見や学 の総合学習では、社会で働くために必要な のための対策を行い、模擬試験で学力の 習課題に活用し、教員全体で進路決定を 基礎力(エンプロイアビリティ)を学び、 弱点や達成度を図ります。また、面接の サポートします。自分自身と向き合い決 自分の強み・弱みを分析します。自分の適 練習や小論文指導で入試突破のスキルを 断した「⃝⃝を学ぶためにこの進路へ進 性を知り「なりたい自分像」に近づくため 向上させます。進路の第一志望を叶える みます」という心の宣言を達成するため には何をすればいいのか、自ら考え行動す ため、教員と共に歩み、集中的にしっか のカルテです。 るきっかけにつなげます。 りとした準備を行います。 自己 理解 新たな自分を発見し、 よ り 深 く 、自 分 を 知 る 。 自分の夢を叶えるため、 スタートは、 自分と向き合うこと。 自分の才能をどう発揮し、 職業 研究 必要な「学び」は何か。 学問 研究 社会にどう貢献するか。 キャリア教育講演会 社会の第一線で活躍する方を招き、仕事への熱い思いや生の声を聞く「キャリア教育講演会」を定期的に開催します。将来の夢や普段の学習 のモチベーションになるヒントを沢山見つけることができます。職業を通じた社会貢献への情熱を肌で感じることで、社会で活躍することに 対する理解を深め、生徒の心に火をつけます。 キャリアワークショップ キャリアワークショップは、さまざまな分野で活躍する大学・企業の研究者などを招き、講演会、演習、フィールドワークを通して最先端 の技術や情報、知識を学びます。学年を越えて希望者は参加することができ、直接本物に触れることで、新しい世界を知る面白さ、学ぶこ とへの楽しさを体感します。生徒の興味・関心の幅を広げて、豊かな創造力を育み、それぞれのキャリアをデザインするきっかけにつなげ ていきます。 「僕って、私って、どんな人間なんだろう?」 自分自身と向き合う力を育む3年間 高校 3 年間のテーマとなるのは「自分を再構築していくこと」。入学式を経て、出会った仲間たちとともに取り組む最初の 行事が、オリエンテーション合宿です。傾聴し、承認することで相手の思いや考えを引き出していくコーチングの技法を 活用したグループワークを通じて、コミュニケーションすることの楽しさ、大切さを自ら体験し、最後には個人目標やク ラス目標を設定し、プレゼンテーションを行います。進学という具体的な目標を定め、将来を見据えたとき、「自分はどう ありたいのか」という問いへの答えは、社会との関わりなしには見つけられません。中学までのそれぞれの生活の中で、 「他 者」という「鏡」を通して見つけた、 いろいろな表情を持つ「自分」。今度は、学校という場所にとどまらず、フィールドワー クやボランティアなどを通じて「社会の中の自分」について考えることで、自分を再構築していきます。また、行事やク ラブ活動においても、中心となって運営していく立場となります。学び、考え、自分自身と向き合い培ってきたさまざま な力の集大成をアウトプットする経験もまた、自分を大きく成長させ、自己理解を深めることに大きく貢献するでしょう。 11 12 高校生になる君たちへ MESSAGE FROM TEACHERS 生徒の有り余るエネルギーを受け止める情熱 一人ひとりの成長を見届けるまなざし 本校の教員は自己研鑽を欠かしません。生徒を魅了する授業はどのようなものか、生徒が学びの面白さに目覚め るような授業をどのように展開するかを真摯に考え、教員が一丸となって切磋琢磨する環境があります。生徒一 人ひとりの持っている成長力は、はかり知れません。その無限の可能性を引き出し、のびのびとした学校生活を 送れるように。これから高校生になる君たちへのメッセージです。 “?!”を、掴み取れ! DREAM, CREATE, and INSPIRE 国語科 築山 文崇 英語科 Eric Schmidt 早速ですが、ひとつ一緒に考えてみませんか? ―”?!”とは? DREAM 何かもやもやしたのでは?私は、生徒一人ひとりがこのもやもやと向き合い、自身 Think about what you want to do. What is your goal? Imagine it. Believe の世界観・人間観・スタンスを掴み取る、伴走者になりたい。 in it. Reach for it. さて、冒頭の“?!”。身近な“?!”を掘って掘って掘って、 他人事でははなく「自 CREATE 分事」にして、探求して欲しい。 Don’ t fear rejection. Try. Plan it. Build it. Share it. その先に、何があるのか?それは、「あなた」にしか、分かりません。 INSPIRE From a spark, light a fire. Motivate others by your story to dream, create, and inspire. 本音で話し合えるクラスを目指しています クラス全体で、臆することなくチャレンジを 数学科 芥 隆司 英語科 鈴木 規子 すべての生徒がのびのびと自主性を発揮できる環境作りが重要だと考えています。 「十人十色」と言われるように、クラスの人数だけ色があります。一人ひとりのこれ そのために、生徒たちとの相互理解に務めていきます。個々の性格を把握すること まで培った生活や経験、文化や価値観は違います。互いの個性を認め合い、尊重で はもちろんのこと、自らすすんで行うこと・仲間と協力して行うことを積極的に推 きる人になってください。やりたいことに臆することなくチャレンジしてください。 奨し、きめ細かく声をかけていきたいです。各々の自主性を仲間と認め合い、自信 一人では目標を達成することが難しくても、クラス全体で切磋琢磨すれば、必ず意 をもてるようになれば、話すことが楽しく、聞くことが楽しい、本音で話し合える 識が高まってきます。個として、クラス全体として志気を高めていけるクラスをと クラスになっていくと考えています。 もにつくっていきたいと考えています。 自分の人生を幸福にするためのツールとして 色んな「なぜ?」に挑もう! 情報科 岸川 智子 理科 深田 純司 めざましく変化していく情報化社会の中で、皆さんは生きています。この情報とい 何気ない日常にも、実はさまざまな謎が潜んでいたりするものです。ふとした瞬間 うツールは、正しく使えば皆さんの人生を豊かで幸福なものにしますが、誤った使 に、「あれ?なぜだろう?」と思ったのならば、その気持ちを大切にしましょう。 い方をすると自分や自分の周りの人々を傷つけるものになってしまいます。情報の そして、是非、行動に移してみましょう。現代は、多種多様な調べ方が存在します。 授業では、最新の情報技術に触れ、体験し、使いこなしながら、それらをどのよう それらを駆使して、正しい知識を身につけていきましょう。偶然だと思っていた に使っていけば「自分たちの人生を豊かに、幸福にするためのツールとなりうるの ことが、実は必然だったりすることもあります。色んな「なぜ?」に立ち向かって か」をみんなで考えていきます。 いけるような高校生活を送って欲しいです。 13 14 学校 生活 STUDENT LIFE Find Yourself in Another's Smile! 新たな発見に目を輝かせ 心はずませる毎日 たな 仲間と過ごすかけがえのない学校生活 毎日、新たな発見と出会いを楽しみながら、生徒たちは充実した学校生活を送っています。勉強はもちろん、多彩な学校行事やクラ ブ活動、委員会活動など日々の生活においても、生徒たちは目標を掲げ、クラスメイトや同じ夢・目標を持った仲間と協力し合い、 全力で取り組みます。さまざまな体験を通して、かけがえのない思い出を作りながら、豊かな人間性を育みます。 DAILY SCHEDULE 時間割 0 時間目 登校 明るく元気な挨拶から一日がスタートします。 08:25 ∼ 08:40 0 時間目 SHR 08:40 ∼ 08:50 朝の学習時間です。 「r-Test」などによる日々の積み重ね学習によって、 苦手科目の克服と知識の定着を図ります。 1 時間目 08:50 ∼ 09:35 2 時間目 09:45 ∼ 10:30 3 時間目 10:40 ∼ 11:25 4時間目 11:35 ∼ 12:20 1 時間目 週6日制で45分授業です。月曜から金曜までは7時間目まで、土曜 日は4時間目まで授業があります。 昼休み クラスメイトと一緒に教室やカフェテリアで食事をしたり、中庭で寛 昼休み 12:20 ∼ 13:15 5 時間目 13:15 ∼ 14:00 6 時間目 14:10 ∼ 14:55 7 時間目 15:05 ∼ 15:50 SHR・清掃 15:50 ∼ 16:15 いだりして楽しい時間を過ごします。 5 時間目 午後は13:15から始まります。土曜日の放課後は講演会など特別 授業を実施することがあります。 放課後 放課後はクラブ活動で同じ夢や目標を持った仲間と過ごしたり、自習 室を利用して学習することもできます。 生徒会・実行委員会 生徒会長は2年生から選出されます。リーダーとして、話し合い の中から目標を決め、 「新しいことへの挑戦」と「日常生活をより 良くする」ことに取り組んでいきます。また、学園祭や体育祭な ど各種学校行事では、実行委員会を組織して、生徒会と協力しな がら企画・運営を行います。 悩み事があったら… 担任はいつでも相談に応じられるように生徒とコミュニケーションを 図っています。また常に担任・学年・教科担当者が情報を共有し、協力す る体制を整えています。カウンセリングルームには常勤カウンセラーを配 置し、個人カウンセリングのほか、予防的取り組みとして、学校生活やそ の周辺で起こっている社会の諸問題を取り上げるなどの講義を行います。 また、保護者の方からの相談や、英語での対応も可能となっています。 15 16 年間 行事 ANNUAL EVENTS クラブ 活動 CLUB ACTIVITIES ひとつのことを成し遂げるプロセスが とつ ひたむきに語り合い 真剣に競い たむ 主体性と豊かな人間性を培う 思いきり楽しむからこそ成長できる 年間を通じて行われる行事は、生徒中心で運営されます。友人たちとひとつのプロジェクトに取り組み、チームとして何かに打ち込 視野を広げ、協調性や主体性を育むクラブ活動。試合に負けた悔しさ、目標を達成した む体験によって、リーダーシップや責任感が身につくだけでなく、創造性やイノベイティブな発想力が磨かれていきます。体育祭、 喜び、探究心が満たされる心地よさ、チームの心がひとつになった瞬間の高揚 ・・・ 活動 学園祭、音楽会など、クラスやチームが一丸となってひとつのことを成し遂げる経験は、生徒を大きく成長させます。 を通して味わうさまざまな感動、出会った仲間は、一生ものの財産となります。 運動部 サッカー/新体操/硬式テニス/バスケットボー ル/バドミントン/バレーボール/ポップダンス /野球/ラグビー/陸上競技 文化部 囲碁・将棋/演劇/ English /コーラス/コン ピュータ/サイエンス/吹奏楽/調理/鉄道研究 /伝統文化/ハンドベル/美術 ※平成 27年度の予定です。今後、時期・内容などは変更する場合があります。 入学式 4 始業式 オリエンテーション合宿(1年) 開校記念日(5 月1日) 国内研修旅行(2年) 5 中間試験 体育祭 授業公開 6 英語検定 期末試験 フォローアップ週間 終業式 7 学習合宿(3年) 夏期講習 8 夏期講習 9 始業式 英語検定 中間試験 学園祭 10 11 授業公開 期末試験 フォローアップ週間 12 クリスマスコンサート 終業式 冬期講習 始業式 1 音楽会 英語検定 2 卒業式 3 学年末試験 フォローアップ週間 修了式 学園祭 体育祭 音楽会 実行委員会が中心となって、生徒主体で創り チームに分かれて優勝目指して戦います。普 学年末にクラスで行う最後の行事です。クラ 上げる一大イベントです。 「自分自身」をテー 段関わることの少ない先輩や後輩、教員とも スメイトとともに目標に向かって努力し、支 マとしたプレゼンテーションをはじめ、日々 一丸となって戦うことで、新たな絆が生まれ え合いながら築き上げてきた友情、団結力、 の学習や研究成果の発表や展示、各クラブが ます。綱引きや玉入れ、リレーなど定番の競 そしてオリジナリティを発揮します。1年間 日頃の成果を披露するなど、学園が一体となっ 技のほか、応援合戦にも真剣に取り組みます。 のクラス活動の集大成が、美しいハーモニー て取り組みます。 17 となって響き渡ります。 18 施設 環境 FACILITY & ENVIRONMENT 中庭で輝く美しい緑 教室に射し込む優しい光 あふれる自由な発想をおおらかに包み込む 本校は用賀駅から徒歩5分の距離にあり、閑静で緑豊かな住宅地に囲まれ、通学の利便性と学校としての落ち着きを兼ね備えています。 天然芝の中庭を中心に建てられた校舎には、充実した教育機器、防災・防犯の設備が整えられています。生徒たちが学校生活を楽しく有 意義に、そして安全に送ることができるよう心がけています。 パ テ ィ オ( 中 庭 ) ホール ギャラリースペース 教室から一望できる憩いのスポットです。 1階の教室からは直接中庭に出ることもで きます。 式典や集会などを行うホールは可動式のイ スを採用。普段は体育館として、授業やク ラブ活動で使用します。 吹き抜けで開放感のあるスペース。絵画や 焼き物、工作など生徒の作品が展示されて います。 ホームルーム 正面玄関アプローチ サイエンスラボ すべての教室にホワイトボード、プロジェ クターを設置。ICT を活用した授業を展開 できます。 階段の脇には桜並木が配され、入学式シー ズンには華やかなアーチを作ります。 大学の研究室でも使用する高性能な機器 や、電子黒板を備えています。 図書室 カフェテリア 自習室 蔵書3万5000冊を誇る図書室には、静 かに勉強できる自習用ブース、DVD が鑑 賞できる視聴覚ブースも備えています。 白を基調とした空間にカラフルなイスが置 かれた明るい雰囲気。クラスメイトとにぎ やかなランチタイムを過ごします。 職員室の向かい側に、生徒一人ひとりが学 習に集中できるように、個別ブース型の自 習室を完備しています。 セキュリティーと緊急時の対応 生徒の登下校時には正門に警備員を配置 し、各出入り口には防犯カメラを設置し ています。また災害時に備えて学校では 3日間過ごせるように寝袋・毛布等のほ かに、生徒全員分の個人用防災備蓄品を 完備しています。緊急時の保護者・生徒 への連絡については、「学校連絡網システ ム」を導入しており、災害のほか、天候 による休校のお知らせなどはメールで一 斉配信します。 パソコンルーム グラウンド 視聴覚室 Communicative Space 各パソコンに最新の画像・動画編集ソフト を導入。放課後は開放され、生徒が自由に 課題制作などに利用できます。 体育の授業のほか、放課後のクラブ活動に 使用。大きなシイの木があり、木陰で休ん だり、仲間と語り合うことも。 大型スクリーンを用いて生徒のプレゼン発 表を行ったり、各種ガイダンスなどで使用 しています。 いつでも自由にディスカッションできるラウンドテーブルを、校内のいろいろな場所に設置して います。生徒たちはここで互いに学び、考え、多様な意見をシェアすることで、 自然とコミュニケー ションスキルや思考力が育まれ、豊かな感性が磨かれていきます。 19 20 学園長からのメッセージ MESSAGE FROM THE PRINCIPAL 発想の自由人たれ 建学の精神を受け継ぎ これからの100年へ 「人生に於ける全てのことは知ることから始め、それを好き になり、最後に楽しむ境地に至ったときにこそ、初めて自分 今、目の前にいる生徒とどのように向かい合っていくか。それを考 のものになり、豊かなものになる。」孔子の教えに由来する えることが教育の原点であると思います。今日の課題をしっかりと 「知好楽」は本学園の創立時から受け継がれる教育理念です。 理解できるようにすることは、もちろん大切です。同時に、社会に 出て活躍している姿をイメージすることも必要だと思います。いさ 「時代に適応した実学」を提供する学びの場として、100年 さか気の長い話かもしれませんが、そうすることで必要な資質が浮 以上続くこの建学の精神を引き継ぎ、私たちはこれからの かび上がり、なすべき教育がはっきりしてくるのです。 100年を歩んでいきます。 三田国際学園の生徒には、日々の学びを通して、持続可能な社会を 作っていく一員であることを理解し、将来その貢献者として認めら れるようになってもらいたいと考えています。この願いこそが、本 校の目指す世界標準の教育の出発点です。 本校に入学したすべての生徒が、いつの日か、「今の実力は中学・ 高校時代を通して身につけた」と胸を張って言えるように。学び考 えた日々が、人生における得難い貴重な時間であったと振り返って もらえるように。生徒にはずっと言い続けていきます。 三田国際学園学園長 大橋 清貫 三田国際学園生よ、発想の自由人たれ。 沿革 HISTORY 明治35年に建学した本学園は大正5年、三田四国町(現在の港区芝)に「三田高等女学校」を設立しました。 三田の地には、私たちの教育のルーツがあり、その志が今も脈々と受け継がれています。 1902(明治 35) 戸板関子により戸板裁縫学校が創立 1904(明治 37) 三田四国町へ移転(現在 学校法人戸板学園本部、戸板女子短期大学の所在地) 1916(大正 5) 三田高等女学校を創設 1937(昭和 12) 三田高等女学校から戸板高等女学校に改称 1947(昭和 22) 新制度により戸板中学校を発足 1948(昭和 23) 新制度により戸板女子高等学校を発足 1993(平成 5) 世田谷区用賀へ移転 2015(平成 27) 「三田国際学園中学校」「三田国際学園高等学校」と改称し、共学化をスタート 21 東急田園都市線「用賀」駅 東口徒歩5分 http://www.mita-is.ed.jp/
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