基礎系 - 金沢大学 医学類 医王保護者の会

金沢大学医薬保健学域医学類
基礎系科目カリキュラムについて
分子神経科学・統合生理学分野
(生理学第2)
櫻井 武
2年生・3年生の授業内容
1年次開講科目
2年次春・秋開講科目
2年次
3年時冬開講科目
2年次・3年次
3年次冬
4年次以降の授業内容(参考)
医学部教育の全国標準化について
現在の医学部医学科は全国的に「コア・カリキ
ュラム」というものが取り入れられています。
国家資格である医師養成を大きな目的としてい
るため、学校間で教育内容に著しい差があると
困るからです。
各学年毎に学習内容基準が定められており、
OSCEやCBTという全国基準の実技・知識につ
いての試験があります(4年→5年)。その試験
結果の扱い方については各学校に裁量がありま
すが、基本的に臨床実習の参加資格とされるこ
とが多いです。
CBTテストについて
共用試験の概要
•目的
•医師の基本的臨床能力を高める。
強要試験?
仮免試験?
•臨床実習を行う医学生の質を保証する。
•方法
•医学の統合的知識問題解決能力をComputer-based
testing (CBT)で評価する。
•臨床技能・態度を客観的臨床能力試験(Objective
structured clinical examination, OSCE)で評価する。
CBTテストについて②
1. CBTは、臨床実習開始前までに修得しておくべき必要不可欠な医学的知識を総合
的に理解しているかどうかを評価する試験です。
2. CBTの試験問題はモデル・コア・カリキュラムの項目と内容に準拠して出題され
ます。
3. CBTは、コンピューターを用いて問題プールから受験生ごとに異なる問題がラン
ダムに出題されます。ランダムに出題されても受験生ごとの平均難易度に差がないよ
うに調整されます。平均難易度については、既に受験生ごとの出題問題セット間の差
が極めて小さいことが明らかとなっており、さらに出題問題の組合せ段階で難易度に
差がないよう調整される。また、統計処理法(項目反応理論 Item response theory IRT
)に基づいて難易度の検討を行い、不公平がないように調整されます。
4. CBTは、単純5肢択一問題(約240設問)および症例が提示された課題についての5
肢択一問題の順次解答連問と多肢選択連問(合計約80設問)からなります。試験時間
は合計約6時間です。
CBTのフォーマット
•5肢選択問題
•順次解答2連続問題
•関連した5肢選択問題が2連続
•2問目に進むと前問に戻れない。
•順次解答4連続問題
•多肢選択問題
•6から25の選択肢から正解を選ぶ。
•2連問または4連問
•前問には戻れない。
CBTの評価
臨床以外の卒業生の進路
医学科を卒業し、医師国家試験に合格すると原則として2年間の研修
医生活(初期臨床研修)を送ることとなります。その後は、いろいろな進
路(専門研修、大学院進学及び医療行政分野等)が選択できます。
医学部医学科卒業生の進路
医学部卒業生の進路は基礎医学,臨床医学,社会医
学の3 領域に大きく分かれますが,最も多いのは臨
床医となるケースです。
基礎医学,臨床医学,社会医学の研究のために大学
院に進学した場合は,所定の単位を修得し,学位論
文の審査に合格すると博士(医学)の学位が授与さ
れます。
医師不足、医師偏在に対する施策
- 全国医学部医学科定員枠の拡大
- 推薦枠(実質地方枠)