校長室より - 千代田町立千代田中学校

学校長
大木博一
千代田町立千代田中学校のWebページにアクセスしていただきまして、大変あり
がとうございます。私は、本校勤務4年目となりました校長の大木博一です。
本校のある千代田町は、「鶴舞う形」の群馬県の首の部分に位置します。近くには
利根川が流れ、江戸時代には利根川を利用した江戸への水運の拠点として繁栄を誇っ
た歴史があります。利根川がもたらす豊かな水を利用した米麦作を中心とした農業と
2つの工業団地を有する、農業と工業が高度に一体化して発展してきた町でもありま
す。
本校は、千代田町にある唯一の中学校であり、町の期待を担った、地域に根ざした
学校です。本校の歴史は,昭和41年に、千代田村にあった永楽中学校と富永中学校
の二つの中学校が学校統合により、千代田村立千代田中学校となりました。それから、
昭和57年の町制施行により、千代田町立千代田中学校になり現在に至っています。
そして、本年は、開校以来50年という節目の年に当たります。
本校の生徒数は、336人、11学級、教職員数37名の中規模校です。生徒たち
は明るく素直で、意欲いっぱいです。また、教職員も情熱と活力の漲る勢いのある学
校です。そして、校歌にある「わが力地の塩」という言葉のとおり、「他のものを生
かす力となれ」これが本校の伝統となっています。
本校の教育目標は、「愛校心をもつ、たくましく生きる力を身に付けた生徒」の育
成です。「愛校心をもつ」とは、郷土や自分の学校を愛する態度を養うことで、より
効果的な学校教育を推進し、地域や社会に貢献できる人間性豊かな生徒を育てること
であり、「たくましく生きる力」とは、確かな学力と豊かな心を身に付け、健康で活
力があり、どんな時にも心を折らず、仲間と切磋琢磨しながら、夢や希望の実現に向
けて努力できる生徒の育成を目指しています。そして、具体目標として「自ら意欲的
に学び、正しく判断できる生徒(かしこさ)、思いやりと感謝の心を持ち、主体的に
行動できる生徒(やさしさ)、明るく健康で活力ある生徒(たくましさ)」の育成を
目指した教育活動を展開していきたいと考えています。
その教育活動を推進するための平成27年度の学校経営の構想と努力点は次のと
おりです。
平成27年度
千代田町立千代田中学校
学校経営案
生徒一人一人が学校生活において、将来、自立した人間として社会で活躍するために必
要な知識や技能、コミュニケーション能力をしっかり身に付けることができるよう、充実した3
年間を過ごさせることが大切である。そのために学校は、保護者や地域社会の理解と協力
を得ながら、計画的・意図的・組織的に教育活動を展開し、学校教育目標の実現に努めな
ければならない。
1 学校経営全体構想
学校教育目標
○基本目標
○具体目標
愛校心をもつ、たくましく生きる力を身に付けた生徒の育成
・ 自ら意欲的に学び、正しく判断できる生徒 (知) かしこさ
・ 思いやりと感謝の心を持ち、主体的に行動できる生徒 (徳) やさしさ
・ 明るく健康で活力ある生徒 (体) たくましさ
◎愛校心をもつとは、郷土や自分の学校を愛する態度を養うことで、より効果的な学校
教育を推進し、地域や社会に貢献できる人間性豊かな生徒を育てること。
◎たくましく生きる力とは、確かな学力と豊かな心を身に付け、健康で活力があり、どん
な時も心を折らず、仲間と切磋琢磨しながら、夢や希望の実現に向けて、日々凡事徹
底できる生徒に育てること。
スローガン
===
目指せ!
群馬県一、輝く学校‼
===
目指す学校像
1 生徒と職員一人一人が輝き、笑顔と活力あふれる学校
2 郷土を愛し、自信と誇りのもてる学校
◎生徒が学んで良かった、保護者が学ばせて良かった、地域の方が学ばせたい、教職
員が勤めてよかったと思う学校
目指す生徒像
1 規律正しく、当たり前のことが当たり前にできる生徒
2 仲間と共に切磋琢磨し、夢に向かって頑張れる生徒
◎規律正しい集団生活の中で、仲間と共に切磋琢磨し、夢や希望の実現に向かって努
力し、はばたく生徒
目指す教師像
1 生徒の気持ちにより添い、生徒の目線で考え、子弟同行できる教師
2 家庭や地域に信頼される力量、指導力を兼ね備えた教師
3 夢や希望を熱く語れ、率先垂範できる教師
◎人間性豊かで高い倫理観を持ち、生徒や保護者に思いを語り信頼される、明るく誠
実な教職員
【学校経営方針】
教育目標の実現を目指し、全教職員の特性と協働精神を生かして、教育活動に創意と情熱
を傾け、家庭や地域から信頼され、期待に応えられる活力のある学校づくりに努める。
1
地域の特色を生かした魅力ある学校経営に努める。
2
確かな学力を育むため、「わかる・できる・楽しい授業」づくりを推進する。
3
全教育活動を活用し「豊かな人間性」を育むことを推進する。
4
体力の向上・健康づくりと命の大切さを育む学校の実現に努める。
5
一人一人の自己実現を授ける、積極的な生徒指導及び教育相談を推進する。
6
夢と希望の実現を支援する学校に努める。
7
8
9
10
特別支援教育・外国人子女教育の充実に努める。
切磋琢磨し、信頼されるための指導力の向上に努める。
家庭・地域社会との連携・融合を図り、地域に開かれた学校の実現に努める。
より良い教育環境づくりを推進する。
2 本年度の努力点
下記の努力点について、目標設定→実践→目標達成状況評価→改善のサイクルを生かし実践する。
(努力点 1) 特色を生かした魅力ある学校経営
➀生徒の目線に立ち、学校評価結果を生かした特色ある教育課程を編成し、実施、評価をこま
めに行い、教育目標の実現に努める。(前年度の学校評価結果に対応した年間指導計画の
実施と評価、学校課題解決のために必要な内容の重点化)
②生徒一人一人のよさを前面に引き出し、自己存在感を育む生徒理解を土台にした学級・学年
経営の充実を図る。(よさや可能性を見抜き伸ばす指導、規範意識を高める指導、よりよ
い人間関係を築く力の育成、学年・学級集団の一員であることの意識向上、構成的グル
ープエンカウンターや学級生活満足度尺度等の実践と活用)
③自己目標を設定し、目標値を明確にした学級・学年経営案を作成し、実践・評価・改善する。
(人事評価制度との関連性)
(努力点2)確かな学力を育むため、「わかる・できる・楽しい授業」づくりの推進
➀落ち着いた雰囲気の中で、さらに充実した授業を実践するため、学習規律の徹底を図る。
(子弟同行・生徒の側に立った授業づくり、チャイムスタート・チャイムエンドの徹底、心を落ち
着ける黙想指導)
②指導のねらいを明確にした分かる授業、魅力ある授業の実践と評価の充実と工夫を図る。
(教科部会の充実、週案による質的・量的管理の徹底、校内研修の充実、積極的に授業
公開や研究授業、授業研究会の工夫、学力向上コーディネーターを中核とした学力向上
委員会の充実、町教育研究所との連携)
③一斉指導を基盤に、ふりかえりを重視し個に応じた指導の充実を図る。(基礎・基本の定着
を目指した指導形態、指導方法の工夫、生徒参加型の授業への工夫、単元構成の工夫、
通年取り組む数学の少人数指導や英語科のTT指導、マイタウンティーチャー・ALT
等の役割の明確化)
④各教科等において言語活動の充実を図る。(コニュミケーション能力を高める工夫)
⑤補充学習に取り組み基礎・基本の定着を図る。
(家庭と連携した取り出し指導・テスト前
夏季休業・始業前等の補充学習)
⑥家庭と連携(家庭の教育力)し、生活・学習習慣の確立を図る。(学習ルールの徹底、生徒の
能力差に応じた個別的な家庭学習課題の工夫、保護者と共有するための通信等の工夫)
(努力点3) 特別な教科である道徳と体験的な活動の充実
➀生徒の心に響く道徳の授業の工夫と生徒の実態を踏まえた道徳の時間の重点的な指導を図
る。(「私たちの道徳」の有効活用、生徒の発達の段階や特性を踏まえた指導内容の重点
化、話し合い活動の充実、学年一体となった道徳の実践、評価の研究、道徳教育推進教
員の役割の明確化)
②道徳的実践力を高める体験的な活動の充実を図る。(総合的な学習等で高齢者・障害者・
幼児との交流、生徒会やJRC活動でのボランティア活動の継続)
③生徒一人一人の心を耕すために、読書活動の充実に努める。(朝読書の励行、読書週間な
どの読書活動の推進、図書室の工夫と改善、図書だよりの発行など積極的な啓発、全教
職員による読書の啓発)
④言語環境を整える。(人権教育の基盤づくり、正しい日本語の学び)
⑤全教育活動を通して人権教育の推進を図る。(日常指導の積極的な実践と日常的に人権
感覚を磨く指導の強化)
(努力点4) 健康・安全の教育の推進
➀生徒の自発的・自主的な運動が持続できる環境を整えることや家庭や地域への啓発を図りな
がら、体力の向上に努める。(部活動への取組み方を生徒・保護者へ啓発、全教職員によ
る部活動への積極的な取組み、ぐんまの子どもの体力向上推進事業を基礎とした実践)
②食育の推進を図る。(給食指導時を活用した食育の充実、学校栄養教諭等の専門性を生
かした指導の工夫、PTA活動での啓発)
③健康・安全に対する正しい知識や生活習慣を身に付けさせるために家庭への啓発と連携を深
めることや各教科等との学習内容との関連性を明確にした健康教育の推進を図る。(学校、
学年、学級通信、保健便りなどによる保護者への啓蒙強化、保健主事と養護教諭との密
接な連携、生徒が中心となった学校保健委員会の実践)
④校内安全、交通安全、防災・防犯などの安全教育を家庭、地域、関係機関と連携しながら、推
進を図る。(年間指導計画のねらいの明確化と指導、評価、地域と連携した校外の安全指
導の充実、安全点検の励行、避難訓練等の関係機関との連携、防災計画の更なる具現化)
(努力点5) 積極的な生徒指導及び教育相談による不登校・非行・いじめ・児童虐待の防止
➀生徒指導委員会及び教育相談部会の定期的な開催と連絡・調整・報告を密にした指導体制
を生かし、積極的に不登校・非行・いじめ、児童虐待の未然防止を図る。(中核となる生徒指
導主事や教育相談コーディネーターへのこまめな情報提供、迅速・丁寧な対応、スクー
ルカウンセラーや相談員・関係機関である児童相談所・町福祉課・主任児童委員・警察・
医療機関等とのきめ細かな連携、保健室や相談室・ホットルームとの連携、保護者との
こまめな意思疎通と情報提供・指導、町適応指導教室や小学校との連携強化)
②生徒、保護者との教育相談の充実を図る。(スクールカウセラーや相談員の専門性を生か
した相談体制の充実、教育相談だよりの発行、町教育研究所との連携)
③集団としてのルール、基本的な生活習慣、学習習慣を身に付けさせるための生徒指導の取り
組みを全教育活動の場面で、家庭との連携(家庭の教育力)を踏まえて、積極的に推進する。
(学年の枠を超えて服装や礼儀・言葉遣い・挨拶などの基本的な規律や生活習慣の徹底、
授業中の生徒指導の徹底、情報モラルへの対応、教職員の共通理解と積極的な行動)
④正しく判断し行動できる自己指導能力を高める生徒指導を推進する。(自己決定の場・自己
存在感、共感的な人間関係づくり)
⑤小学校との連携を深めて、基本的な生活習慣の積み重ねを図る。(生徒会活動の更なる
充実、小中学校いじめサミットやあいさつ運動の実施、町教育研究所との連携)
(努力点6) 将来に向けての夢や希望を育む進路指導の充実
①生徒一人一人の能力・特性を見極め、希望と意欲を持たせる指導を積極的に実践する。
(全学年での進路相談や、二者・三者面談の実施)
②進路指導委員会の充実を図る。(3年間の進路指導資料や生徒の進路学習ファイルの積
み上げを行い、生徒の自己理解を深めるための指導)
③生徒や保護者へ進路情報を積極的に提供する。
(進路だよりの発行、HPでの情報提供)
④夢や希望を育むためのキャリア教育を教科、総合的な学習の時間、道徳、特別活動等で積極
的に実践する。(年間指導計画の充実と実践、学ぶことの意義、学習の必要性、自己有用
感、将来の設計、地域への啓発)
(努力点7) 特別支援教育・外国人子女教育の充実
➀(特別支援教育)家庭や特別支援教育学校、医療等との関係機関とよく連携し、個別の支援
計画や個別の指導計画を作成する。
②(特別支援教育)個々の生徒の障害の状況等に応じた指導内容や指導方法の工夫を組織
的、計画的にすすめるために、教育支援コーディネーターを中核とした校内の支援体制を構
築する。(特別支援教育コーディネーターを中心とする支援体制の構築、特別支援学級
と通常学級との連携による効率的な指導、交流教育の充実、教育支援委員会の充実)
③(外国人子女教育)関係職員の連携と研修の機会を確保し、生徒への教科の学力、日本語等
の向上と学校生活への指導と援助を強化する。(日本語指導助手と教科担当・担任の連携、
保護者への指導と助言、町教委との連携を強化)
(努力点8) 専門職として信頼されるための資質や指導力の向上
➀教職員研修の充実により専門的な指導力の向上を図る。(校内研修全体会での発表や報告
を取り入れた主体的で実践的な研究の充実)
②地域や家庭から信頼され、期待に応えられる資質を身に付けるために服務規律の徹底、接遇
のあり方を図る研修を継続的に実施し、実践をする。(服務規律委員会の提案と実践、学校
の信頼を得る接遇の徹底、社会性を磨く)
③自己の職能成長や能力開発、意欲や使命感の高揚などを図るための人事評価制度を推進す
る。(校務分掌から課題解決の道を探る、学校経営の積極的な参画)
④勤務時間の短縮に伴う校務の効率化を推進する。(会議の終了時刻を明確にする、会議
での協議事項を精選する)
⑤自主的な専門的研究と人間的な修養を積極的に進める。
(教育公務員の研修権を生かす)
(努力点9) 家庭・地域社会との連携・融合を図り、地域に開かれた学校の実現
➀授業公開や世代間交流事業の充実と家庭・地域への学校公開の日常化を図り、学校理解に
努める。(オープンスクールを情報交換や意見交換、学年・学級懇談会における保護者
同士の交流の機会をつくる、新しい保護者会の構築)
②学校支援センターを推進し、スクールサポートボランティア等の積極的な活用により家庭・地
域との連携を強化する。(家庭・地域の方々の学校理解の場)
③学校通信や学年通信・学級通信等及び、ホームページ・ブログを利用した計画的な情報発信
と情報収集を行う。(学校の目標や学校課題等の共有化、HPの定期的な更新、ブログを
活用した情報発信、全家庭を対象とした緊急メールの整備と活用)
④学校評価の充実と学校評議員会を生かした学校経営の充実・改善・連携を強化する。(組織
的・継続的な改善、説明責任、学校・家庭・地域の連帯・協力による学校づくり)
⑤積極的なPTA活動に活性化し、保護者・地域社会との信頼関係やつながりを深める。
(PTAの一員としての役割を果たす、職員と保護者の親睦を深める)
(努力点10) より良い教育環境づくりの推進
① 教育活動を適切に実施するために、校舎内外と教室に対する整備や整理整頓及び清掃・清
潔に心がける。(清掃主任を中心とした委員会活動の充実、各校務分掌からの働きかけ)
② ICT教材、教具、掲示物等、意欲を喚起する学習環境づくりを計画的に行う。(ICT教材、
教具の整備、校内掲示物等の創意工夫)
③ 除時間の活動に力を入れ、掃除に対する習慣づくりと勤労意欲の向上を図る。(率先垂範、
躾、掃除の仕方、音楽の有効活用)
④ 特別活動である生徒会活動やJRC活動等の積極的な活動を推進する。(気づき・考
え・実行する、自主自律)