塾便り2015年6月分発行しました

北上田塾だより
漢字検定の実施について
6 月号
6月21日(日)に当塾で漢字検定を実施します。11時00分から事務所棟で行いますので、開始10
分前には着席できるように、余裕を持って来て下さい。また漢字検定対策講座も開講しておりますので、
試験本番を万全の状態で迎えるためにも、是非ご受講下さい。
中間テスト対策特別講習について
5月30日(土)31日(日)/6月6日(土)7日(日)に中間テスト対策特別講習を開講します。また5月
月
火
水
木
金
土
日
6月1日
6月2日
6月3日
6月4日
6月5日
6月6日
6月7日
30日(土)と6月6日(土)の理科・社会の特別講習は、通常授業の時間帯に行いますので、既に理科・
定期テスト
定期テスト
社会の通常授業を受講している生徒は、5月30日(土)と6月6日(土)両日の理科と社会の申し込み
対策講座
対策講座
は不要です。2015年度、最初の定期テストです!受講して弾みをつけてください!【5月中旬に申込
6月8日
6月9日
6 月 10 日 6 月 11 日 6 月 12 日 6 月 13 日 6 月 14 日
TJS
TJS
アドバンス模試
前期中間①
前期中間②
(中 2・3)
休講日
6 月 15 日 6 月 16 日 6 月 17 日 6 月 18 日 6 月 19 日 6 月 20 日 6 月 21 日
端午節
振替休日
(休講日)
書は配布・配信しております】
実用数学検定の結果について
4月に実施しました実用数学検定の結果が到着しました。合格率が88%と皆さん素晴らしい結果で
した。中には高校内容にチャレンジし、見事合格を勝ち取った生徒も複数います!合格者の皆さんお
端午節
漢字検定
(開講日)
(休講日)
6 月 22 日 6 月 23 日 6 月 24 日 6 月 25 日 6 月 26 日 6 月 27 日 6 月 28 日
五ツ木模試
めでとうございます。また次回は9月に実施予定です。今後も上の級を目指して、頑張りましょう!
今月の請求内容について
①5月4日(月)~5月31日(日)までの通常授業分の料金(4週分)
②4月20日(月)~5月17日(日)の講座授業料金(英検・数特・TOEFL など)
(中 3)
休講日
日能研模試
③テキスト代・模試料金・検定料金 など
※4月の下旬に新規入塾された生徒に関しては、4月分の授業分の料金
(小 4~6)
6 月 29 日 6 月 30 日
7月1日
7月2日
7月3日
7月4日
首都圏模試
(小 5~6)
7月5日
休講日
6月の授業予定
① 6月19日(金)
② 6月20日(土)
端午節の振替休日のため、休講いたします
端午節ですが、開講いたします
③ 6月6日(土)7日(日) 中間テスト対策特別講習(5月30日(土)31日(日)も開講)
6月実施の模試
①アドバンス模試(中2・3)
実施日 6/13(土)
申込締切日
5/22(金)
②五ツ木模試(中3)
実施日 6/27(土)
申込締切日
6/03(水)
③日能研模試(小4~6)
実施日 6/27(土)
申込締切日
6/12(金)
④首都圏模試(小5~6)
実施日 7/04(土)
申込締切日
6/12(金)
以上の②~④の模試は、今回該当の学年の生徒に申込案内書を同封していますので、ご
覧下さい。①の模試の申込案内書は5月中旬に配布済みです。全ての模試において、上記の
日時でご都合が悪い場合は、ご相談下さい。調整いたします。なお、日本からの問題到着の
都合により、日時を変更することがあります。その際は、日時調整にご協力をお願いします。
塾長コラム 「天才」は作れる
前回のコラムにて私は、「必ず学力を伸ばせるような勉強法なんて存在しない」と書きまし
た。私が身近に接してきた人達は、そもそもそれ程は勉強をしてもいない、という私自身の実
際の見聞を添えて。
私が最も身近に見て来た場所、灘校というのは、8割が東大か京大に入り、残りの殆どが国
立大医学部に入るという世界です。いわゆる「天才」の集まりです。はっきり言って、東大や京
大よりもずっと平均的なレベルは高いという実感があります。
そんな灘校に関して、「生徒は全員メガネかけていて勉強ばかりしているイメージ」という言
葉をよく聞かされます。
ですが、これは完全に間違った認識です。
彼らは本当に、勉強をしません。むしろ他の事ばかりにかまけていて、おそらく勉強時間は
普通の大学受験をする学生平均よりも短いのではないでしょうか。
まあ無論、世の中には、影で努力しながら、表では「全然頑張っていないよ」と平然と言う人
は数多くいます(私も過去よくそれで騙され油断したものです)。
ですが、この件に関しては、そうではない=本当にそれほど努力していないケースを私はは
っきり知っています。
肉親自慢のようで恐縮ですが、私の兄(残念ながら故人ですが)は、高校時代に数学オリン
ピックの日本代表選手に選ばれ、京都大学に首席合格するような「天才」でした。
ですが、その彼は、運動部主将、生徒会長もやっていたせいもあって、決して猛勉強などし
ていません。これは、同じ家の中で身近に見ていたからこそ、断言出来ることです。
けれども、保護者の方に私がこういう事を言うと、大概返って来る返事は決まっています。
「そういう生徒はもともと天才で、でもうちの子は天才ではないから、参考にはならない」
これはある意味正しい意見ですが、しかしある意味完全に間違った意見です。
正しい部分とは、確かに兄を含めた灘校の生徒達の多くは「天才」である事です。勉強量は
圧倒的に少ないのに、圧倒的に高い得点を取る。しかもそれは、決して特定教科の話ではなく、
全教科にわたっての話です。普通の生徒が同様に勉強量を減らせば、それはそれはひどい結
果になるでしょう。
しかし、前記の保護者の言葉には、はっきり間違っている部分があります。
それは即ち、「もともと」という部分。
突然ですが、ボーボワールの言葉に、「人は女に生まれるのではない。女になるのだ」という
物があります。これをもじったのでしょう、CM か何かで、「人は男に生まれるのではない。男に
なるのだ」というフレーズを聞いた覚えもあります。
そして、その言葉をさらにもじると、こうなります。
「天才は天才に生まれるのではない。天才になるのだ」
つまり、「天才」は、「もともと」=生まれつきそうである物ではなく、作れる物なのである、とい
うのが、ここで私の主張したい内容なのです。
では、どうすれば「天才を作る」事が出来るのか?
それは無論簡単な話ではありません。「天才」のメカニズムを私は多少理解しているという自
負はありますが、だからと言って教え子を必ず「天才」に出来るとはとても言えない。そもそも私
自身、「天才」ではないのですから。
やはり「天才」を作る源の大部分は、家庭にあります。
決して決してありません。ある塾から「天才」が出たとしたら、それは大抵、もともと「天才」が
通っていただけの話です。
私などでも、時間をかけ、試行錯誤をして、やっと数人、「天才」になるのに多少助力出来た
かな、と思える生徒がいるだけです。
この部分の、「天才を作った」話は、「教養」の話と絡めて、また次回に行います。
ですが、「天才を作れない」、下手をすれば「天才を潰す」指導方法なら、私は熟知していま
す。
この話もまた、次回に。
井上先生コラム さあ、ガリレオをやろう。
中三数学では、二次の世界というものに習熟することが求められます。
二次方程式、二次関数、そして三平方の定理。これらを理解するための準備段階として、因
数分解や平方根の演算トレーニングが延々と続きます。
ある日の授業中、その訓練に倦み疲れた生徒の一人が、
「先生、二次方程式とか習って、何かの役に立つんですか」
と聞いてきました。
私自身、実生活の中で二次方程式を利用したことがありません。でも、ここで「何の役にも立
たないよ」などと興醒めな話をしてしまったら、元も子もなくなってしまいます。
こういうときは、ちょっと話題をずらして、以下のような話をします。
「物が落ちるとき、その落下距離は、何が決めているのか?」
時間が関係していることは誰でもわかりますが、重さも決定要素であるような気がします。要
するに、重いものほど速く落ちるんじゃないかという考えです。
これに対し、あのガリレオが唱えたのが、落下距離は時間のみが決定しているということで
した。極端な話、鉄球と羽毛であっても、同じ高さから落とせば同時に地面に着くということで
v≒10x
v は瞬間速度で単位は m/秒。x はやはり落下した時間で、単位は秒。すると、3 秒後の瞬間
速度は、秒速 30m。
これを時速に直すと、何 km でしょうか。答えは時速 108km! これは確実にオダブツですね。
ま、二次の世界は、こういうことを知るために利用できるんですよ。
……と、強引なこじつけではあっても、何とか意義のようなものを語るわけです。微分学の元
祖はライプニッツなのかニュートンなのかなどといった細かい問題はこの際どうでもよいことで
す。ガリレオの世界を勉強できるとは何と光栄なことか! ここを力説するのが主眼です。
おめでとう、ついにあなたたちの勉強も、こんな偉い人の領域に足を踏み入れたんですね。
これは国語でも同じことで、読んでいる文章に哲学者の名前が出てきたときなどにも話すこ
とです。あなたたちも、ついに哲学についての文章を読むレベルに至ったか、思想家の世界へ
ようこそ! などと大げさに言います。
この日の授業では、こちらの思惑どおり、生徒たちの集中力を回復させることに成功しまし
た。与えられた作業を受け身でこなすだけでは面白くない。授業の中にどんなスパイスが入れ
られるか。いつもうまく行くとは限りませんが、そういうことを念頭に置きつつ授業に臨んでいま
す。
す。こういう話をすると、生徒たちは「そんなバカな」という顔をします。でも空気抵抗を無視す
れば、つまり真空中なら、本当にガリレオの言うとおりになるのだということを教え、話をさらに
続けます。
最終的にガリレオは、落下距離は時間の 2 乗に比例するという仮説を立てました。それをも
とに導き出された式が、
y≒5x2
というものです(中三にもわかるよう、大胆に単純化した式で示しています)。
y は落下距離で、単位は m。x は落下した時間で、単位は秒。たとえば井上が人生を悲観し、
ビルから飛び降りたとして…… と、ここで物騒な話題を持ち出すと、生徒たちは「え~」と眉を
ひそめます(でもなぜか嬉しそうです)。
ダイブの瞬間から 3 秒後に井上は地面に達したとします。すると、そのときの落下距離は?
x が秒数を表すから、そこに 3 を代入して…… と言うと、計算の速い子が、即座に 45m だ!
と答えます。
では、45m の高さから飛び降りた井上が、地面に激突するときの瞬間速度は、どうなってい
るでしょうか。
あのニュートンのおかげで、そんなことまで計算できるようになったのだよ、などと言いなが
ら、以下の式を示します。ここからは微分学の領域ですので、あくまで話を面白くするための付
け足しです。
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