医療機器 輸液ポンプについて

医療機器 輸液ポンプについて
平成27年10月26日
急性期病棟看護師
医療機器別管理責任者
1、人工呼吸器、除細動器・・・急性期病棟責任者
2、麻酔器・・・手術室責任者
3、輸液ポンプ
シリンジポンプ
中央管理
小型シリンジポンプ
4、その他・・・・各部署責任者
医療機器にトラブルが発生したら・・・
1.エラー内容を確認し取り扱い説明書で確認
2.エラーが改善しなければ別の機器と交換して
医療機器委員へ報告
3.修理が必要な場合は医療機器修理依頼マニュ
アルに沿って各部門責任者へ報告
輸液ポンプ・シリンジポンプ・小型シリンジポンプ
始業・終業点検について
始業点検
1.輸液ポンプ・シリンジポンプ・小型シリンジポンプを持ち出す
時は必ず持ち出す機器を台帳に記入し、始業・終業点
検の用紙を持っていく。
2.各部署で使用前に必ず項目に沿って点検し、必要事
項を用紙に記入する。
3.点検時に異常があった場合は医療機器トラブル発生
時対応マニュアルに準じて対応する。
4.点検にて問題ない場合は、各取扱説明書に準じて使
用する。
輸液ポンプ・シリンジポンプ・小型シリンジポンプ
始業・終業点検について
終業点検
1.使用後は終業点検に沿って点検する。
2.点検時、異常があった場合は医療機器トラブル発生
時対応マニュアルに準じて対応する。
3.点検にて問題ない場合は、中央管理室へ返却、台帳
に返却のサインをする。
4.点検用紙は中央管理室で保管する。
当院の輸液ポンプ
輸液ポンプの取り扱い
施行前の機器のチェックポイント
1.投与する輸液の内容は間違っていませんか?
2.使用する輸液ポンプに適合した専用の輸液ラ
インを使用していますか?
施行前の機器のチェックポイント
4.輸液ポンプに輸液ラインが正しく装着されてい
ますか?
施行前の機器のチェックポイント
5.流量と予定量は正しく設定されています
か?
6.輸液ポンプは正常に作動していますか?
7.バッテリー残量はありますか?
8.クレンメの位置は正しいですか?
どちらが正しいでしょうか?
アラームが鳴った時の対応
1.閉塞アラーム
(原因)
①輸液ラインの屈曲、つぶれ
②クレンメの開放忘れ
③血管内留置カテーテルの閉塞
(対応)
①クレンメを開放する
②輸液ラインを末梢に挿入された留置カ
テーテルまでたどって閉塞の原因を確認
チューブがへたると流量が少なくなる
輸液ポンプに装着
しているチューブは、
長時間同じ位置で
駆動部に押され続
けているために、
チューブがつぶれ
、変形する。
輸液ポンプの駆動
部に当たっている
チューブを24時間ご
とに、15cm位置を
ずらす。
アラームが鳴った時の対応
2.気泡混入アラーム
(原因)
①輸液ボトルが空になっている
②輸液ラインに気泡が発生
③輸液ルートが正しくセットされていない
(対応)
①クレンメを閉じ、ドアを開ける
②気泡を取り除く
③輸液ルートを確認し正しくセットする
輸液ポンプから輸液セットを取り外したら・・・
クレンメを閉じずに輸液ポンプから輸液セットを取
り外すと、落差により輸液が一気に注入される現
象が生じる
フリーフロー現象
アラームが鳴った時の対応
3.電圧アラーム
(原因)
内臓バッテリーの残量が少なくなった場合
AC電源ケーブルがコンセントに入っていない
(対応)
速やかにAC電源ケーブルをコンセントに接
続する
アラームが鳴った時の対応
4.流量異常アラーム
(原因)
①滴下センサーが滴下ノズルや液面に近す
ぎた場合
②斜めに傾いた状態で使用した場合
③輸液ポンプに適合しない輸液ラインを使用
した場合
(対応)
①滴下センサーが正しい位置にあるか
②輸液ルートは正しいルートを使用しているか
ポンプに付着した薬剤はこまめに拭き取る
・輸液ポンプでは、輸液の交換
時に薬液が漏れることがある。
そのままにしておくと、機器の
故障の原因となる。
・特に糖類を含んだ薬液の場合
には時間が経過すると固着し
拭き取りにくくなるので注意する
・右図のように輸液からポンプ
までの回路をたるませておくと、
漏れた薬液が途中で落下して、
機器に入りにくいので固着が起
こりにくくなる。
現場でできる輸液ポンプの清掃方法
1.必ず電源を切り、電源コードも抜く。
2.本体に薬液等がかかったり、汚れがひどい場合は
ガーゼ等を「水またはぬるま湯」で濡らして速やかに
拭き取る
注意:アルコールやシンナー等の有機溶剤では拭かない
3.閉塞検出部および気泡検出部に薬剤等がかかったり
汚れが付着した場合は綿棒等で軽く拭きとる。
注意:金属製のピンセットなどの堅いものまたは鋭利なも
のでこすらない。
輸液ポンプ取り扱いのまとめ
1.アラームが鳴っても慌ててドアを開けない
2.輸液ポンプの流量と予定量が正しく入力され
ているか、作動前に再確認する
3.滴下センサーを正しく装着する
4.輸液ポンプに装着した輸液セットは、24時間
毎で位置をずらす
5.医療機器を確実に使用する為には日々の点
検が必要である