No.2 「永遠の若者」 ・【創造】疑問をもとに生きて働く知恵を創り出す ・【友愛】役割を果たし人のために尽くす ・【健康】強い心と体をもち挑戦し続ける 2015/4/24 文責:校長 斎藤俊由紀 新学期が始まって、2週間ちょっと。しかし新入生の多くは、まだ 2週間しか経っていないのか、と感じていることと思います。自分自身 のことを思い起こせば、小学校低学年の時の夏休みは、永遠に続くのか と思うほど、時間がゆっくりすぎていたような気がします。 信州大学の山沢清人学長は、こう感じる理由について、今年の信州大学入学式の挨拶の 中で、脳科学者David Eaglemanの次の言葉を引用しています。「記憶が詳細なほど、その 瞬間は長く感じられる。しかし、周りの世界が見慣れたものになってくると、脳が取り込 む情報量は少なくて済み、時間が早く過ぎ去っていくように感じられる。」そして、自分の 時間を有効に使うために、自分で「時の流れを遅くする」方法として、次の五つをあげて います。①学び続ける。②新しい場所を訪ねる。③新しい人に会う。④新しいことを始め る。⑤感動を多くする。 北中に入学したことにより、新入生は、上記②・③は自動的に与えられました。また、部 活動への入部や新しい教科の開始により、④も達成できています。その結果、とても充実 した2週間を過ごせたのだと思います。2・3年生も、1年生ほどではないものの、新しい 先生との出会いなどの環境の変化で、③・④はおおむねクリアしていることでしょう。 【時の流れを遅くする】 では、この先、時の流れを遅くして、自分の時間を有効に使うにはどうすればいいのか。 学校ですぐにできることは、①の「学び続けること」と、⑤の「感動を多くすること」で しょう。日々の学習や生活に、好奇心を持って前向きに取り組むこと。それだけで、自分 の時間が充実します。 「時間は誰にも平等に流れる」と言われますが、実は、自分で時の流 れを遅くすることができるのです。 これは、大人でも同じ事です。私事で恐縮ですが、私の妻は、某病院で臨床検査技師を しています。長い間、機械を使った血液検査を中心に担当していました。この4月の配置 換えにより、検査内容が変わり、顕微鏡を覗く新しい検査が加わりました。当然、もう一 度勉強し直さなくてはならないのですが、 「楽しい!」と言っています。数十年前、検査技 師の学校で、国家試験のために勉強したときは、意味も分からず頭に詰め込んだことが、 そういうことなのか、と、腑に落ちる。学び続けるとは、そういうことなんだろうな、と 思います。分かった感動を共有しながら、学び続ける、そういった授業を子ども達に提供 できるよう、職員一同、努力していきたいと思います。 【自分で考える(原典に当たる)】 この信州大学学長の入学式挨拶は、 「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」と いうフレーズが繰り返し報道されたことで、ご記憶の方も多いと思います。スマホをやめ るかどうか、という点だけがクローズアップされて議論されていますが、学長発言の全文 を読めば、学長が言いたかったことは、 「スマホばかりに夢中になるのではなく、本を読み、 学友と議論し、自分で考えることを習慣づけよう」という事だ、とわかります。皮肉なこ とに、それを単なるスマホの是非に矮小化してしまったマスコミも、またそれに乗って騒 いでしまった人も、正に学長の言う、 「自分で考えるのをやめた人」であることを露呈して しまっています。人の言うことを鵜呑みにせず、自分の頭で考える。そのためにはまず、 伝聞ではなく、 「原典に当たる」ことが重要です。一番いいのは「本を買う」ことですが、 本が購入できなければ、とりあえず、要約ではない、原文をネットで探してもよいでしょ う。 (実は私も、「信大学長の挨拶」は、信州大学のホームページから探し出しました。)た だのキーワード検索で「調べたつもり」になるのではなく、原典に当たり、得た情報から 自分自身の考えを導き出すこと。その大切さを生徒たちに伝えていきたいと思っています。 PTA実行委員会、始動。 4/17(金)の授業参観・学校説明会・懇談会には、多数の保護者の皆様にお越しいただき、 ありがとうございました。学校説明会後の学級・学年懇談会と、その後引き続き開催した 第1回PTA実行委員会で、本年度のPTA役員が出そろいました。一年間、よろしくお 願いいたします。(敬称略・◎委員長) 家庭訪問ではお世話になります 本日より、連休を挟んで5月8日まで、家庭訪問を実施いたします。お忙しい中、ご都 合をつけてくださり、ありがとうございます。 家庭訪問では、家庭でのお子さんの様子や、ご両親の教育に関する願いや思い、お子さ んに配慮すべきこと等をお聞きします。限られた時間ですので、ご心配なこと、お聞きに なりたいことなどを、あらかじめ整理しておいていただけるとありがたいです。よろしく お願いします。 中体連春季大会、始まる。 4/18(土)より、富岡甘楽中学校体育連盟の春季大会が始まりました。 初日は、軟式野球部が出場しました。富岡西中を相手に、白熱した 投手戦が繰り広げられました。要所で見事な守備を見せ、粘り強く戦いましたが、チャン スにもう一本が出ず、0-1で惜敗しました。この悔しさを胸に、夏に向けて努力して欲 しいと思います。 今週末からは、他の部活の大会も始まります。ぜひご来場いただき、ご声援くださいま すようお願いいたします。 【今後の予定】 ・4月25日(土) 陸上競技(北部陸上競技場)/ソフトテニス(和合テニス場) ・4月26日(日) ソフトテニス(和合テニス場) ・5月2日(土) 卓球(北部体育館) ・5月4日(月・祝) バレーボール(北部体育館) 富岡市「キャリア体験事業」(科学技術コース・伝統文化コース)について 中学生の体験学習として昨年度から実施されている富岡市「キャリア体験事業」ですが、 昨年度の「科学技術コース(つくば市研究機関訪問)に加え、「伝統文化コース」(金沢市内 文化施設訪問)が新たに加えられました。市内の中学2・3年生が対象で、定員は、科学技 術コース:40名(北中4名)、文化体験コース:20名(北中2名)です。2,3年生の保護者 の方には、近日中に詳しい案内をお届けしますので、ふるってご参加下さい。 なお、これに伴い、「中学生海外派遣事業」は昨年度をもって終了となりました。 本通信に関するご意見・ご要望等は、生徒を通じて校長・斎藤までお届け下さい。電話・Fax等でも結構です。 Tel 62-3009/Fax 62-6909
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