51号

沢山小学校
校長室だより
第51号
平成27年3月3日
わたしがすき
あなたがすき
豊若慎一
発行
11月に行われたジャパンフェスティバルをうけて、ベ
ース内のサリバンズスクールと沢山小の児童がお互いの学
校を訪問して交流する計画が生まれました。
最初にサリバンズスクールから児童が沢山小学校に来る
予定でしたが、残念ながら急きょキャンセルとなってしま
いました。しかし、沢山小からの学校訪問は予定通り行わ
れることになり、2月12日に3~5年生がサリバンズス
クールを見学しに出かけました。私やALTのセシール先
生も引率に加わり、さらには、国際交流協会の皆さんも通
訳を兼ねて一緒に参加してくださいました。
横須賀中央まで電車に乗り、三笠幼稚園横のゲートから
新しい友達が来たとき、ウエルカムの気
入りました。大人はパスポート等の身分証明書でのチェッ
持ちを伝えるために鳴らす鐘
クがありました。
サリバンズスクールは、児童数が1000人を超え、教
職員も100人ほどとのこと。2階建ての建物が4つ並ん
でいました。児童の国籍は32か国にも及んでいて、他民
族の集まるアメリカ合衆国らしく、多様性を大切にする教
育が大きな柱になっているそうです。
学校見学では、サリバンズスクールの子ども達が案内役
となり、学年ごといくつかのグループに分かれて学校を回
りました。通学してきた靴のまま、教室で勉強したり体育
館で運動したりしている姿に驚く子ども達もいました。廊
校長先生からの歓迎メッセージ
下や教室内の原色をつかったカラフルな掲示物に関心を持
った子ども達もいました。
見学の初めに、子ども達には、言葉がうまく通じなくて
も、表情や態度でコミュニケーションが取れることを話し
ました。廊下をすれ違う先生方や子ども達が、笑顔で言葉
を交わし合っている姿は、私自身もとても素敵だなと感じ
ました。
今年度、サリバンズスクールと特別に交流をする機会が
持てましたが、参加した3~5年生の子ども達にとって、
異文化に触れることで貴重な体験の場が生まれたと思いま
休み時間は時間差をつけるそうです
す。
2月1 3日、 6年生のお別れ遠足が行われまし
た 。行き 先は、 子ども達の大好きな東京ディズニ
ーランドです。
昨年は 天候が 不安定で雪の心配をしながらのお
別 れ遠足 でした が、今年は暖かな日差し包まれた
一日となりました。
平日とはいえ、特にこの時期の金曜日は、高校生・中学生・小学生・幼児ともお別れ遠足を考
えていますので、想像していた以上にかなりの人出となっ
ていました。それでも、子ども達はグループに分かれ、そ
れぞれ事前に話し合っておいた回り方をその場に応じて変
えながら、十分に楽しんだそうです。
集合時間に戻ってきた子ども達の笑顔で、今日の楽しい
思い出づくりが成功したことがわかりました。
6年生は、卒業まで約2週間となりました。3月6日に
は、6年生を送る集会もあり、また、全員が参加しての卒
業式練習も始まります。卒業式当日の素晴らしい姿をイメ
ージしながら、6年間の最後のまとめの学習に取り組んでい
楽しい思い出ができました
ってください。
12月 に実施 した学校評価がまとまり、保護者
の 皆さん には、 集計結果と学校としての見解をお
配りしました。
各質問 項目ご とに違いはありますが、保護者の
皆様から、概ね沢山小学校の取り組みに対しましてご理解をいただいていることを、教職員も嬉
しく思っております。
子ども達からの回答を見てみると 、「授業は楽しいですか」の質問に対し、低学年(1~3年
生)の児童は96%が肯定的な回答をしているのに対し、高学年(4~6年生)では56%しか
肯定的な回答ががありませんでした。
内容が難しくなり、私たち教職員もさらに授業改善やわかる授業づくりに向けて一層取り組ん
でいかなくてはなりません 。「わかる」⇔「楽しい」という図式が、子ども達にたくさん生まれ
ていくことを願っています。そのためにも、基礎学力の定着と学習習慣の確立をめざして、毎日
家庭学習に取り組む環境づくりをよろしくお願いいたします。
昨年ニューヨークにおいて89歳で亡くなられた、画家の木
村利三郎さんの回顧展が、2月7日と8日、ウエルシティーの
2階ホールで開かれました。
木村利三郎さんは、東逸見のご出身で、尋常小学校時代の沢山小学校の
卒業生でもあります。回顧展には本校からも、寄贈された作品を出品しま
した。
10年前、沢山小・逸見小・長浦小の3校は、木村利三郎さんからリト
グラフの寄贈を受けました。当時の校長先生がそれぞれ選び、沢山小学校
は「シドニー」をいただきました。校長室前に飾ってありますので、目に
されている方も多いと思います。今度ご来校された際には、校長室前で足
を止めて、ぜひゆっくりとご覧ください。