芝中学校3年 学習の概要 2008年度版 国語一 [週時間数3] 「国語」という科目は、大まかにいうと私たち日本人の母国語である日本語について学習 する教科です。すでに皆さんはこれまでの授業で、いろいろな文章を読み、言葉の意味や漢 字、言葉のきまりについて学んできたはずです。中学三年での学習も、これまでの学習の延 長線上にあるといって間違いありません。 中学三年での最終的な目標は、これまでに「読む・書く・聞く・話す」という能力の基盤 を応用することです。そのため「読む」能力「書く」能力を発展させた学習を中心に、「聞 く」能力「話す」能力へも比重をかけつつそれらの錬成を目指します。 ◇教材・ノート ●教科書:『国語3』(光村図書)を使用します。 ●ノート:B5版の大学ノートを使用してください。ルーズリーフの利用は禁止 します。 ●辞 書 :「国語辞典」「漢和辞典」を使用します。家庭での学習も含めて、国 語一に関する学習では電子辞書の利用は避けてください。 ●漢字・意味テスト :本年度も毎週一回の割合で実施します。昨年度の漢字 の 教本、『常用漢字クリア』三訂新版(尚文出版)を利用し、試験範囲は第43回から です。10点満点で8点を合格点とし、不合格者には再試を課します。再試験 で も不合格者の者には間違った漢字の「やり直し」作業を課します。「やり直し」 は「規定の用紙」に返却された「解答用紙」を添えて1週間以内に提出しても らいます。「やり直し」の回数は累進制とし、不合格の回数に応じて決められ ます。累積は1年間有効です。気をつけてください。 不合格1回目…各10回2回目…各20回 3回目…各30回 4回目…各60回 5回目…各120回 6回目…240回 以下2倍で累進 ●課題図書:原則として考査毎に2冊程度の課題図書を課し、定期考査に読了 を確認する問題を出題します。また長期休暇にも同様に適切な量の課題図書を 課します。本年度はディベートやポスターセッションを意識して、多めに設定 しています。 ◇予習・復習 ●予習:①次の授業で扱う文章を最低2回は読む。 ②知らない字、わからない語句を辞書を使って調べておく。 ③読んでみて何か思いついたことがあれば、教科書の欄外やノートの メモ欄に 記入しておいて授業に参加する。本文にぼう線を引いたり、反対語 同士を見つけて印をつけ、目立たせるなどが有効です。 ④各教材の本文を要約してくる。 ⑤各教材のあとに添えてある学習をノートにやってくる。 ※④・⑤については今年から新しく課す予習です。注意してください。 ●復 習 :ノートを整理し直す。黒板のまる写しのノートではなく、授業中に思 いついたことや感じたことなどをメモ欄に書き込み、自分だけのノート作りを する。イラストなどにして、あとで思い出しやすいようにするなどの工夫も大 歓迎です。あとで読んでみて、授業のことを全部思い出せるくらいのノートが 理想です。 ◇評価 1 ●考査点80点+平常点20点を基本とします。 ●平常点の内訳は、漢字テストと提出物、ノート点です。 ●考査には授業で扱っていない文章を出題することがあります。 ◇授業内容 1学期中間考査まで(11時間) ガイダンス(本時) 水越伸「メディア社会を生きる」(P40-47)……4時間 星野道夫「アラスカとの出会い」(P174-181)……4時間 ものを調べる授業(MM) 【題材:シシュマレフ村】 ……2時間 1学期期末考査まで(18時間) マイクロディベート 【題材:レジ袋税】 ……4時間 中村桂子「生き物として生きる」(P140-145)……5時間 森鴎外『高瀬舟』(P64-77)……5時間 予備時間……4時間(ストップ地球おんだん館など) 2学期中間考査まで(14時間) 小平桂一「宇宙を見渡す目」(P225-228)……4時間 マイクロディベート 【題材:生きることと科学技術】 ……4時間 井上ひさし「握手」(P17-29)……4時間 2学期期末考査まで(19時間) ディベート大会クラス内予選 【題材:バイオエタノール】 ……10時間 魯迅『故郷』(P86-102)……6時間 予備時間……3時間 3学期学年末考査まで(21時間) ディベート大会クラス対抗予選【題材:バイオエタノール】……1 0時間教科書外の小説一編……5時間 書写……2時間 漢文入門……6時間 ◇その他 ●ノートの提出は抜き打ちで何度も行います。これは君たちの予習・復習の度 合いを確認するためです。 ●漢字検定、および日本語文章能力検定の受験を推奨します。積極的に受験し てください。漢字検定は今年度中に2∼3回程度、日本語文章能力検定は3学 期には学校で受けられる機会を設ける予定です。 2 国語二 [週時間数2] 国語二は昨年度の内容を引き継ぎながら、「文法事項(特に助動詞)の定着」を目 標の一つとしたいと思います。昨年は「やさしい古典」本文だけではなく、問題集も 使用し、用言の確認を行いました。今年度も問題集を使用しますが、助動詞の意味・ 活用・接続をしっかりと理解してもらいたいと思います。 更に、その文法の知識を生かし、文章を読み解く力をつけることがもう一つの目標 となります。今まで「やさしい古典」の中の説話というジャンルを中心に読んできま したが、今年度の後半では物語というジャンルを扱います。『平家物語』や『竹取物 語』と言えば君たちも内容を知っていると思いますが、そういった有名な作品を扱っ ていきます。楽しみにしていてください。 また、単語の意味調べは必ず行ってきましたが、その中で意味をきちんと理解して 覚えている単語はいくつあるでしょうか。私たちの日常生活においても、よく使われ ている単語、話をする上で意味が分からないと困る単語というものはあると思います が、古語の中でもそのような単語はあります。ということで今まで扱った文章の中に 出てきた重要な単語については今年度中には覚えてもらおうと考えています。 このような学習の積み重ねをして初めて、古文の力はついていくものです。授業に 集中し、課題にしっかりと取り組む姿勢を忘れないこと。 ◇使用教材・ノート 『やさしい古典』テキスト (2学期以降、プリントも使用します) 『高校生の古典文法』 古語辞典(電子辞書は除く) 便覧(後日配布します) 文法(助動詞)の問題集 古文の単語帳(2学期に配布します) ◇予習・復習 担当教員の指示に従って行うこと。 ①ノートに本文を写すこと/②単語分けをすること/③単語の意味を調べるこ と、以上の3点は今まで同様、毎回行わなければならないが、その他予習の中で 考えてもらいたいことについてはプリントを配布する。 ◇評価について 定期考査の内容は、授業で扱った内容すべてとする。 平常点は、主に予習ノート、長期休みの宿題、授業時に行う小テストでつけ、 10点程度とする。 3 ◇授業内容 ※扱う作品等は変更する場合がある 1学期前半(中間考査まで) 「やさしい古典」 「十六、羅城門の上の層に上りて死にし人を見たる盗人の語」 「高校生の古典文法」 助動詞「き・けり・つ・ぬ・たり・り」 1学期後半(期末考査まで) 「やさしい古典」 「十五、御堂関白の御犬、晴明等、奇特の事」 「十七、これも仁和寺の法師」 「高校生の古典文法」 助動詞「る・らる・す・さす・しむ・ず」 2学期前半(中間考査まで) 「やさしい古典」 二十一以降の「平家物語」のいずれかを扱う予定 「高校生の古典文法」 助動詞「む・むず・らむ・けむ・べし・めり・らし・まし」 2学期後半(期末考査まで) 「竹取物語」(プリントにて配布予定) 「高校生の古典文法」 助動詞「じ・まじ・なり・たり・なり・まほし・たし・ごとし」 3学期 和歌を含む文章を扱う予定 4 数量 [週時間数3] 中1・中2で君たちは,中学の数量でほとんどを勉強しました。中3の数量では, 中2で学んだ『展開』,『因数分解』,『2次方程式』,『2次関数』がまた登場します。 高校生用の教科書(数Ⅰ)を使用するので,中学の時よりも,より高度な内容になっ ています。中2のときにこれらが苦手だった人は早いうちに復習をして下さい。基本 の部分が欠けているとそこから数学がわからなくなるからです。あと宿題は必ずやっ て下さい,やるかやらないかで今後,君たちの高校数学の興味や関心が変わります。 ◇教材・ノート ●教科書(数学Ⅰ 啓林館)(数学 A 啓林館) 基本的に数Ⅰを使います。数 A は3学期に使います。 数学Ⅱの内容についてはプリントを使います。 ●問題集(実力練成中高一貫体系数学・数学3 文理)(サクシード数学Ⅰ+A 出版) 各単元の終わり,または試験のときに提出してもらいます。 授業ノート:頭で覚えるのではなく,書いて覚えて下さい! 問題集用ノート(提出用):常日頃から解く習慣をつけて下さい! 数研 ◇予習・復習 ●予習 教科書の例題を読み,次にどんなことをやるのか,つねに興味をもってほし い。問題集をやってみるのもよい。 ●復習 問題集をまず解いて,わからないところを教科書で探したり,質問したりす ることが大事です。数学の弱い人はまず,教科書や問題集の解答をまねて下さ い。そして何度も解くことです。 ◇評価 ●定期考査 90 点 平常点 10 点 (プリント,ノート提出) テストにより定期考査と平常点の割合が多少変わることもあります。 5 ◇授業内容 ☆1学期前半(約 14 時間) ☆2学期前半(約 14 時間) 第1章 第3章 数と式-----------------------(数Ⅰ) 整式 1.整式 2.整式の加法・減法 3.整式の乗法 4.因数分解 ◎複2次式の因数分解 2次関数---------------------(数Ⅰ) 関数とグラフ 1. 関数 2.2次関数のグラフ 3. グラフの移動 ☆2学期後半(約 12 時間) 第 1 章 数と式-----------------------(数Ⅰ) 実数 1.自然数,整数,有理数 2.実数 3.実数と四則計算 4.絶対値 5.平方根 ◎2重根号をはずすこと 第3章 2次関数---------------------(数Ⅰ) 関数とグラフ 2次関数の決定 2次関数の最大・最小 1. 2次関数の最大・最小 2. 最大・最小の応用 第3章 ☆1学期後半(約 14 時間) 第2章 方程式と不等式------------(数Ⅰ) 不等式 1. 不等式 2. 1次不等式 3. 絶対値と方程式・不等式 2次関数---------------------(数Ⅰ) 2次関数と2次方程式 1. 2次関数のグラフと x 軸との共 有点 2次関数と2次不等式 1. 1次関数のグラフと1次不等式 2. 2次関数のグラフと2次不等式 ◎連立2次不等式 第2章 方程式と不等式------------(数Ⅰ) 2次方程式 ☆3学期(約 19 時間) 1. 2次方程式 ◎2次方程式の解の存在範囲 2. 解の公式 (プリント形式) 3. 2次方程式の応用 ◎解と係数の関係------------(数Ⅱの内容) 第3章 図形と論理-----------------(数 A) (プリント形式) 命題と論理 1. 命題と集合 第1章 式の計算と方程式---------(数Ⅱ) 2. 必要条件と十分条件 整式の除法と分数式 3. かつ・または。否定 1. 整式の除法 4. 逆・裏・対偶 2. 整式の約数・倍数 5. 背理法 3.分数式の計算 (注)表中の数Ⅰは数学Ⅰの教科書を、数Aは数学Aの教科書を用いることを示す。 6 図形 [週時間数3] 中学2年生の後半からはじめた平面幾何のプリントを最初のうちは引き続き扱いま す。まずは問題を読んで図をかくことがとても大切です。定規とコンパスできちんと かいて下さい。 また、中3図形からは授業時間が週に3時間になります。(中2までは週に2時間で した)そして少し難しい問題もありますが、高校生になったときに考え方を利用する こともあります。しっかり理解をしておいて下さい。特に、1学期で終わる図形のノ ートは,しっかりと整理して作り、必ず高校を卒業するまで、大切にとっておいて下さい。 2学期からは高校の教科書に入ります。2学期は数量的な内容、3学期は図形的な 内容です。 いずれの内容も大学入試で用いる大切なものです。どうかしっかりと頭に入れて下 さい。 ◇教材・ノート ●プリント(平面幾何演習) ●教科書 数学Ⅰ(啓林館) 数学A(啓林館) ●問題集 実力練成 中高一貫体系数学 (文理) サクシード 数学Ⅰ+A (数研出版) ●ノート 授業用ノートと問題集用ノート ●提出物 宿題で出されたプリント類等とノート。これらは不定期に回収して評価を します。 ◇予習・復習 ●予習 1学期の平面幾何演習のときは必ず問題を貼って、最低でも図をかいておい て下さい。 2学期からは教科書の内容を事前に読んでおくとよいでしょう。 ●復習 出来ればその日のうちに教材を見直して、わからなかった所をわかるように して下さい。そして少しずつ問題集を解いておくとよいでしょう。 ◇評価 ●定期考査 90 点、平常点 10 点(プリント・ノート提出) *定期考査と平常点の割合が多少変わることもあります。 7 ◇ 授業内容 ☆1学期(約 28 時間) 平面幾何プリント演習 問題数にして 80 題位の演習 ☆2学期後半(約 12 時間) 第2章 確率(数A) 確率の意味 1.試行と事象 2.確率 ☆2学期前半(約 14 時間) 3.確率の基本性質 第1章 個数の処理(数A) 4.余事象の確率 集合 独立な試行 1.集合とその表し方 1.独立な試行 2.共通部分・和集合・補集合 2.反復試行 3.集合の要素の個数 確率の計算 場合の数 1.確率の計算 1.場合の数 2.条件つき確率 2.和の法則 期待値 3.積の法則 1.期待値 順列 1.順列 ☆3学期(約 19 時間) 2.いろいろな順列 第3章 図形と計量(数Ⅰ) 組合せ 鋭角の三角比 1.組合せ 1.正接・正弦・余弦 2.同じものを含む順列 2.三角比の利用 3.重複組合せ 3.三角比の相互関係 二項定理 鈍角の三角比 1.パスカルの三角形 1.鋭角の三角比 2.二項定理 2.180°− θ の三角比 3.三角比の相互関係 正弦定理と余弦定理 8 英語 [週時間数7] 2 年間英語を学習してみていかがでしたか。英語の学習は「読むこと」、 「書くこと」 、 「聞くこと」、「話すこと」の4つからなります。中学3年の英語では、それら4つの 分野をより詳しく、より高度に学習していきます。つらいときがあるかもしれません が、楽器やスポーツと同じように、練習をさぼると実力は後戻りしてしまいます。わ からないことは、その度に必ず「質問」してください。 ・ 「読むこと」 、「書くこと」…文法内容は右の表を見てわかるように、日本語には ない概念がたくさん出てきます。READING は長くなりまた難しくもなります。 そのレッスンでの文法事項を含む文の和訳もできるようにしてください。 ・ 「聞くこと」…今年度も、できるだけリスニングでは英文を聞いて書き取っても らいます(Dictation ディクテーション)。宿題にすることもあるので、CD を活用 してしっかりと慣れてください。 ・ 「話すこと」…昨年に引き続き、英会話でネイティヴの先生と会話の練習をしま す。 ・ 「単語」…ほぼ毎時間単語テスト(New Words & Study Points の例文)を実施します。 アクセント、発音記号にも気を配ってください。 ◇教材・ノート *教科書(Just English Is It 3) 配布済の三省堂 New CrownⅢは授業では使用しません。 *参考書(総合英語 Forest) 基本的に自習用です。高校用の参考書ですが、じっくり読めば自分で理解できる はずです。新出文法事項の予習用として、すでに学習した文法事項の復習用とし て活用してください。授業中に使用することもあります。その都度担当の先生の 指示に従ってください。 *問題集(Benchmark English Grammar) 上記参考書 Forest に準拠した問題集です。単元を決めて宿題としたり、授業中に 練習用として使用することもあります。その都度担当の先生の指示に従ってくだ さい。 *ノートは昨年度までと同様 3 冊使用します。提出は担当者の指示に従ってください。 遵法ノート:左側に新レッスンの Study Points の英文と訳を写してくる。右ページ に板書・その他のポイントを記入。 自治ノート:教科書の DRILL, READING, COMPOSITION などの解答をする。 単語ノート:単語・意味・発音記号を書き、練習しておくこと。 ◇予習・復習 *予習は、遵法ノートの Study Points の部分を行い、あわせて単語ノートで早めに単語 を練習する。 *練習問題などが宿題とされるので、自治ノートに解いてくる。 *(ほぼ)毎回、単語テストがあります。間違った単語は 10 回ずつ練習し、提出する。 9 ◇評価 *定期考査 70 点(リスニング 10 点以内を含む) *平常点 20 点(レッスンテスト、単語テスト&ディクテーションテスト、ノート・単 語の直し・リスニングの宿題等の提出物、授業態度等) *英会話 10 点(中学 3 年でもネイティヴの先生の英会話授業が週 1 回) ◇授業内容 ●1学期前半(約 25 時間) 4/11 実力テスト ●2学期後半(約 30 時間) 命令文, and∼/命令文, or∼ Lesson 1 現在完了形 駿台模擬試験 Lesson 9 助言・忠告の助動詞 ought to / had better Lesson 2 現在完了進行形 英語の辞書について ●1学期後半(約 35 時間) Lesson 3 知覚動詞・使役動詞+O+動詞の原形 Lesson 10 可能性・推量の will / would 推量を表す must could の用法 ●3学期(約 38 時間) 冬休み宿題確認テスト Lesson 4 関係代名詞(人) Lesson 11 間接疑問文 Lesson 5 関係代名詞(もの) 前置詞の目的語となる関係代名詞 関係代名詞の継続用法 TOEIC Bridge Lesson 12 both A and B / either A and B / neither A nor B the other / the others / another some∼ others--数の読み方 Lesson 6 形式主語の it ●2学期前半(約 30 時間) 夏休み宿題確認テスト Lesson 7 不定詞の否定形 疑問詞+to 不定詞 too∼to 不定詞/so∼that SV 関係代名詞 what(別教材) 過去完了形(別教材) Supplyment 話法 仮定法(別教材) 中学英文法のまとめ(別教材) Lesson 8 接続詞 10 公民(1) [週時間数2] 日本国憲法をみてみると、自由権・平等権・参政権・社会権などさまざまな権利が 掲げられています。これらの権利は、生まれながらにしておかすことのできない永久 の権利であり、この権利を人権あるいは基本的人権とよんでいます。もちろん、みな さんも一人の人間として尊重されこのような権利があります。 また、これらの基本的人権を守っていくために果たさなければならない「義務」と いうのも憲法で定められています。社会に出て働くことや税金を納めることはその中 に含まれます。 すでに手元にある公民の教科書の表紙を見てみよう。そこには「ともに生きる」と ありますね。公民(1)の授業ではこれが最大のテーマです。一人ひとりの権利を守 っていくこと、そのためにさまざまな義務を果たさなければならないこと。これが、 一年間を通して理解してほしいことです。 「公民」とは、「国政や地方公共団体の公務に参加する権利と義務を持つ者。市民。」 という意味です。15歳で自分の夢を達成しようと社会に出てがんばっている人はた くさんいます。みなさんも立派な「公民」になるために一年間がんばって勉強しよう。 また公民(1)(2)共同で行う特別講座も実施されます。詳細については,授業で 説明しますのでよく聞いてください。 ◇教材・ノート ・ 教科書 基本的に教科書の内容に沿って、授業を進めていきます。 ・ 資料集 授業の内容に関するデータや資料などを見ていきます。 ・ ノート 板書された内容を書くこと。 授業を聞いて重要だと思ったところをメモする。 授業の内容で興味のある部分を調べてみて書き記しておく。 ◇予習・復習 ・ 予習 とくに予習は必要ありませんが、毎日、社会のニュースに目を通しておくこと はしておこう。興味のある話題はノートに記しておこう。 ・ 復習 授業で書いたノートやプリントを見直そう。まずは、大まかな流れを理解し、 それから細かい用語を覚えていこう。最後にその単元で先生が何を言いたかった のかを考えてみよう。 11 ◇評価について ・ 平常点 日頃の授業態度や提出物の提出状況とノートで評価します。 ・ 定期試験 授業中に学んだことをきちんと理解できているかを確認するための試験です。 ・ 発表 公民(1)のもうひとつのテーマは「相手にいかに伝えるか」です。そのため に自分の調べてきたことをお互いに発表し合うことも行います。発表に関する評 価は平常点として点数化されます。 ◇授業内容 1 学期前半のテーマ:社会の中で生きる 1.一年間の説明 2.変わる家族 3.家族の一員として 4.地域に生きる 5.私たちにできることは 2 学期前半のテーマ:権利と義務 1.法の下の平等 2.社会権 3.人権を守るための権利 4.広がる人権 1学期後半のテーマ:人間の尊重と憲法 1.中間テストの解説 2.人権尊重と日本国憲法 3.憲法の三つの柱 4.三つの自由権 2 学期後半のテーマ:暮らしと政治 1.中間テストの解説 2.国会 3.内閣 4.裁判所 5.地方自治 3 学期のテーマ:いかに伝えるか 1.まとめの発表に向けた課題の説明 2.課題のための授業 3.発表 12 公民(2) [週時間数 2] 皆さんの中にはお小遣いをもらっている人も多いと思います。もらったお小遣いで 毎週マンガを買ったり、貯金してから欲しいゲームを買ったりしたことはありません か?皆さんがお財布からお金を取り出し、何かを購入する。これは立派な経済活動で す。経済というと難しいイメージを持つ人もいますが、簡単に言うと経済とは「お金 の動き」のことです。 公民(2)では、身の回りのお金の動き、社会のお金の動きに目を向けていきます。 自分のお財布に入っているその 100 円玉がどのように動いていくのか?授業を通して、 考えていきましょう。 ◇教材・ノート ・教科書(大阪書籍) ・資料集(清水書院)…高 1 でも使用するのでなくさないように! ・ノート…授業用とスクラップ用の2冊を準備する。 ◇予習・復習について 公民は、生きた社会について学ぶ教科です。そのため、授業で学んだことをノート の中だけの知識にしておいては、社会を見つめる力は身につきません。公民の予習・ 復習に関しては、以下の 3 点を行ってください。 ・毎日ニュースを見て、新聞の三面記事には目を通す。 ・気になった新聞記事はスクラップし、自分の考えや疑問を書き出す。 ・授業で聞いた話で、知らない用語や気になることがあったら、調べてみる。 ◇評価と試験 中間・期末考査ともに平常点を含む 100 点満点で実施する。平常点の配分について は、そのつど説明を行う。授業態度・授業ノート・スクラップノートを総合して平常 点をつける。授業の内容を漠然と写しただけのノートは低得点となるので、気をつけ ること。 また公民(1)(2)合同で行う特別授業の活動も平常点に加味されるので、気をつけ よう。 13 ◇授業内容 1 学期 貨幣の種類と歴史 家計の収入と支出 ものの流れ 市場のしくみと価格の決まり方 企業と家計をつなぐ金融 生産活動とそのしくみ 企業のしくみ 現代の日本の企業 2 学期 働くことの意味と雇用の問題 財政のはたらき 税と国債 景気の動きとその対策 社会保障のしくみ 福祉の充実と生きがい 生活環境と社会資本の整備 3 学期 変化する日本の金融 一体化する国際経済 資源・エネルギーと食糧問題 ○補足○ 上記の授業以外に公民(1)(2)合同の特別講座が随時行われます。特別講座に関す る説明は、授業中に行いますので、よく聞いて下さい。 ○スクラップノートの作成方法○ スクラップは最低週に1回、行うこととする。だいたい定期試験まで5∼7週ある ので最低でもスクラップは5∼7枚になる。継続的に行うことが目的であるので、提 出直前の1週間の記事をかき集めて枚数をこなしても、点数にはならない。 14 理科1(物理) [週時間数 2] 中 1 の物理では、物質の基本的性質(質量・体積・密度・温度・状態変化など)から 始めて、光、熱、力と圧力、音について学んだ。中 3 では力学と電磁気およびエネル ギーについ学ぶ。さらに時間が許せば、原子の構造と放射線についても学ぶ予定であ る。 芝高校において、物理は、高 2・高 3 の選択科目として一部の人が学ぶ科目となる。 言い換えれば、今年は、全員が共通の内容を学ぶ最後の機会である。この意味で中 3 の授業は、これから生きていく上で必要な物理の基礎を獲得できるように組み立てて いくので、そのつもりで学んでほしい。 ◇教材・ノート 教科書(理科1分野・上下) ※授業は教科書にそっては行わない。復習のとき、必要に応じて自分で読むこと。 プリント 必要に応じてプリントを配布する ※プリントはファイルにとじて保管すること。 ノート 普通の大学ノートを用意すること。 ※表紙に学年・クラス・番号・氏名を明記する。 参考書 いわゆる「学習参考書」で適当なものはない。次の 2 冊は授業に沿ってはい ないが、学習を深めるのに役立つだろう。 福島肇 物理の ABC 講談社ブルーバックス 物理の基礎を数式をほとんど使わずに易しく解説した「縦書き」の本。量子力 学や特殊相対性理論まで解説している。 滝川洋二編 発展コラム式・中学理科の教科書(第 1 分野 物理・化学) 「教科書」となっているが、理科に関係した面白い話題を集めて解説した本。 中学レベルの基礎知識を手がかりに、高校あるいはそれ以上の知識を得ること ができる。1 つの話題が 2∼4 ページで完結しているので、どこからでも読むこ とができる。 ◇予習・復習 予習 教科書にそって行わないので、予習は不要。 復習 しっかりすること。次のようなことをすればよい。 ・授業で書いたノートを読みなおし、不完全な部分があれば書き足しておく。 ・配布されたプリント、および教科書の関連部分の説明を読む。練習問題があれ ばそれを解く。 ※復習をしてわからないことがあったら、まず友だちと話し合ってみよう(議論する ことは物理を学ぶ上でとても有効な方法です)。それでもわからないときは、遠慮な く質問にくること。 15 ◇評価について ・定期試験ごとに、試験と平常点(10∼20 点)の合計で評価を出す。 ・平常点はノートやプリントの提出、実験レポートなどによって決める。 ※提出物は決められた提出期限を厳守すること。 ※ノートには、黒板に書かれたことの他、説明を聞いてわかったこと、自分の 考えたこと、実験を見てわかったこと等々、自分の言葉で書くこと。 ◇授業内容 1学期前半 Ⅰ 力のつり合い 1.「重さ」から重力・質量へ 2.力とそのはたらき 3.作用反作用の法則 4.力の合成 1学期後半 Ⅱ 運動の法則 1.速さと移動距離 2.落下運動 3.加速度 4.運動の法則 5.相対性原理 2学期後半 4.オームの法則 5.キルヒホッフの法則 6.ジュールの法則 7.真空放電 3学期 Ⅴ 磁場および電磁誘導 1.磁石と磁場 2.電流がつくる磁場 3.電磁力およびローレンツ力 4.電磁誘導 Ⅵ 原子力と放射線 1.原子の構造 2.放射線 3.核融合と核分裂 2学期前半 Ⅲ 仕事とエネルギー 1.仕事 2.仕事率 3.エネルギー Ⅳ 電気と電気回路 1.電流 2.電圧 3.回路の中の電流・電圧 16 理科2(生物) [週時間数3] 中1では実験室や芝公園での授業と真鶴や多摩動物公園での校外授業を通し て、植物や動物の生態や形態、分類を中心に学習しました。 中3ではヒト(人間)の体のことを中心に生物を勉強していきます。人間は 何からできているのだろう?人間はどのように考え行動するのだろう?また両 親からどのように色々な形質を受け継ぐのだろう?生物とは何か、生命とは何 か、人間とは何か、この一年をかけて考えていきましょう。 ◇ 教科書・ノート ・教科書の代わりにプリントを使います。 (年間 25 枚位) ・実験ハンドブック (年間 20 回位実験をします) ・生物図説(秀文堂) ・ノートは普通の大学ノートを使用(1年に何回かノート検査をします) ノートは基本的に自分がわかるようにかければいいのですが、黒板に書かれ たこ とだけではなく、先生の話で興味を持ったこと、疑問に思ったことなど も書くこ と ・「生物だより」(1年間に3∼4回発行)も授業で使います。 ◇ 予習・復習 ・特に予習をしなければならないことはないですが、授業をしっかり聞き、実 験を きちんとやること。 ・復習は、授業の始めに簡単に前の授業の復習をしますが、自分でもノートを 読み なおしておくこと。 ・実験をしたら1週間後にレポートを提出 ◇ 評価 ・定期試験ごとに(1年間に5回)試験の点数と平常点(15∼20 点)の合計で 評価 を出す。平常点は実験のレポートやノート点検によって決める。 ・夏休み・冬休みの自由研究や読書感想文も平常点に入れる。 ◇ 授業の内容 1学期 1.細胞とその分裂・・・生物のつくりと働きの基本的な単位は細胞であるこ とを理解する。 ① 細胞の発見と細胞説 ② 単細胞と多細胞 ③ 細胞の基本構造 ④ 原形質 ⑤ 後形質 ⑥ 細胞膜の性質と働き ⑦ 体細胞分裂 2.細胞生物の組織と器官・・・生物の体は同じ働きをする細胞が集まった組織 と組織が組み合わされて作られる器官からなる ことを理解する。 17 ① ② ③ ④ 動物の組織 動物の器官 植物の組織 植物の器官 3.生殖(法)・・・種族の維持のための方法を学ぶ ① 無性生殖 ② 有性生殖 4.減数分裂・・・生殖細胞の形成を理解する 5.配偶子の形成と受精・・・合体する生殖細胞(卵や精子)の形成と受精の過 程を学ぶ。 ① 被子植物 ② 動物(ウニ) 2学期 6.動物の発生・・・受精卵から複雑な構造の成体へどのように変化していくか を学ぶ。 ① 胚と発生 ② 卵の種類と卵割の様式 ③ 発生の過程 ④ ウニの発生 ⑤ カエルの発生 ⑥ 器官の形成 ⑦ 胚膜と胚盤 7.人体・・・ヒトのからだ、特に感覚器(眼や耳など)と神経系、血液につい て学ぶ。 ① 刺激と反応 ② 受容体(感覚器) ③ 神経系 ④ 循環系と血液 ⑤ 血液型 3学期 8.遺伝・・・メンデルがエンドウを用いて行った遺伝の実験方法を学習し、3 法則を理解する。 ① メンデルの法則 ② 一遺伝子雑種 ③ 二遺伝子雑種 ④ 検定交雑 ⑤ いろいろな遺伝(メンデルの法則の例外と補足) ⑥ 連鎖と組み替え ⑦ 伴性遺伝 18 体育 [週時間数 実技2+柔道1] 実技では特に基礎的運動能力である走・跳・投の能力を身につけることが大切で ある。それに自己の能力を知り、自己の技能を高めるには、身につけようとする技 能と、その練習方法などを良く研究し、自分の体力や技能などの長所・短所をよく 調べ、合理的な練習の仕方を工夫するとよい。 武道では基本的動作を身につけ、常によい姿勢を保ち相手の立場を尊重し、礼儀 を守り公正且つ真剣に学習する態度を身につけよう。中学三年では通年で全員が柔 道を行なう。 ◇ 服装 学校指定の体育着を着用する。体育館を使用するときも指定のシューズを履く。 校庭では運動靴を履く。柔道の授業では柔道着を購入する。 ◇ 評価 他の教科と異なり、実技テスト(種目別)の他に授業態度(欠席・見学を含む)・ 服装等全般にわたって評価する。 ◇ 授業内容 [実技] 1学期前半 サッカー(10 時間) より高度なドリブル及びシュートを練習する。→実戦に役立つようなパス,ドリブル, シュートを練習する。ゲームに費やす時間を少しずつ増やしていく。試験はドリブ ル&シュートをよりスピーディにおこなう。 1学期後半 バスケットボール(12 時間) ドリブルシュート,セットシュートにより磨きをかける。また,5対5のゲームに 入っていく。ゲームのなかでどんな攻撃が有効なのかを考える。試験はワンハンド のセットシュート(フォーム重視) 。 2学期前半 走高跳(10 時間) ベリーロールでの跳躍を行なう。試験は競技会形式で行ない、評価は記録で判断す る。 2学期後半 バレーボール(12 時間) 中学 3 年ではアタックを練習する。初めてアタック練習するのでセッター(ト スを上げる人)は両手でボールをもって上に投げてトスを上げるようにする。しっ かり,助走をつけさせて両足で踏み切ってジャンプして一番高い所でボールをとら える練習を徹底的に行う。ゲームに関しては,どうやったらアタックを打つ攻撃が 19 できるか考える。(レシーブ・トス・スパイクの三段攻撃への導入。)試験はアタッ クをみる。 3学期 長距離走(8 時間) 最初の授業で 1500mタイムトライアルを行ない、現在の自分の全身持久力を知 る。その後の授業から 2000,2500,3000 メートル徐々に距離を伸ばしていく。(5 0分授業では 3500 メートルが限界)各授業ごとに必ずタイムを記録する。最後の 授業で再度 1500mタイムトライアルを行なう。最初の授業に計った 1500mのタ イムと比較して各生徒の記録の向上をみる。試験は毎時間計測しているタイムに よっておこなう。 卓球(8 時間) 卓球のルールを理解する。基本的なストロークを練習する。ラリーが続くように なったら、人数を分け、ブロック別にリーグ戦を行なう。 [武道(柔道) ] 1学期 道着の握り方 実践的な受身 基本的な技の練習 2学期 技の習得(立技):一本背負い、背負い投げ、大外刈り、体落とし、払い腰 練習法の習得:打ち込み練習、投げ込み練習 3学期 技の習得:小内刈り、大内刈り、送り足払い、支えつり込み足、出足払い 乱取り練習 覚えた技を動きの中で行なう。 20 音楽 [週時間数1] 三年生では、一、二年生で学んだことの総まとめとして、総合的に音楽鑑賞、音楽 史、演奏表現(実技)の3つの分野を学習します。 音楽史では、今まで学んだ続きの時代(印象派以降)を学習し、その時代の代表的 な作曲家の曲を鑑賞します。また、西洋の音楽だけでなく日本にも目を向け、伝統楽 器や伝統芸能についても鑑賞をしながら学習します。西洋の音楽との相違点や類似点 などを探しながら、日本独特の音楽を感じ取って下さい。 音楽表現では、アルトリコーダーによる三重奏、和太鼓アンサンブル、色々な楽器 を使ってクラス全体での器楽合奏をします。どれも、今まで学んできたものの集大成 として、楽譜通りに演奏するだけでなく、どうしたら美しい音色が出せるか、どうし たらその曲をよりわかりやすく伝えられるか等、表現の仕方を工夫してみましょう。 ◇教材・ノート ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 教科書(音楽のおくりもの 2-3 下) (音楽のおくりもの 中学器楽) ノート(Music Study 2-3 下) 理論書(中学音楽通論) 歌集 (中学愛唱歌集) プリント(年に10枚程度、授業時必要に応じて配布) ソプラノリコーダー&アルトリコーダー(中1∼中2で使ったもので良い) ◇予習・復習 ◇ ◇ 予習は特に必要ありません。 復習は実技試験前には行った方が良い。 ◇評価について ◇ ◇ ◇ ◇ 筆記試験 40∼60点(3学期は実施しない。) 実 技 20∼60点 ノート・感想文 10∼20点(提出物) 平常点 10∼20点(授業態度・忘れ物等) ◇授業内容 ◇ 1学期 ・ 鑑賞 (8時間) : 西洋音楽史『ロマン派後期∼国民楽派の音楽』 チャイコフスキー 舞踊音楽『白鳥の湖』より「情景」 序曲『1812年』 ムソルグスキー 組曲『展覧会の絵』より 「プロムナード」「キエフの大門」 スメタナ 交響詩『我が祖国』より「モルダウ」 21 ・ 西洋音楽史『近・現代の音楽』 ドビュッシー 『月の光』 ラヴェル 『ボレロ』 グロフェ 組曲『大峡谷』より 「日の出」「山道を行く」 アルトリコーダー : 『虹の彼方へ』(三重奏) ◇ 2学期 ・ 日本の音楽 (11時間) 鑑賞 : 雅楽『越天楽』 歌舞伎『勧進帳』 ・ 実技 : 和太鼓 四重奏曲『大空へ』 長胴太鼓 桶胴太鼓 締太鼓 鉦 日本の音楽 ◇ 3学期 ・ 全体合奏 : (7時間) 曲目は、クラスごとに決定(1∼2グループの合奏) ソプラノリコーダー、アルトリコーダー、シンセサイザー キーボードベース、アコーディオン、マリンバ、ビブラフォ ン、木琴、鉄琴、小太鼓、大太鼓、シンバル、電子オルガン、 ピアノ、ギター、その他学校にある楽器をフルに使用しての 大編成の合奏を行う。 22 美術 [週時間数1] 中学の3年間では『描く。デザインする。創り出す。』制作を3本柱に作品制作が進め られる。(ものの見方やとらえ方。)(正しい道具の使い方。)(材料を大切にする心。) (制作に取り組む態度。 )が作品制作の基本であり、決して“上手い下手”では評価さ れないことに留意し完成を目差して努力してほしい。 各学年共に授業時数が少なく制作時間は多くないので、毎回の授業を効率よく進め、 次週の授業まで前向きの意識を持続させること。 中学3年では完成までに多くの時間が必要になる。素材に負けることなく飽きずに 制作に取り組む探究心が必要である。 ◇評価 基本的に完成した作品によって評価する。考査は行わないので毎学期末の作品提出 がすべてである。未提出は0点とし、100点満点で評価する。 ◇授業内容 1 学 デザイン 中 3 期 中学で行 う平面構成 の 総仕上げ。 作図はもち ろ ん、混色と配色に工夫をこ らし平面か ら立体への 変 化や凹凸の マジックな ど 造形の面白さを追及する。 ポスターカラー、筆、水を うまく扱うこと。 2 学 木 期 3 学 彫 期 桂の厚板材を使ってレリーフを制作する。材料の性質 を理解し、木地の美しさを引き出せるようにデザインから 削り彫りを経て、仕上げ完成にに至るまで適材適所正しく 道具を使用し、木材による美しい形を創り上げる。製作は 2学期間に渡るが、制作時間はそれでも充分あるわけで はない。ケガをしたり硬さや彫り辛さに負けることのないよ うに、毎時間必ず理想の形に近づくことを目標に粘り強く 作業を続けること。 《制作状況により、完成提出を早めて他の課題を行う。》 23 技術 [週時間数1] 実践的・体験的な学習活動を通じて生活に必要な基礎的な知識と技術を習得します。 人間は道具を使う動物であるといわれています。反復練習することによって、誰でも 一定の水準まで技術をマスターする素質を持っています。技術は根気よく反復練習す ることが基本です。ただ無意識に時間をかければ上手にできるわけではありません。 正しい道具の使い方が重要です。正しい道具の使い方とはその長所を100%活用で きるように考えて使うことです。無反省な反復練習は学校の場合、時間的な無駄にな ってしまいます。 中学3年生では、金属の加工、機械の機構などについて学ぶ予定です。 金属の研削、板金、はんだ付け、タップとダイスを使用してネジをたてるなど金属 の加工を実習します。 ◇教材・ノート(道具) 木工具は、必要に応じて持参 その他工具は学校の工具を使用 必要に応じて、紙やすりなどは各自購入 ◇予習・復習 毎回の授業中で終わらなかった作業がある場合、次の授業までに放課後など技術室 を利用し作業を終わらせること。 忘れてしまった授業内容は http://www2.shiba.ac.jp/~gijyutu/で確認すること。 ◇評価 毎学期末の課題提出によって評価します。 課題の未提出、未完成は0点とし 100 点満点で評価します。 (中間考査、期末考査、学年末考査は行わない) ◇授業内容 1学期 焼印の製作 金属の研削加工 タップとダイスによる雄ネジと雌ネジの加工を行います。 2学期 板金実習 実習内容は省略します。先輩の作品を下記ページで確認してください。 http://www2.shiba.ac.jp/~gijyutu/2003-sakuhinn-1/2003-sakuhinn-1.htm 3学期 蒸気機関の研究 実習内容は省略します。先輩の作品を下記ページで確認してください。 http://www2.shiba.ac.jp/~gijyutu/sakuhinn-2/sakuhinn-2.htm 24
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