関連資料1「公共施設等総合管理計画(案)を作成した趣旨

関連資料1「公共施設等総合管理計画(案)を作成した趣旨、目的及び背景」
我が国の公共施設は、高度経済成長期に整備されたものが多く、すでに更新時期を迎えたものや、早急な
老朽化対策、耐震化が求められているものなどがあり、その施設は今後も増加し続ける見込みです。
また、少子高齢化,核家族化などの一般的な社会情勢の大きな変化に伴って、公共施設に対するニーズの
変化への対応も、重要な課題となっています。
一方、インフラ系の公共施設においても経年変化等による損傷・劣化が進んでおり、将来的な修繕予測を
想定した維持管理計画や予防保全型の維持管理による長寿命化対策が求められています。
篠栗町も同様に、人口の変化や高齢化社会の進行により、公共施設の在り方やニーズが変化してくること
が予測され、公共施設に関する問題や課題を明確にし、今後の施策の方向性を明確に打ち出すことが求めら
れています。
篠栗町は、平成 22 年の国勢調査まで、人口は増加傾向を示しており、将来人口を現状維持もしくは増加
する目標を設定しています。
しかしながら、全国的に将来的な人口減少が叫ばれる中、篠栗町においても将来人口が減少することも見
込まれるため、その将来的な人口規模に応じた公共施設の在り方も検討していく必要があります。
また,篠栗町の年齢区分別人口の割合の推移において、65 歳以上の人口の割合が確実に増加しており、
将来人口の推計では、平成52 年には3 割強となる見込みです。その一方で、平成52 年には15~64 歳の生
産年齢人口が平成22 年の割合から約1 割減少することが予測されており、将来的な人口構造の大きな変化
に応じた公共サービスの内容を見直していく必要があります。
人口減少と同時に起こる人口構成の大きな変化に伴って、町税の徴収額が影響を受けると同時に高齢者の
ための医療・福祉関連経費の増大が避けられず、投資的経費にあてる事ができる財源に大きな制約が生じる
ことが容易に予測されます。
また、公共施設の老朽化の進行による改修や更新が順次発生し、減少する財源に反して、公共施設の維
持管理のための費用の増大が見込まれています。限りある財源の中で必要な公共サービスを維持していくた
めには、その公共サービスのレベルを保つために最低限必要となる施設総量の目標値を定め、総量削減の目
標達成のための施設の統合や用途廃止などの対応を図る必要があります。