第1章 市の概要 公共施設等総合管理計画 1 第1章 市の概要 市勢の概要 ( 1) 位 置 ・ 地 勢 本市は、県内で唯一西に流れる川内川の最上流部に位置しています。その川内川は美しい水をた たえ、肥よくな大地を形成し、その恵みにより、えびの市民は古くからおいしい米づくりを行って きました。えびの産米は、現在では、質・量ともに県内最高峰を誇っています。 一方、日本で最初の国立公園「霧島錦江湾国立公園」の一部であるえびの高原は、世界でここに しか自生していない国指定天然記念物の「ノカイドウ」など、その雄大な自然が四季折々に美しく 変化し、私たちを癒しの空間へと導きます。その癒しの空間の中で温泉につかるというぜい沢がで きるのも、本市ならではの過ごし方です。えびの高原をはじめ、白鳥温泉など、市内には数多くの 温泉が湧出していますが、市内西部の京町地区には、県内随一の温泉郷「京町温泉郷」があります。 (2)沿革・歴史 明治 22 年、町村制の施行により、飯野村、加久藤村、真幸村が誕生。昭和 15 年 4 月 3 日に 飯野村が町に、昭和 25 年 4 月 1 日に真幸村が町に、昭和 30 年 2 月 11 日に加久藤村が町にな りました。その後昭和 41 年 11 月 3 日に 3 つの町が合併し「えびの町」となり、さらに昭和 45 年 12 月 1 日に市制を施行し現在に至ります。 市章について、霧島山にたなびく雲の美しさを表現した三角形は、 飯野・加久藤・真幸三町の合併を意味し、二筋の雲により、全体を ひらがなの「え」の字に見えるようにしています。 また、形は角を少し三角丸めて他市町村にない独自の形とし、限り ない未来への発展の矢印ともなっています。(昭和 49 年 4 月 11 日制定) (出典:本市 HP、市勢要覧) 1 公共施設等総合管理計画 2 第1章 市の概要 人口の動向と将来予測 (1)人口の動向と将来予測 1980(昭和 55)年に 27,246 人いた人口が、2015(平成 27)年には 19,538人と、過 去 35 年間で約 28.3%減少しており、推計によると、2015(平成 27)年から 2040(平成 52) 年までの 25 年間で、さらに約 31.0%減少する見込みとなっています。 年齢区分別でみると、1980(昭和 55)年から 2015(平成 27)年までの過去 35 年間で 14 歳以下の年少人口の減少が著しく、1980(昭和 55)年の約 41.1%と半数を下回っています。 このような年少人口の大幅な減少によって、65 歳以上の人口の割合は高まり、2040(平成 52) 年では、65 歳以上の人口が全体の 42.3%を占めると予測されます。 (人口:人) 総人口 14 歳以下 年少人口割合 15〜64 歳 生産年齢人口割合 65 歳以上 老年人口割合 1980 S55 27,246 5,297 19.4% 17,740 65.1% 4,209 15.4% 1985 S60 28,034 5,583 19.9% 17,600 62.8% 4,851 17.3% 1990 H2 26,826 5,042 18.8% 16,183 60.3% 5,600 20.9% 1995 H7 25,872 4,286 16.6% 15,065 58.2% 6,521 25.2% 2000 H12 24,906 3,517 14.1% 14,009 56.2% 7,380 29.6% 2005 H17 23,079 2,812 12.2% 12,567 54.5% 7,700 33.4% 2010 H22 21,606 2,492 11.6% 11,587 53.8% 7,470 34.7% 2015 H27 19,538 2,179 11.4% 9,694 50.5% 7,312 38.1% 2020 H32 18,674 2,033 10.9% 8,998 48.2% 7,643 40.9% 2025 H37 17,259 1,798 10.4% 8,087 46.9% 7,374 42.7% 2030 H42 15,924 1,638 10.3% 7,381 46.4% 6,905 43.4% 2035 H47 14,677 1,523 10.4% 6,890 46.9% 6,264 42.7% 2040 H52 13,476 1,419 10.5% 6,359 47.2% 5,698 42.3% (出典:国勢調査人口:総務省 国勢調査、推計人口:社団法人 年 2 国立社会保障人口問題研究所 将来推計人口) 公共施設等総合管理計画 第1章 市の概要 (2)年齢別構成 年齢別にみてみると、2015(平成 27)年では、本市全体の人口に対して 38.1%であった老 年人口割合が 2040(平成 52)年には 42.3%と、今後 25 年間で高齢化が進行することがわか ります。また、宮崎県や全国の年齢別の割合と比較してみると、年少人口割合は大きくは変わらな いが、年少人口割合は 2015(平成 27)年と 2040(平成 52)年のどちらにおいても高くなっ ていることがわかります。 年齢構成割合の推移の比較 (出典:国勢調査人口:総務省 国勢調査、推計人口:社団法人 国立社会保障人口問題研究所 将来推計人 100.0% 80.0% 38.1% 29.5% 37.0% 42.3% 26.6% 36.3% 60.0% 40.0% 60.7% 56.8% 51.6% 53.6% 50.5% 47.2% 11.4% 10.5% 13.7% 11.4% 12.6% 10.1% 2015 (平成27) 2040 (平成52) 2015 (平成27) 2040 (平成52) 2015 (平成27) 2040 (平成52) 20.0% 0.0% えびの市 年少人口割合(0~14歳) 宮崎県 老年人口割合(65歳以上) 3 全国 生産年齢人口割合(15~64歳) 公共施設等総合管理計画 3 第1章 市の概要 財政状況 ( 1 ) 平 成 27 年 度 決 算 の 状 況 2015(平成 27)年度の歳入について、自主財源の割合は29%、依存財源の割合は71%と、 依存財源の割合が著しく高くなっております。歳入全体としては地方交付税(37.4%)が最も多 くなっており、次いで市税(15.7%)、国庫支出金(14.0%)の順となっています。 歳入決算の内訳(単位:千円) 区 分 平成27年度決算額 市税 自 主 財 源 依 存 財 源 1,891,164 繰越金 425,101 分担金及び負担金 130,267 使用料及び手数料 166,558 繰入金 371,988 その他 464,015 地方交付税 4,497,503 国庫支出金 1,681,044 県支出金 954,084 市債 819,668 その他 613,921 自主財源合計 3,449,093 自主財源合計(%) 29% 依存財源合計 8,566,220 依存財源合計(%) 71% 歳入合計 その他 5.1% 12,015,313 歳入グラフ 市債 6.8% 市税 15.7% 繰越金 3.5% 分担金及び負担金 1.1% 使用料及び手数料 1.4% 県支出金 7.9% 国庫支出金 14.0% 繰入金 3.1% 地方交付税 37.4% 4 その他 3.9% 公共施設等総合管理計画 第1章 市の概要 2015 (平成 27)年度の歳出について、性質別・目的別にみてみると、性質別では、扶助費(19.1%)、 人件費(17.5%)、物件費(14.0%)で割合が高くなっています。目的別に見ると、民生費(34.0%)、 総務費(20.0%)、土木費(8.1%)で割合が高くなっています。少子高齢化に伴って、性質別では扶 助費、目的別では民生費等の割合が今後さらに増加していくと見込まれます。 性質別(何の費用として使ったか)(単位:千円) 区 分 人件費 性質別グラフ 平成27年度決算額 投資・出資 金・貸付金 1.3% 2,033,206 物件費 1,629,993 維持補修費 繰出金 11.0% 積立金 6.6% 人件費 17.5% 246,132 扶助費 2,217,528 補助費等 1,167,643 普通建設事業費 1,319,760 災害復旧事業費 29,598 公債費 772,114 積立金 764,142 投資・出資金・貸付金 151,207 繰出金 公債費 6.7% 物件費 14.0% 普通建設事業 費 11.4% 補助費等 10.1% 扶助費 19.1% 1,278,474 歳出合計 11,609,797 目的別区分(どの分野に使ったか)(単位:千円) 区 分 目的別グラフ 平成27 年度決算 議会費 157,127 総務費 2,316,224 民生費 3,946,764 衛生費 868,089 労働費 8,830 農林水産業費 821,962 商工費 414,818 土木費 935,970 消防費 455,767 教育費 882,534 災害復旧費 公債費 29,598 772,114 諸支出金 0 歳出合計 11,609,797 5 公債費 6.7% 議会費 1.4% 教育費 7.6% 消防費 3.9% 総務費 20.0% 土木費 8.1% 商工費 3.6% 民生費 34.0% 農林水産業費 7.1% 衛生費 7.5% 維持補修費 2.1% 公共施設等総合管理計画 第1章 市の概要 (2)財政状況の推移 歳入歳出の推移をみると、約 100 億~120 億円の間で推移していることがわかります。 歳出のうち、公共施設等の維持整備に大きく関わる普通建設事業費についてみてみると、8 億円 から 14 億円の間で推移しています。平成 25 年度が前年度より大きく減少している原因としては、 平成 21 年度から平成 24 年度にかけて、無線放送設置事業や小中学校の耐震化事業があったこと が考えられます。 一般会計歳入歳出決算額の推移 (百万円) 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 普通建設事業費の推移 (百万円) 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 H20 H21 H22 H23 H24 6 H25 H26 H27 歳入 歳出
© Copyright 2024 ExpyDoc