ごあいさつ 皆さまには、平素より滋賀中央信用金庫に対 さて、平成 27 年度は、原油安や円安の進行に しまして格別のご高配を賜り、心よりお礼申し 伴い企業収益の改善が見込まれ、民需主導によ 上げます。 る回復基調が高まると予想されていますが、そ 本冊子は、当金庫の経営内容についてのご理 の一方で地方経済は、雇用や所得環境の堅調さ 解を一層深めていただくために、業務内容・経営 に支えられながらも個人消費が力強さを取り戻 方針・資金運用状況等を取りまとめています。ご すには今しばらく時間を要することが予想さ 高覧賜りますようお願い申し上げます。 れ、依然厳しい環境が見込まれています。こうし 平成 26 年度のわが国経済は、昨年 4 月の消費 たなか、将来の高齢化や人口減少といった構造 税増税後、個人消費や設備投資の伸び悩みが経 的な問題への対応として、政府は活力ある地方 済に停滞感を与えたものの、駆け込み需要の反 を創生するための重要な政策課題として「地方 動減は徐々に和らぎ、日銀の追加金融緩和策や 創生」を打ち出し、昨年 12 月には地方への好循 政府が打ち出す成長戦略のもと円高是正や株価 環を生み出すための「地方版総合戦略」を示され の回復により大手企業のマインドは改善され、 ました。 全体的には緩やかな回復基調となりました。 当金庫は、当金庫の長期ビジョンと地域金融 一方、滋賀県経済に目を向けますと、比較的底 機関ならではの「地方版総合戦略」への参画を勘 堅さが感じられたものの、中小・零細企業の売上 案し、新 3 か年計画(しがちゅうしんスクラム強 高は微減、収益力も弱含みのなか足踏み状態と 化 3 か年計画)を策定、地域の活性化と様々な課 なり、大手企業に見られるような景況感の改善 題解決に向けての役割を果たすとともに、内部 にまでは至りませんでした。 管理態勢の充実と法令遵守態勢の強化を図り、 このような環境のもと、昨年度は合併 10 周年 地域の皆さまに親しまれ、信頼されるよう一層 記念事業、最終年度となった長期経営計画(しが 努力する所存でございます。 ちゅうしん「つなぐ力」発揮 3 か年計画)に対し 今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りますよ て積極的に取り組みました結果、本来業務での うお願い申し上げます。 収益力を示す業務純益は 24 億円と堅調に推移 平成 27 年 7 月 し、経常利益は 21 億円、当期純利益は 14 億円を 計上することができました。経営の健全性を示 す自己資本比率は、11.36%となり経営の安全性 と健全性を堅持しています。 1 沼尾 護 理事長 C 一番大切なことは、 o n t e n t s ごあいさつ 1 目次 2 経営理念・経営方針 3 金庫の概況・主要な事業の内容 4 今年度のしがちゅうしん 地域の活性化への取組み 5∼8 地域のお客さまとともに 地域貢献・サークル活動 9 ∼10 中小企業の経営の改善及び 地域の活性化のための取組状況 11 未来へ歩むこと。 滋賀中央信用金庫と地域社会 12 総代会について 報酬体系について お客さま満足度調査について 13∼15 16 17∼18 インフォメーション 内部管理態勢と コンプライアンス態勢について 19∼20 顧客保護等の管理態勢 21∼22 金融円滑化のための取組みについて リスク管理態勢 23 24∼26 役員及び組織に関する事項 27 滋賀中央信用金庫のあゆみ 28 業務のご案内 29∼30 その他の業務 31 手数料のご案内 32∼33 資料編/店舗案内 主要な事業に関する事項 35∼46 主要な事業に関する事項・財産の状況 47∼52 バーゼルⅢ第 3 の柱による開示 53∼62 信用金庫経営力強化制度 63 ディスクロージャー開示項目一覧 64 店舗一覧 65∼66 2 経営理念・経営方針 コーポレートマーク 経営理念 1 地域を大切にし、 発展的未来を共に創造する。 2 シンボルマークの意味 球形の中に金庫名にも含まれる「中央 = Center」の 頭文字『C』 をデザインしています。 球形は、永遠に拡大していくというイメージや、 中心 (核) になっ ていくという意味があり、金庫が地域エリアやサービス内容を さらに拡大していく模様を表現しています。 球形をはみ出し拡がる『C』は、金庫の今後の姿をイメージし ており、さらなるネットワークの拡がりや、金庫と地域社会の 成長、未来を力強く表現しています。 シンボルカラーの水色は、琵琶湖の色をイメージしています。 人々の「幸福」かつ 「安定」 した生活設計に寄与する。 3 常に積極的で、 最良のサービスを提供する。 経営方針 1 高品質なサービスで地域に貢献 協同組織金融機関の特色を活かし て 、顧客ニーズに応じた高品質な 商品とサービスを安定的かつ積極 的に提供し、地域社会と中小企業 の繁栄に寄与する。 2 健全・透明な経営の実践 健全で透明な金庫経営を通じて社 会的企業価値の最大化に尽力する とともに、地域顧客のパートナー として、 地域社会のさらなる活性 化をめざす。 3 職員の資質向上 自由闊達で活力ある職場環境をつ くり、職員の資質の向上とより良 い人材育成に努める。 経営目標 当金庫は、平成 27 年度より新たな 3 か 年計画「しがちゅうしんスクラム強化 3 か年計画 ∼独自性発揮による地域の 成長と価値創生をめざして∼」を策定 しました。果敢に挑戦していく決意の もと、当金庫の独自性・特性を活かしな がら、お客様や地域の成長・発展等に資 する取組みを推進していくことによ り、当金庫の存在感を高め、地域社会に おいて必要とされる金融機関であり続 けることをめざします。 『しがちゅうしん スクラム強化 3 か年計画』 ∼独自性発揮による地域の成長と価値創生をめざして∼ 基 本 方 針 3 1 2 3 4 支援力・営業基盤の強化 独自性・特性を活かした取 組みを通じて、主体的に地 域内の様々な課題を解決 していくことにより、頼れ る金融機関として、存在感 を高めます。 経営力・内部態勢の強化 組織力・人材力の強化 つなぐ力・総合力の強化 経営の透明性の向上、経営 の健全性の確保、 内部管理 態勢の整備等を図ってい くことにより、安心できる 金融機関として、 信頼を高 めます。 知識・ノウハウ等を共有化する ことにより人材の育成を図るほ か、 活き活きと働くことができ る組織風土を醸成していくこと により、 相談しやすい金融機関 として、 好感度を高めます。 信 用 金 庫 の 持 つ「つ な ぐ 力」 の 発 揮、業 界 の 総 合 力 の発揮を努めていくこと により、 地域との共生をめ ざす金融機関として、地域 との一体感を高めます。 金庫の概況・主要な事業の内容 金庫の概況 創 立 大正 3 年6月2日 出資金 12 億 65 百万円(平成 27 年 3 月末現在) 代表者 理事長 沼尾 護 店 舗 本 部 : 滋賀県彦根市中央町 5 番 9 号 本 店 : 滋賀県近江八幡市桜宮町198 番地 支 店 : 彦 根 市… 9 店舗・1 出張所 職員数 営業地区 草 津 市…2 店舗 近江八幡市… 4 店舗・1 出張所 東 近 江 市…1 店舗 野 洲 市… 2 店舗 愛 知 郡…2 店舗 守 山 市… 3 店舗 犬 上 郡…2 店舗 栗 東 市… 1 店舗 蒲 生 郡…1 店舗 合 計 30 店舗 項 目 98 期(23/3) 99 期(24/3) 100 期(25/3) 101 期(26/3) 102 期(27/3) 男子職員 250 244 239 238 235 女子職員 121 126 131 133 130 合 計 371 370 370 371 365 滋賀県 金庫の主要な事業の内容 1 預金又は定期積金の受入れ 2 会員に対する資金の貸付け 3 会員のためにする手形の割引 4 法令の定めるところによる地方公共団体、金融機関その他会員以外の者に対する資金の貸付け及び手形の割引 5 為替取引 6 上記 1∼ 1 5 5の業務に付随する債務の保証又は手形の引受けその他信用金庫業務に付随する業務 7 国債、地方債、政府保証債その他の有価証券について金融商品取引法により信用金庫が営むことのできる業務 (上記 6 により行う業務を除く) 8 担保付社債信託法、社債等登録法その他の法律により信用金庫が営むことのできる業務 9 その他前各号の業務に付帯又は関連する業務 4
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