今月の執筆者 今月のテーマ 体の「冷え」を予防しよう。 保健師 西田 優香 肉量を増やすのも効果的です。 ○喫煙 断を受けてください。 ○むくみ 平成27年10月号 4 ます。 ○ストレスを抱えている人 →喫煙 は 血 管 を 収 縮 さ せ る た め 、 血流が滞ります。禁煙をお勧め 夏も終わり、肌寒い季節となっ て き ま し た 。 手足 な ど 、 体 の 「 冷 トレスが交感神経を優位にす →ス ることで体を緊張状態にし、血 え 」 を 感 じ 始 めて い る 方 も い る の で は な い で し ょう か 。 冷 え は 万 病 流を滞らせるため体が冷えやす ○過剰な冷暖房 します。 の も と と 言 い ます 。 生 活 を 振 り 返 くなります。 な温度変化によって自律神 →急激 経のバランスが乱れます。設定 温度に注意し、外出先では羽織 れるものやひざ掛けを利用する とよいでしょう。 ○シャワー浴のみ ワー浴のみでは体が温まり →シャ ません。湯船に浸かりリラック ることが大切です。また、足湯 スする習慣を。体を芯から温め ○冷たい飲食物 をするだけでも体が温まる効果 があります。 受診が必要な場合も 冷えだけでなく次のような症状の ある場合、別の病気が隠れている場 用がありますので、これからの ○痛みやしびれ 合があります。受診をし、医師の診 時期は温かく調理したものがお また、食材は生で食べるより も火を通した方が体を温める作 意ください。 食材なので、食べすぎにはご注 しょう。甘いものも体を冷やす 材、冷たい飲み物等に注意しま を内部から冷やすことになり →体 ます。アイスや体を冷やす食 原因になります。 る服装も血流が滞るため冷えの 出かける習慣を。体を締め付け に首やお腹を冷やさないよう →特 にし、羽織るものを 枚持って ○薄着 冷えの原因と対策 り、冷えを予防しましょう。 冷えによって 引き起こされる症状 体が冷えることによって、様々な 症状が体に現れてきます。たくさん ありますので、一部ご紹介します。 ○頭痛・頭重 ○めまい ○のぼせ ○肩こり・腰痛 ○疲労・倦怠感 ○むくみやだるさ ○消化器の不調 ○月経不順・月経困難症 ○手足の冷えやほてり など 体が冷えやすい人はどんな人? ○筋肉量の少ない人 →体の熱は主に筋肉で作られるた め、筋肉量の少ない人は熱の生 産量が低くなります。 ○女性 ○不規則な生活リズム ○倦怠感や疲労感 など ○皮膚の色の変化 夜逆転の生活は自律神経のバ →昼 ランスを乱し、体温調節を狂わ すすめです。 あることによって男性よりも体 せます。生活リズムを見直して 状態になったり、卵巣や子宮が が複雑な構造となり、血流が滞 みましょう。 また、 軽い運動で筋 *参考文献:主婦の友社 よくわかる最新医 学『冷え症・貧血・低血圧』 るため、冷えが生じやすくなり →男性に比べて筋肉量が少ないこ とに加え、月経で一時的に貧血 1
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