群馬県嬬恋村における鳥獣被害対策実施隊の取組等 有害鳥獣対策専門員を配置し、地域の支援体制を充実させた活動 1 実施隊活動等内容 ① ≪概要≫ ・平成5年頃からニホンカモシカが目撃され、徐々に農作物被害が増えてきたこ とに加え、イノシシによる農作物被害の増加が懸念されていることから、平成 19年度に嬬恋村有害鳥獣対策協議会を設立、地元猟友会員による有害鳥獣捕獲 隊が組織され、平成24年度には鳥獣被害対策実施隊に移行している。なお、実 施隊員は嬬恋村役場職員、農林業者、猟友会員など計29名で構成されている。 あわせて、実施隊設置年度に嬬恋村農林振興課に鳥獣害対策係を新設すると ともに、平成25年度には猟友会員2名を有害鳥獣対策専門員として、嬬恋村の 臨時職員として雇用し、現地の鳥獣被害対策の指導を行う等支援体制の充実を 図っている。 ② ≪主な取組≫ ・毎年度に年数回、ニホンカモシカ、イノシシ及びニホンジカの一斉捕獲活動を 行うとともに、捕獲したニホンカモシカの生態や食性などの研究を行うため、 群馬県の研究施設等に捕獲個体のサンプル提供を行っている。 ・ニホンザル群(4群約150頭)の管理として、有害鳥獣対策専門員は地域区長等 と協力して巡回し、群の行動把握と追払い活動を実施している。 2 平成27年2月 (一斉捕獲前の打ち合わせ) (捕獲された個体の計量) 今後の課題 ・広域的に移動するニホンジカについては、被害が深刻化していることから隣接 する長野県と情報交換及び生息状況の把握等の連携を行い、広域捕獲に向けた 検討が必要である。 (研究施設に送付するサ ・隊員の高齢化等に歯止めをかけられるよう、鳥獣被害対策の担い手を確保する。ンプル)
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