山口大学大学院教育学研究科の改組について

修士課程:「再課程認定申請中」
専門職学位課程:「設置認可申請中」
山口大学大学院教育学研究科の改組について
本学では、平成28年4月に大学院教育学研究科を改組し、従来の「学校教育専攻」「教科教育専攻」に加え、
新たに専門職学位課程(教職大学院)「教職実践高度化専攻」を設置するため、文部科学省に設置申請を行い
ました。
以下の内容は現時点での予定であり、今後変更する可能性があることを予めお断りしておきます。早ければ8
月下旬、設置決定の予定です。
本学の大学院教育学研究科では、これまで高い資質とともに地域社会の教育文化の発展に貢献できる人材
の育成を行ってきましたが、より実践的な指導力を有する教員への社会的要請を踏まえ、平成28年4月より高
度専門職業人としての教員養成に特化した教職大学院の課程を新たに設置します。
また、これに伴い、既存の修士課程の見直しを行い、教科教育専攻を1つの専修(教科教育専修)にまとめ、
実践重視のカリキュラムへの転換を行います。
Ⅰ. 研究科、専攻名、定員
【現在】
教育学研究科 [入学定員:41名]
修士課程 [入学定員:41名]
学校教育専攻 [入学定員:13名]
・学校教育専修 [入学定員:5名]
・学校臨床心理学専修 [入学定員:8名]
教科教育専攻 [入学定員:28名]
・国語教育専修
・社会科教育専修
・数学教育専修
・理科教育専修
・音楽教育専修
・美術教育専修
・保健体育専修
・技術教育専修
・家政教育専修
・英語教育専修
【改組後】
教育学研究科 [入学定員:41名]
修士課程 [入学定員:27名]
学校教育専攻
[入学定員:10名]
・学校教育専修
[募集人員:3名]
・学校臨床心理学専修
[募集人員:7名]
教科教育専攻
[入学定員:17名]
・教科教育専修
専門職学位課程(教職大学院)
[入学定員:14名]
教職実践高度化専攻
[入学定員:14名]
・学校経営コース
・教育実践開発コース
修士課程:「再課程認定申請中」
専門職学位課程:「設置認可申請中」
Ⅱ. 修士課程
1. 学位名称、標準年限
学位: 修士(教育学)
標準修了年限: 2年
2. カリキュラムの変更点
(a) 教職大学院との連携
新たに加えられた教職大学院・ 教職実践高度化専攻との連携をはかり、授業実践力を強化します。具体的に
は、 授業カリキュラムや学校危機管理、情報活用などに関する共通の科目を設置し、お互いに連携します。
修士課程
教科教育専攻
学校教育専攻
教職大学院
教職共通
科目
教職実践高度化専攻
(b) 教育現場における実践力の向上
教育現場に赴き、実際に体験する授業を新たに設け、教育指導実践力の向上を図ります。受講者は原則週
一回、教育現場へ赴き、そこで展開される教科の学習活動と教師の学習指導を観察したり、教師の補助的な仕
事を受け持ちます。これを通して、教科の学習指導に関する研究を学校現場からの視点で進めることの意義を
理解し、自己の研究課題をより具体化することができます。
修士課程:「再課程認定申請中」
専門職学位課程:「設置認可申請中」
3. 教育目的とディプロマ・ポリシー
(a) 教育目的
教育学研究科
学部における専門教育の基礎の上に、更に広い視野に立ち、より高度な専門的知識と実践的な応用・研究能力を有
し、学校・社会教育ならびに広く社会に貢献できる人材の養成を目的とする。
学校教育専攻
教科教育専攻
子どもを愛し、教育および教職に対する責務を深く自覚し 教科教育に関して、理論的・実践的に高度な専門能力を
、幼児・児童・生徒の教育指導に専門的かつ高度な資質を 有し、学校現場における指導的役割を担い得る人材を養成
備えた教育者を養成する。
する。
(b) ディプロマ・ポリシー
教育学研究科
1.わが国の教育および学校教育の諸問題について、現代の研究動向を踏まえ、総合的に検討できる。
2.教育および教育支援に関する実践活動を通じて高度な実践手法を体得し、現場での実践に応用できる。
3.教育および関連する諸課題に関する課題研究を遂行し、その成果を口頭発表および論文として表現できる。
学校教育専攻
教科教育専攻
1.企画能力:自己の存在する状況において、既得の資質
に基づいて学校教員としての目標を設定し、その実現のた
めの行動企画を立案できる。
1.教科教育に関する学習・教材論・指導論に精通し、教
科教育の今日的課題を分析・検討できる。
2.実行能力:自己のライフステージにおいて、自ら設定し
た目標達成のための行動企画を遂行できる。
2.教科のカリキュラム構成、指導内容および指導方法に
精通し、授業設計、教材開発、授業分析および授業評価を
3.評価能力:自ら設定した目標とそれに関連する行動の 行うことができる。
成果について評価し、確認・改善できる。
3.教科に関する専門的知識や研究能力を高め、実践に
4.継続能力:上記の企画・実行・評価サイクルを継続的に 応用することができる。
遂行できる。 これらの能力を修士論文の作成過程で検証・
評価する。
4.取得可能な教員免許状
【学校教育専攻】 小学校教諭専修免許状、中学校教諭専修免許状、高等学校教諭専修免許状、
幼稚園教諭専修免許状、特別支援学校教諭専修免許状
【教科教育専攻】 小学校教諭専修免許状、中学校および高等学校の各教科専修免許状
修士課程:「再課程認定申請中」
専門職学位課程:「設置認可申請中」
5.教育課程
下記の教育課程により、 学校教育専攻、教科教育専攻ともに合計30単位を修了要件とします。
学校教育専攻
教科教育専攻
(1) 学校教育に関する科目
教科教育専攻と学校教育専攻および教職大学院との共
通科目です。学校教育にかかわること、学校における危機
管理、知識基盤社会における情報活用などを学びます。
(2) 教科教育に関する科目
(1) 学校教育に関する科目
それぞれの教科における教科内容、指導法及び実習に
教科教育専攻と学校教育専攻との共通科目です。学校 係る科目です。教育実践力向上を主な目的としており、教
職大学院との連携科目で、教職大学院の教職実践高度化
教育や国際理解にかかわることを学びます。
専攻の学生との共通科目です。教職大学院の学生と共に
学ぶことにより、お互いの特徴を活かした相乗効果が期待
(2) 学校教育実践研究
できます。
学校教育に関する諸問題を教育学、臨床心理学、国際 (3) 教科専門に関わる科目
理解教育、特別支援教育、幼児教育等の観点から実践的
に考察します。実践事例の詳細な分析や、指導方針の綿 それぞれの教科の専門に関わる授業です。学部で学んだ
密な構築が中心となる科目です。
内容を基礎として、各教科の更に高度な内容を学びます。
(3) 課題研究
(4) 教職実践特別演習
大学院で学んだことを活かしつつ、それぞれの指導教員 実際に教育現場に赴き、体験する授業です。受講者は原
のもとで研究題目を定め、研究を行います。最終的にはそ 則週一回、教育現場へ赴き、そこで展開される教科の学習
の研究内容を修士論文としてまとめます。
活動と教師の学習指導を観察したり、教師の補助的な仕事
を受け持ちます。
(5) 課題研究
大学院で学んだことを活かしつつ、それぞれの指導教員
のもとで研究題目を定め、研究を行います。最終的にはそ
の研究内容を修士論文としてまとめます。
6. 在学生への対応
教育学研究科の改組は平成28年度からとなることから、現在、教育学研究科に在籍している院生については、
修了するまで従前のカリキュラムを維持します。