「体調がよくないときの食事」パンフレット(平成26年12月25日開催)

体調がよくない時の食事
体調がよくない時は無理せず、十分な睡眠、水分補給、栄養のある食事で体を休めてあげることが大
切です。熱がある時やのどが痛い時、吐いたり下痢をしたりしている時…そのような時の対応について
紹介します。
体調がよくない時は、汗をかいたり吐いたり、下痢をしたりと体から水分が失われ、脱水症になりや
すいため、まずは水分補給が大切です。脱水予防をした上で、食事をとり、栄養補給をしましょう。
水分補給はどうすればいいの?
発熱や汗をかく、吐く等により体から水分以外にもナトリウム・カリウムといったミネラルが失われ
るため、水分だけでなくミネラルも補給する必要があります。水分補給の際には、水分・ミネラルを含
んだ飲料を数回に分けてあげましょう。また、鼻づまり等の症状によっては、一度にたくさん飲めない
こともあるので、少量ずつ飲ませてあげることが大切です。
飲料の中でも、炭酸飲料や冷たすぎる飲料は胃腸に負担をかけるので控えましょう。
水分補給に向いているもの
離乳食を始める前のお子さん
・母乳またはミルク
*母乳、ミルクは普段通りあげて大丈夫です。
・乳幼児用イオン飲料
離乳食を始めているお子さん
幼児・学齢児のお子さん
・母乳またはミルク
・離乳用の麦茶、もしくは薄めた麦茶
・麦茶
・野菜スープや味噌汁
・りんご果汁
・薄味の野菜スープや味噌汁
・乳幼児用イオン飲料
・イオン飲料
※イオン飲料は、体調がよくない時には飲んでもよいですが、体調が回復した後も日常的に飲むのは控
えましょう。
東京都立小児総合医療センター 栄養科
体調がよくない時の食事はどのようなものがいいの?
体調がよくない時でも、食欲があれば普段通りに食べてよいでしょう。
食欲がない時には、食べられるものを選びます。比較的食べやすいものとしては、消化がよく、口
あたりの良い、飲み込みやすいものが適しています。また、一回の食事で食べられない場合は、数回
に分けて食べるようにしましょう。
体調がよくない時は、消化のよいものが向いていますが、エネルギーのもとになる炭水化物、抵抗
力や免疫力を高めるたんぱく質やビタミンを一緒にとるとより効果的です。下の表の黄(炭水化物を
多く含む食品)、赤(たんぱく質を多く含む食品)、緑(ビタミン、ミネラルを多く含む食品)から、
それぞれ選んで食事をとるように工夫してみましょう。
消化がよい
(適したもの)
重湯
米・パン
麺類
消化が悪い
(控えたいもの)
粥、
パン粥、
煮込みうどん
ご飯、
食パン、
うどん
鶏ひき肉、ささみ
脂肪が少ない肉
脂肪が多い肉
(もも、胸、ヒレ) (ばら、ロース)
肉
ベーコン、
白身魚、はんぺん
魚
卵
大豆製品
乳製品
野菜スープ
おやつ
果汁
脂肪が少ない魚
ウィンナー
脂肪が多い魚
(あじ、鮭等)
(青魚、まぐろ、
うなぎ等)
半熟卵、卵豆腐
ゆで卵
生卵
豆乳、豆腐
納豆
大豆
牛乳、ヨーグルト
チーズ
やわらかく煮た
かぶ、にんじん、
生野菜
大根、ほうれん草、
ブロッコリー、
キャベツ、かぼちゃ等
野菜
果物
玄米、雑穀、
デニッシュパン、
そば、ラーメン、
スパゲティ
バナナ、缶詰、
裏ごしフルーツ
アイス、プリン、
ゼリー、ボーロ等
繊維の多い野菜
(たけのこ、ごぼう、
れんこん等)
香りの強い野菜
(セロリ、にら等)
みかん、りんご、 梨、パイン、柿、
いちご
キウイ
ケーキ、せんべい、
ドーナッツ等
このような症状がある時の食事はどうすればいいの?
体調がよくない時は、食べられるものや消化のよいもので食事をとるようにしましょう。それ以外
での症状別食事のポイントは次の通りです。
熱がある時
熱があるとエネルギーやビタミン、水分がたくさん消費されます。本人の食べられるものや消化の
よいものを食べ、エネルギーを補いましょう。
体が熱をもっているので、冷たいものも食べやすいものです。果物を冷やして食べるとエネルギー
とともにビタミンを補給することができます。
*食事のポイント*
冷たくさっぱりしたもの。
≪適したもの≫
・冷たくさっぱりしたもの:アイスクリームやゼリー、プリン、
冷した果物、卵豆腐、冷奴等
のどが痛い時
のどが痛いと食べ物・飲み物が通る時に痛みを感じ、のどを刺激することで炎症をひろげることも
あります。このような時には刺激の少ないのど越しのよい食品が向いています。また、粘膜を守る働
きがあるビタミン A を含む食品を一緒にとるとよいでしょう。
*食事のポイント*
のど越しのよい食品、ビタミン A(粘膜を守る)を含む食品を選ぶ。
≪適したもの≫
・のど越しのよいもの:プリンやゼリー、ヨーグルト、茶碗蒸し(硬い具材は除く)
、卵豆腐等
・ビタミン A を多く含むもの:緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜、にんじん、かぼちゃ等)、卵等
≪控えたいもの≫
・のどに刺激を与えるもの:出来立てで熱いもの(鍋、煮込みうどん、スープ等)
固いもの(揚げ物、せんべい等)
酸味の強いもの(酢の物、かんきつ系の果物等)
刺激のあるもの(カレー、辛いスープ、炭酸飲料等)
下痢をしている時
下痢がひどい時には固形物を避け胃腸を休めることが大切です。
食事を始める時は、油脂や食物繊維を多く含む食品・料理、冷たすぎるものは控えましょう。
*食事のポイント*
油脂や食物繊維の多い食品・料理は避ける。
≪控えたいもの≫
・油脂が多いもの:脂の多い魚(青魚やまぐろ、うなぎ等)
、脂の多い肉(脂身、ばら、ロース等)
、
ベーコン、ウィンナー、揚げ物料理等
・食物繊維が多いもの:きのこ類、海藻類、ごぼう、れんこん、さつまいも、こんにゃく等
・冷たすぎるもの:アイスクリーム、冷たすぎる飲料等
・刺激のあるもの:カレー、辛いスープ、炭酸飲料等
吐いている時
吐いている時は、飲み物や食べ物をすぐあげないようにしましょう。吐いてすっきりしても、その
後すぐに食べさせると再度吐いてしまうことがあります。1~2時間は何もあげずに様子をみましょ
う。
落ち着いてきたら、水分から始め、飲めるようになったら食べ物を食べさせましょう。その際には、
一度にたくさんあげると再度吐いてしまうことがあるので、普段の量を何回かに分けてあげるように
しましょう。酸味の強い食品は吐き気を誘発しやすいので、しばらくは控えておきましょう。
*食事のポイント*
吐いている時⇒飲み物や食べ物をあげない。
吐き気が落ち着いた時⇒まずは水分補給をする。
水分補給ができた時⇒食事を始める。
水分や食事は一度にたくさんとらず、少量頻回にする。
≪控えたいもの≫
・酸味のあるもの:かんきつ系の果物、オレンジジュース、ヨーグルト等
注意!!
水分・食事が摂れない、脱水症の可能性がある(半日以上おしっこが出ない、元気がなくぐったりし
ている、意識がもうろうとしている等)時は、早めに医療機関で診てもらいましょう。
体調がよくない時の食べやすい食事
たまごおじや
~黄・赤・緑の食品を使った栄養のあるおじや~
(1~2歳の1人前相当量)
ご飯
出し汁
50g
150ml
(ない場合は水150mlと和風だし適量を使用)
塩
ひとつまみ
しょうゆ 小さじ 1/2
にんじん
5g
ねぎ
5g
卵
1/4個
≪レシピ≫
①鍋にご飯、水、にんじんを入れて加熱します。
②煮立ったら、ねぎを入れ、全体がトロトロになるまで煮込みます。
③仕上げに塩、しょうゆで味を整え、溶き卵を入れふたをして1分蒸らしたら出来上がり。
ポイント
・米だけのお粥より、卵や野菜を入れることで、より栄養バランスの良い食事になります。
*ご飯の代わりに、うどんを使えば煮込みうどんになります。
*卵の代わりに、しらす、鮭フレーク、鶏ひき肉等にしてバリエーションを増やせます。
*野菜はにんじんやねぎだけでなく、煮て軟らかくなる野菜なら、何でもかまいません。
ももドリンク
~のどごしがよく、
エネルギー・たんぱく質もとれるドリンク~
(1~2歳の1人前相当量)
黄桃缶
1/2 個
缶詰の汁
大さじ1
飲むヨーグルト 100cc
≪レシピ≫
①黄桃缶、缶詰の汁、飲むヨーグルトをミキサーに入れる。
②ミキサーを回して、なめらかになったら出来上がり。
ポイント
・桃の缶詰と汁でエネルギーをとり、ヨーグルトでたんぱく質を補給します。ドリンクにすることで、
飲みやすく栄養補給もしやすくなります。
*桃の代わりに、バナナや桃以外の果物缶でもおいしくできます。
*飲むヨーグルトがない場合は、普段食べているヨーグルトを使うこともできます。その場合は、少し
トロトロした仕上がりになります。