プロジェクト責任者 湊口 信也(岐阜大学大学院医学系研究科 循環病態学)

文部科学省 橋渡し研究加速ネットワークプログラム
拠点名:名古屋大学
非腫瘍性多能性幹細胞 Muse 細胞を用いた
心筋再生による心不全治療法開発に関する研究
プロジェクト責任者 湊口 信也(岐阜大学大学院医学系研究科 循環病態学)
1. 背 景
・日本では約 7 万件 / 年の急性心筋梗塞が発症
・薬物治療、カテーテル治療では左室リモデリングを十分に防ぐことができない
・リモデリングの改善には、心筋再生療法を行う必要がある
・我々は、心筋梗塞の治療経験を活かし、長年にわたり、骨髄幹細胞・サイト
カインによる再生療法の開発を目指してきた
① Minatoguchi S et al. Circulation 109, 2572-2580, 2004
② Misao Y, Minatoguchi S et al. Cardiovasc Res 69: 476-490, 2006
③ Misao Y, Minatoguchi S et al. Cardiovasc Res 71: 455-465, 2006
④ Kobayashi H, Minatoguchi S et al. Cardiovasc Res 79: 611-620, 2008
⑤ Yamada Y, Minatoguchi S et al. Am J Physiol Heart Circ Physiol 304: H1124-33, 2013
・しかし、骨髄幹細胞・間葉系幹細胞による臨床研究では、左室駆出率で数 % の
改善しかない
Muse
2. 非臨床試験成績
3. 製造体制
<Masson-trichrome staining of the LV at the papillary muscle level.>
4. 治験体制案
Expression of cardiomyocyte markers in GFP (+)-Muse cells.
Immunohistochemistry for ANP and cardiac troponin-I.
(Bars; A=100μm、B=50μm)
5. 今後のスケジュール案
平成 27 年度:
Muse 細胞製剤による非臨床 POC の取得(ラット心筋梗塞モデルに対する
Muse 細胞製剤の有効性の確認)
平成 28 年度:
Muse 細胞製剤の治験の開始に必要な非臨床試験成績を充足・治験届の提出
平成 29 年度:
治験(第Ⅰ/Ⅱ相試験)を開始し、第Ⅰ相段階で Muse 細胞製剤の安全性・
忍容性の確認
名古屋大学医学部附属病院
中部先端医療開発円環コンソーシアム
Chubu Regional Consoortium for Advanced Medicine
先端医療・臨床研究支援センター
CAMCR
Center for Advanced Medicine and Clinical Research
Nagoya University Hospital