渡航情報 マダガスカル 【危険情報】(平成27年10月5日発出) 全土

渡航情報
マダガスカル
【危険情報】(平成27年10月5日発出)
●全土:「レベル1:十分注意してください。」(継続)
☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。
1.概況
(1)マダガスカルでは、2009 年の政変以来、暫定政権が続いてきましたが、2013
年末に実施された大統領選挙及び国民議会議員選挙は平和裡かつ自由公正に行
われ、2014 年 1 月 25 日、ヘリー・ラジャオナリマンピアニナ大統領が就任しま
した。
(2)大統領就任から1年半以上が経過しましたが、未だ経済状況・貧困問題・
国民生活の改善等目に見える成果は乏しく、マダガスカル国民及び国際社会は現
政権が推進する各種政策の進展を注視しています。
(3)シリアやチュニジアにおいて日本人が殺害されるテロ事件をはじめ、ISIL
(イラク・レバントのイスラム国)等のイスラム過激派組織又はこれらの主張に
影響を受けている者によるとみられるテロが世界各地で発生していることを踏
まえれば、日本人、日本権益がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険があり
ます。このような情勢を十分に認識して、誘拐、脅迫、テロ等の不測の事態に巻
き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情
勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応
じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。
2.地域情勢
全土:「レベル1:十分注意してください。」
(1)首都アンタナナリボ市
ア アンタナナリボ市及びその周辺は、基本的には十分な注意を払えば比較的
安全な状況にあります。アジア系住民が多く、平和的な国民性で、特に親日的
であり、日本人が犯罪のターゲットにされることはまずありません。しかし、
引き続き全体的な貧困状況から、一般犯罪に巻き込まれないよう十分に注意す
る必要があります。観光地や市場などでは、引き続きスリ・ひったくりが多発
しており、外国人旅行者が特に多いアナラケリー市場やその周辺では、日本人
の被害も報告されています。以前は、単独犯による強引な手口での犯行が一般
的でしたが、最近では複数の者による組織的で連携が図られた犯罪手口(スリ、
強盗など)が散見されており、特に市場やバス待合所など多くの人で混み合う
場所で行動する際は、十分な注意が必要です。
イ また、日本人観光客も多く訪れる独立大通り周辺において、夜間、複数の
警察官が検問と称して日本人観光客を車から降ろし、パスポート等を確認する
としつつ、金銭を要求、支払うまで執拗に要求を繰り返し、進路を阻むといっ
た事案が発生しています。たとえ要求額が少額であっても毅然とした態度で断
ることが重要ですが、逆に金銭の支払いを拒み続けることで状況が悪化し、危
険な状況に陥るケースもあり得ますので、状況に応じて臨機応変に対応する必
要があります。特に深夜は、中心街であっても日中に比べ閑散としています。
深夜の不要不急の外出は避け、外出せざるを得ない場合には、周囲の安全確認
等を怠らない等、細心の注意を払って行動してください。
ウ
なお、新政権樹立以降も、暫定政権時代に国軍などから流出した銃火器、
密造武器や手製爆弾を用いた事件が時折見られます。また、昨年頃からイン
ド・パキスタン系富裕層をターゲットとした誘拐事件が毎月発生しています。
(2)その他の地域
ア 治安一般
従来、地方都市は首都部に比べ、犯罪は少なく、比較的安全であると考えら
れていました。しかし、最近では地方都市においても外国人に対する武装強盗、
殺人事件や誘拐事件等の凶悪事件が発生するようになっており、首都圏と同
様、常に危険に遭遇する可能性があることを念頭に置いて行動するよう心がけ
てください。特に夜間においては、道路や橋の中央に木、石及び車等の障害物
を置き、走行中の車両の進行を妨げた上で襲い、強盗に及ぶ武装強盗団による
犯行が発生しています。比較的道路状況の良い国道4号線や7号線などの主要
な国道を通行する場合でも、夜間の通行は避け、明るい日中に通行してくださ
い。
また、車両での移動によるマダガスカル国内の旅行には、常に道路状況など
による交通事故に巻き込まれるリスクも伴います。特に遠方への移動は国内線
航空便の利用も含めて検討してください。
イ 西・南部各地における武装「牛強盗団」
牛の強奪を目的とした武装強盗団ダハロによる村落襲撃事案が南西部地域
で数多く報告されています。また、南西部が中心と考えられていたダハロの活
動地域が、最近他の地域にも広がっていると思われる事例もみられています。
現在、マダガスカル全土において治安当局が掃討作戦を実施しており、一定の
成果が挙がっているとされていますが、ダハロによる村の襲撃事案や治安当局
との銃撃戦は引き続き発生しています。
特に南部の Andranovory(アンドラノボリ:首都中心部より南南西約 600km)
から Ampanihy(アンパニ)に至る国道 10 号線、IHOSY(イフシ)から Ambovombe(ア
ンブヴォンベ)に至る国道 13 号線付近は、ダハロによる襲撃事案が多発してい
る地域です。上記国道の通行は昼夜を問わず控えてください。
ウ
国内航空便に搭乗する際の注意点
マダガスカルの国内航空便にて、何者かに預け入れ荷物を開けられ、現金及
び貴金属類等の貴重品を抜き盗られる被害が報告されています。鍵を掛けてい
ても、何らかの手段によって鍵を開け、中身を窃取後に元どおりの状態に戻し
ているため、被害に気が付くのが遅れる上、出発地から遠く離れている場合が
多く、被害届を出しても十分な対応が行われないことがあります。貴重品は決
して預け入れ荷物の中に入れないなどの注意が必要です。
また、国内の飛行場内において、空港職員が邦人渡航者に対して不当に金銭
を要求する事案が発生しています。たとえ要求額が少額であっても決して金銭
を渡すことなく、毅然とした態度で断ることが重要です。
これらの地域への渡航に当たっては危険を避けて頂くため特別な注意が必
要です。
3.滞在にあたっての注意
マダガスカルでの滞在にあたっては、下記の事項に十分留意して行動し、危険
を避けるようにしてください。また、外務省、在マダガスカル日本国大使館、現
地報道等より最新情報を入手するよう努めてください。
(1)滞在中は旅券等の身分証明書を携行する(ただし、スリ・ひったくり・置き
引きが頻発しているので注意を怠らないこと)。
(2)不要不急の夜間の外出は控えるとともに、昼間であっても常に周囲への注意
を怠らず、また、可能な限り集団での行動に努める。
(3)デモ・集会等大勢の人が集まる場所には近づかない。
(4)マダガスカルに 3 か月以上滞在される方は、緊急時の連絡に必要ですので、
到着後遅滞なく在マダガスカル日本国大使館に「在留届」を提出するか、又は
下記ORRネットから「在留届」の登録を行ってください。また、住所その他
の届出事項に変更が生じた時又はマダガスカルを出国(一時的な旅行を除く)
時は,必ずその旨を届け出てください。なお、在留届は、在留届電子届出シス
テム(ORRネット、http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録が便利
です。また、郵送、FAXによっても届出を行うことができますので、在マダ
ガスカル日本国大使館まで送付してください。
(5)在留届の提出義務のない 3 か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)
についても、現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして、2014
年 7 月 1 日より、外務省海外旅行登録「たびレジ」の運用を開始しています
(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は、滞在先の最新の
渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡など
の受け取りが可能ですので、是非活用してください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞ヶ関 2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3680
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
(現地大使館連絡先)
○在マダガスカル日本国大使館
住所:Villa Chrysantheme Ⅲ Ambohijatovo Analamahitsy Antananarivo
(BP.3863)
電話:(市外局番 020)22-493-57
国外からは(国番号 261)20-22-493-57
FAX:(市外局番 020)22-494-94
国外からは(国番号 261)20-22-494-94
ホームページ:http://www.mg.emb-japan.go.jp/j/