2016.11.30 在ガボン大使館より赤道ギニア危険情報改訂のお知らせ 赤道ギニアにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ 在ガボン日本国大使館(赤道ギニアを兼轄) 外務省海外安全ホームページ上に掲載している赤道ギニア危険情報を11月17日に 下記のとおり改訂いたしました。 (http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_276.html) 安全対策カテゴリーについては「レベル1:十分注意して下さい。」のまま、変更はあり ませんが、掲載内容の一部を改訂しておりますので、再度ご確認いただきますようお 願い申し上げます。 危険情報 赤道ギニア 【危険度】 ●全土 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ●全土で,窃盗等の一般犯罪のほか,殺人等の凶悪事件も発生しています。特に, 首都マラボや同国最大の経済都市バタでは,銃器などで武装し,一般市民や銀行な どを襲う武装強盗事件が発生していることから,十分に注意してください。 ●通信事情が劣悪であり,首都があるビオコ島も含め,SNS が使用できないといった 通信規制も行われています。 ●ポリオ等の感染症のリスクがあり,十分な注意が必要です。 ☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。 1 概況 (1)赤道ギニアでは,1979 年からオビアン・ンゲマ大統領が長期政権を維持していま す。同国では,2009 年に大統領府付近で銃撃戦が発生しましたが,現在は,一般犯 罪を除いて治安は安定しています。2016 年 4 月に行われた大統領選挙ではンゲマ大 統領が圧勝しましたが,実際には社会の現状に不満を持つ国民も数多くいると見ら れ,情勢が流動化するおそれがあります。 (2)同国では石油,液化天然ガスの生産・輸出活動に伴い周辺国から多数の労働者 が流入しているほか,物価の著しい上昇,国民間の所得格差の増大等が社会不安 の一因となっています。これを受け,赤道ギニア政府は外国人労働者の抑制政策を 打ち出しています。 (3)世界保健機関(WHO)の発表では,赤道ギニアは,「ポリオウイルスの発生はな いものの,国際的な感染拡大を受けやすく,ワクチン由来ポリオウイルスの出現と伝 播が起こりやすい国」の一つに挙げられています。 (4)これまでに,赤道ギニアにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は 確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人 が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でもテロ 事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織による テロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ) 型等のテロも発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件 の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ 等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等に より最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持 つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。 2 地域情勢 全土:「レベル1:十分注意してください。」(継続) (1)赤道ギニアにおける犯罪発生率は周辺国と比較すればそれほど高くないものの, 全土にわたって窃盗等の一般犯罪のほか,殺人等の凶悪事件も発生しています。特 に首都マラボや同国最大の経済都市バタでは,銃器などで武装し,一般市民や銀行 などを襲う武装強盗事件が発生しています。外出中は常に周囲の状況に注意し,不 審者(車)がいる場合は近くの商店等に入って様子を見る等,身の安全の確保に努め てください。 (2)2008 年,特別部隊の兵士と陸軍兵士との間で銃撃戦が発生し,複数の兵士が死 亡するなど,治安機関の内部にも問題がみられますので注意してください。 (3)赤道ギニアでは,首都マラボでも平素からインターネットの一部が統制されており, SNS を使用することはできません。また,同国第二の都市バタを始め,大陸部の地方 都市への陸路による旅行に際しては,通信や電力事情が劣悪であり,事件・事故に 巻き込まれた際の緊急連絡が困難になる可能性があるため,衛星電話を持参する等 の通信手段を確保してください。 (4)近年の世界保健機関(WHO)の発表では,赤道ギニアは「もはやポリオウイルス の発生はないが,引き続き国際的な感染拡大を受けやすく,ワクチン由来ポリオウイ ルスの出現と伝播が起こりやすい国」の一つに挙げられています。このため,同国へ の渡航を予定されている方は,ポリオの予防接種についてご検討ください。 また,滞在中,以下のような感染予防対策を心がけ,ポリオ感染が疑われる場合 には,直ちに医師の診察を受けてください(ポリオの危険性・症状・特徴ほか,詳細に ついては,外務省海外安全ホームページの海外安全情報(感染症広域情報:ポリオ 発生国に渡航する際は,追加の予防接種を検討してください。(その3)) (http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2016C281.html) をご確認ください。) ア こまめに石けんと水で手洗いし,特に飲食の前,トイレの後は念入りに手洗いを 励行する。 イ 野菜や果物は安全な水で洗い,食物は十分加熱してから食べる。 ウ 乳製品は殺菌処理されたもののみ飲食する。 エ 飲料水や調理用の水はミネラルウォーターを使用する。水道水を利用する場合は, 一度十分に沸騰させた後使用する。安全な水から作ったと確認できる氷以外は使用 しない。 つきましては,赤道ギニアへの渡航に当たっては危険を避けていただくため特別な 注意が必要です。在ガボン日本国大使館(赤道ギニアを兼轄),現地関係機関,報道 等から最新情報の入手に努め,身の回りの安全に十分注意してください 3 滞在に当たっての注意 滞在中は,下記の事項に十分注意して行動し,危険を避けるようにしてください。ま た,渡航前であっても在ガボン日本国大使館(赤道ギニアには日本国大使館はなく, 在ガボン日本国大使館が兼轄しています。)に現地での滞在先や連絡先を通報する など連絡を密にしてください。さらに,赤道ギニアは報道が著しく規制されていますの で,日本国外務省,在ガボン日本国大使館,現地関係機関等より最新情報を入手す るよう努めてください。 また,赤道ギニアにおける渡航・滞在に当たっての注意事項については,外務省海 外 安 全 ホ ー ム ペ ー ジ 内 の 「 安 全 対 策 基 礎 デ ー タ 」 (http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=276 )も併せてご参照く ださい。 万一,事件・事故等に巻き込まれた場合には,在ガボン日本国大使館に連絡してく ださい。なお,赤道ギニアは,国際電話回線事情が悪いため,事件・事故等が発生し た場合の迅速な対応が困難となるおそれがあることに留意してください。 (1)現地に 3 か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後 遅滞なく在ガボン日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届 出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を 除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出シ ステム(ORR ネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしま すが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,在ガボン日本国大使館ま で送付してください。 (2)在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を 含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします (https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先 等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在外公館か らの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメー ルアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。 (3)不測の事態に備え,食料,飲料水,必要な医薬品を備蓄しておくとともにパスポ ート,貴重品,衣類等をいつでも持ち出せるように準備しておいてください。また,自 家用車はガソリンを満タンに保ち,常に良好な状態にしておいてください。 (4)タクシーは相乗りが一般的ですが,運転手の中には犯罪に加担している者もいま す。タクシーに仲間を乗せ,走行中の車内で乗客から金品を奪うという事件も報告さ れていますので,信頼できるタクシーかレンタカーを利用することをお勧めします。 (5)首都マラボを含め,各地でホテル等の情報が少なく宿舎を事前に確保することは 容易ではありません。ホテルを予約していても,勝手にキャンセル扱いされている場 合がありますので,予約の再確認と担当者名の記録をお勧めします。なお,野宿等 は,事件に巻き込まれる可能性がありますので絶対に避けてください。 (6)赤道ギニアでは,航空便の運航スケジュールが不安定であり,しばしば,出発の 遅延などが発生します。また整備の行き届いていない航空機も運航されています。同 国に赴く際,航空会社の利用・選定に当たっては,安全性に関して事前に情報収集を 行う等十分注意してください。空港の入国審査では,係官から滞在日程,宿泊先など について詳細に聴取されますので,予め正確に記録しておくことをお勧めします。 4 隣国のカメルーン及びガボンについても,それぞれ危険情報が発出されています ので,併せて留意してください。 (問い合わせ窓口) ○外務省領事サービスセンター 住所:東京都千代田区霞ヶ関 2-2-1 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903 (外務省関係課室連絡先) ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く) 電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連) 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047 ○外務省海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/(PC 版) http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.html(スマートフォン版) http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp(モバイル版) (現地大使館連絡先) ○在ガボン日本国大使館(赤道ギニアを兼轄) 住所:Boulevard du Bord de Mer, B.P.2259, Libreville, Gabon 電話:(国番号 241)01732297 閉館中の緊急の連絡・問い合わせ: (国番号 241)07856301 FAX:(国番号 241)01736060 ホームページ:http://www.ga.emb-japan.go.jp/
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