技術の名称 - 一般財団法人日本建築総合試験所(GBRC)

(一財)日本建築総合試験所
建築技術性能証明 評価シート
【技術の名称】
バーディウォール構法
-靭性型RC耐震壁構法-
性能証明番号:GBRC 性能証明 第 15-05 号
性能証明発効日:2015 年 6 月 23 日
【取得者】
三井住友建設株式会社
柱-壁板間の鉛直接合部
【技術の概要】
本技術は、両側柱付き鉄筋コンクリート造耐震
壁において、壁横筋を柱に定着せず、柱と壁の接
続はコッターおよび梁主筋等の接合筋のみにて
梁主筋等
の接合筋
鉛直接合部の
せん断力
コッター
行い、
壁両端部の柱と壁体を分離して設計するこ
横筋
(非定着)
とができる構法である。また施工においても柱、
壁それぞれに場所打ち工法あるいはプレキャス
P=Qp+TQc+CQc
水平力 P
壁板
引張柱
圧縮柱
ト工法を選択することができる。
柱せん断力 TQc
【技術開発の趣旨】
壁板せん断力 Qp
図1
両側柱付き鉄筋コンクリート造耐震壁では、壁
CQc
構法概要
板と柱が一体の I 形断面として扱われることが
一般的であるが、
本構法は設計および施工時に壁
コッター
板と柱を分離して扱えるようにしたものである。
設計では、
壁板と柱の鉛直接合部強度をコントロ
①柱コンクリート打設
ールして、
それぞれの損傷に配慮した設計が行え、
①柱 PCa 設置
靭性の高い耐震壁とすることができる。
施工にお
いても柱、
壁それぞれに場所打ち工法あるいはプ
レキャスト工法を選択することができ、
省力化を
図ることができる。
②鉄骨梁・床工事
【性能証明の内容】
②壁 PCa 設置
本技術についての性能証明の内容は、
以下の通
りである。
申込者提案の
「バーディウォール構法 設計施
工指針」に従って設計・施工された両側柱付き耐
震壁は、使用限界時(長期荷重時)に使用上の支
③壁配筋(横筋定着なし)
③梁 PCa 設置
PCa 部材間モルタル充填
障が生じず、損傷限界時(短期荷重時)に修復性
を損なう損傷が生じない。また、安全限界時(極
(2)フルプレキャスト造の場合
めて稀に発生する地震時)
に同指針で定める終局
強度と変形性能を有している。
④壁板コンクリート打設
(1)柱 RC 梁 S 造の場合
図2
施工手順例
【本技術の問合せ先】
三井住友建設株式会社 技術本部 技術研究所
〒270-0132 千葉県流山市駒木 518-1
担当者:小坂英之
TEL:04-7140-5204
E-mail:[email protected]
FAX:04-7140-5217