1年団通信 2015年7月9日発行第63号 発行責任者:大野孝之 [email protected] 印 刷 所:丸亀市立飯山中学校 http://www.hanzan-jh.ed.jp/ 中2男子飛び込み自殺か 岩手ノートに交友関係悩み 岩手県矢巾町で、町内の中学2年の男子生徒(13)が5日に列車にひかれて死亡し、生 徒が担任に提出するノートに、同級生からの暴行(ぼうこう)や「死ぬ場所は決まっている」と 自殺を示唆(しさ)する内容を記していたことが7日、生徒が通う中学校への取材で分かった。 男子生徒の父親(40)も自宅で取材に応(おう)じ、ノートには4月下旬(げじゅん)ごろから 「死にたい」などの記述(きじゅつ)があったことを明らかにした。「殴(なぐ)られたり、首絞(く びし)められたり」との記述(きじゅつ)もあり「先生から電話一本もなかった。助けてほしいと いうメッセージだったのに」と涙を浮かべた。 校長によると、ノートは担任に提出し、一日の反省などを記入するもの。事故後に男子生 徒の自宅で見つかった。担任の教諭(きょうゆ)も内容を確認していた。 学校は同日、いじめの有無などについて全校生徒を対象にアンケートを実施し、保護者 説明会を開いた。 説明会後に記者会見した鈴木美成校長は「担任の教諭にまだ詳(くわ)しく聞いておらず、 いじめがあったかどうかは分からない」としながら「生徒の死は絶対に防(ふせ)げなかった ことではないと思う」と話した。 同級生の娘がいる保護者の女性は、男子生徒について「殴(なぐ)られたりしていると娘 の友達から聞いた。学校が知らなかったでは済(す)まされない」と憤(いきどお)った。 県警(けんけい)によると、男子生徒は5日午後7時半ごろ、JR東北線矢幅駅の線路内で 普通列車にひかれ死亡した。 (7月8日 四国新聞掲載:けいさい) この記事からは、まだ事実確認が不十分なようですが、いじめが原因になった 自殺だろうと想像できます。 記事によると、みなさんも毎日書いて担任に提出している生活記録に、次のよう に書いていたようです。 「ぼくがいつ消えるかはわかりません。ですが、先生からたくさんの希望をもらいまし た。感謝しています。もう少しがんばってみます。ただ、もう市(←新聞掲載の画像の ママ)ぬ場所はきまっているんですけどね。まあいいか」 がんばろうとしたけど限界を超えたということでしょうか。とても悲しいことです。本人 は命をなくし、暴力をふるっていた人たちはまともな人生をなくすでしょう。取り返しが つきません。 暴力をふるっていた人たちは、これからの取り調べやわき立つうわさの中で、決し て今まで通りの生活はできなくなります。転校や家族ごとの引っ越しまで想像できま す。しかし、以前にあった大津市の事件の加害者もそうだったように、転校先にもう わさは追いかけてくるでしょう。家族ごと、社会的に大きな罰を受けます。自業自得 (じごうじとく)と言えば確かにそうなのですが、哀(かな)しいことです。 気になるのは、まわりの同級生たちは、亡くなった生徒が暴力を受けていたことを 知っており、その保護者たちにも知っていた人がいるということです。そのまわりの人 たちの中にも、その人が真面目であればあるほど、「自分が止めていたら」とか「自 分が先生に言っていたら」など、後悔(こうかい)して苦しむ人がいるのではないかと いうことです。 みなさん。 私たちの飯山中学校でも、もしまわりにいやな思いやつらい思いをしている人が いるなら、取り返しのつかないことになる前に、止めたり知らせたり、自分のできるこ とをしましょう。 もちろん、他人にいやな思いやつらい思いをさせるようなことを自分がしないとい うのは当然です。「あいつも悪口言うた」などと、どんな言いわけをしようが、「他人を いじめてもよい」という理由にはなりません。取り返しのつかない結果になった後では どんな言いわけも見苦しいだけです。かえってまわりの人の目が厳しくなるだけです。 多くのみなさんがつけているピンクのTシャツ型のバッジは、「私はいじめません。 私は『いじめ』を止めます」という意味のバッジです。カナダから世界中に広がって いるピンクシャツデーの運動(STOP BULLY 『いじめ』を止めろ)に私たちも賛同し ますという意味でつけています。 バッジをつけているみなさん。 ぜひ勇気を出して、私たちの飯山中学校から他人をいじめるようなことをなくしまし ょう。あなたの勇気に期待します。
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