数学 6 月第 4 週 小テスト 平面図形 配布資料 氏名 ※試験当日は本配布資料を持参し、参考資料として使用してもよい。 1 円と扇型の性質 こ おうぎがた (4) 扇 形 円 O の 2 つの半径と弧で囲まれた図形を、扇 げん (1) 円の弧と弦 形という。このとき、̸ AOB を、扇形 OAB 点 O を中心とする円を、円 O といい、円の の中心角という。 周のことを円周という。 円周上に 2 点 A、B をとるとき、円周の A ⌢ から B までの部分を、弧 AB といい、AB ⌢ と書く。また、AB の両端の点を結んだ線分 を、弦 AB という。 O 弧 B 半径と中心角が等しい扇形の弧の長さや面 弦 A 扇形 A 積は等しい。 B はんえん また、中心角が 180◦ の扇形を特に半円と いう。 弧 (2) 中心角 円の中心 O と円周上の 2 点 A、B を結んだ ⌢ O A ときにできる AOB を、AB に対する中心 ̸ ⌢ 180 角という。また、AB を、中心角 ̸ AOB に B ◦ 半円 対する弧という。 このとき、AB を半円の直径という。 2 扇形 O 中心角 A (1) 円の周の長さと面積 B 半径 r の円の周の長さを ℓ、面積を S とす ると、 周の長さ ℓ = 2πr (3) 円と直線 円 O と直線 ℓ が 1 点 A で交わるとき、直 せっ 線 ℓ は円 O に接するといい、直線 ℓ を円 O せっせん せってん の接線、点 A を接点という。 面積 S = πr 2 円周率は、円周の直径に対する割合で、お よその値として、3.14 がよく使われる。こ パイ の円周率を、ギリシャ文字 π で表す。 (2) 扇形の弧の長さと面積 半径 r、中心角 a◦ の扇形の弧の長さを ℓ、面 積を S とすると、 O ℓ = 2πr × a 360 S = πr2 × ℓ 接点A 接線 円の接線は、その接点を通る半径に垂直で ある。 ℓ S a◦ r a 360 半径の等しい円と扇形(中心角は a◦ )では、 (扇形の弧の長さ):(円の周の長さ)= a : 360 同様に、点 B を中心とした半径 2cm、 中心角 90◦ の扇形の面積は、 (扇形の面積):(円の面積)= a : 360 また、半径 r、弧の長さ ℓ の扇形の面積 S は、 1 S = ℓr という式で求めることができる。 2 90 = π(cm2 ) 360 π × 22 × (2) (影をつけた部分の面積)= (31) − (32) より、 4π − π = 3π(cm2 ) rr 答 弧の長さ · · · (3π + 4)cm、面積 · · · 3πcm2 S (3) 扇形の中心角 例題 ℓ 半径 24cm、弧の長さ 4πcm の扇形の中 例題 半径 8cm、中心角 135◦ の扇形の弧の長 さと面積を求めよ。 心角の大きさを求めよ。 解き方 中心角を x◦ とすると、 解き方 4π : (2π × 24) 135 弧の長さ 2π × 8 × = 6π(cm) 360 135 面積 π × 82 × = 24π(cm2 ) 360 答 弧の長さ · · · 6πcm、面積 · · · 24πcm2 例題 下の図形の影をつけた部分の周の長さ と面積を求めよ。 A 4cm 48π × x x = x : 360 = 4π × 360 = 30 答 30◦ 別解 4π = 2π × 24 × x より、x = 30 360 (4) 扇形の作図 例題 D 半径 3cm、中心角 90◦ の扇形を作図せ よ。 2cm 解き方 4cm E i. 線分 AB を引く。 B F 2cm C ii. 線分 AB 上であって、点 B から 3cm のところを点 O とする。 解き方 ⌢ iii. 点 O を通り、線分 AB に垂直な直 線 ℓ を引く。 AC の長さは、 2π × 4 × 90 = 2π(cm) 360 iv. 直線 ℓ 上であって、点 O から 3cm のところを点 C とする。 ⌢ 同様に、 EF の長さは、 v. 点 O を中心とした弧 BC を描く。 90 2π × 2 × = π(cm) 360 C また、AE = CF = 2cm より、周の長 さは、 3cm 2π + π + 4 = 3π + 4(cm) 点 B を中心とした半径 4cm、中心角 90◦ の扇形の面積は、 π × 42 × 90 = 4π(cm2 ) 360 A (1) B O ℓ 3cm
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