中外製薬株式会社における IRCA OEA 制度の活用戦略 ~ 日本のトップ

中外製薬株式会社における IRCA OEA 制度の活用戦略
~ 日本のトップ製薬企業実現に向けての内部監査体制を基盤とした EMS の強化 ~
中外製薬株式会社
CSR 推進部
中外製薬グループ(中外製薬株式
ントのリーダーシップ」や「従業
“EMS”への良好な影響
会社および関係会社)は、Roche
員のトレーニング」と同様に、
「内
① OEA 登録者の統合管理と
グループの一員で、日本のトップ
部監査員」が EMS の運用に重要な
相まっての、3 工場で平準
製薬企業をめざすグローバル志向
役割を担うとの考えによります。
化された環境監査体制
の研究開発型医薬品企業です。当
これは内部監査員こそが、
EMS の運
② 目まぐるしい技術革新や
グループはバイオ製品を中心とし
用に大きな影響を及す「マネジメ
設備更新にも適応できる
た医薬品を製造・輸出入・販売し、
ントレビューの結果」に指摘をし、
迅速で柔軟なシステム運
日本の制癌剤市場でトップの売り
かつ「環境活動実務」への具体的
用
上げを誇っています。これらの医
な対策を示唆できる存在だからで
薬品の多くは、個別に ISO14001 の
す。
認証を取得しているグループ内の
3 つの工場で製造されています。
③ グローバル水準の高度な
システムへの継続的な改
善
また、内部監査員養成に取り組む
これらの 3 項目は、いずれも当グ
にあたり関係業界に先がけて IRCA
ループのビジネスモデルの実現に
このたび中外製薬株式会社は、環
OEA 制度を採用したのは、本制度に
重要な効果です。
境マネジメントシステム(EMS)の
以下の 3 つの効果を期待したから
なお、十分な技量を習得した内部
グローバル水準の内部監査員養成
です。
監査員は、ISO14001:2015 環境下の
を目的に、内部監査員(補)レベ
1. 世界各国に拠点を置く IRCA か
新たな EMS への滞りない移行にも
ルをも登録範囲とした「広範な
ら本制度を通して提供される
貢献してくれると考えています。
IRCA OEA 制度」を、グループを代
最新の監査技術や規制情報に
表して IRCA と締結しました。
よる内部監査員力量の “グロ
以上のように、中外製薬株式会社
IRCA によれば、IRCA OEA 制度を締
ーバル水準”への向上
は、IRCA OEA 制度を十分に活用し
結したのは日本の製薬企業におい
2. 改訂予定の ISO14001 に係る最
て内部監査員の力量を確実にした
ては中外製薬株式会社が最初、ま
新情報や学習機会を通しての、
うえで、業界や世界的にもトップ
た、内部監査員(補)のレベルか
内部監査員への“経営志向”
レベルのクオリティを有するグル
ら IRCA OEA 制度を採用したのは当
の浸透、およびこれらの監査
ープの内部環境監査体制および
グループが世界で初めてのケース
員の活動を通しての従業員の
EMS 運用体制を確立し、環境保全活
とのことです。
“経営マインド”の醸成
動を通してトップ製薬企業に成長
3. このように養成された内部監
当グループが内部監査員の養成を
査員が力量を発揮した監査活
重要視するのは、
「トップマネジメ
動を通しての、以下のような
しようと考えています。
以上