1 月24日 - 附属幼稚園

平成 27年1月 27 日
福島大学附属幼稚園
1 月24日(土)今年度第3回めのオープンほっとタイムを開催しました。
今回は、寒いので室内開放にしました。会場の遊戯室では、カルタ・双六・独
楽・剣玉など、日本の伝統的なお正月遊びを楽しむ親子で賑わいました。
さて、今回の親子活動は昔話です。講師には本園、藤東佑和君の祖母である
藤東ヨシさんをお迎えしました。藤東さんは、中学校教師、小学校教師として
ご活躍され、退職後は、長い教員生活の経験を生かして子育て関係、社会福祉
関係、運動・体育関係などの講師として県内各地を回るなど幅広い分野でご活
躍なさっております。また、本園にも何度かおいでいただいた梁川ざっと昔の
会の横山幸子さんのお弟子さんであり、ふくしま民話茶屋の会副会長も勤めて
おられます。
さて、会場の遊戯室は、藤東さんのお持ちになった
いろりの背景で、すっかり昔話の世界です。
まずは、福島のお話「信夫山のごん坊狐」の素話か
らスタートです。しっぽの短いことを「ごん坊」とい
うそうですが、その由来がわかるお話です。
次に「雪んこ」「犬の足」へと続きます。「雪んこ」は最後に溶けてしまうち
ょっと悲しいお話です。犬は神様が慌てて作ったのではじめは足が3本しかな
かったということです。3本足ではなかなか大変なので、後から神様にお願い
して足を作ってもらいました。神様からいただいた大事な足におしっこをかけ
てはならぬと犬はおしっこをするとき、片足をあげるそうです。
ここで、素話は終了。次の「狸の太鼓」は、藤東さんお手製の狸の
人形が登場しました。罠にかかった狸の子がおじいさんに助けられま
す。恩返しに、お母さん狸が太鼓に化けて自分を売るように勧めます。
たたくとお話をする太鼓はお金持ちの息子の目にとまります。太鼓を
手に入れた息子は大喜び。けれどもあまりに乱暴に扱うので、太鼓はお話をし
なくなってしまい、息子は太鼓を放り出します。お母さん狸は元の姿になって
山へ戻っていったそうです。めでたし、めでたし。
平成 27年1月 27 日
次に登場するのは絵本「ねこのビート」です。ビートのはいている靴が色々
な色になってしまいますが、たとえ何色になっても「かなりさいこう!」なん
だそうです。とても前向きになれるお話です。子どもたちにビートになっても
らって掛け合いを楽しんでいました。
紙芝居も登場します。「森のお化け」は、進んでいくと必ず分かれ道があり、
子どもたちが道を選ぶことができます。何もなければ「あー、よかった」で進
めますし、もしもお化けがでてきたら、
「あー、戻れ戻れ!」で別の道を選んだ
ことにして進めます。とても面白い紙芝居でした。
ここでちょっとお話はお休み。これも藤東さんお手製のマラカス(ペットボ
トルや乳酸飲料の空き容器にボタン、ビーズ、豆などを入れたもの)を使って
「おもちゃのチャチャチャ」を演奏します。音楽をよく聴き、決まったところ
でならすのがポイントです。
また、お手玉(これも幼稚園の子どもたちの手に合わせて小さい物を作って
きて下さったそうです)を使った「お手ぶし手ぶし」なども体験。親子で歌い
ながら楽しみました。
「時計屋さん」は数を唱える、自分で上にあげたお手玉を
キャッチするなど、年長さんにぴったりの遊びですね。
あっという間の1時間。最後はエプロンシアター
「おむすびころりん」です。子どもたちにはねずみ
の歌を担当してもらいました。お話を聴きながら自
分の番が来ると一生懸命に歌います。手の動きもつ
いているので参加しながら楽しく聴くことができま
した。未就園の小さい子どももいましたが、人形や
わらべ歌なども取り入れた藤東さんのアイディアで、飽きずに楽しむことがで
きました。藤東さん、事前にたくさんご準備くださいまして本当にありがとう
ございました。