学校だより「敬愛信行」第 9号 平成27年 6月11日発行

朝日町立朝日小学校
H27年度学校だより
平成27年 6月11日発行
№9
防犯教室
6月9日(火)の2限目、全校で体育館に入り、防犯教室を行いました。
あいにくの天候のため、元々予定していた不審者侵入対応訓練(本校職員が不審者に扮し、教室に侵
入。児童に危害を加えられるのを防ぎながら、全校児童が避難する、という想定)は実施できませんで
したが、四日市北警察署生活安全課から八鳥警部補に来ていただき、次のようなお話をしていただきま
した。
今、皆さんの周りにいる先生達、みなさんのお父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、近所の
人…ほとんどの大人は『良い大人』です。でも、中にはほんの少しの数ですが『悪い大人』がいます。
そんな悪い大人は、みなさんにいたずらをしたり、連れて行こうとしたりします。そのような被害から
身を守るために、大切なことがいくつかあります。覚えておいてほしいのは「自分の身は、自分で守る」
ということです。そのためには、まず、なるべく一人で過ごさないことが大切です。お友達や周りに知
っている人がいるところで遊ぶようにしましょう。高学年の人は、遅くまで小さい子が一人でいるのを
見かけたら「もう、帰ろう。
」と声をかけて、知っている子なら一緒に帰ってあげてください。
また、悪い大人は「急にお母さんが病気になった。おじさんが連れて行ってあげるから、一緒に病院
へ行こう。
」と言ったり、みなさんがほしいもの、例えばケーキや人気のキャラクターグッズをあげるか
ら、車に乗るように誘ったりします。絶対について行かないでください。連れて行かれそうになったと
きは、大きな声を出して助けを呼んでください。「助けて。助けて。誰か来て。助けてー。」と何度も続
けて叫ぶのが大切です。そして、逃げてください。
その後、学年ごとに、更には全校で「助けてー。
」と大きく叫ぶ練習をして防犯教室を終えました。あ
ってはならないことですが、もしもの場合に出会ってしまった時には、今日学んだことを思い出して「自
分の身は、自分で守る」ようにしてほしいと思います。
余談ですが、防犯教室後、八鳥警部補が「朝日小
の子達は、あんなにたくさんいるのに、先生が『お
しゃべりを止めて、お話を聞く用意をしましょう。
』
と言われたら、すぐに口を閉じて静かにすることが
できるので、びっくりしました。また、他校では、
高学年は恥ずかしがって大きな声を出さないこと
が多いのですが、今日はしっかり声がでていました
ね。
」と、ほめてくださっていました。
ちょっと一息…
6月23日って何の日?
6月23日は何の日か、ご存知でしょうか?三重県民の私たちには馴染みが薄いかも知れませんが、実はこ
の日は、沖縄県が制定している『慰霊の日』という記念日です。先の太平洋戦争における沖縄戦(1945年
3月、沖縄諸島に上陸したアメリカ軍と日本軍との間で行われた地上戦)で、組織的な戦闘が終わったとされ
るのが1945年6月23日。つまりこの日は、沖縄にとって沖縄戦終結の特別な日なのです。毎年この日に
開かれる沖縄戦全戦没者追悼式で朗読された『平和の詩』については、昨年度の『敬愛信行』にも載せました
が(26年度版『敬愛信行』№11:昨年度の学校だよりは朝日小H.Pでご覧いただけます)、「戦争によ
る惨禍が再び起こることのないよう、人類普遍の願いである恒久の平和を希求するとともに戦没者の霊を慰め
るため」に制定されたこの慰霊の日は、太平洋戦争終結後、アメリカの占領下にあった沖縄が1972年5月
15日、日本に返還された後も引き継がれ(1989年、沖縄県は土曜閉庁実施に伴い、沖縄県独自の「慰霊
の日」の休日を廃止する、という案を県議会に提出する準備をしましたが「慰霊の日の休日を廃止すれば、沖
縄戦は風化する」と、県民の大多数が反発。県民あげての取り組みが展開され、2万人もの署名が集まりまし
た。県は県民の声を無視し続けることはできなくなり、翌年3月の定例県議会で「休日廃止案」の撤回が決ま
りました。その後、県民の声は中央政府までも動かし、休日に関する地方自治法の修正案が国会を通過し「慰
霊の日」の休日は認められることになりました)
、現在も沖縄県独自の休日として続いています。
BEGINというグループが歌っている『島人(しまんちゅ)ぬ宝』という曲をご存知でしょうか?
島人ぬ宝
僕が生まれたこの島の空を/僕はどれくらい知っているんだろう/輝く星も 流れる雲も/名前を聞かれて
もわからない/でも誰より 誰よりも知っている/悲しい時も 嬉しい時も/何度も見上げていたこの空を/
教科書に書いてある事だけじゃわからない/大切な物がきっとここにあるはずさ/それが島人ぬ宝
僕がうまれたこの島の海を/僕はどれくらい知ってるんだろう/汚れてくサンゴも 減って行く魚も/
うしたらいいのかわからない/でも誰より 誰よりも知っている/砂にまみれて 波にゆられて/
ど
少しずつ
変わってゆくこの海を/テレビでは映せないラジオでも流せない/大切な物がきっとここにあるはずさ/そ
れが島人ぬ宝
僕が生まれたこの島の唄を/僕はどれくらい知ってるんだろう/トゥバラーマも デンサー節も/言葉の意
味さえわからない/でも誰より 誰よりも知っている/祝いの夜も 祭りの朝も/何処からか聞えてくるこの
唄を/いつの日かこの島を離れてくその日まで/大切な物をもっと深く知っていたい/
それが島人ぬ宝/
それが島人ぬ宝/それが島人ぬ宝
大変に有名な曲ですし、カラオケなどでもよく歌われるのでご存知の方もたくさんみえると思います。私自
身も大好きな曲です。この曲は、沖縄本土復帰三十周年の2002年、「沖縄の新しい唄」を追求しようとい
う試みから、地元の中学生たちが書いた詞からヒントを得て作られました。
以前、私が6年生を担任した際、この曲を道徳の授業で取り上げたことがありました。平和学習として、ま
た環境学習として子ども達にこの曲から色々なことを感じ取らせたいと思い、歌詞を印刷したプリントで話し
合った後、実際にCDを聴かせました。哀愁を帯びたメロディーが子ども達の興味を引いたのか、はたまた「イ
ーヤーサッサー」「シーサーサー」という合いの手が覚えやすかったのか、「もう一度かけて!」という声が
相次ぎ何度も何度もかけました。
数日後、修学旅行のバスの中で大カラオケ大会になった時、私は自分でCDを持参し、子ども達の「イーヤ
ーサッサー」「シーサーサー」という合いの手の大合唱をバックに、大変気持ちよく『島人ぬ宝』の曲を歌い
切ることができたのでありました。めでたし、めでたし。(「自分が歌いたかっただけじゃないのっ?!」と
いう突っ込みはご遠慮ください。:笑)