第3課台本 (日二甲、乙第二組) 第1幕

第3課台本
(日二甲、乙第二組)
第1幕:
薫という子供が一生懸命道を走っている。その手に
はフィルムを握っている。その子の後ろに数人の男が
追っている。
数人の男:「待って、このガキ!」
薫:「誰か~!助けて~!!」
ちょうどその頃傘を持っている謎の男が通りかかって
いる。
薫:「お願い、助けてくれ!その人たちが……」
謎の男が迷っている間に数人に囲まれたが、彼は容
赦なくその人たちをやつけた。その後、謎の男が薫を
連れてアパートに帰った。
第2幕:
N:「君、名前は何という。」
薫:「人の名前を聞く前に、まずは自分から名乗
るべきでしょう。」
N:「生意気ながきだな。いいだろ、俺はN
だ。」
薫:「じゃ、僕は天野 薫です。さっきはありがと
うね。」
N:「で、何であいつらに追われているんだ。」
薫:「それは……」
実は薫のお父さんは新聞記者で、ある日警察とやく
ざの取り引き現場を目撃した。彼らに気づかれ、一
週間後殺されてしまいました。だが、その前に薫の
お父さんはそのフィルムを薫に渡した。だから、薫
も追われている訳なんだ
N:「そなんだ、君も大変だな。」
薫:「あっ、ところで君は強そうですね、あいつら
の親分をやつけてくれませんか。」
N:「……………」(お金が欲しそうな様子)
薫:「お金ならあるんです。これ。」
N:「何だそれ!君、本気か?!この金じゃ闇の
世界でゴキブリ一匹も殺せないんだぞ!」
薫:「お金のことなら何とかしますから、それだ
けは頼む。お願いします、この通りだ。」
薫は頭を下げた。
N:「………」Nはいやな顔をしている
ちょうどその時、やくざたちがアパートの中に入
り込んで、中をぶち壊して、薫を殺そうとする。
でも、あっという間にまたNにやつけられ、彼ら
のアジトへ逃げた。Nは壊されたアパートを見て、
怒った表情でした。
N:「がき、運がいいなあ。俺は気が変わった、
金なんか要らない。君の頼みは引き受けた。今日
はもう遅い。君も疲れただろう、早く寝ろ。」
薫:「はい~!」
薫はそう言って、うれしそうに部屋に入った。N
はその後ろ姿を見て、心の中にそう思った。
(復讐は虚しい。殺してから殺されて、殺されて
から殺して。本当に虚し過ぎるんだ。そのがきに
こんなことを言っても諦めないだろう。やはりが
きに実際にそう体験させるしか方法がないだな)
第3幕:
龍二:「あのガキはもうやつけたのか。」
手下:「申し訳ありませんが、強い奴が邪魔し
やがって……」
龍二:「誰でも構わん、あいつもやつけたまえ。
あと三日の期間を与えろ。もし、できなかった
ら……わかってるなあ。」
手下:「はは!」
この男、じつは<百人斬の龍二>と言われている。北
九州の最強の組織の親分だ。龍二はいろんな悪事をし
た。例えば、強盗殺人,政治家や警察を操ることなど。
実は、北九州のナンバーワンのやくざと言えるほどの
恐ろしい男だ。
次の夜にNは薫を連れて龍二たちのアジトへ攻め
込んだ
<戦闘画面>
龍二:「ついにここへ辿り着いた。お前もやるな
あ。どう、俺の元へ来る気はないか。」
N:「いやだな。お前は弱すぎるんだ。」
龍二:「何!」
<戦闘画面>
龍二:「お前……何者だ。」
N:「知りたいなら教えてやろう、俺は輔仁大学
日本文学学科二年甲組、学籍番号64番の林士鈞
だ。」
薫:「わははは…….死んだか,死んだか、ざまを
みろ!」
N:「もういいだろう、行こう。」
薫:「……うん」
最終幕:
N:「どう、気が済んだか。」
薫:「……わからない、あいつもう死んだのに、
どうして僕は全然うれしくない……うれしいはず
なのに……どうして……」
N:「そうか……君もわかったのか、復讐の虚し
さを。あいつを殺しても、君の父さんはもう戻れ
ない。実は俺、あいつに気を失っただけ。本当の
復讐をしたいなら、自分の手でやれ。そのフィル
ムを使ってなあ」
薫:「……うん!わかった。僕、一生このことを
忘れない。本当にありがとうございます!!」
その後、薫はそのフィルム使って龍二と警察の関
係を世間に知ってもらい、彼らは全部逮捕された。
めでたし~めでたし~
<終わり>