MMテキスト-上

スライドシ ョー
第1章
はじめに
いくつかの注意点
1
第1節
スライドショー
第2節
写真とビデオ
第3節
スライドショーのプログラム
第4節
ムービーメーカー(そしてフォトストーリー)
第2章
…………………………………………………………………………… 1
……………………………………………………………………………… 2
………………………………………………………… 2
…………………………………… 2
ムービーメーカ
3
第1節
どのバージョンを使う?
……………………………………………………………… 3
第2節
ムービーメーカーはどこにありますか?
第3節
立ち上げ画面の説明
…………………………………………… 4
…………………………………………………………………… 4
第3章
おおまかな作業の流れ(フォトスライドショーを中心に)
5
第4章
具体的な作業
6
第1節
写真の選択
第2節
写真の取り込み
第3節
ストーリーボードに取り込み
第4節
ストーリーボードで編集
第5節
プロジェクトの保存
第5章
………………………………………………………………………………… 6
…………………………………………………………………………… 6
………………………………………………………… 7
……………………………………………………………… 7
…………………………………………………………………… 8
タイムラインで編集
9
第1節
最初にタイトルを挿入しましょう
第2節
再生時間の調整
第3節
切り替え効果の表示
第4節
ビデオ特殊効果の表示
第5節
白黒写真からカラー写真に切り替わる
第6節
写真に説明文を!
……………………………………………………………………… 13
第7節
最後にクレジット
……………………………………………………………………… 14
第8節
写真を加工して、魅せる工夫
第9節
音楽(BGM)を入れる
第6章
…………………………………………………… 9
………………………………………………………………………… 11
…………………………………………………………………… 11
………………………………………………………………… 12
……………………………………………… 12
………………………………………………………… 14
………………………………………………………………… 15
ムービーとして保存 (ムービーの完了)
17
第1節
コンピュータに保存
第2節
CD に保存
第3節
DVD に保存(MicroSoft:DVD メーカー)
第4節
DVD に保存(無料の DVD 書き込みソフトを利用する)
第7章
…………………………………………………………………… 17
……………………………………………………………………………… 18
………………………………………… 19
………………………… 19
付録:購入したCDの曲を取り込む
21
第1節
ウインドーズ・メディア・プレーヤ(Windows Media Player)
第2節
最低限確認しておくこと
第3節
CD をセットして曲を取り込みましょう
………………… 22
……………………………………………………………… 22
…………………………………………… 23
スライドシ ョー
第1章 はじめに いくつかの注意点
撮り貯めた写真を整理してみると、その時々の状況や感情が思い起こされて懐かしいもので
す。そして点から線へ、線から面へと想いは膨らんできます。音楽をつけたり、ナレーショ
ンや子どもの音楽会の録音を入れたりすると、それはもう立派な映画の完成です。映画作り
は、そんなところから始まるのでしょう。
そんな事を夢見ながら、スライドショーの勉強を進めましょう。
第1節 スライドショー
デジタルカメラで撮った一枚の写真が、ズームアップされて、まるで映画の様に動きのある
場面に変化する『スライドショー』は、皆さんもご覧になったことがあると思います。また
最近は SD カードや USB に写真を入れて再生する、『デジタルフォトフレーム』もスライド
ショー専用機として人気が出てきました。新しい TV にもそんな機能がついています。
あなたが作ったオリジナルのストーリーが出来たら素敵だとは思いませんか?スライドショ
ーと言う技術は昔からありました。写真を自動的に切り替えていくソフトでしたが、パソコ
ンでしか見ることが出来ませんでした。
パソコンの性能が上がって、ムービーの編集もそれ程負担ではなくなりました。そして DVD
に焼けば、パソコンが無くても DVD プレーヤで誰でも見られるようになりました。ビデオ
とスライドショーが合体化したストーリーも作れます。スライドショーはビデオ編集への一
歩にもなります。
第2節 写真とビデオ
ビデオやTVは、少しずつ違った写真を連続的に送って、動作がスムーズに動くように見せ
ています。そのため1秒間に60枚の写真を TV 画面に送っています。
皆さんがこれから始めようとしているスライドショーでは、1枚の写真を5秒間見せようと
すると、5秒×60枚=300枚の写真に置き換わることになります。即ち写真のコピーを
300枚作って、5秒の間にパラパラと見せると言うことです。出来上がるファイルが極端
に大きくなりますので、充分に認識しておいて下さい。うっかりすると、たちまちハードデ
ィスクが一杯になってしまいます。要らなくなったものはどんどん捨てましょう。
第3節 スライドショーのプログラム
かってスライドショーというと、写真を切り替えて表示するという方法でした。CD にフォ
ルダーを作りその中に写真や音楽を入れておきます。パソコンを持っている仲間同士の写真
の公開方法としてかなり流行りました。今でもデジタルフォトフレームや、インターネット
のスライドショーとして、この方法は生きています。考え方もわかりやすく、データ量も少
なくて済みます。自分のパソコンで楽しむのでしたら、最も良い方法だと思います。無料ソ
フトもまだ出ています。(xyslide、ViX、TOM'sPhotoSlide2002 …)ただソフトのバージョン
アップが Windows のバージョンアップについていけないのが実情で、淘汰されてしまうか
も知れません。。
一方 Microsoft は古くからムービーに力を注ぎ、ムービーの編集ソフトを無料で配布してき
ました。それが『ムービーメーカー』です。それをフォトスライドに限定したソフトが『フ
ォトストーリー』です。これらはあくまでビデオの編集ソフトです。完成して DVD に焼け
ばパソコンが無くても再生出来ますが、ファイルはとても大きくなります。
第4節 ムービーメーカー(そしてフォトストーリー)
ビデオ編集ソフトを無料で使えるのは魅力です。これを使わない手はありません。大いに利
用しましょう。もっと便利で高機能な市販のソフトがありますが、かなり高価です。またビ
デオカメラを購入した人は、付録にビデオ編集ソフトが付いています。でもとてもムービー
-1-
スライドシ ョー
メーカにかなわないでし
ょう。
ムービーメーカが最初に
発 表 さ れ た の が
Windows Me の 時 代 で
す。この頃のパソコンは、
ビデオを編集するには少
々力不足でした。また初
版のソフトですから機能
的にもまだまだ物足りな
い部分もありました。も
し WindowsMe で利用す
るなら短時間のストーリ
ーで我慢して下さい。パ
ムービーメーカのバージョン
1.0 - Windows Me に搭載(2000 年)
1.0.1377 - Windows Update にて配布(2001 年)
1.1 - Windows XP 初期出荷版に搭載(2001 年)
1.1.1 - Windows XP SP1 に搭載 (2002 年)
1.2 - Windows Update にて配布(2002 年)
1.2.1 - Windows Update にて配布(2002 年)
2.0 - Windows XP 初期出荷版および SP1 用(2003 年)
2.1 - Windows XP SP2 に搭載(2004 年)
2.5 - Windows XP Media Center Edition 2005 用(2004 年)
2.6 - ダウンロードセンターから入手可能(2007 年)
6.0 - WindowsVista Home Premium と Ultimate に搭載(2007 年)
? - WindowsLive ムービーメーカー(多分 V7.0 と思います)
ソコンがフリーズしてしまいます。
WindowsXP になると、マイクロソフトも目玉のソフトとして標準的に搭載するようになり
ました。ビデオ編集用のムービーメーカ 2.1 とフォトスライダー専用のフォトストーリー 3、
というソフトです。
WindowsVista になると、ムービーメーカ 2.6(2.5 以前の内容とほとんど同じで Vista 専用)
にバージョンアップされます。最終的にはかなりの改良(別ソフトだったフォトストーリー
は、ムービーメーカの中に吸収されました)が行われ、バージョン 6.0 になりました。そし
て DVD に焼く「DVD ライター」が搭載されました。
Windows7 では WindowsLive システムとして、いろいろのソフトとのリンクがされました。
WindowsLive は Vista でも使用可能で、WindowsLive フォトギャラリーや WindowsLive ムー
ビーメーカとなりました。http://download.live.com/moviemaker
第2章 ムービーメーカ
前置きはこれくらいにして、無料で使えて、ある程度の機能を満たしている、ムービーメー
カについて具体的に使い方を勉強していきましょう。Windows Me の時代からあるソフトで
すから、バージョンによって使い方が若干違ってきます。ここでは WindowsXP の SP2 で
搭載された バージョン 2.1 で進めていきます。自分のパソコンにあるバージョンのムービ
ーメーカを利用して下さい。基本的には OS の付録ソフトです。
第1節 どのバージョンを使う?
WindowsMe で使用する方は、長いストーリーは厳しいので、5分程度のストーリーで我慢
して下さい。勿論パソコンが許す限りは、もっと長くても一向に構いません。
もし WindowsXP を使用していて、将来的にもビデオの編集はやらないで、スライドショ
ーだけと言うことでしたら、『フォトストーリー3』が最適かも知れません。このソフトは
WindowsVista でも動いています。簡単な曲ですが、BGM も作曲してくれます。
ムービーメーカーは、ワードの様に複雑で多様なことを覚える必要はありません。写真を読
み込んで、ストーリーを作って、ムービーにするだけです。むろん最終的に DVD にするに
は、DVD の知識が必要ですが… WindowsVista 以降なら書き込み用ソフトが付いています。
最新版の『WindowsLive ムービーメーカー』は例によってリボン方式を採用しています。旧
バ ージョン に馴れてい る人には 使いにくい かもしれ ませんが、機能も優れていますし、
WindowsVista、Windows7 を使っている方には最新版(WindowsLive)がお勧めです。
バージョンによる大きな違いは…
-2-
スライドシ ョー
Ver.2(XP)と Ver.6(Vista)以降では、『移動』即ち写真がズームしたり、パン(右から左に流
れたり)する機能があるかないかです。XP でも『フォトストーリー3』には、この機能も
あります。ビデオは扱えませんが、スライドショーとしては機能が充実しています。
第2節 ムービーメーカーはどこにありますか?
『ムービーメーカー』はどこにあるのでしょうか?とりあえず『アクセサリー』を見て下さ
い。画像編集ソフト『ペイント』や『電卓』の入っているところです。ここにあればそのま
ま使って下さい。WindowsXP で SP1 以前の方は、まず WindowsXP を SP2 にバージョン
アップして下さい。セキュリティーを確保するためにも SP2 は必須条件です。
Windows7 で は 、 新 た に ダ ウ ン
ロードしてインストールする必
要があります。これを機会に、
無料でいろいろの機能が利用出
来る WindowsLive の ID を取得
してパソコンの世界を広げるの
も良いかもしれません。是非お
勧めします。
(http://windowslive.jp.msn.com/)
ダウンロードやインストールに
ついて分からないところは、イ
ンストラクターや会員に聞いて
下さい。プログラムの準備が出
来たら始めましょう。
第3節 立ち上げ画面の説明
上の図は Ver.6.0、その下の図は WindowsLive ムービーメーカーを立ち上げた時の画面です。
次のページは、この講座で(基本として)使うバージョン2.1の立ち上げ画面です。
Ver.2.1 と Ver.6.0 はよく似ていますが、WidowsLive ムービーメーカー(最新版)は作業内
容がリボン表示になっています。図のタブは『ホーム』を表示しています。とりあえず自分
のパソコンの「ムービーメーカ」を立ち上げてみて下さい。
『ヘルプ』の『バージョン情報』
をクリックするとバージョンが表示されます。
このテキストでは各バージョンの説明を追記していきますが、バージョンの比較をするのが
目的ではありません。マイペースで必要なところだけを読む様にお願いします。
-3-
スライドシ ョー
第3章 おおまかな作業の流れ(フォトスライドショーを中心に)
上の図(ムービー作業)に大体の作業手順が載っています。
1
ムービーメーカーに写真を取り込みます。
2
取り込んだ写真を切り替える方法を選びます。
同時にタイトルやクレジットを入れます。即ちムービーを編集します。
3
ムービーとしてパソコンや DVD に保存します。
作業は一度で完成しませんから、作業途中では『プロジェクト』として保存し、次回に
その『プロジェクト』を呼び出して作業を始めます。
随分と簡単ですが、流れはこんなものです。以下に注意する点を列挙しておきます。
☆ 取りかかる前に、まずは写真の整理をして…、
頭の中でストーリを組み立てて下さい。ノートなどに物語の流れやタイトルの工夫、音楽や
編集方針など記録しておくとなお良い。先に写真を選んでおきます。新しくホルダーを作っ
て、選んだ写真のコピーを一纏めに作っておくと良いでしょう。その時に再生する順番に番
号をつけてファイル名にしておくとその後の処理がとても楽になります。下で説明するよう
に、ビデオを編集している時は、このコピーした写真を直接使うのでなく、その写真を小さ
くした写真(サムネイル:本物の写真ではありません)を使います。
☆ ムービーメーカに写真を取り込むと言うこと…は、
第1章の最初で述べたように、ムービー(ビデオ)はとても大きなファイルになります。そ
の大きなファイルをそのまま取り扱うのでは、非常に高性能なコンピュータを使う必要があ
ります。私たちは、とてもそんな高価なコンピュータを持つことは出来ません。
そこでムービーを編集する時には、元の写真を小さくしてそのコピーを使うことにします。
そうすれば取り扱うファイルも小さくなるので、私たちのパソコンでも編集作業が出来ます。
☆ プロジェクト?の保存…
メニューの『ファイル』をクリックすると、『ファイル保存』や『ファイルを開く』などの
ファイル処理の命令が見つかりません。その代わりに『プロジェクトを保存』とか『プロジ
ェクトを開く』等という命令があります。何度も述べたように、ムービーメーカーと言うプ
ログラムでは、ファイルを保存するのでなく『作業』を保存するからです。例えば、この写
-4-
スライドシ ョー
真を5秒表示する。次の写真への切り替えはクロスフェードを使う。視覚効果は白黒を使う
…等と言った「命令を保存」するのです。勿論ビデオが完成すれば最終的にはファイルにお
とします。それは第3ステップの『ムービーに保存する』と言う命令です。
…ですから、保存した『プロジェクト』をコピーしてお友達にあげても、元になる写真や音
楽が無ければ、ビデオは再生してくれません。
『ムービーに保存』して始めて完成なのです。
第4章 具体的な作業
それでは実際にフォトスライドショーを作ってみましょう。今までに撮り貯めていた写真を
元にストーリーを考えて、タイトル(ムービーの題名)を決めて下さい。初めは練習ですの
で写真は10枚程度に絞りましょう。出来れば、縦ばかり、横ばかりの写真でなく混ぜてお
くと練習するのに都合が良いですね。また削除の練習のために、一枚だけ要らない写真を入
れておきましょう。
タイトルは自分なりに決めて下さい。ドイツロマンチック街道を行く…でも、○○ちゃんの
七五三…でも、狭山湖の春…でも、韓流スター××君…でも、過去に撮り貯めた写真をひっ
くり返すして夢を形にして下さい。写真を選んだ段階である程度ストーリーが出来ているも
のです。
第1節 写真の選択
10枚程写真を選びましたか。それで
は USB メモリー等にその写真のコピ
ーを保存して下さい。USB メモリーに
はフォルダーを新規作成し、決めた『タ
イトルの名』をつけて下さい。更にそ
のフォルダーの中に『写真』と言う名
のフォルダーを作り、その中に選んだ
写 真 を コ ピ ー し て 保 存 し まし ょ う 。
リムーバブルディスク(F:)→ タイト
ル名→写真(この中に写真が10枚程)
と 言 っ た 具 合 で す 。「 タ イ トル 」 の 下
にもう一つ「音楽」というフォルダー
も作っておきましょう。後で BGM を
ここに入れます。
勿論写真だけでなく、ビデオでも絵で
も構いません。本来はビデオ編集用のソフトです。旅のスラ
イドショーに地図や案内などを入れるのも良いと思います。
また最近のカメラはビデオが撮れるのが普通になっています。
第2節 写真の取り込み
前ページのメニュー(次ページに再掲載)「ムービーの作業」
の①「1ビデオの取り込み」の中に②「画像の読み込み」が
ありますのでクリックして下さい(次ページの図参照)。Ver.6.0 では「読み込み」→「画像」
になります。Live では「ホーム」タブの「ビデオおよび写真の取り込み」です。フォトス
トーリー3は最後に付録で説明しますが、質問形式に答えていくと、このテキストと同じよ
うに完成出来ます。写真を選ぶ様にエクスプローラが立ち上がりますので、第1節で設定し
た リムーバブルディスク(F:)→ タイトル名→写真
とたどり、写真を取り込んで下さい。
先頭の写真を左クリック→ shift を押しながら最後の写真を左クリックします。全ての写真
(10枚程あるはずです)を選択出来ましたか。それでは『開く』或いは『取り込む』をク
-5-
スライドシ ョー
リックして下さい。下図が開いた直後の状態です。オレンジで囲った中心部③に写真(クリ
ップ)が読み込まれています。④写真(クリップ)を選択すると右側のモニター画面⑤に拡
大表示されます。他のクリップを選んでモニター画面で観察して下さい。⑥をクリックする
と③の表示方法を「縮小表示」か「詳細表示」に変えることが出来ます。
第3節 ストーリーボードに取り込み
上図の黄色で囲まれた部分⑦が「ストーリーボード」です。前にも述べたように、大きな画
像を編集するとコンピュータの負担が大きくなるので画像やビデオを小さくして「ムービー
メーカー」に取り込みます。それが第2節の作業でした。この⑦ストーリーボードに取り込
んではじめてビデオの編集が可能になります。
ストーリーボードへの取り込みは、(③のクリップから)ドラッグ&(⑦へ)ドロップすれ
ば OK です。この時に要らない画像は取り込まなければいいのですが、画像を選んで右クリ
ックメニューから『削除』でもできます。とりあえずこのまま全部(要らない画像も含めて)
ストーリーボードに取り込みましょう。次下のようにします…
最初の画像(③の上段左)を左クリック、Shift を押しながら最後の画像(下段の右)を左
クリック。クリップを全部選べたら、右クリックメニューで「ストーリーボードに追加」で
も、ドラッグ&ドロップでも、どちらでも取り込みが可能です。
取り込んだ直後の画像が次ページにあります。順番にストーリーボードに取り込めているの
が分かります。
第4節 ストーリーボードで編集
ストーリーボードでの編集は、あらすじを作る感じです。後で述べるように、詳細な編集は
「タイムライン表示」に切り替えて行います。
『画像を選んで右クリックメニュー』(図)で殆どのことは出来ます。
画像の削除 (編集の練習のために入れておいた写真を削除)
ストーリーボード三番目の画像①を左クリックして選択、右クリックメニューで『削除』。
削除してもストーリーボードから削除されますが、コレクションのクリップは残っています。
-6-
スライドシ ョー
写真の縦横変換(回転)
6番目の五重塔の写真が横を向いています。時計回り
に 270 度回転(3/4 回転)して正しい向きに直します。
画像②を左クリックして選択、右クリックメニューで
『ビデオ特殊効果』をクリックすると右のメニューが
現れます。右図のように『270 度回転』をこの写真に
『追加』します。一見変わらないようですが、モニタ
ーに写っている画像は五重塔が正立しています。
写真の移動
ストーリーボード上で、移動したい写真を左クリック
して、移動したい位置まで『ドラッグ&ドロップ』す
れば、簡単に移動します。
次に進む前に、(再生するため)先頭
の写真を選んで、モニターのプレイ
ボタン▲を押してみて下さい。スト
ーリーボードの順番で、5秒程度で
写真が切り替わりましたか?思った
通りの動きをしていれば、大筋が出
来上がりました。
第5節 プロジェクトの保存
とりあえず一度プロジェクトを保存
しておきましょう。
メニューの『ファイル』→『名前を
付けてプロジェクトを保存』で保存
して下さい。USB メモリーの『タイ
トル』名をつけたフォルダー①に、
タイトル名②で保存して下さい。フ
-7-
スライドシ ョー
ァイルの拡張子は.MSWMM と長くなります。前ページの図のように、作っておいた写真フ
ォルダーや音楽フォルダーもあるはずです。
保存できたら一度ムービーメーカーを終了しましょう。そして再度ムービーメーカーを立ち
上げて下さい。コレクションの写真は見えますが、ストーリーボードの写真はありません。
ムービーメーカの『ファイル』メニューを開くと一番下に先程保存したタイトル名がありま
すのでクリックして開いて下さい。『プロジェクトファイルを確認しています』と表示され
呼び込まれます。これで作業が出来る状態になりました。
それでは再度ムービーメーカーを終了し、USB メモリーを取り除いてからムービーメーカ
ーを立ち上げて下さい。コレクションの写真に大きな赤い X がついています。この×は「写
真を探しましたが見つかりませんでした」という意味です。コレクションにある写真やスト
ーリーボードにある写真は、もともとの写真(今回は USB メモリーの「写真」フォルダー
にあります)から作り出されるので、USB メモリーがないと出来ません。
ムービーメーカーを閉じて、もう一度 USB メモリーを入れてからムービーメーカーを立ち
上げてみて下さい。チャンと写真がありましたね。
他のパソコンでムービーメーカを立ち上げて、写真が×になっているときには…、
一枚だけ×を W クリックして下さい。「ファイルが見つからないので場所を参照しますか」
と問い合わせてくるので、「はい」をクリックして USB のフォルダーを指定して下さい。一
枚だけ指定すれば全ての写真が指定されます。もし一カ所(USB メモリー)にまとめてお
かないと、一枚ずつあちこち探し回らなければなりません。
第5章 タイムラインで編集
それではタイムラインを使った、本格的な編集に入りましょう。
前ページの最初の画像で、ストリートボードの④のボタン『タイムラインの表示』をクリッ
クして下さい。上図のような『タイムライン』が現れましたか?横軸は時間になっています。
図の④の青い縦線は現在時間を示しています。再度③『ストーリーボードの表示』をクリッ
クすると元のストーリーボードが表示されます。表示は『タイムライン』に戻して下さい。
②のタイトル一覧が一部しか見えないと思います。①の位置にカーソルをもって行く。カー
ソルの形状が赤丸で囲った両矢印の形状に変ったら、左クリックしたまま、上に動かして高
さを広げて下さい。②のタイトルが図のように全て見えるように調整して下さい。
①の時間バーを左クリックしたまま先頭に(左側)もってきて下さい。そしてモニターのプ
レイボタン⑤▲をクリックして下さい。時間バーが移動してその位置の写真がモニターに映
し出されて、タイムラインと画面の関係を観察できると思います。
第1節 最初にタイトルを挿入しましょう
映画の最初は、タイトルから始まりますね。
この節では「ムービーの最初にタイトルを追加」しましょう。次ページの画面左側の『ムー
ビーの作業』の『ビデオの編集』の中に①『タイトルまたはクレジットの作成』があります
ので、クリックして下さい。出たメニュー(タイトルはどこに追加しますか?)から②『ム
ービーの最初にタイトルを追加する』をクリック。
-8-
スライドシ ョー
もしタイトル画面を追加す
るのでなく、最初の写真に
タイトルを上書きしたいな
ら③三番目の「選択したク
リップにタイトルを追加す
る」を選びます(この章の
第 6 節 )。 そ の 時 は 写 真 も
タイトルにふさわしい写真
にしましょう。お土産で買
ってきたものを写真に撮っ
てタイトル写真にするのも
映画の最後にキャストやスタッ
おもしろいかも知れません
フの名前が流れますが、それを
ね。
「クレジット」といいます。
タイトルを追加すると下図
のようなメニューが現
れます。①「詳細オプ
ション」の『タイトル
アニメーションを変更
する』をクリックする
と『タイトルテキスト
を編集する』に置き換
わります。同時に②の
ようにタイトルアニメ
ーションが表示されま
す。赤丸のスラーダー
を上下に動かすといろ
いろのアニメーション
が選べます。右側のモ
ニターの▼(プレイ)
で、選んだアニメーシ
ョンの動きが分かりま
す。いろいろ選んで試してみて下さい。ここでは「タイトル、2行」の『フェードインし、
フェードアウトします』を選んでみます。右側のモニターの▼で観察できます。
①、②はタイトルを入力します。
一行で済むときは②は入力しない
か 、「 タ イ ト ル 、 1 行 」 の ア ニ メ
ーションを選びます。入力すると
直ぐに右側のモニターに反映され
ます。5秒ほど表示されます。モ
ニターのプレイ(▼)をクリック
すると何回でも再生できます。
③アニメーション④フォントで編
集して出来あがったら⑤ムービー
に追加します。
まず①、②にタイトルを入力して
下さい。モニター画面で分かるよ
-9-
スライドシ ョー
うに、文字が大きいので④をクリックしてフォントを修正します。
最下段の右の図がフォント編集画面です。それぞれの近くにカーソルをもって行くと説明が
出てきます。⑤文字サイズを小さくする。
② 文 字の 色 ③ 背景 の 色 も変 えら れま す。
後 で 修正 も で きま す 。 出来 たら の終 了、
タイトルをムービーに追加(⑤前ページの
図)します。
右図が頭にタイトル(赤丸)を
追加した結果です。
文字を小さくして文字色も紫に
しました。背景色を春らしく?
ピンクにしました。
第2節 再生時間の調整
タイムラインにある写真の上にカーソルを載せると、ファイル名と時間が表示されます。タ
イ ト ル は 3 . 5秒 、 写
真 は 5 秒 に な って い ま
す(デフォルト)。タイ
ト ル の 時 間 を もっ と 引
き延ばしてみましょう。
タ イ ト ル を 左 クリ ッ ク
して選択します。モニターにタイトルが写ります。
タイトルの終わりにカーソルをもって行くと右図の
赤丸のように、「赤い両矢印」に変わります。ここ
で左クリックしたまま右に動かします。時間の数字
が大きくなりますので「7.00」で停めると再生時間
は7秒になります。写真の再生は5~6秒程度が適当かと思いますが、ストーリーによって
は軽快なところは早く切り替えたり、主題の写真の所はゆっくり見せる…のもおもしろいで
しょう。タイムラインはそんな作業が自由に出来ます。
デフォルト値(5秒)を変えるのは、メニューの『ツール』→『オプション』→『詳細』タ
ブにある「規定の再生時間」の『画像の再生時間』の「数字」を変えれば変更できます。
第3節 切り替え効果の表示
写真が切り替わるときの効
果は『ムービーの編集』の
①『ビデオ切り替え効果の
表示』をクリックすると、
下 図 の よ う に ② 「 ア イ 」、
③「アイリス」…と名前の
ついた切り替え効果が表示
されます。60項目くらい
ありますので迷ってしまい
ます。
これはと思う切り替え効果
を左クリックしてタイムラ
インの写真と写真の間に、
- 10 -
スライドシ ョー
④ドラッグ&ドロップするだけです。あまり多用すると五月蠅くなることもありますが、フ
ェードやワイプなどは自然に切り替わってくれます。今回はムービーメーカーを覚えるのが
目的ですから、どんどん入れ替えて、試してみて下さい。人それぞれで、自分なりに好きな
効果が決まってくるものです。重ねてドラッグ&ドロップすると上書きしてくれます。
赤丸で囲ったように、タイムラインの⑤「切り替え効果」の欄に切り替え効果の場所と長さ
が⑥四角く表示されます。前節の再生時間の調整(赤矢印マーク)と同じように、切り替え
時間をゆっくりしたり、早くしたり出来ます。切り替え時間を長くした時には写真の再生時
間も延ばした方が良いでしょう。切り替え効果を削除したいときは、その効果を選んで右ク
リックメニューの「切り取り」で出来ます。練習ですからいろいろの切り替え効果を、どん
どん試してみましょう。切り替え時間も変化させて楽しんで下さい。
第4節 ビデオ特殊効果の表示
前節の一つ上のメニュー
「ビデオ特殊効果の表示」
をクリックしてみて下さ
い。右図のように特殊効
果 が 28 種 類 表 示 さ れ ま
す。7ページで使った「写
真 を 270 ° 回転させる」
が3番目にあります。イ
ーズイン(だんだん大き
くなる)、グレースケール
(白黒化)や モザイク、
水彩画などいろいろあり
ます。写真にこれらの特
殊効果を追加すると、写
真が白黒写真になったり、水彩画風になったりします。これもどんどん試してみて下さい。
元の写真を変えるのでなく、効果を追加しているだけなので、下図のようにメニューの①「ク
リップ」→②「ビデオ」→③「ビデオ特殊効果」の④「削除」でいつでも削除出来ます。ま
た「特殊
効果」は
重ねて用
いる事が
出来ます。
270 ° 回
転 は 、 90
°回転を3回重ねたのと同じ事です。何はともあれ試してみるのが一番です。
第5節 白黒写真からカラー写真に切り替わる
白黒写真が徐々に色がついてカラー写真に変わる…よく TV のコマーシャルにも出てきま
す。特殊効果と切り替え効果を用いて簡単に表現できます
同じカラー写真を2枚用意して、最初の写真を白黒にする、2枚の写真の切り替えを「フェ
ード」を用いる…これだけです。
それでは実際に試してみましょう。ここでは最後の桜の写真を試しますが、皆さんもどこか
の写真に同じ事を試してみて下さい。「コレクションの表示」をクリックして、同じ写真を
もう一枚青丸の後にドラッグ&ドロップで追加します(次ページ)。
- 11 -
スライドシ ョー
青丸(前の写真)を
ク リ ッ ク 。「 ビ デ オ
特殊効果の表示」を
クリックして「グレ
ースケール」を追加
しましょう。追加し
ても変化無いようで
すが、タイムライン
ぷらす
の左上の + 虫眼鏡(下図赤丸)をクリックすると矢印の時間軸が伸びて詳細が現れます。
青丸のように特殊効果(★)が追加されたことが分かります。
「ビデオの切り替え効果を表示」して2枚の写真の間に「フェード」を追加します。できた
らモニター画面で確認してみましょう。ゆっくりと「フェード」するように、時間を延ばし
ます。下図のように「フェード」を左クリックして先端にカーソルをもって行くと赤両矢印
に変化します。左クリックしたまま左にずらすと「再生時間」が長くなります。2秒程度に
しましょう。以上で完成です。白黒写真とカラー写真の時間の配分も変えて見ましょう。
ストーリーの中で白黒からカラーへの変化は、
「冬から春へ」とか、
「希望」とか、
「夜明け」
とか、あなたのアイデア次第で様々なシーンに生かせそうですね。
ついでながら、最近のカメラは『連写』と言って1秒間に何枚か写真が撮れる機能がついて
います。これをフェードでつなぎ合わせると、まるでスローモーションの映画の様でおもし
ろいカットになります。
第6節 写真に説明文を!
4枚目の写真に「神頼みは、金次第!」と説明文を入れてみましょう。皆さんもどこかの写
真に説明文を入れてみて下さい。この節は第5章、第1節を参照しながら読み進めて下さい。
右 図 も参 照 し なが ら 進 めま す 。①
説明文を入れる写真を選んで、『ム
ー ビ ーの 編 集 』→ 『 タ イト ル また
は ク レジ ッ ト の作 成 』 →『 選 択し
た ク リッ プ に タイ ト ル を追 加 』で
メニューが出てきます。「詳細オプ
シ ョ ン」 の ② 『タ イ ト ルア ニ メー
シ ョ ンを 変 更 する 』 を クリ ッ クす
る と 、右 図 の よう な メ ニュ ー が出
てきます。青丸のメニューの③『タ
イ ト ル、 1 行 のタ イ プ ライ タ ー』
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