上 智 大 学 グローバル・スタディーズ研究科

上智大学
SOPHIA UNIVERSITY
グローバル ・ スタディーズ研究科
Graduate School of Global Studies
【国際関係論専攻】 Program in International Relations
【地域研究専攻】
Program in Area Studies
【Program in Global Studies】
グローバル社会専攻 (English-taught Program)
GSGS
School of
上智大学 Graduate
Global Studies, Sophia University
グローバル・スタディーズ研究科
グローバルな課題にチャレンジする
上智大学グローバル・スタディーズ研究科は、2006 年、Global Studies という新しい学問を推し進
める教育研究組織として日本で初めて設立されました。日本で最大、世界でも最大級の規模を誇る研
究科として、多数の海外教育研究機関と連携しながら、戦争と平和、人権、貧困、地球環境など、様々
なグローバル課題の解決に挑んできました。ますます混迷を深めるグローバル社会の実現を、私たち
は新たなチャレンジとして受け止めています。そのチャレンジに向けて学問的努力を続け、果敢に課
題に挑戦する人材を輩出することがグローバル・スタディーズ研究科の使命です。
世界最大規模の大学院研究科
学生が企画するシンポジウム / ワークショップ
上智大学グローバル・スタディーズ研究科は、国際関係
グローバル・スタディーズ研究科では、学生が自分の研
論専攻、地域研究専攻、グローバル社会専攻の三専攻から
究領域で同様に研究をおこなう他大学の学生や研究者と
なる研究科です。60 名を超す教員と約 130 名の大学院生
一緒にワークショップを企画することができます。国内外
が日々研鑽を積んでいます。
から招聘した専門家や研究者からのコメントを得て、研究
広い研究分野と集中的・学際的履修
にさらなる磨きをかけることができます。優れたワーク
ショップ企画はシンポジウムとして採用されます。ワーク
グローバル・スタディーズ研究科では、経済学、経営学、
ショップやシンポジウムを企画運営することで、研究者を
財政学から国際関係論、政治学、社会学、宗教学、歴史学、
組織する経験を積むことができ、かつ将来の研究者ネット
考古学、芸術、文学、哲学、さらには分野横断型の地域研
ワークを作ることができます。優れた企画研究は、研究科
究に至るまで、人文・社会科学をほぼ網羅する幅広い分野
学術雑誌『AGLOS』にて特集論文として掲載・紹介され
で研究を進めることができます。三つの専攻をまたいで履
ます。
修することで、特定分野で複数授業を履修する一点集中型
履修や、多分野にまたがった学際的履修ができます。
グローバル言語環境
グローバル社会専攻ではすべて英語による授業、国際関
充実した研究支援体制
グローバル・スタディーズ研究科では、学生の研究活動
を後押しするため研究助成金制度を設けています。各専攻
の助成金制度とあわせて、学生は複数の研究助成金に応
係論専攻と地域研究専攻では英語と日本語の双方を使っ
募することができます。また研究科では毎年数名の PD、
ての授業を提供しています。日本語で学習したい学生は日
RA を採用しています。採用されれば毎月、研究援助資金
本語による授業を、英語のスキルを磨こうとする学生は英
が獲得できます。こうした研究資金は、学生の研究活動の
語による授業を履修することができます。
大きな支えになっています。
グローバル・ネットワーク
上智大学と世界の大学・研究機関を結ぶ多彩なグローバ
ル・コネクションを利用して、留学や研究活動を行うこと
ができます。とりわけ、国連大学(UNU)、国際協力機構
(JICA)
、国連世界食糧計画(WFP)など、世界的な教育
研究組織や国際機構を利用して実践活動やインターンを
行う学生が多数います。グローバルに展開する組織で活動
することを通して、国際性やグローバル・マインドを磨き
ます。
研究科委員長
根本 敬
【国際関係論専攻】
P r ogr am in
I nter national Relations
概要
本専攻は 1971 年 4 月、上智大学国際関係研究所や外国語学部等を基盤に修士課程として開設されました。1973 年博
士後期課程の設置に伴い、修士課程は博士前期課程となりました。本学はカトリック大学として世界の平和と人々の相互
理解を目指すのが建学の理念です。国際関係論を学の柱とする本専攻の使命は、世界における正義と平和の問題に積極的
に取り組み、戦争を防止し、自由で民主的なグローバル社会を築けるような問題関心を持ち、今日の国際社会が直面する
諸問題の解決に積極的に貢献できるような研究者や専門家を養成することです。修了生の多くは国内外の研究教育機関
(大
学専任教員 60 数名ほか)や、国連等の国際機関で活躍しています。400 名の修士を社会に送り出し、34 名が博士号を取
得しました。今後は課程博士の増加が期待されます。
専門
教育システム
本専攻は、グローバル社会、グローバル政治、そしてグ
博士前期課程(各学年定員 15 名)修了者には「修士(国
ローバル経済の研究をとおして、今日の国際社会が直面す
際関係論)」、博士後期課程(同定員 6 名)修了者には「博
る諸問題の解決に積極的に貢献できる研究を行います。研
士(国際関係論)」の学位が授与されます。
究領域のひとつは国際関係論、国際政治学、国際政治史な
*修了要件の詳細は大学ウェブサイトを参照のこと。
どを中心とする国際政治論です。もうひとつは開発経済
http://www.sophia.ac.jp/jpn/studentlife/risyu/in_youkou
学、国際政治経済論、国際社会学社会学、比較社会学、国
際教育開発論、国際協力論などを中心とする市民社会・国
際協力論です。
国際関係論研究の特徴は、(a) 学際的研究手法で成り立
つ研究分野です。国際統合、トランスナショナル関係、グ
ローバル化、国際安全保障、戦争と平和、開発と貧困、国
際環境保全等々のテーマや、民主化、市民社会、ジェノサ
イド、ジェンダー、移民と難民、人権、外交政策といった
テーマを学際的な手法からの分析が求められます。また、
もうひとつの特徴は (b) 比較という方法です。世界の国家・
社会はもちろん、ひとつの国家・社会の同質性や異質性を
入試
・博士前期課程入試実施期間
9 月および 2 月 定員 15 名
・博士後期課程入試実施期間
2 月 定員 6 名
*入試の詳細は大学および専攻のウェブサイトを参照のこと。
http://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/in_ad/ad_gaiyo
http://dept.sophia.ac.jp/g/gs/ir/
連絡先
界を理解する方法として、(c) 国家を越えた世界の各地域
〒 102-8554 東京都千代田区紀尾井町 7-1
上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科
国際関係論専攻事務室
電話:03-3238-3562
E-mail:[email protected]
http://dept.sophia.ac.jp/g/gs/ir/
ないしは地球全体をひとつのユニットと捉え考察する方
教員
発見し、その淵源や意味を問う比較研究です。比較を通し
て、複数国家における政治体制、民主化・紛争と人口移動、
経済発展と開発、言語と文化、また特定の国家の歴史、外
交、政治、文化、経済現象などを探究します。最後に、世
法があります。平和構築、安全保障、地球環境問題、地域
紛争と世界大戦、越境移民、国際貿易と富の不均等配分、
文化の衝突、地球市民社会と国家など、世界がグローバル
化する過程でいっそう複雑になる現象を探求理解し、問題
解決への道筋を提示します。
教授 蘭 信三
教授 上野 俊彦
教授 河﨑 健
教授 岸川 毅
教授 木村 護郎クリストフ
教授 下川 雅嗣
教授 都留 康子
教授 デヴィッド・ウェッセルズ
教授 納家 政嗣
教授 稲葉 奈々子
教授 廣里 恭史
教授 樋渡 由美
教授 前嶋 和弘
教授 宮城 大蔵
准教授 安達 祐子
准教授 高島 亮
准教授 田中 雅子
准教授 渡辺 紫乃
【地域研究専攻】
P r ogr am in Ar ea S tudies
概要
アジア・中東イスラームおよびラテンアメリカ地域研究の拠点として国内外で高い評価を受けてきた上智大学が、これ
らの地域を対象とする地域研究専攻を開設したのは 1997 年のことです。その後 2006 年の研究科改組に伴い、グローバ
ル・スタディーズ研究科の一専攻となりました。さらにグローバル化に伴う地域研究枠組みの組み替えの必要性に応える
ため、2013 年からはサハラ以南のアフリカと、ヨーロッパ(スペイン・フランス)も対象地域に加えることになりました。
本専攻では、当該地域の歴史、社会、文化、政治、経済、開発等を幅広く学び、高度な知識を有する専門家を養成するこ
とを目標に指導を行っています。
専門
地域研究の目的は、単に対象地域の言語を学び、地域の
社会、政治、経済、文化に関する知識を得て「事情通」に
なることではありません。研究対象地域について深く体系
入試
・博士前期課程入試実施期間
9 月および 2 月 定員 15 名
・博士後期課程入試実施期間
的な知識を持つことはもちろん大切ですが、より重要なの
2 月 定員 5 名
はその地域の性格、特性、独自の構造を地域に根ざして内
*入試の詳細は大学および専攻のウェブサイトを参照のこと。
側から理解することです。特定の学問分野―たとえば社会
学、人類学、歴史学、考古学などの方法論をたよりにしつ
連絡先
つも、他の学問の方法論をも参照するなど学際的なアプ
〒 102-8554 千代田区紀尾井町 7-1
上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科
地域研究専攻
ローチが求められます。たとえばある地域の経済開発、社
会開発の現状を評価するためには、社会学や経済学だけで
なく、当該地域の変容を過去にさかのぼって把握するため
には歴史学が、あるいは人々の社会組織や価値体系を理解
するためには文化人類学の方法論が必要となるでしょう。
研究に必要な言語については、今日の世界で実質的なスタ
専攻主任
電話 : 03-3238-3773、Fax: 03-3238-3773
E-mail: [email protected]
http://dept.sophia.ac.jp/g/gs/areastudies/
ンダードとして広く利用されている英米語(「国際語」)だ
けでは地域の内在的な理解を深めるためには不十分です。
特に博士後期課程に進学し専門研究者をめざす人は、少数
民族の言語や地域共通語の習得、対象地域の文書館におけ
る史料調査、長期にわたるフィールドワークへの従事ある
いは留学等を視野に入れた研究計画を立てることが望ま
れます。
教員
<東南アジア>
教授 川島 緑
教授 寺田 勇文
教授 根本 敬
准教授 福武 慎太郎
教授 丸井 雅子
<南アジア>
教育システム
博士前期課程(1 学年 15 名)修了者には「修士(地域
研究)」、博士後期課程(1 学年 5 名)修了者には「博士(地
域研究)」の学位が授与されます。
*修了要件の詳細は専攻ウェブサイトを参照のこと。
教授 ヴェリヤト シリル
<中東>
教授 赤堀
教授 岩﨑
教授 私市
教授 小牧
教授 澤江
雅幸
えり奈
正年
昌平
史子
<アフリカ>
教授 矢澤 達宏
<ラテンアメリカ>
教授 子安 昭子
教授 谷 洋之
准教授 田村 梨花
教授 長谷川 ニナ
教授 幡谷 則子
<ヨーロッパ>
准教授 伊達 聖伸
准教授 松原 典子
【Program in Global Studies】
グローバル社会専攻
(English-taught Program)
History, mission
The Graduate Program in Global Studies (GPGS) focuses on the study of globalization regarding Japan and other locales. Its curricula
integrates themes from the interdisciplinary field of global studies, frameworks of inquiry in the traditional academic disciplines, and
the language and cross-cultural competencies of area studies. The diverse faculty and student body form an intellectually lively and
cosmopolitan community in the heart of Tokyo.
Area of study
Students fashion a course of study to meet their individual interests and further acquisition of specialized knowledge in their chosen
areas. While English is the language of instruction, the study of Japanese is encouraged. Those with sufficient Japanese proficiency as
determined by a language placement examination may take Japanese-taught courses as part of their studies.
Courses, tracks, degrees (MA,PhD)
The GPGS offers three master’s degrees. The MA in Global Studies enables the study of globalization/localization and
transnationalism in Japan and elsewhere. The MA in International Business and Development Studies equips students with
analytical skills to deal with a broad range of contemporary global business and economic issues. The MA in Japanese Studies is for
interdisciplinary inquiry into historical and contemporary aspects of Japan (qualified students may simultaneously obtain a masters
degree from SOAS in England through a dual degree program).
Each of the master’s degrees has two tracks with different graduation requirements. The credit track requires the completion of a
graduation project while the thesis track requires the writing of a research thesis. All master’s students start on the credit track with
subsequent entry into the thesis track contingent upon academic performance, availability of a supervisor for the proposed project, and
successful defense of a thesis proposal.
For advanced study the GPGS offers the PhD in Global Studies and PhD in Japanese Studies.
Admission
Every semester the GPGS accepts 15 masters and several doctoral students. Applicants to a master’s degree submit documentary
materials for admissions evaluation, while those applying for the doctoral degree submit documents and sit for an interview.
Additionally, the GPGS accepts MEXT fellows who enter as research fellows and may subsequently seek admittance as degree
students.
Depending on their background, applicants may have to submit standardized test documentation of English proficiency (TOEFL,
IETLS, etc.). Detailed information on admissions requirements, procedures, and deadlines is available on the GPGS website by clicking
<For Applicants> on the homepage bottom left-hand corner.
Website
For further information about the GPGS please visit the program website at: http://grad.fla.sophia.ac.jp/
Professor
<Global Studies>
Tadashi Anno, Associate Professor
Tina Burrett, Assistant Professor
Sandra Fahy, Assistant Professor
James Farrer, Professor
Christian Hess, Associate Professor
Takeshi Ito, Associate Professor
Tatsuo Murakami, Assistant Professor
Koichi Nakano, Professor
Yuka Sugawara, Assistant Professor
David Wank, Professor
Takehiro Watanabe, Assistant Professor
< International Business
and Development Studies>
Akihito Asano, Associate Professor
Parissa Haghirian, Associate Professor
Takuya Hasebe, Assistant Professor
Naoto Isaka, Associate Professor
Yacob Khojasteh, Associate Professor
Yoshifumi Konishi, Associate Professor
Michiru Kosaka, Assistant Professor
Mariko Morimoto, Associate Professor
Junko Uenishi, Associate Professor
<Japanese Studies>
Matthew Strecher, Professor
Kukhee Choo, Assistant Professor
Mathew Thompson, Associate Professor
Edward Drott, Assistant Professor
Angela Yiu, Professor
Richard A. Gardner, Professor
Bettina Gramlich-Oka, Associate Professor
Michio Hayashi, Professor
Caroline Hirasawa, Associate Professor
Shion Kono, Associate Professor
Noriko Murai, Associate Professor
Thierry J. Roboüam, SJ, Associate Professor
Sven Saaler, Associate Professor
David Slater, Associate Professor
上智大学グローバルスタディーズ研究科
〒 102-8554 東京都千代田区紀尾井町 7-1
tel: 03-3238-4075
fax: 03-3238-3240
email: [email protected]
http://dept.sophia.ac.jp/g/gs/