2015 年 10 月 7 日 (水) No.1 [email protected] 線形代数学・同演習 B 講義概要 科目情報 • 科目名: 線形代数学・同演習 B • 開講時限・対象: 後期・水曜 2 限(10:30-12:00),芸術工学部工業設計学科 1 年生向け • 担当教員: 横山 俊一(ヨコヤマ シュンイチ) 数理学研究院・助教 御用の際は,事前に電子メイル [email protected] にてご連絡下さい. メイルの件名は「線形代数 B・氏名」として下さい. 注意 前期からオフィスが移動しました.新理学部棟 C-724 室 です. • 講義のサポートページ を以下に用意しています: http://www2.math.kyushu-u.ac.jp/~s-yokoyama/2015LA-b.html 最新情報や演習問題の解答例等はここで公開しますので,こまめに確認をお願いします. • 本科目の目的: 工業設計やグラフィックデザインなど,理工系の様々な分野においての「掛け 算九九」に相当する 線形代数 1 linear algebra の初歩を学ぶ.前期に学んだ内容の続きとして ベクトル(線形)空間と線形写像について学ぶ.最後にこの科目の到達目標であった,行列の 固有値を求める手法を身に付ける. • 講義の進め方: 基本的には(高校までと同じく)板書による講義を行う.演習を行う場合は, 最後の 15∼20 分程度を演習の時間にあてる. • 教科書: 三宅 敏恒「入門線形代数」(培風館) 基本的には教科書に沿って講義を進めますが,重要と思われる内容に絞って取捨選択します. また,教科書に記載されていない内容については 講義資料に掲載 し,それをもとに解説を行 います.今学期は主に教科書の 4 章から 6 章を扱います.前期よりもやや抽象度が増すうえに, 1 章から 3 章は既知として進めます.毎回の復習が肝要です. • 参考書: 自分と相性の良い本は人それぞれなので,気に入ったものを探してみて下さい.例え ば以下の様なものを挙げておきます(前期に挙げたものと同じです). 1. 石村 園子「大学新入生のための線形代数入門」(共立出版) 2. 水田 義弘「理工系 線形代数」(サイエンス社) 3. 阿原 一志「考える線形代数」(数学書房) 4. 木田 雅成「線形代数学講義」(培風館) 5. 対馬 龍司「線形代数学講義:改訂版」(共立出版) 1 場合によって「線型代数」と書くこともあります.最近では「形」で統一されてきていますが,実際は「型」の方が本来 の意味に近いので,横山はいつもは「型」を使っています.そのため,講義中にも「型」の字を使ってしまうかもしれません. 誤りではありませんので,何卒ご容赦願います. 1 成績の付け方(前期から若干の変更あり) この科目の成績は 試験の得点+演習の得点 で付けます.詳細は以下の通り: 1. 試験の得点: 後述の授業日程の通り,試験を 2 回行います.試験を 2 回とも受験していること が,単位を得るための必要条件です(十分条件ではありません).試験の得点は次の通り: – 中間試験の得点を x 点(0 ≤ x ≤ 100 + α)とします.α はまだ未定. – 定期試験の得点を y 点(0 ≤ y ≤ 100 + β )とします.β はまだ未定. – このとき,試験の得点を x+y と y のうち大きい方 2 とし,小数点以下は切り上げます. 2. 演習の得点: 更に学期中に 7 回,演習問題(小テスト)を解く時間を設けます.このときは教 科書・ノートを見るのは自由ですが,私語は厳禁 とします.また早く解き終わった人は用紙を 提出し,速やかに退室して下さい.12:00 になった時点で全て回収し,これを 1 つあたり 2 点 満点で評価します.また,レポート課題を 1 回出題します(6 点満点).従って計 20 点満点. なお授業の質問等は,演習終了後(12:00 以降)とさせて頂きます. 3. 最終成績: 試験の得点+演習の得点 を最終成績とします.なお得点が 100 点を超えた場合は, 最終成績は 100 点とします. なお,最終成績が D 判定(60 点∼69 点)となった場合は,演習の成績や中間・期末の得点の バランス等を加味した上で,調整点を与えることがあります. • 試験の得点+演習の得点が 59 点以下 の場合は原則として 不可 としますが,この人数が受講 者全体の 10%を超えている 場合は,特別の措置をとります.これについては定期試験の返却 日(来年の 2/3)に説明します. • 出席点はありません.従って出席も取りません.しかし講義に出ていなくても,講義やサポート ページ等で告知している情報は 全て伝わっている とみなします.告知を見ておらず試験を受け 損ねてしまった,という場合でも救済措置は取りません.お友達から情報を得ておきましょう. • 試験・小テストでは,数学的内容はもちろんですが,日本語の使い方も正確に「採点」します. 間違った日本語(漢字など)や「てにをは」を正しく使えていない答案は減点の対象となるこ とがあります.ご注意下さい. • 再試験(いわゆるリベンジ・マッチ)は行いません. やむを得ない事情により,試験を受けられない方は 事前に 横山までご一報下さい. 必要に応じて,追試験などの対応をとります. 学習相談(オフィスアワー) • 特定の時間を設けることはありませんが,講義終了後を含めいつでも相談にのります. • 但し,他の授業や会議などで研究室を不在がちにする可能性が高いので,あらかじめメイルで アポイントメントをとっていただくことをおすすめします.メイルアドレスは先述の通りです. 2 2015 年 10 月 7 日 (水) No.2 [email protected] 授業日程 (以下はあくまでも予定です) 1. 10/7(水) 演習 1(前期の復習) ガイダンス,ベクトル空間の定義とその部分空間 2. 10/14(水) 演習 2 一次独立と一次従属 3. 10/21(水) 演習 3 一次独立なベクトルと行列の正則性との関連付け 4. 10/28(水) 演習 4 ベクトル空間の基底と次元 5. 11/4(水) 演習 5 線形写像(線形変換) ・表現行列・核と像 6. 11/11(水) レポート課題配布(提出期限は 11/25 とする) 固有値と固有ベクトル • 11/18(水) 出張のため休講 7. 11/25(水) 演習 6 行列の対角化 8. 12/2(水) 中間試験予告 演習 7 内積空間, 正規直交基底(Gram-Schmidt の直交化法) 9. 12/9(水) これまでの積み残し, 計算練習 1(中間試験の範囲に限る) • 12/16(水) 中間試験 10:40-11:50(70 分) 試験範囲は 11/25 までに学んだ(行列の対角化までの)内容すべて. ※ 当日は横山は出張のため,別の先生に試験監督をお願いしています. • 12/23(水) ・12/30(水)はお休み.翌年 1/6(水)は月曜の講義日のため行わない. 10. 1/13(水) 定期試験予告 直交変換と直交行列, 実対称行列の対角化への応用 11. 1/20(水) これまでの積み残し, 計算練習 2 • 1/27(水) 定期試験 10:40-11:50(70 分) 試験範囲はこれまでに学んだ内容すべて. • 2/3(水) 定期試験返却&解説,採点ミス等の訂正受付,最終成績確定 ※ 定期試験期間は 2/10(水)ですが,この日は追試験等の対応日(予備日)とします. 3
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