那覇市住民訴訟福祉団体に関する証人尋問傍聴報告 裁判は去る 9 月

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那覇市住民訴訟福祉団体に関する証人尋問傍聴報告
裁判は去る 9 月 16 日で結審し、12 月 9 日(水)午後 1 時 10 分より判決が言
い渡されることとなりました。
9月16日に行われた証人尋問は、裁判所の判断で原告側の証人申請はこれま
で提出した資料や証拠で十分との判断で却下され、被告側(那覇市障がい福祉課
職員、以降から市職員)の証人尋問のみが約1時間で行われました。
今回の証人(市職員)に対し行われた被告側弁護士の尋問は、平成 21 年 4 月か
ら 26 年 3 月までの 5 年間の事業の公募に対して応募した那覇身協の申請内容
とこれを審議し採択した委員会並びに市議会の承認手続きに違法性も不当性も
無いという主張でした。那覇身協は年間 4,000 万円程度の予算計画を提出すべ
きところを年間の管理費のみ 800 万円程度の申請をした。市職員は、この申請
は間違いであるから運営費(約 3300 万円)を合わせて申請し直すように電話連
絡をしたが、那覇身協は申請内容を直ちに変更しなかったので、事業内容のみ審
議して予算は審議しなかっただけで、不当性は無いという証言をしました。
しかし、当方が昨年行った住民監査請求について那覇市の監査委員会が回答
した中には、那覇身協は、そのような連絡は受けていなかったと記述されていま
す。
また、那覇身協は、1957 年の設立の団体(約 60 年間)で、数年すれば人事で
他の部署に移動してしまう市の職員よりはるかに福祉関連の法律に精通してい
る福祉専門の団体です。
この那覇身協が、事業計画に運営費を入れなかったというごく初歩的なミス
をおかすはずがありません。
那覇身協が施設の管理費だけしか申請できなかったのは、以下のような事情
があるものと思われます。
① 事業を行う施設(那覇市障害者福祉センター)の条例が妙な改正のされ方
をしたため、収入の中心となるはずの事業(障がい者福祉事業)が実施出
来ない内容となっていたため、那覇身協はどうしてよいか分からず申請の
しようがなかった。
② 那覇市が事業費として支出しているⅡ型事業(身体障がい者を対象とした
地域活動支援センター事業)は本来年間 900 万円で行う事業であると法律
で定められている。ですから那覇身協は、那覇市が主張するようにⅡ型事
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業の名目で 3,300 万円規模の事業計画を出すことが出来なかった
夕方の報告会で徳永弁護士は、通常は、証人尋問のあと捕捉や再反論等の為、
1~2回の口頭弁論が行われてのち結審するものですが、今回の尋問をもっ
て結審としたという事は、既に裁判所の判決が決まっているからだという見
解を述べられました。(勝訴の可能性が大きいものと思われます)
証人尋問には出ていませんが次のような問題点もあります。
≪那覇市身協会と那覇市障がい福祉課の手続き上の問題≫
■正常な手続きの手順は、
①身協が県へ事業開始の届出をする⇒ ②実施要綱の作定を行う⇒
と委託契約⇒ ④事業開始⇒ ⑤国庫補助金交付申請する。
③那覇市
✖ところが那覇市と身協が行った手順は、
① 事業開始したのは、H18 年 10 月 1 日⇒ ②国庫補助金交付申請したのは、
H19 年 3 月 5 日⇒ ③那覇市と委託契約 H19 年 3 月 16 日⇒ ④実施要綱
の作定したのが H20 年 9 月 2 日⇒ ⑤那覇身協が県へ事業開始届出 H21 年
8 月 17 日でした
県へ事業の届け出も無いまま、市との契約も無いまま、国への助成金の交付申
請をした事を認めた議会答弁議事録:
大嶺英明 健康福祉部長:答弁
平成22年 9月定例会-09 月 15 日-03 号 議事録 186 頁。
「 1点目はご指摘のとおり、開始届は、本来、平成 18 年の 10 月1日、少
なくともそれまでには届けを出す必要があります。しかしながら、その後、
届けることもなく、2 年 10 カ月にわたってそのまま届けをしなかったとい
うことは、大変これは不適切でありまして、私どもはこういうⅡ型事業を委
託している者としましても、深くお詫びしたいと思います。当該要綱をⅡ型
の実施要綱を策定したのが、平成 20 年9月2日であります。しかしながら、
この実際の委託契約は、それに先んじまして、平成 19 年3月 16 日に委託契
約されています。」
≪本来あるべき公文書が不在なもの≫
1、 H18 年 10 月 1 日(事業開始)から平成 19 年 3 月 15 日までの契約書
2、
那覇市障がい者就労支援センター事業の電気料金の免除についての公文
書(H22 年 9 月議会大嶺健康福祉部長答弁)
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3、
4、
平成 19 年度 20 年度の事業計画書(H18 年度分のみ計画書あり)
平成 21 年度、22 年度、23 年度 24 年度(25 年度)の地域活動支援セン
ターⅡ型事業の事業運営に係る経費 3,340 万円の決算書報告書と同年度
の指定管理料 814 万円の決算書報告書(指定管理料とⅡ型事業の事業運
営に係る経費と統合して 4154 万円とした為)
◆議会で答弁した公約を不履行とした箇所の議事録
1、 仲村家治 副市長答弁:平成22年9月定例会-09 月 15 日-03 号
議事録 186 頁
「これまでの議会における質疑・ご指摘を踏まえ、担当副市長として担
当部長以下職員に対し、行政事務の厳正な執行を訓示するとともに、関
係事業所の皆様のほか、関係する方々のご意見をしっかりと受け止め、
今後の福祉行政の推進にあたっての市民・事業者との協働関係の構築に、
万全の取り組みを行うよう指示いたします。」
2、 大嶺英明 健康福祉部長:同上
「当時の担当課におきましても、事務の遅れが新たな事務の遅れの原因
となり、様々な事務手続きに遅れが生じ、大きな混乱を招いたことにつ
きましては、今の段階でも私は深く反省しております。中略
今後はこれまでの手続き上の不手際等も反省しながら、万全を期してい
きたいと思っています。」
3、 久場健護 健康福祉部長答弁:平成24年 2月定例会-03 月 01 日
-05 号議事録 332 頁
「当時那覇市が指導することによって、Ⅱ型事業だけになったというと
ころに問題の根幹があるのかなというふうに考えております。
本市から那覇市身体障害者福祉協会に対して、この障害者自立支援法
の情報提供が十分になされていなかったためにそういう事態になった
というふうに認識しております。本当に申しわけございませんでした。」
4、 仲村家治 副市長:平成24年6月定例会-06 月 18 日-07 号 359 頁
那覇市障害者福祉センター条例第3条に規定されております障害者セン
ター事業に収益事業として行える障害福祉サービス事業を追加する条例
改正を現在検討しており、できるだけ早目に、時期的には9月定例会を目
指して努力していきたいと思います
*平成 24 年に(那覇市障害者福祉センター)条例を改正して、平成 25 年度か
ら障害者福祉サービス事業が実施できるようにしたにも係わらず実際は実施し
なかった。
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≪公文書改ざん≫
1、 平成 21 年度の国の地域生活支援事業実績報告に係る地域活動支援セ
ンターⅡ型事業については、3,340 万円が正しい数字(本当は 900 万
円)であり、センターの維持管理に係る経費(814 万円)を含めて
4,154 万円と記載した
2、 証拠隠滅: 平成23年 9月定例会-09 月 12 日-03 号
社団法人那覇市身体障害福祉協会が那覇市に提出した平成 22 年度決算
書と、平成 22 度那覇市障害者福祉センター管理業務収支決算内訳書と
は同じであるか伺います。
仲村家治 副市長
久高友弘議員の代表質問の障がい福祉について、(7)平成 22 年度管理
運営業務にかかわる決算書等についてお答えいたします。
本市に提出された平成 22 年度決算書は、那覇市障害者福祉センター
の指定管理にかかわる管理運営業務の決算書であり、一方平成 22 年度
那覇市障害者福祉センター管理業務収支決算内訳書は、那覇市身体障害
者福祉協会が、決算の認定のために作成したものであると同協会から伺
っており、同じものではございません
久高友弘 議員
部長、これはもう時間をあげるから、ちゃんと調べていてください。
こういうのもちゃんと調査をして、自信をもって答弁をしてくださいね。
それから7番目の、皆さん方がこの 69 万 337 円の、さっき副市長か
ら答弁があったところなんですが、これは那覇市の委託料から余って繰
り越しているわけですから、これは那覇市に返還すべきですが、どうで
すか。市当局はどう思いますか。
久場健護 健康福祉部長
久高友弘議員の再質問にお答えします。
那覇市身体障害者福祉協会へこの件について確認をしたところ、通常
総会で報告した決算書は、総会と記念誌等の資料作成を同時に取り組ん
だことによる誤りであるという報告は受けております。
しかしながら、市としましても両決算書において施設修繕費と4カ所
の科目で相違があることを確認しておりますので、相違箇所につきまし
ては、今後同協会へ領収書等を提出してもらい、もし繰越金が出るよう
であれば返還を求めていきたいと思っております。以上でございます。
*平成 24 年度の年度協定書から余剰金の返還の義務を削除した*
基本協定書第○条に基づき提出された収支決算書を精査した結果、その
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決算額が第 1 項に規定する委託料に満たない場合は、その差額を平成○
年○月○日めでに甲に返還しなければならない