基金だより No.158 - 大阪府電気工事厚生年金基金

原爆ドーム(広島県)
目
次
2015.4
2 年金ニュース
4 平成27年度予算等のお知らせ
6 日本にある世界遺産~原爆ドーム~
基金だより─No. 158
7 「将来分返上」
に係るQ&A
8 後継制度について/お知らせ/当基金の現況
大阪府電気工事厚生年金基金
年金ニュース
マイナンバー制度とは?
国民の利便性の向上と公平・公正な社会の実現、行政サービスの改革を図る
最近は、平成₂₈年 ₁ 月からスタートするマイナンバー制度に注目が集まっているようです。
そこで今回は、この話題について取り上げてみたいと思います。
(内閣官房ホームページ参考 http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/)
マイナンバー制度は行政サービスの改革が目的
マイナンバーというのは簡単に言えば、一人ひとりに割り当てられた₁₂桁の固有の番号ですが、マイナ
ンバー制度を導入することによって、年金・税金・医療・介護・福祉サービスなど、各分野の機関に存在す
る個人の情報が、同一人の情報であることを確認し、事務を効率よく行うことにより、国民の利便性の向上
と、公平・公正な社会の実現と行政サービスの改革を図るのが目的です。
Ⅰ マイナンバー制度で期待される3つの効果
この制度は、社会保障・税番号制度とも言われるもので、期待される効果としてつぎの ₃ つが挙げられ
ています。
❶公平・公正な社会の実現
所得や他の行政サービスの受給状況を把握しやすくなるため、負担を不当に免れることや不正受
給を防止するとともに、本当に困っている方にきめ細かな支援を行えるようになります。
❷国民の利便性の向上
添付書類の削減など行政手続きが簡素化され、国民の負担が軽減されます。また、行政機関が把
握している自分の情報を確認したり、サービスの知らせを受けたりできるようになります。
❸行政の効率化
行政機関や地方公共団体などで、様々な情報の照合、転記、入力等に要する時間や労力が削減さ
れます。複数の業務の間での連携が進み、作業重複などの無駄が削減されるようになります。
Ⅱ マイナンバー制度の利用範囲
平成₂₈年 ₁ 月から社会保障、税、災害対策の行政手続きでマイナンバーが必要となります。
分 野
1 社会保障
年金・医療・労働・福祉
2 税
源泉徴収・確定申告
3 災害対策
被災者支援
2
利 用 範 囲
年金の資格取得や確認、給付
雇用保険の資格取得や確認、給付
ハローワークの事務
医療保険の保険料徴収
福祉分野の給付、生活保護
など
税務当局に提出する確定申告書、届出書、調書などに記載
税務当局の内部事務
など
被災者生活再建支援金の支給
被災者台帳の作成事務
など
ライフデザインコンサルタント 社会保険労務士 秤屋昭久
Ⅲ マイナンバー取得の流れ
1
まず10月から通知カードが届く
ナンバー通知
平成27年10月
国民一人ひとりに住民票コードを基に作成した12桁の個人番号を指定し、本
人に「通知カード」を送付。
この通知は、市区町村から原則として住民票に登録されている住所宛に、マイナンバーが記載された「通
知カード」を送ることになっています。
2
28年1月から利用開始
カードの交付
平成28年1月
市区町村に申請し「個人番号カード」を取得。無料の予定。
個人番号カードの券面には、
「氏名」
「住所」
「生年月日」
「性別」
「個人番号」等が記載、
「本人の写真」が
表示され、かつ、これらの事項等がICチップに記録されます。
個人番号カード(ICチップ)に、プライバシー性の高い個人情報は記録されません。
また、この「個人番号カード」は公式な身分証明書として使えるし、図書館の利用や印鑑登録証などにも
使えます。
なお、通知カードは返納するまでの間、行政の窓口等でマイナンバーの提供を求められた際に通知カード
を利用することができます。
* * *
このマイナンバーは一生使うものです。マイナンバーが漏洩して、不正に使われる恐れがある場合を除い
て、この番号は一生変更されませんから、ぜひ大切に扱ってください。なお、住民票の住所と異なるところ
に住んでいる人は注意が必要です。
《監視と罰則》
マイナンバー制度での問題点は個人情報の漏洩ですが、国は第 ₃ 者機関を設置して行政機関への立ち入
り検査等も行い、
情報漏洩に関わった場合は、₄ 年以下の懲役または₂₀₀万円以下の罰金を科すとしています。
厚生年金基金や事業所等は?
マイナンバーは、本来行政機関の使う道具、つまり「個人
番号利用事務」ですから、厚生年金基金とか企業年金では関
係ないものですが、そうはいかない場合があります。それは
年金や一時金給付の支給に関する事務で、法律で定められた
マイナンバー取得の本人確認では、
番号確認と身元確認を行います。
個人番号の確認
個人番号カード
もの、たとえば給付裁定時の本人確認とか、年金受給者の現
況確認等が考えられますが、いまのところ未定です。
このほか、会社などでは従業員からマイナンバーの提示を
受け、源泉徴収票や支払調書の作成を行うことも考えられま
す(税関係)
。
また、入社の際、従業員からマイナンバーの提示を受け、
厚生年金や健康保険、雇用保険の被保険者資格取得届の作成
を行うこともあり得ます(社会保障関係)
。
身元(実在)の確認
+
通知
住民票
OR
(番号付き)
カード
運転
パス
OR
免許証
ポート
等
※上記が困難な場合
等
※上記が困難な場合
過去に本人確認の上で 作成したファイルで確認
雇用関係にあるなど、人
違いでないことが明らか
等 と個人番号利用事務実施
者が認めるときは、身元
(実存)確認書類は要し
ない
等
3
平成27年度
予算等のお知らせ
去る 2 月24日開催された第99回代議員会において、平成27年度予算等について審議され、満場一致
で可決承認されましたのでご報告します。
●事業運営に関する事項
平成₂₇年度は、事業運営の重点事項として、解散・後
継制度へ向けた事業推進を挙げています。その一環とし
て、解散・後継制度の広報等の配付を行い、制度内容の
周知と後継制度への事業所加入促進を図ります。
●年金経理等について
当基金は₂₇年 ₁ 月末時点で修正総合利回り+10.90%、
時価総額₃₈₁.₈₉億円の運用結果となり、₂₅年度末の時価
総額₃₅₄.₈億円より₂₇.₈₅億円増加しています。
₂₆年度末運用利回り着地予想を+12.10%、(26年12月
末実績値)と策定、また、₂₆年度運用利回り着地予想を
+6.34%とし、今後の市場動向等勘案し年金経理予算案
の運用収益を算出しました。
一方、事業計画として過去の実績、景気動向を勘案、
平成₂₇年度平均加入員数を、6,670人と策定、平均給与
月額を男子₃₇₁,₉₁₄円、女子₂₄₅,₄₀₄円、平均で₃₅₄,₅₂₂円
と策定、設立事業所は359事業所と見込み、加入員、事
業所並びに平均給与月額は、横ばいの状況にあります。
また、賞与の支給状況は、₂₆年度支給実積は、加入事業
所平均給与月額の₂.₇₁カ月の賞与支給として策定。
このたび後継制度への移行に向けて代行部分を段階的
に国に返上(前納)するため、平成26年12月に「将来分
返上」の申請を行い、平成27年 2 月に厚生労働大臣の認
可がありました。この「将来分返上」により基本標準掛
金(免除保険料分)4.0%の納付先が国(日本年金機構/
年金事務所)に変更され、当基金掛金については、平成
27年 2 月分( 3 月末日納期分)より、基本標準掛金[プ
ラスアルファ部分)の0.6%+特別掛金1.5%の計2.1%と
なることに伴い、年金経理の掛金等収入が減少していま
す。
(基金と年金事務所と合わせた合計の率に変更はあ
りません)
「平成₂₇年度末年金受給権者見込数」を、₂₆年度実績
や過去 ₃ 年間の個々項目の平均値を算出、団塊世代によ
る急激な受給権者数の伸びの落ち着き等により、今後、
新規裁定者の伸びが鈍化するものの、総数としては年金
受給権者が増え、5,667人と策定しました。
以上の基金を取りまく環境の中、₂₇年度予算では、流
動資産+固定資産369.73億円を計上しています。
●業務経理(業務会計・福祉施設会計)について
業務経理業務会計・業務経理福祉施設会計の₂₇年度予
算案については事業計画書を基に、予算額を推計し策定
しました。
◦業務会計収入面は、平成₂₇年度中の加入員数を勘案し、
また平均給与額等を推計し、事務費掛金の収益勘定収入
額は、₂₆年度より ₈ 千円減の計₅₆,₇₅₂千円と策定。
また、₂₆年度決算において、雑収入として支払保証事
業の積立金の分配金を決算見込額として計上しています。
◦支出面では、₂₇年度予算の特徴点として、₂₇年 ₄ 月か
ら基金解散の認可申請までの事務費と並行して後継制度
4
設立に向けての事務費の増額です。
内訳については、₂₇年度は、後継制度内容の決定年度
であり、加入事業所、加入員、年金受給者・受給待期脱
退者への制度周知のため、解散等にかかる通知文書、パ
ンフレット代、広報誌「基金だより」の印刷製本の増刷
や通信運搬費用の増額、雑役務費として解散等広報及び
照会対応委託、派遣職員等臨時職員の雇用等を見込んで
います。
会議費として理事会等(後継制度設立準備委員会(仮
称)
)等の諸会議)の開催費を計上しています。
りそな銀行への業務委託費として、新たに、退職給付
にかかるコンサルティング業務手数料を計上しています。
雑支出として、後継制度内容の事業所説明会等を予定
しています。
その他、₂₆年度予算からの伸び率を加算した策定額と
なり、結果として、収益勘定収入額合計₅₆,₈₆₂千円―費
用勘定支出額合計₈₂,₈₀₁千円=平成₂₇年度当年度不足金
₂₅,₉₃₉千円を見込み、₂₇年度繰越剰余金見込額を₂₄₂,₈₉₉
千円と策定しました。
福祉施設会計について、₂₆年度決算見込に比べ特に新
たな事業計画もないことから、₂₅・₂₆年度の事業内容を
参考に、各支出については、ある程度の伸び率をみて、
策定しています。
以上、業務経理の予算上は前年度予算と比較したとこ
ろ、支出額において、₂₇年度は、当基金の解散及び後継
制度の内容周知に係る経費増により当年度不足金が発生
する予算となりました。
但し、経費節減を図りながら、現状支出に対応するた
めに、
充分余裕を持たせた予算策定としていることから、
決算時には、当年度不足金が減少するものと推測してい
ます。
[年金経理]
平成27年 2 月末受託機関別資産運用状況
当基金平成27年 2 月末修正総合利回り +14.63%
受託機関名
り
そ
な
三菱UFJ信託
三 井 住 友 信 託
信
託
計
住
友
生
命
生
保
計
M U 投 資 顧 問
大和住銀投信投資顧問
タワー投資顧問
年 金 特 金 計
総
合
計
修正総合
利回り
₁₄.₆₇%
₁₅.₁₇%
₁₃.₉₆%
14.63%
₁₄.₈₄%
18.62%
₁₁.₄₃%
₁₄.₅₉%
₁₃.₈₆%
14.00%
14.63%
時価総額
(単位 百万円)
₂₃,₈₃₈
₃,₇₃₈
₃,₃₅₇
30,933
₁,₁₁₆
1,341
₀
₅,₉₇₅
₁,₀₁₆
6,991
39,264
機関別
資産割合
₆₀.₇₁%
₉.₅₂%
₈.₅₅%
78.78%
₃.₂₁%
3.41%
₀%
₁₅.₂₂%
₂.₅₉%
17.80%
100.00%
年金経理
予定損益計算書
予定貸借対照表
(自:平成₂₇年 ₄ 月 ₁ 日至:平成₂₈年 ₃ 月₃₁日) (単位:百万円)
費用勘定
科 目
予算額
年 金 給 付 費
3,548
移
換
金
0
拠
出
金
0
運 用 報 酬 等
86
業 務 委 託 費
27
指定年金数理人費
1
特 別 支 出
0
責任準備金(プラスアルファ部分)増加額
168
最低責任準備金調整額増加額
0
当年度剰余金
648
計
4,478
収益勘定
科 目
予算額
掛 金 等 収 入
731
政 府 負 担 金
162
運 用 収 益
1,421
業務会計からの受入金
1
最低責任準備金減少額
2,163
当年度不足金
0
計
4,478
(平成₂₈年 ₃ 月₃₁日現在)
資産勘定
科 目
予算額
流 動 資 産(含,最 低
29,036
責任準備金前納金)
信 託 資 産
6,579
保 険 資 産
1,358
繰 越 不 足 金
1,649
当年度不足金
0
計
(単位:百万円)
負債勘定
科 目
予算額
55
流 動 負 債
961
支 払 備 金
責任準備金(プラスアルファ部分)増加額
6,513
最低責任準備金
30,445
別 途 積 立 金
0
当年度剰余金
648
38,622
計
38,622
業務経理・業務会計
予定損益計算書
予定貸借対照表
(自:平成₂₇年 ₄ 月 ₁ 日 至:平成₂₈年 ₃ 月₃₁日) (単位:千円)
費用勘定
科 目
予算額
事
務
費
66,104
代 議 員 会 費
1,484
業 務 委 託 費
5,562
繰
入
金
7,649
雑
支
出
2,002
当年度剰余金
0
計
82,801
収益勘定
科 目
予算額
56,752
事 務 費 掛 金
39
延
滞
金
受取利息及び配当収入
71
当年度不足金
25,939
計
82,801
(平成₂₈年 ₃ 月₃₁日現在)
(単位:千円)
資産勘定
負債勘定
科 目
予算額
科 目
予算額
流 動 資 産
226,284 流 動 負 債
9,324
固 定 資 産
3,289 基
本
金
3,289
当年度不足金
25,939 繰 越 剰 余 金
242,899
当年度剰余金
0
計
255,512
計
255,512
業務経理・福祉施設会計
予定損益計算書
予定貸借対照表
(自:平成₂₇年 ₄ 月 ₁ 日 至:平成₂₈年 ₃ 月₃₁日) (単位:千円)
費用勘定
収益勘定
科 目
予算額
科 目
予算額
事
務
費
1,720 施 設 収 入
93
福 祉 施 設 費
5,656 業務会計からの受入金
7,640
雑
支
出
358 雑
収
入
1
計
7,734
計
7,734
(平成₂₈年 ₃ 月₃₁日現在)
(単位:千円)
資産勘定
負債勘定
科 目
予算額
科 目
予算額
流 動 資 産
6,778 流 動 負 債
6,778
固 定 資 産
12,102 基
本
金
12,102
計
18,880
計
18,880
年金経理のおもな用語説明
流動資産
運用機関に預ける前に一時的に銀行などに預けてい
る掛金や未収掛金など
最低責任準備金
調整額
11 年 9 月末に遡って「期ズレ」解消されたとして算
出した額
固定資産
年金の支払いのために、運用機関で運用されている
資産
責任準備金
年金の支払いに備えて、現時点で積み立てていなけ
ればならない必要額
繰越不足金
積立不足のうち特別掛金などにより計画的に償却す
る予定の額
年金給付費
年金を支払うための費用
流動負債
未払運用報酬など当年度中に支払う義務が発生して
いる額
移換金
基金を脱退した人
(基金に再加入した人) の年金の支
払いのために、基金
(企業年金連合会)から企業年金連
合会
(基金)
に移転される資金
支払備金
当年度までの期間にかかる給付のうち、支払期日が
翌年度 4 月以降になる額
運用報酬等
年金資産を運用する生命保険会社や信託銀行などの
運用機関に支払う手数料
責任準備金
年金の支払いに備えて、現時点で積立てていなけれ
(プラスアルファ部分) ばならない必要額のうち、上乗せにかかる部分
業務委託費
生命保険会社や信託銀行などに一部委託している基
金業務の受託手数料
代行部分の年金の支払いに備えて現時点で積み立て
ていなければならない必要額
政府負担金
年金の支払いにかかる費用のうち、国から交付され
る額
最低責任準備金
運用収益
年金資産を運用することにより得た総合収益
5
島根県
日本にある世界遺産
岡山県
広島県
平和への祈りを永遠に
広島市
原 爆ドーム
香川県
山口県
軍需産業の象徴として建造
被爆直後の状態を保存する
唯一の原爆被爆国であることの象徴として静かに
原爆により、建物の倒壊こそ免れたものの、再使
佇んでいるのが広島市にある「原爆ドーム(Atomic
高知県
用できる状態にはありませんでした。
Bomb Dome)
」
です。
戦後、この建物の取り扱いにはいくつかの案が
ドーム型の天井部分は鉄骨がむき出しになり、建
出ました。一つは「
『悲惨な戦争の記録』として残
物も半ば壊れて廃墟のような状況で残っています。
す」
こと、もう一つは倒壊の危険に鑑みて「取り壊
この建物は、もともとは大正 ₄ 年(₁₉₁₅年)
に竣
す」
というものです。二つのうちで「保存」
という声
工した広島県物産陳列館です。広島は当時、軍の要
請に応えるように近代工業が興隆し、経済も右肩上
愛媛県
がしだいに高まります。そして広島市は昭和₄₁年
(₁₉₆₆年)
に保存することを決定しました。
がりになっていました。この勢いを強固なものにす
工事は「被爆時の状態」
そのままに保存すること
るための拠点として建設されたのがこの陳列館だっ
を目的に、昭和₄₂年(₁₉₆₇年)
度に行われ、その後
たのです。
も ₂ 度の工事が行われました。
同館は鉄骨を使用したレンガづくり ₃ 階建て(一
部 ₅ 階建て)
です。正面の ₅ 階建ての階段室の上に
「負の世界遺産」として世界遺産に
銅板製のドーム(長軸約₁₁m×短軸約 ₈ m×高さ約
平成 ₃ 年(₁₉₉₁年)
、広島市議会が「原爆ドーム
₄ m)
が備えつけられました。
を国の世界遺産候補リストに登録するよう要望す
建物のまわりには洋風庭園があります。広さは
る」
意見書を採択しました。平成 ₇ 年(₁₉₉₅年)
、当
₅₀₀~₆₀₀坪だったといいます。
時の文部省は原爆ドームを史跡に指定します。それ
同館は大正₁₀年(₁₉₂₁年)
に広島県立商品陳列所、
を受けた政府は、原爆ドームを世界遺産に推薦した
昭和 ₈ 年(₁₉₃₃年)
に広島県産業奨励館と名称が変
のです。翌年の登録審議では、アメリカの強い反対
わりました。
がありましたが、文化遺産として登録されることに
そんな、広島県の軍需産業の象徴ともいえる建物
なりました。
が、昭和₂₀年(₁₉₄₅年)₈ 月 ₆ 日 ₈ 時₁₅分に投下さ
今日、憲法改正論議も盛んに行われていますが、
れた原爆の被害を受けました。₁₆₀メートルほどの
私たちは、唯一の被爆国として原爆ドームが「負の
至近距離での爆発でした。
世界遺産」
として日本に存在することに思いを馳せ、
平和の大切さを考えることも必要でしょう。
原爆ドーム
6
竣工当時の原爆ドーム(旧広島県立商品陳列所)
徳島
Q&A
「将来分返上」に係る
●●●●●●●●
Q1「将来分返上」とは何か。
将来期間分の支給義務を停止し、認可日以降の加入期間について、代行給付の
A1 支給義務を免れることをいいます。代行返上や解散をしようとする基金は、「将
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
来分返上」の認可を取ることで、段階的に代行部分の国への返上が可能となります。
「将
来分返上」⇒「解散(過去分返上)
」
。
Q2 掛金の取扱いはどうなるのか。
平成₂₇年 ₂ 月分( ₃ 月末日納期分)
から、免除保険料(事業主₂.₀%、加入員₂.₀%)
A2 の納付先が厚生年金基金から国(日本年金機構/年金事務所)に変わります。
Q3 給付の取扱いはどうなるのか。
加入員の皆さんの平成₂₇年 ₂ 月 ₁ 日以降の期間(③の部分)に係る代行給付の
A3 支給義務が基金から国へ変更します。基本年金額は、①+②相当額となります。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
(実際の計算は、将来分返上を考慮せず
計算した基本年金額から③の部分の代行
相当額を控除します。
)
なお、返上部分の
支給義務が国に変わるだけで、受給者が
受け取る「国と基金の年金額の合計」は
変わりません。
プラスアルファ部分(①)
代行部分(②)
▲取得
返上部分(③)
▲将来分返上
Q4 今後、入社する社員も基金加入することとなるのか。
「将来分返上」の認可後も、
「後継制度への移行」
(平成₂₈年度中を目途)まで、今
A4 までどおり資格取得届に限らず適用関係の届書(取得・喪失・月額変更・賞与・
●●●●●●●●●●●●
各種変更届)は全て基金にご提出していただく必要があります。ご提出されない場合、
国の記録と食い違いが出てくるため、国との記録突合に支障が出ることがあります。
Q5 「後継制度への移行」はいつ頃ですか。
後継制度への移行時期は平成₂₈年度中を目途に作業を進めています。現在、後
A5 継制度(厚生年金基金から企業年金基金へ)の内容を検討しており、概ね決定
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
次第(本年夏以降)
事業主様への説明会等によりお知らせする予定としています。
☆年金の請求はお済みですか!☆
当基金の解散(精算)
に伴い、未請求の場合には不利益が生じる場合がありますので、
すでに年金受給年齢に達している方で、基金や国の年金請求をされていない方は(在職
中により支給停止となる場合もありますが)
早々請求するようにしてください。
7
後 継 制 度 について
●後継制度設立準備委員会を立ち上げ、
「後継制度」
(総合型確定給付企業年金)の詳細を検討します。
制度内容が確定したのち、皆様方にお知らせします。
1.後継制度設立の意義
◦厚生年金基金は単に解散してしまいますと、代行部分の給付は国から支給されますが、上乗せ部分
の給付は無くなります。
◦少子高齢化が進む中、老後の所得保障の一助として、解散後も上乗せ給付部分を引継ぐ「後継制度」
の必要性が高いと考えます。
2.総合型確定給付企業年金のメリット
◦多くの事業所が集まって設立する「総合型制度」
は、制度運営コストの低減につながり、組織は厚
生年金基金の枠組みを使用し、
長年培ったノウハウを活かし、効率的で確実な制度運営が可能です。
◦掛金は全額損金となり、税法上のメリットがあります。
3.財政運営について
◦目標運用利回りを₂.₀%と低く設定し、運用リスクを大幅に低減します。
◦リーマンショックなど運用環境が厳しい時期に不足金額を増大させた厚生年金基金の代行部分はあ
りません。
◦キャッシュバランス制度を採用し、持続可能な制度の構築を目指します。
※キャッシュバランス制度とは、加入者に対する付与額(元本)と利率をあらかじめ規約に定め、そ
の元利合計を支給する制度、年金受給資格を有する場合は、元利合計額を年金化して支給します。
◦₂₀年確定年金を支給、支給期間に選択肢( ₅ 年~₁₅年)を設け、一時金選択も可能等。
お知らせ
■廃止した事業所
㈱東亜音響
大阪市城東区
平成₂₅年 ₈ 月 ₇ 日付
■所在地変更した事業所
㈱ミドリ
㈱クリハラント
㈱サンセイメンテナンス
大阪府茨木市 (旧)大阪市淀川区
大阪市北区 (旧)大阪市西区
大阪市淀川区 (旧)大阪府吹田市
平成₂₇年 ₁ 月 ₁ 日付
平成₂₇年 ₂ 月 ₁ 日付
平成₂₇年 ₂ 月 ₁ 日付
● 当・基・金・の・現・況 ●
設立事業所数
加入員数
(平成27年 2 月28日現在)
年金受給者数
年 金 額
年金資産額(時価)
男子 2,895,189千円
(682,667円)
女子 341,030千円
(383,180円)
364社
男子
女子
合計
5,722人
917人
6,639人
男子
女子
合計
4,241人
890人
5,131人
計
3,236,219千円
(630,719円)
( )
内は一人当たりの額
393億円
ねんきん基金だより No.₁₅₈ 平成27年 4 月10日発行 大阪府電気工事厚生年金基金
〒530-0057 大阪市北区曽根崎 1 - 7 - 3 山川ビル ☎(06)6313-4931
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