患者さんパンフレット 四国がんセンター 消化器外科 胃の手術を 受けられる方へ さま 主治医 受け持ち看護師 2015.5.26 改訂 私たちは 1 入院や手術に対する不安を軽減し、最良の状態で 手術が受けられるようにお手伝いいたします 2 手術後の苦痛を軽減し、合併症を起こさず 順調に回復され安心して退院を迎えられるよう お手伝いいたします あなたのからだや気持ちのつらさについてお伺いします 1.からだの症状についてお伺いします 2.気持ちのつらさについてお伺いします 3.気がかりなことや心配していることがあればチェックしてください □ 今の不安な気持ちや心配なことを相談したり聞いてほしいと思う □ 仕事のことや治療費など経済的なことで相談したいと思う □ 治療に伴い日常生活や通院など困ることがある □ 家族(特に子ども)への病気の伝え方について相談したい □ その他 4.. 気がかりなことや心配なことについて専門のチームへの相談を希望しますか? □ からだの痛みや気持ちのつらさに対応する緩和ケアの医師や看護師や心理士 □ 仕事や経済的な問題、制度について対応する医療ソーシャルワーカー □ 自宅での生活を支援するための介護保険の利用やかかりつけ医について □ 現時点では希望しないが、今後必要時に相談したい 月 日 担当看護師:______ ダイアリー このパンフレットには、病気や手術、日常生活で注意していただきたいポイント などを記載しています また、日々の目標として医療スタッフの目標をかかげ、さらによりよい状態で 退院を迎えられるよう患者さんご自身の目標もあげています 入院は約1週間~2週間を予定しています 私たちは、あなたが不安なく入院生活を送れるようにサポートさせて いただきます このパンフレットの内容は、当院での標準的な医療を記載しています 手術後の回復の様子は、個人差が大きいため、あなたの身体の状態によっては 内容どおりに進まないこともありますが、私たち医療スタッフはその都度対応 していきますのでご安心ください 四国がんセンターでは “地域医療連携”をすすめています ①地域医療連携とは? 地域医療連携とは手術を行った施設の担当医と地域のかかりつけ医がお互いに 連携して医療を提供することです かかりつけ医が患者さんの日常的な健康管理、治療(内服薬の処方)を担当し、 精密検査や治療(手術、抗がん剤治療など)は四国がんセンターが担当します がんの手術を受けられた後は、血液検査の値を調べることによって再発を 発見できます かかりつけ医に、日常的な健康管理とともに今後の経過観察をお願いしましょう ②地域医療連携には次のような良い点があります ■診療所で診てもらっている人も最先端の医療が受けられます ■病院・診療所での待ち時間が短くなります ■重複した検査・投薬が避けられます ■遠い人は通院の費用も軽減されます ③四国がんセンターとの関係は? 四国がんセンターと縁が切れるわけではありません かかりつけ医に紹介した患者さんは、四国がんセンターでも定期的に 経過観察していきますし、必要なときはいつでも対応いたします CTなどの検査が必要な場合はかかりつけ医から予約(FAX予約)が可能です (予約は紹介医優先なので早いです) ④急なとき診てもらえないのではないかという不安を抱かれる方へ 四国がんセンターは救急病院ではないため、緊急の場合の対応に不安を抱いて いる患者さんもいらっしゃると思います しかし、かかりつけ医からの連絡には責任をもって対応しています かかりつけ医を持たれている方が、実は対応が円滑なのです 入院日 今日の目標 <時間> 月 日 入院生活や手術について医師・看護師の 説明が理解できる <予定> 入院 12:00 食事 14:00 検温 ・これからの入院生活を快適にするために 看護師から病院内、病棟内の説明があります (テレビの病院案内も参考にしてください) 【以下のことを予定しています】 ・病棟案内 ・血圧、身体測定 ・入院生活の説明 ・連絡先、既往歴、生活習慣などの聞き取り ・禁煙の確認 ・採血、尿検査 ・手術に必要な物品、手術前後の予定説明 ・手術に備えての練習 ・歯科にて口腔ケア <内服薬> ・他の病院で処方されたお薬については、当院での 採用があるかどうか確認のため、一度お預かりし 医師に内服を続けるか、中止するかを確認します 18:00 食事 21:30 消灯 <食事> ・特に制限はありません (医師の指示がある場合を除く) ・食事についての希望をお伝えください ・できる範囲でご希望に添えるようにします <説明> ・手術前に医師より手術の説明があります (説明日や時間は変更することがあります) かかりつけの先生がある方は看護師にお知らせください 【医療スタッフの目標】 安心して入院生活が送れるよう入院生活について説明します 手術への不安が軽減できるよう手術について説明します 手術前日までに準備していただく物品について 〈自宅からお持ちください〉 ・タオル 2~3枚 ・バスタオル 2枚 ・ティッシュ 1箱 〈以下のものは「くろ~ば~」でレンタルできます〉 ・術衣 手術当日用 1枚(レンタル) ・病衣 1枚(レンタル) 普段よりひとサイズ大きいものを準備してください 〈以下のものは「くろ~ば~」でも購入できます〉 ・T字帯 1~2枚 ・紙オムツ(マジックテープ付き) ・腹帯 2~3枚 2枚 (腹腔鏡手術の場合は不要) ・吸い飲みまたはコップと曲がるストロー 2~3本 ICUへ入室される方はタオル、バスタオル、ティッシュに 氏名をお書きください 医療品ショップ 「くろ~ば~」 当院2階 中央処置室前で営業しています 営業時間 8:30~17:00 定休日 土・日・祝日・年末年始 電話 (089)999-1129 手術に備えての練習 ☆深呼吸・痰の出し方について 手術後は、傷の痛みがあるために、深呼吸がしにくくなったり、痰が出しにくくなります その為に、痰がたまりやすく、肺炎が起こりやすくなります 肺を十分広げて痰を上手に出せるよう、十分練習をしておきましょう ~深呼吸の方法~ 傷の部位によって深呼吸の方法を 考えましょう 傷がお腹側にあるときは胸式呼吸の方が 楽に深呼吸できます ◆胸式呼吸◆ 胸を上下することによって、肋骨を動かし、呼吸する方法です ラジオ体操の深呼吸のようにします ①仰向けに寝て、全身の力を抜く ②鼻から大きく息を吸う ③口からゆっくり息を吐く ◆腹式呼吸◆ おなかを出したり引っ込めたりする事で、横隔膜を下げ呼吸する方法です ウエストを太くしたり細くしたりする気持ちでします ①手をおなかの上に置き、息をゆっくり吐く ②おなかに当てた手を押し上げるようにして息を吸う ③おなかを引っ込めるように息を吐く ~痰の出し方~ 傷口を押さえて小さな咳を2~3回し、 痰を徐々にのどにあげていきます 最後に大きな咳をして痰を出しましょう ☆うがいの練習 手術後は、絶飲食や麻酔の影響で口が渇きます また、口の中を清潔に保つために、意識がはっきりしたらうがいをします うがいをすることで 痰も出しやすくなります <寝たままでのうがいの方法> 顔を横に向け、ブクブクうがいをした後、ゆっくり吐き出しましょう (手術後は看護師がお手伝いします) ☆からだの動かし方 麻酔がさめたら、横向きになってみましょう 手術後に身体を動かすことは、痛みをともないつらいと思いますが、 (1)痰を出しやすくする (2)血液循環をよくして傷の治りを早める (3)腸の動きを良くしてガスを出す など、回復を早めることができますので、積極的にがんばりましょう 看護師もお手伝いします また、肺塞栓症(いわゆるエコノミー症候群)予防のために足を動かしましょう ~手術3日前 今日の目標 <時間> 月 日 手術について医師・看護師の説明が 理解できる <予定> 7:30 食事 10:00 検温 ・手術前の予定を説明します ・手術に備えての練習を行います <食事> ・特に制限はありません (医師の指示がある場合を除く) ・食事についての希望をお伝えください ・できる範囲でご希望に添えるようにします 12:00 食事 18:00 食事 21:30 消灯 <説明> ・手術前に医師より手術の説明があります (説明日や時間は変更することがあります) ・説明を聞いた後、納得し、同意できれば同意書に サインをして看護師にお渡しください ・医師より麻酔の説明後、看護師から「麻酔のしおり」 をお渡しします ・手術後、ICU(集中治療室)に入ることがあります (入室が決定すれば別紙で説明します) わからないことやもう少し詳しく 説明を聞きたいことがあれば、 遠慮なくお聞きください かかりつけの先生がある方は看護師にお知らせください 【医療スタッフの目標】 手術への不安が軽減できるよう手術について説明します 手術2日前 今日の目標 <時間> 月 日 手術について医師・看護師の説明が 理解できる <予定> 7:30 食事 ・手術前の予定を説明します ・手術に備えての練習を行います 10:00 検温 <食事> ・特に制限はありません (医師の指示がある場合を除く) ・食事についての希望をお伝えください ・できる範囲でご希望に添えるようにします 12:00 食事 <説明> ・手術前に医師より手術の説明があります (説明日や時間は変更することがあります) ・説明を聞いた後、納得し、同意できれば同意書に サインをして看護師にお渡しください ・医師より麻酔の説明後、看護師から「麻酔のしおり」 をお渡しします ・手術後、ICU(集中治療室)に入ることがあります (入室が決定すれば別紙で説明します) 18:00 食事 21:00 下剤内服 21:30 消灯 <内服> ・排便を促すために21時に下剤を内服していただきます ・コップ1杯の水を準備しておいてください わからないことやもう少し詳しく 説明を聞きたいことがあれば、 遠慮なくお聞きください 【医療スタッフの目標】 手術への不安が軽減できるよう手術について説明します 手術が安全に受けられるよう準備を行います 手術前日 今日の目標 <時間> 7:30 10:00 <予定> 検温 手術前処置 12:00 食事 18:00 食事 21:30 日 手術を受けられるように体調を整える 手術後のリハビリを理解する ・手術前の予定を説明します ・手術に備えての練習を行います 食事 シャワー浴の時間は 看護師と相談して 行いましょう 21:00 月 下剤 安定剤内服 消灯 <手術前処置> ・おへその掃除をします 毛剃りが必要かどうかお腹を確認します ・処置の後にシャワー浴をしましょう 爪を切り、マニキュア・ペディキュア・ジェルネイル・ スカルプネイルをされている方は落としておいてください また、まつげのエクステンションをされている方は お知らせください ・男性はひげをそりましょう <食事> ・21時以降は食べないようにしてください 9時からの手術の場合: 時まで 午後からの手術の場合: 時まで 水のみ可 トータルで mlまでとしてください ・その他指示がある場合は適宜説明いたします <活動> ・活動に制限はありません ・手術当日の入室方法を選択していただきます (歩行、車椅子、ストレッチャーのいずれか) <内服> ・希望があれば、21時に安定剤(睡眠薬)をお渡しします ・排便を促すために、21時に下剤を内服します コップ1杯の水を準備しておいてください 手術室の看護師から説明があります ICU(集中治療室)に入室する場合は、ICUの看護師から説明があります 麻酔科医師より麻酔について説明があります 説明を聞いた後、ゆっくり目を通して頂き、疑問点がなく、十分理解出来たら麻酔の 同意書にサインをして看護師に渡してください 印鑑は必要ありません 手術当日より現在内服している薬は中止となります 医師の指示で、手術当日に内服する場合があります 手術当日(手術前) 手術前の目標 月 日 リラックスして、安全に手術が受けられる ご家族の方へ 9時からの手術・・・8時半頃までに病棟におこしください 午後からの手術・・・お昼頃までに病棟におこしください 9時からの手術の方 手術前 6:00 8:30 8:55 午後からの手術の方 手術前 6:00 ・起床 ・指示された薬がある方は 少量の水でお飲みください (薬名: ) ・希望があれば浣腸を行います ・便の確認をしますので、 排便後は流さずに看護師に お知らせください ・検温、血圧測定 ・洗面、歯磨きをしましょう 10:00 ・必要時、お腹の毛剃りします ・検温、血圧測定 ・トイレを済ませておきましょう その後、看護師が準備する 手術衣に着替えます 手術 30分前 ・歩行、車椅子、ストレッチャー のいずれかで手術室へ行きます 家族の方は、エレベーターホール までとなります ・起床 ・指示された薬がある方は 少量の水でお飲みください (薬名: ) ・希望があれば浣腸を行います 便の確認をしますので、排便後は 流さずに看護師にお知らせください ・検温、血圧測定 洗面、歯磨きをしましょう ・必要時お腹の毛剃りします ・検温、血圧測定 ・朝から絶食のため点滴を2本行います (2本目の点滴をしながら手術室へ 入ります) ・トイレを済ませておきましょう その後、看護師が準備する 手術衣に着替えます ・検温、血圧測定 ・歩行、車椅子、ストレッチャーの いずれかで、手術室へ行きます 家族の方は、エレベーターホール までとなります ※身につけている貴金属をはずして準備してください (眼鏡、指輪、ネックレス、ピアス、ヘアピン、 時計、コンタクトレンズ 義歯など) ※義歯がある方は、水の入った義歯用の容器を準備し保管してください ※貴重品は、家族の方が保管してください 手術を受けられる患者さんのご家族の方へ 手術当日は、9時からの手術の場合8時30分頃まで、 午後からの手術の場合お昼頃までに病棟にお越しください 手術中は、入院されている病棟の食堂・談話室・4階家族控室 もしくは向日葵にてお待ちください 必ず所在を明らかにし、連絡が取れるようにお願いいたします 手術後、主治医から手術の結果について説明がありますが、 他の患者さんの手術の関係で、手術後すぐに主治医が説明できない ことがあります 説明があるまでお待ちください 《ICU(集中治療室)に入室する場合》 手術後ICU前室にて医師より説明があります 手術が終わりましたら病棟看護師が案内します 手術当日は患者支援センター向日葵に宿泊をお願いしています 〈30分以内に来院できる場合は宿泊の必要ありません〉 車をご利用の方は、向日葵で駐車場の手続きを行ってください *ICU面会時は、患者用エレベーターを使用してください 患者さんが病棟に戻ってから、病室で付き添いを希望される 場合には付き添い許可願いを記入していただき、看護師への 提出が必要となります 必要であれば2階くろ~ば~で布団をレンタルできます 布団レンタル料金:2泊まで1500円 3泊~1カ月2500円(税込) 緊急時の連絡先は必ず看護師にお知らせください MEMO 疑問に思ったこと、質問したいことなど・・・ メモ用紙としてご利用ください 手術当日(手術後) 手術後の目標 月 日 痛みを我慢しないようにしましょう 手術が終わり、あなたがICU(集中治療室)又は病室に戻ったら医師・看護師 はあなたの状態を最善に保つため以下のことを行います *検温・血圧測定 ・状態観察のため頻回に測定します (帰室時・帰室後15分後・30分後・60分後・120分後・180分後・ それ以降は1~2時間毎に測定します) ・これ以外にも必要なときに測定します *酸素吸入・深呼吸 ・翌朝まで酸素吸入を行います ・目が覚めたら大きく深呼吸をしましょう *足の器械 ・血流を良くして血栓を予防する器械を翌朝まで足につけます ・詳細はお渡しするパンフレットを参照ください *モニター ・手術後の状態を安全に管理するために心電図モニターなどが翌朝まで付きます *点滴 ・飲んだり食べたりすることが出来ないため、持続して点滴を行います *尿の管 ・手術中に尿をとる管が入ります ・手術後2日目頃に、管を抜きます *排液のための管 ・血液などの溜まった液を出すために、手術をした部位に管(ドレーン)が 入ることがあります ・手術後4~5日目頃に、管を抜きます *創部 ・創部には、ガーゼを貼っています ・手術後2日目に、はがします *痛み ・痛みは我慢しないでください ・痛みがあるときは、痛み止めを行います ・背中から痛み止めの管(硬膜外麻酔)が入ることがあります 手術後3日目~5日目頃に医師が抜きます *うがい ・初回は看護師がお手伝いしますので声をおかけください ・許可があるまで飲水はしないでください *運動 ・ベッドの頭元を少し上げます ・足首の運動や膝立て、腕の運動は痛みがない程度に自分で行いましょう ・身体を横向きにするときには、看護師がお手伝いします 手術後、安全に過ごしていただけるよう たくさんの機器を使用します 心電図モニター画面 点滴の機械 酸素マスク 心電図 血圧計(適宜測定します) 尿の管 酸素濃度測定器 急に動くとチューブ類が抜ける場合がありますので 体の向きを変えたい時は看護師にお知らせください 【医療スタッフの目標】 手術後の合併症を起こさないように注意します 点滴 手術後1日目 今日の目標 <時間> 6:00 8:00 9:00 10:00 11:00 月 日 ベッドの頭元を起こして座りましょう ベッド横で立ってみましょう 安静にしているときの痛みがない お腹が張って苦しい感じがない <予定> 検温 酸素吸入を止め、足の機械を外します ベッドの頭元を起こして看護師と一緒に 洗面、うがい、歯磨きをしましょう 血液と尿の検査があります 検温 尿量の計測(排液のための管が入っている場合は量の計測を行います) 心電図を外します 身体を拭きますので、着替えを準備してください ICUに入室されている方は病棟に戻ります 13:00 うがい、歯磨きをしましょう 状態が落ち着いていれば、歩いてみましょう (最初に歩く時は、看護師が一緒に行います) 14:00 検温 水分をとってみましょう (最初は看護師と一緒に、しっかり座って飲みましょう) 検温 18:00 21:00 検温 うがい、歯磨きをしましょう 21:30 消灯 点滴は24時間続けて行います 午後から飲水できます 飲水は制限ありませんが、一気に飲むことで吐き気が強くなったり することがあるので、ゆっくり少しずつ飲むようにしましょう 痰を出しやすくするために必要に応じて吸入を行います 【医療スタッフの目標】 手術後の合併症が起こらないよう注意します 手術後2日目 今日の目標 月 日 部屋の中を歩いてみましょう 安静にしているときの痛みがない 発熱がない <時間> <予定> 6:00 検温 7:30 洗面、歯磨きをしましょう 9:00 医師が診察後、ガーゼを外します 明日からお食事が始まります 看護師から食事の食べ方について 『食事の始まる方へ』の説明があります 食べ方をよく守ってくださいね 10:00 検温 看護師と一緒に、室内を歩いてみましょう 尿の管を抜きます(翌日の朝10時まで、尿の量を測ります) 身体を拭きます(できるところは自分で拭いてみましょう) 体調、希望に合わせて洗髪を行います 13:00 歯磨きをしましょう 14:00 検温 18:00 検温 21:00 検温 歯磨きをしましょう 21:30 消灯 MEMO 点滴は24時間続けて行います 飲水の制限はありません 最初に歩くときは、看護師が一緒に行います 痰を出しやすくするために必要に応じて吸入を行います 気になることや症状などを書き留めておきましょう 【医療スタッフの目標】 手術後の合併症が起こらないよう注意します 手術後3日目 今日の目標 <時間> 7:30 9:00 10:00 12:00 月 日 食事はゆっくり食べましょう 食後は病棟内を歩いてみましょう 発熱がない <予定> 洗面、歯磨きをしましょう 背中から入っている痛み止めを抜きます (薬が残っている場合は翌日になることがあります) 血液検査 検温 尿量の測定は10時までで終了です お食事が始まります(3分粥) 通常の1/2量となっています お食事が始まりますが、ゆっくりよく噛んで食べましょう 入院中は食べる量を半分程度にしましょう 14:00 15:00 食事の食べ方、注意事項等は「胃の手術後に起こりやすい症状と その対策」と「胃の手術後の食事のポイント」を参照してください 消化剤の内服が始まります 手術前に服用していた薬は、医師の指示があるまで飲まないでください 検温 おやつ 18:00 19:00 検温、夕食(3分粥) 点滴終了 21:00 21:30 検温 消灯 点滴は3本あります 食事開始に伴い、内服の痛み止めが使用できますので看護師に相談してください 水分は自由にお取りください 痰を出しやすくするために必要に応じて吸入を行います 【医療スタッフの目標】 身体の異常の早期発見に努めます ダンピング症状を起こした時の対処方法について説明します 手術後4日目 今日の目標 <時間> 月 日 食事はゆっくり食べましょう 食後は病棟内を歩いてみましょう シャワー浴をしてみましょう 発熱・腹痛がない 傷の痛み・傷の周りに赤みがない <予定> 6:00 検温 7:30 朝食(3分粥) 10:00 検温、おやつ 背中から入っている痛み止めを抜きます (薬が残っている場合は翌日になることがあります) 12:00 昼食(5分粥) 午後 14:00 シャワー浴をしましょう (管が入っている場合は身体を拭きます) 検温 15:00 おやつ 18:00 夕食(5分粥)、検温 21:00 検温 21:30 消灯 痰を出しやすくするために必要に応じて吸入を行います MEMO 気になることや症状などを書き留めておきましょう 【医療スタッフの目標】 身体の異常の早期発見に努めます ダンピング症状を起こした時の対処方法について説明します 手術後5日目 今日の目標 月 食事はゆっくり食べましょう 食後は病棟内を歩きましょう シャワー浴をしましょう 傷の痛み・傷の周りに赤みがない <時間> <予定> 6:00 検温 7:30 朝食(5分粥) 10:00 検温・おやつ 点滴を1本行います(本日で終了です) 12:00 昼食(全粥) 午後 日 MEMO シャワー浴をしましょう 14:00 検温 15:00 おやつ 18:00 夕食(全粥)・検温 19:00 検温 21:30 消灯 気になることや 症状などを 書き留めておきましょう 痰を出しやすくするために必要に応じて吸入を行います 地域医療連携について 手術後、痛みなどが落ち着いていれば、「私のカルテ」を用いて説明します 【医療スタッフの目標】 創部・腹部症状の観察し、異常の早期発見に努めます 手術後6日目 今日の目標 日 食事はゆっくり食べましょう 食後は散歩をしましょう シャワー浴をしましょう 傷の痛み・傷の周りに赤みがない <時間> <予定> 6:00 起床 7:30 朝食(全粥) 10:00 検温・おやつ 12:00 昼食(軟飯) 午後 月 MEMO 希望がありましたら、 6日目以降の主食は 通常の米飯にも 変更できます シャワー浴をしましょう 15:00 おやつ 18:00 夕食(軟飯)・検温 21:30 消灯 痰を出しやすくするために 必要に応じて吸入を行います 地域医療連携について 手術後、痛みなどが落ち着いていれば、 「私のカルテ」を用いて説明します 気になることや 症状などを 書き留めておきましょう 【医療スタッフの目標】 創部・腹部症状の観察し、異常の早期発見に努めます 手術後7日目 今日の目標 <時間> 月 日 食事はゆっくり食べましょう 食後は散歩をしましょう シャワー浴をしましょう 傷の痛み・傷の周りに赤みがない <予定> 6:00 起床 血液と尿の検査をします 朝食 7:30 10:00 検温・おやつ 12:00 昼食 午後 退院するまでに栄養士から 退院後の食事について 説明があります 自宅で食事を作られる方と 一緒に説明を受けることができる 日時を教えてください シャワー浴をしましょう 15:00 おやつ 18:00 夕食 21:30 消灯 MEMO 地域医療連携について 手術後、痛みなどが落ち着いていれば、 「私のカルテ」を用いて説明します 気になることや症状などを書き留めておきましょう 【医療スタッフの目標】 創部・腹部症状の観察し、異常の早期発見に努めます 手術後8日目~ 今日の目標 <時間> <予定> 6:00 起床 7:30 朝食 看護師から退院後の生活 (日常生活・外来受診) について説明をします 検温・おやつ 12:00 昼食 シャワー浴をしましょう 15:00 おやつ 18:00 夕食 21:30 消灯 MEMO 日~ 退院後の日常生活・食事摂取方法について、 理解を深めましょう 食事はゆっくり食べましょう 体力回復に向け行動範囲を広げましょう 10:00 午後 月 今飲んでいる薬は外来受診日まで ありますか? 外来で医師から病理結果と今後の 治療方針について説明があります 地域医療連携について 手術後痛みなどが落ち着いていれば 「私のカルテ」を用いて説明します 気になることや症状などを書き留めておきましょう 【医療スタッフの目標】 看護師より退院指導を行います 栄養士による退院後の栄養指導を行います 退院日 今日の目標 <時間> <予定> 6:00 起床 7:30 朝食 月 日 退院後の生活で不安や疑問があれば 医療スタッフに確認しましょう 料金表を部屋までお持ちします 2階窓口でお支払い終了後、病棟まで料金表をお持ちください 次回予約票をお渡しします 10:00 退院 退院前に忘れ物がないようにご確認ください 次回外来受診日は 月 日( )時の予定です *外来受診時に検査のある場合は、事前に医師から説明があります (状況に応じて検査があります) MEMO 気になることや症状などを書き留めておきましょう 【医療スタッフの目標】 退院後の生活に不安がないよう支援します 食事の始まる方へ 胃の手術後だからといって、特別な食事の必要はありません 『何を食べるか』ではなく、『どうやって食べるか』が大切です ☆規則正しい食生活を 時間を守って、食べ物を受け入れる準備をしましょう ☆食事は段階的に 何を食べてもよいのですが、体の回復にあわせて進めましょう ☆食べる3つのルール☆ ①よくかんで食べましょう(1口30回以上噛んで食べましょう) ②早食いは止めましょう(30分以上かけて食べましょう) ③食べる姿勢・食べた後の姿勢に気をつけましょう (特に、食後30分は座ったままの姿勢ですぐに横にならないようにしましょう) 手術後の食事の進み方 •食事は術後3日目の昼食から始まります 術後日数 3日目 4日目 5日目 6日目~ 朝食 - 3分粥 5分粥 全粥 昼食 3分粥 5分粥 全粥 軟飯 夕食 3分粥 5分粥 全粥 軟飯 ◆希望があれば、術後6日目以降の主食は通常の米飯にも変更できます 10時と15時におやつが出ます 果汁・ウェハース・ボーロ・ヨーグルト・ソフト煎餅・クッキー・ゼリーなど ◆手術後の1回の食事量(出された食事の半分摂取)は、手術前の食事の3割程度になります 退院して半年~1年ほどで手術前の8割程度まで食べられるようになります ◆1回に食べる量が少ないため半年~1年頃までは分割摂取を続けましょう(5~6回/日) ◆薄めのコーヒーは食事が軟飯になった頃から1日1杯程度なら飲んでもかまいません 消化のよいものをよくかんで食べてください 消化の悪い脂っこいものは下痢をすることがあります 退院1ヶ月頃から日本酒や焼酎等は、飲み過ぎない程度(1合程度)飲むことができます ビールは胃をふくらませる作用があるので、やめましょう 退院前に栄養士から説明があります 栄養相談室で家族の方と一緒に行います 気になることや、心配な事は看護師・栄養士に何でも聞いてください 胃の手術後に起こりやすい症状とその対策 *ダンピング症候群 胃を切除すると、今まで胃の中で混ぜ合わされて少しずつ腸に移動していた食物が、 一度に急に腸へ流れ込む状態になります そのために起きる不愉快な症状がダンピング症候群といわれるものです 食後30分以内に起こる場合(早期ダンピング症候群)が多いのですが、食後2~3 時間で起こる場合(後期ダンピング症候群)もあります 起こしやすい症状とその対策 <症状と対処法> 早期ダンピング症候群 食後30分以内に発汗、めまい、脈拍が増えるなどの全身症状と悪心、腹部膨満感、 下痢などの消化器症状が出現します これは、早食いなどで起こりやすい症状なのでゆっくり食事をとることで防ぐことが できます 症状が出現した場合、楽な姿勢で安静にすると数分~数十分で改善します 後期ダンピング症候群 食後2~3時間に頭痛、汗が出る、脈拍が増える、めまいや脱力感を覚え、ときには 気を失ってしまうこともあります これは一過性の低血糖症状ですので、少しでも症状が出たときは、甘い飲み物・食べ 物を補給し、安静にしましょう 外出時にはアメや氷砂糖を携帯するようにしましょう *つかえ感・胸やけ <対処法> 手術後1週間~10日前後は、腸とのつなぎ目が少し腫れてきて通りが悪くなる時期 がありますが、時間の経過により自然になくなっていくのがほとんどです つかえ感は、食事を少量ずつゆっくりと取ることで起こりにくくなります 胸やけは食物が逆流することで起こることが多いので、食後は上半身を少し高くして 休むとよいでしょう *下痢・便秘 <対処法> 下痢のときは脂肪や繊維の多い食事は控えましょう 下痢のときは食事の回数を増やして栄養を取るようにしましょう 便秘のときは繊維の多い食事をとり、運動をするようにしましょう 精神的なもので下痢や便秘が起こることもあるので、気分転換もしましょう MEMO 疑問に思ったこと、質問したいことなど・・・ メモ用紙としてご利用ください 退院される方へ これからあなたが無用な心配をせず、一日も早く健康を回復していただくために 退院後の注意点を説明します 日常生活について *食事 食事時間は規則正しくしましょう 時間を守って食べることにより、食べ物を受け入れる態勢ができ 便通も安定します 退院前の栄養士からの詳しい説明と、『食事の始まる方へ』を参考にして 退院後も食事摂取方法が守れるようにしましょう 退院後も、ご希望があれば栄養相談を受けることができます *排泄 規則的な排便習慣を身に付けることが大切です 朝食後、トイレに行く習慣をつけましょう 軽い運動をしたり、意識的に水分を取るようにしましょう 下痢のときは水分(スポーツ飲料)を充分補給してください 水分を控えることは逆効果です *活動 まずは軽い散歩や買い物から始めてみましょう 徐々に活動量を増やしていき、疲れないように調節しましょう 規則正しい生活をして、適度な運動をしましょう 長時間の自転車やバイク・自動車の運転は十分に気をつけ 徐々に慣らしていきましょう 運動や趣味の活動を行う上で迷うようなことがあれば 医師・看護師にご相談ください *入浴 お風呂は今まで通り入りましょう 傷は十分くっついています やさしく石鹸で洗ってください *仕事 仕事をやめる必要はありません 極端に重い荷物を持つような重労働は、しばらく避けるようにしましょう 仕事開始時期については、医師と相談しましょう *内服 薬のある方は、薬袋に書いてある指示どおりに服用してください ほかの病院の薬を内服する場合は、医師に相談しましょう *その他 定期受診は必ず受けるようにしましょう 患者・家族総合支援センターでは各種イベントやセミナーを開催しています また、「ひまわりサロン」などの患者さん・ご家族の皆さんが、それぞれの 思いを語り合う“サロン”もありますのでぜひご活用ください 開催イベント、詳しい日程などは、四国がんセンターのホームページや 院内掲示板でお知らせしています 外来受診について *受診 退院前に、必ず次回の外来受診日を確認しましょう *検査 定期的に血液検査、超音波検査、CT検査、レントゲン検査、胃カメラなどを 行います ※外来受診時に検査のある場合は、医師から説明があります 検査は状況に応じてあります ※これからの検査は胃がんの再発を見つけるものであって、他のがんを発見する 検査ではありません 早期発見のためには、検診を受けてください ※外来で医師から病理結果と今後の治療方針について説明があります 気になること、心配なことがあればなんでもお尋ねください 退院後の生活が不安なく送れることをスタッフ一同 心より願っております 急激な腹痛や食事が数日間とれないなどの 症状があればお知らせください *ご心配な点があれば、まずはかかりつけ医に ご相談ください *なお、かかりつけ医に連絡がつかない場合や かかりつけ医をもたれていない方は 以下にご連絡ください *緊急時以外は、なるべく平日昼間に ご連絡ください ◆四国がんセンターの連絡先◆ 【平日】 8:30~17:15 四国がんセンター がん相談支援センター (直通番号) 089-999-1114 【平日上記時間外および土、日、祝祭日】 日直/夜間当直師長 (代表番号) 089-999-1111 胃の手術を受けられる方へ
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