第 48号 - 株式会社円満プランニング

2015年 9月15日
日本のサラリーマンを円満に!
円満通信 第48号
発行責任者:松本
真由美
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ホームページ:http://em-planning.com/
こんにちは。ファイナンシャル・プランナーの松本真由美です。
台風18号は、各地に甚大な被害をもたらしました。
被災された方・関係者の方々、心よりお見舞い申し上げます。
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そして、金融マーケットもまだまだ不安定な状況が続いています。
先月下旬の中国株大幅下落を起因とし、日本では安保法案の行方、
米国の利上げ判断などの方向性が見えるまでは、市場の思惑など
で相場の変動が大きくなる状態が続きそうです。
長期投資家を自称する私は、「雨の日も晴れの日もある」と、
変わらぬ日々を過ごしています。
では、今月も「円満通信」にお付き合いいただければ幸いです。
生命保険の相談、誰にする?
今月の似顔絵 「お月見」
ある記事で「保険の相談をしてはいけない相手の見分ける方法」というのがありました。誌面の都合で
抜粋にはなりますが、挙げてみます。
その1:勤務先の福利厚生制度・業界団体の共済制度・健康保険について質問しない。
大企業などに勤務している人の場合、死亡退職金・弔慰金などの名称で相当額の死亡保障が用意さ
れていることがあります。子供がいる世帯には、公的遺族年金とは別に毎月数万円の育英年金や一時
金で数百万円などの育英給付金などを給付する企業もあります。
また、健康保険組合によっては「付加給付」という制度によって、1カ月の医療費の上限が2万円や2万5
千円までなどと決められているところもあります。本人だけでなく扶養家族も対象となることも多いです。
民間の保険を検討する前に、「既に得られている保障」の確認は不可欠です。
その2:団体保険・各種共済の存在を確認しない。
勤務先で任意に加入できる団体保険は毎年更新で60代~70代くらいまでの死亡保障や入院保障を持
つことができます。5歳刻みで保険料が設定されていることもあれば、全年齢で保険料が同額のこともあ
ります。パンフレットの配布のみで加入者を募集することが多いため、販売手数料などが抑えられる分、
保険料が安いのです。市中の個人向け商品の半額以下だったりすることもあります。
その3:確定拠出年金について言及しない。
老後資金の話で避けて通れないのが「確定拠出年金」です。税制面でのメリットが大きく利用価値が高
いのに、これらを差し置いて、自社で扱う「個人年金保険」や「終身保険」ばかり熱く語るのは考え物です。
以上、私が常に心がけていることと一致していました。
大規模災害時の公的支援は?
大規模な災害時には住宅が損壊したり焼失したりすることがあります。住む場所を失うばかりか、家を
再建するのには多額の費用がかかるケースも多いです。家が被災したときに役立つ公的な支援制度は
どんな内容なのかを確認しておきましょう。
被災住宅への金銭支援を定めたのが「被災者生活
再建支援法」です。1995年の阪神大震災時の教訓を
踏まえて98年に成立しました。
自然災害で家が大きな被害を受けたときに、
現行制度で最大300万円の支援金を受け取れます。
同法によると、自然災害とは「暴風、豪雨、豪雪、
洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然
現象により生ずる被害」です。地域全体の被災規模が
一定を超えると適用されます。例えば市町村なら「10世帯
以上」、都道府県なら「100世帯以上」の住宅が全壊した
ときなどがあてはまります。
支援金を申請できるのは、被災住宅に実際に住んで
いた世帯です。持ち家に限らず、借家でも支援金をもらえる
可能性があります。営んでいたお店が被害を受けた人や、
他人に家を貸して自分は住んでいない人は対象外です。
支援金は2種類で構成されています(表)。両方を合わせて全体で受け取れる支援金の上限が、
300万円になります。
まず被害の程度に応じて受け取るのが「基礎支援金」です。全壊したら100万円、大規模な補修が必
要な状態(大規模半壊)であれば50万円です。災害発生日から13カ月以内に申請する必要があります。
もうひとつの「加算支援金」は、家の再建方法によります。いちから建て直すなら200万円、補修する場
合は100万円、家を借りるときは50万円が基本です。被災後いったんは家を借りたものの途中から建て
直すことにした場合でも、合計で200万円を受け取れます。申請期限は比較的長く、37カ月以内です。
支援金の申請には原則、被災程度を示す「罹災(りさい)証明書」が必要になります。市区町村から交
付される書類ですが、通常は待っているだけではもらえません。原則、世帯主が自治体に申請する必要
があります。 自治体による被害認定によっては支援金の対象から外れます。納得いかないときも不服
は自治体窓口に申し立てるしかありません。
公的な支援制度は被災後の助けになりますが、それだけで生活再建を果たすのは現実には難しいで
しょう。法知識を身につけると同時にその限界を知り、自分でも災害に備える「自助」を考える必要があ
るでしょう。
【円満通信・第48号】を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
株式会社円満プランニング 松本 真由美