組合ニュース 第 6号 発行:2015年11月11日 大 分 大 学 教 職 員 組 合 TEL・FAX: 097-554-7998 E-Mail:[email protected] しがあっただけの状況であるとして、明確な回答をし 第1回団体交渉を10月29日に行いました。要求項目 ませんでした。組合は、ボーナスを増やす等の対応も は、①賃上げ、②非常勤職員の待遇改善(クーリング 示しましたが、やはり回答は得られませんでした。私 期間の短縮等)、③入試手当の支給(面接業務の手当 たちは今後もねばり強く賃上げの必要性を提起してい 支給)、④男女共同参画社会の推進(産前休暇の延長 きたいと思います。 等)です。 ■ 非常勤職員の労働条件の改善 ■ 組合掲示板が増えました! 非常勤職員の労働条件の改善については、特にクー 団交の冒頭、以前から折衝していた組合掲示板の工 リング期間の短縮を長らく要求してきました。1年と 学部、組合事務室入口への設置について法人として承 いうクーリング期間は他大学と比較しても長く、大分 諾する予定であることが伝えられました。掲示板に関 市や大分県と比較しても長いです。組合はこの点を取 しては、労働協約に貸与規定があり、これまで事務折 り上げ、改善を求めました。 衝を積み重ねて、工学部棟(復旧)と組合事務室入口 法人はかなり理解を示し、検討する姿勢を見せまし (新設)に設置することを求めてきました。時間はかかっ たが、具体的な取り組みについての明確な回答を避け てしまいましたが、11月6日に掲示板が設置されまし ました。私たちはいつ実現するかによって恩恵を受け た。大きな成果だと考えています。これらの掲示板を る範囲が変わり、早急に取り組むべきであることを重 活用して今後も情報発信を続けていきたいと思います。 ねて訴えましたが、法人は「検討する」という回答に 終始しました。非常勤職員のクーリング期間の短縮は、 ■ 賃上げ要求について すぐさま財政負担に結びつくものではなく、かつ職務 組合は、新学部の設置や学部改組等で教職員の業務 に慣れた人に働くチャンスを拡大することになり、ひ が増大している点や、学長が再選した今こそ教職員の いては周囲の教職員の労働条件の改善にもつながるも 一体感を高めるべきであるといった点を理由に賃上げ のです。今後、法人に具体的な取り組みを早急に示す を要求しました。法人は、教職員の置かれている厳し よう求めていきます。 い状況に理解を示しましたが、明確な回答は避けまし た。 人事院勧告についても、これまで人事院勧告通りの ■ 入試手当の支給について 来年度入学試験から新学部設置、学部改組等により 賃金改定を行ってきた「既定の事実を重く受け止める」 大きな入試制度の変更が予定されています。そのなか として賃上げを示唆したものの、人事政策会議で頭出 で、新教育学部、福祉健康科学部、また、その他の学 組合ニュース 第 6号 部入試においてもAO制度の拡充など、面接重視の入試 要求は伝えていますし、これまでの団体交渉の経過か 制度へと転換しようとしています。入学試験が面接重 ら考えても新しい要求項目ばかりではありません。ま 視になるということは、それだけ面接員の重要性、責 た、理事は学長から権限を委任され、法人の代表とし 任、負担が増すことになります。ところが、現在大分 て交渉に当たっているはずです。これらの理由から、 大学の入学試験において面接員への手当支給は行われ 今後、早急に回答を示すように法人に求めていきます。 ていません。 組合は、このような観点から、面接員への入試手当 の支給を強く要求しました。法人は面接員への手当の 支給には難色を示しましたが、組合は、全大教の調査 において面接員への手当支給を行っている大学は多く 10月7日、なごみカフェが組合 あること、面接であっても事前の打ち合わせ、採点化 室で開かれました。お話しいただ することは、十分責任と負担が増すことであり、強く いたのは経済学部の佐藤隆先生、 手当支給を求めました。法人は、一旦持ち帰って検討 タイトルは「教育・業務改善に効 するということになりましたが、今後とも面接員への く! 社内SNSの活用法」で、当日 手当支給について強く要求していきたいと思います。 は延べ約20名の方が組合室に訪れました。 佐藤先生がどうして社内SNSを使うようになったの ■ 男女共同参画社会の実現に向けて かを、ゼミ運営の事例をまじえてお話いただいた後、 大分大学は、男女共同参画に取り組むことを謳って 代表的な社内SNSのYammerを実際にゼミでどのように います。そうした観点から組合としては、産前休暇の 活用しているかを紹介していただましした。 延長や、旦野原キャンパスの保育所設置、非常勤職員 紹介の後、参加者が実際にYammerに挑戦してみまし の病気休暇、子の看護休暇、家族の介護休暇の有給化 た。わずか数分で申請・登録作業が終わり、すぐに使 等々を要求しました。法人はやはり一定の理解を示し えるようになりました。参加者からは使い方の質問や つつも、明確な回答を避けました。 実際に使ってみたいなどの声が寄せられ、盛会のうち に終わりました。 ■ 法人に早急な検討と回答を求めま す 今回の団体交渉は、10月13日に申し入れをし、双方、 日程調整し2週間をかけて実現したものです。組合は、 直前の日程変更を避けるように法人に申し入れました。 また団交の前日に「今回の団交は申し入れの趣旨をお 伺いする内容でお願いします」というメールが届きま した。そして団交では、「本日は要求の内容をうかが うということですので」として法人は明確な回答を避 けてきました。私たちは自分たちの要求の中に検討の 時間を要するものがあることを否定するつもりはあり ません。しかし、これまで事務折衝の際にいくつかの 今後も、教職員相互の親睦を深めるなごみカフェの ような企画を行っていきたいと思います。
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